62 / 242
擽り
しおりを挟む
「ふ゛っ、ぅ、やめっ…ろっ、」
「はは、水の中でくすぐられると余計にくすぐったいだろ?声我慢すんなよ。もっと聞かせてみろ。」
健二はそう言いながら俺を容赦なくくすぐってくる。くそ…。正直とんでもなくきつい。逃げたい。逃げれることなら逃げてやりたい。けど健二が俺の事を拘束してっから逃げるに逃げられねぇよ。
「やめっ、ふっ、はっ、はっ、やめ…ろっ、」
「まだまだやめねぇよ。こんぐらいじゃお前反省出来ねぇだろ。」
脇も脇腹もくすぐられすぎて頭がおかしくなりそうだ。きつい。離せよいい加減に…っ。水しぶきを上げることが出来たら逃げれる可能性が上がるのにそれすらも出来ねぇぐらいに健二が俺をがっちりホールドしてくる…。
「や…っ、ぅ、ぐっ、は、ははっ…っ、ぅ、」
「お?口が緩んできたな。くすぐってぇだろ。俺はお前の弱いとこ全部知ってるからな。」
「ぅっ……、やめ、てくれ…っ!」
「何度も言わせるな。お前が後悔するまでやめねぇよ。ついでに星秀の事もどうでも良くなるぐらいにしてやろうか。」
くそ…こいつ。どこまで星秀さんを…っ。どうでもいいなら星秀さんをすぐに逃がせばいいのにどうしてそこまで星秀さんに執着するんだよ…っ。いやけどそんなこと考える余裕は俺にはない。逃げねぇと…。きつい…。
「はは…っ、ぅ、ふっ、」
「暴れまくって可愛いやつ。けどまぁ分かってるだろうが逃がさねぇよ。まだ反省、な?」
何が反省だ…っ!俺は何も悪いことなんてしてねぇのに…っ!悪いことしてんのはお前らじゃねぇか…っ!くそ…っ、息が詰まる。くすぐったい…っ。健二のやつが俺がくすぐられんのに慣れないように脇腹揉んだり指先でくすぐったりしてきて一生苦しい…っ。
「やめっ、ははっ、ぅ、やめっ!」
「余裕なくなってきたなぁ。もっと笑っていいんだぞ誠也。我慢すんなよ。」
「いや…っ、ぁ、ははっ、は、っ、はっ、」
「ほらほら誠也。くすぐってぇんだろ?苦しいんだろ?だったらさっさと星秀なんて忘れて俺達に命を捧げちまえよ。」
「うく゛っ、ぅ、はっ、ははっ、」
誰が…捧げるか…っ!お前らなんかに…っ!
「まだこの状況でそんな目が出来るんだな。けど俺はお前のそういう所嫌いじゃないぜ誠也。」
「はっ、ぁ、うっ、やめっ、ははっ、はっ、ははっ、ふっ…っ、ぅ、」
苦しくてたまらない。辛い。逃げたい。涙が溢れ出る。どうすれば俺は健二から解放される…あ、そうだ。こいつは俺が怪我することを絶対に許さない。治が怒るから。だったら舌を噛めばいい。健二に拘束されまくってる俺は足も手も使えない。だから舌を…と、俺が舌を噛み切ろうとしたその時…っ。
「健二さん。お取り込み中すみません。」
「…渚か?」
助かった…。渚さんが来てくれたおかげで健二は俺をくすぐることをやめてくれた。一旦だろうけど俺は…解放された。
「ふっ…っ、ぅ、はぁ……っ、はぁ……っ、」
呼吸が苦しい…。多分湯船に浸かってることで余計に苦しくなってる…。ああ…このままいっその事気絶したい…。
「何の用だ渚。」
「それがですね…」
「おい渚。聞こえにくいから中に入ってこい。」
「承知しました健二さん。」
そう言って渚さんは俺達がいるお風呂の中に入ってきた。が…俺の顔を見た渚さんは驚いたような顔を見せた。まぁそうだろうな。俺の顔は涙でぐしゃぐしゃ。顔も真っ赤になってるはず。だから驚いてもおかしくは無い。
「…あの健二さん。」
「あー誠也のことか?渚は気にしなくていい。それより要件を言え。」
そう言いながら健二は俺の頭を撫でてきた。そんな健二とは裏腹に渚さんは心配そうに俺を見てくれている。俺をレイプした野郎なのに…。渚さんは俺が恨むべき人なのに星秀さんのために渚さんと手を組んでからというもの渚さんは俺を過度に心配してくれる。だから俺も渚さんを信頼し始めちまってんだ…。
「ラットが見つかりました。勝の部下です。」
「はは、おもしれぇ。で、勝はどうするって?」
「勝自身が直接手を下すとは言ってましたがあいつは多分ラットを逃がすと思うので健二さんに。」
「賢明な判断だ。さすが渚だな。まぁ勝には後から伝えろ。俺が手を下したってな。」
「と、いう事は殺しますか?」
「ああ。痛めつけて殺せ。何が目的でこの組に忍び込んだのか、奴のバックには誰がいるのか…全部吐くまで殺すな。吐けば殺していい。」
「承知しました。」
会話が終わった。ああ…てことはまた俺は健二にいたぶられる。そう思っていたのに渚さんが…。
「健二さん。」
「まだあんのか?」
「いえ、今回は誠也の事です。」
「あ?お前は気にしなくていいって言ったろ?なぁ渚。」
「いえ、気にしなくていいと言うのは出来ません。だって誠也ゆだってますよ。このままだと誠也は気絶します。最悪の場合誠也はしばらく目を覚まさないかもしれませんよ。」
…渚さんがこうして俺を助けてくれるのは星秀さんのため。絶対にそうだ。そう分かってても俺は助けてくれたことが嬉しくて泣きそうになっちまった。
「…それは困るな。まぁ確かにやりすぎたのは事実だ。」
「でしょ?健二さんはいつもやりすぎです。」
「うるせぇな。たく…。まぁけどお前の言う通りでもある。渚、誠也を頼む。体を拭いて髪を乾かしてやれ。それが終わったら俺を呼べ。そん時に俺も風呂から上がる。」
…助かった。健二から離れられる。少しだけかもしれないけど俺は嬉しかった。
「健二さんはまだ風呂に?」
「ああ。もう少し浸かっていく。」
「承知しました。ゆだらないようにしてくださいね。」
「馬鹿。俺は誠也みたいに弱かねぇよ。おら渚、早く誠也を連れていけ。」
「はい。誠也、行こう。抱き抱えてやるから手を伸ばせ。」
「はは、水の中でくすぐられると余計にくすぐったいだろ?声我慢すんなよ。もっと聞かせてみろ。」
健二はそう言いながら俺を容赦なくくすぐってくる。くそ…。正直とんでもなくきつい。逃げたい。逃げれることなら逃げてやりたい。けど健二が俺の事を拘束してっから逃げるに逃げられねぇよ。
「やめっ、ふっ、はっ、はっ、やめ…ろっ、」
「まだまだやめねぇよ。こんぐらいじゃお前反省出来ねぇだろ。」
脇も脇腹もくすぐられすぎて頭がおかしくなりそうだ。きつい。離せよいい加減に…っ。水しぶきを上げることが出来たら逃げれる可能性が上がるのにそれすらも出来ねぇぐらいに健二が俺をがっちりホールドしてくる…。
「や…っ、ぅ、ぐっ、は、ははっ…っ、ぅ、」
「お?口が緩んできたな。くすぐってぇだろ。俺はお前の弱いとこ全部知ってるからな。」
「ぅっ……、やめ、てくれ…っ!」
「何度も言わせるな。お前が後悔するまでやめねぇよ。ついでに星秀の事もどうでも良くなるぐらいにしてやろうか。」
くそ…こいつ。どこまで星秀さんを…っ。どうでもいいなら星秀さんをすぐに逃がせばいいのにどうしてそこまで星秀さんに執着するんだよ…っ。いやけどそんなこと考える余裕は俺にはない。逃げねぇと…。きつい…。
「はは…っ、ぅ、ふっ、」
「暴れまくって可愛いやつ。けどまぁ分かってるだろうが逃がさねぇよ。まだ反省、な?」
何が反省だ…っ!俺は何も悪いことなんてしてねぇのに…っ!悪いことしてんのはお前らじゃねぇか…っ!くそ…っ、息が詰まる。くすぐったい…っ。健二のやつが俺がくすぐられんのに慣れないように脇腹揉んだり指先でくすぐったりしてきて一生苦しい…っ。
「やめっ、ははっ、ぅ、やめっ!」
「余裕なくなってきたなぁ。もっと笑っていいんだぞ誠也。我慢すんなよ。」
「いや…っ、ぁ、ははっ、は、っ、はっ、」
「ほらほら誠也。くすぐってぇんだろ?苦しいんだろ?だったらさっさと星秀なんて忘れて俺達に命を捧げちまえよ。」
「うく゛っ、ぅ、はっ、ははっ、」
誰が…捧げるか…っ!お前らなんかに…っ!
「まだこの状況でそんな目が出来るんだな。けど俺はお前のそういう所嫌いじゃないぜ誠也。」
「はっ、ぁ、うっ、やめっ、ははっ、はっ、ははっ、ふっ…っ、ぅ、」
苦しくてたまらない。辛い。逃げたい。涙が溢れ出る。どうすれば俺は健二から解放される…あ、そうだ。こいつは俺が怪我することを絶対に許さない。治が怒るから。だったら舌を噛めばいい。健二に拘束されまくってる俺は足も手も使えない。だから舌を…と、俺が舌を噛み切ろうとしたその時…っ。
「健二さん。お取り込み中すみません。」
「…渚か?」
助かった…。渚さんが来てくれたおかげで健二は俺をくすぐることをやめてくれた。一旦だろうけど俺は…解放された。
「ふっ…っ、ぅ、はぁ……っ、はぁ……っ、」
呼吸が苦しい…。多分湯船に浸かってることで余計に苦しくなってる…。ああ…このままいっその事気絶したい…。
「何の用だ渚。」
「それがですね…」
「おい渚。聞こえにくいから中に入ってこい。」
「承知しました健二さん。」
そう言って渚さんは俺達がいるお風呂の中に入ってきた。が…俺の顔を見た渚さんは驚いたような顔を見せた。まぁそうだろうな。俺の顔は涙でぐしゃぐしゃ。顔も真っ赤になってるはず。だから驚いてもおかしくは無い。
「…あの健二さん。」
「あー誠也のことか?渚は気にしなくていい。それより要件を言え。」
そう言いながら健二は俺の頭を撫でてきた。そんな健二とは裏腹に渚さんは心配そうに俺を見てくれている。俺をレイプした野郎なのに…。渚さんは俺が恨むべき人なのに星秀さんのために渚さんと手を組んでからというもの渚さんは俺を過度に心配してくれる。だから俺も渚さんを信頼し始めちまってんだ…。
「ラットが見つかりました。勝の部下です。」
「はは、おもしれぇ。で、勝はどうするって?」
「勝自身が直接手を下すとは言ってましたがあいつは多分ラットを逃がすと思うので健二さんに。」
「賢明な判断だ。さすが渚だな。まぁ勝には後から伝えろ。俺が手を下したってな。」
「と、いう事は殺しますか?」
「ああ。痛めつけて殺せ。何が目的でこの組に忍び込んだのか、奴のバックには誰がいるのか…全部吐くまで殺すな。吐けば殺していい。」
「承知しました。」
会話が終わった。ああ…てことはまた俺は健二にいたぶられる。そう思っていたのに渚さんが…。
「健二さん。」
「まだあんのか?」
「いえ、今回は誠也の事です。」
「あ?お前は気にしなくていいって言ったろ?なぁ渚。」
「いえ、気にしなくていいと言うのは出来ません。だって誠也ゆだってますよ。このままだと誠也は気絶します。最悪の場合誠也はしばらく目を覚まさないかもしれませんよ。」
…渚さんがこうして俺を助けてくれるのは星秀さんのため。絶対にそうだ。そう分かってても俺は助けてくれたことが嬉しくて泣きそうになっちまった。
「…それは困るな。まぁ確かにやりすぎたのは事実だ。」
「でしょ?健二さんはいつもやりすぎです。」
「うるせぇな。たく…。まぁけどお前の言う通りでもある。渚、誠也を頼む。体を拭いて髪を乾かしてやれ。それが終わったら俺を呼べ。そん時に俺も風呂から上がる。」
…助かった。健二から離れられる。少しだけかもしれないけど俺は嬉しかった。
「健二さんはまだ風呂に?」
「ああ。もう少し浸かっていく。」
「承知しました。ゆだらないようにしてくださいね。」
「馬鹿。俺は誠也みたいに弱かねぇよ。おら渚、早く誠也を連れていけ。」
「はい。誠也、行こう。抱き抱えてやるから手を伸ばせ。」
99
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる