血の繋がりのない極道に囲まれた宝

安達

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太陽

ケーキ

*庵視点









「これケーキ!?」



瀧が買ってきてくれたケーキを持ってきてくれたんだけど見たことがないものだった。こんな豪華なケーキがこの世に存在してたのか…!



「ああ。ケーキだ。」

「これが…!?」

「なんだよお前。気に入ったのか?」 

「だって…こんなのケーキじゃないみたいだ。」

「可愛いなぁ。買ってきてよかった。」



そう言って瀧が俺にキスをしてくれた。瀧は俺が喜ぶと自分の事のように喜んでくれる。それがまた俺は嬉しくなるんだ。



「食べるか。」

「いいの…!?」

「ああ。もちろんだ。その為に買ってきたんだから。」

「やったー!」

「ほんと可愛いなお前。なんだよ。」

「え?」



瀧は今日よく俺の事を抱きしめてくれてる。あんなことがあったあとだから俺の事を不安にさせないようにしてくれてるのかも。



「まぁいいわ。後で抱かせてもらうから。」

「な、なんでそうなるの!」



今は問題が起きてて龍たちはそれで動いてる。そんな状況で呑気にそんなことしてていいの…!?と俺は驚いた。瀧に抱かれることが嫌なわけじゃない。ただ気になったんだ。大丈夫なのかなって。それは…余計な心配なんだろうけどね。



「は?駄目なのか?」

「そういうわけじゃ…ないけど、」

「曖昧だな。おい庵。抱かせてくんねぇなら食べさせねぇ。」

「な、なんだよそれ!」



ケ、ケーキは食べたい…っ。どうしても食べたい。だってこんなにも美味しそうなんだから。それを食べられないのは絶対…いやだ。



「あったりめぇだ。俺はお前を抱くために生きてる。」

「それはなんかちょっとやだよ…!」

「はぁ?お前ケーキ食べたくねぇの?食べたくねぇなら別にいいけど。」



食べたくないわけがない!ただ俺は思った。瀧が本気の顔してるって。こういう時の瀧はしつこくなる。俺が多分…泣いて嫌がってもやめてくれないんだろうな。だけど…ケーキ…っ。食べたい…っ。



「…食べたい。」

「だろ?だったらどうしたらいいか、分かるよな庵。」



俺は考えた。どうしようって。瀧は…優しくしてくれるんだろうか。いや…それは俺の判断次第だ。多分ここで俺が先に伸ばせば伸ばすほど瀧は俺のことをすごく抱いてくる。これは今までの経験から言えることだ。だったら…。



「………抱いていいよ。」

「ん。合格だ。じゃあ食べていいぞ。何がいい?」



キスをしながらだったけど瀧はケーキを食べさせてくれるみたいだ。それも膝の上で。龍がいたら何してんだ、行儀悪いぞって怒られちゃいそうだ。でも今はいないから怒られない。たまにはこういうのもいいかもね。



「チョコレートがいい!」

「おう!好きなだけ食べろ!」

「やった…!!」

「可愛いやつ。じゃあ俺はこっち食べるか。一口食べるか?庵。」

「食べる!」

「いいぞ。しっかり食べろ。」
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