怖いお兄さん達に誘拐されたお話

安達

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お話 *

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「ふぅ…あったかい。」

「だな。なぁ誠也。今日は何分湯船に浸かるか?」

「んーっと…15分。」



沢山運動…っていうか抱かれたからあんまり浸かりすぎるとすぐゆだっちゃいそうだからね。



「15分?随分少ねぇな。」

「んーなら40分。」

「今度は長いな。」

「じゃあ慎都さんは何分がいいの?」

「30分ぐらいかな。」

「わかった。」



30分ぐらいだったら俺も湯船につかれそうだ。まぁ慎都さんが何もしてこなかったらの話だけど…ね。さすがにやったあとにはちょっかい出してこないだろ。あ…ていうか銀時さん今何してるんだろ…。



「あのさ、慎都さん。」

「んー?」

「銀時さん大丈夫かな。」

「は?どういう事だ?」

「…今、何してるのかなぁって。」



怒ってるかな…?銀時さんとは喧嘩したこともないから俺はどうしたらいいか分からない。素直に謝っても…許してくれるかどうかわかんないし…。



「後処理してるとこだろ。」

「…後処理って、」

「お前は知らなくていい。それより誠也、お前さぁ。乳首ビンビンに立たせてんじゃねぇか。俺に触って欲しいのか?」

「ちょっ、やめっ、触るな…!!」



まだ話の途中なのに…!話逸らしやがって!!!そんなに銀時さん怒ってるのか…?話の続きしたいのに後ろから慎都さんに抱きしめられるようにして乳首触られてるし何よりも水の中だから上手く逃げられない。



「し、慎都さん…!」

「乳首だけでイっちまいそうだな。」

「やだっ、話の途中なのに…っ、このっ!」

「お?誠也、そりゃ暴れてるつもりか。体に力入ってねぇぞ?」

「うるっ、さい…!」



水しぶきすら上がんねぇ!慎都さんは片手で俺の事を拘束してんのに全然逃げらんねぇ…っ。そこまでして話を逸らしたいのかよ…!なら俺も諦めねぇぞ!



「離せって…っ、やめ!」

「この話を終わらせるなら離してやる。」



この話…?多分慎都さんは俺が渚さんのことを話そうとしてると思ってるんだ。そうじゃない!俺は銀時さんのことが聞きたいのに!!



「ちがっ、ちょ、一回触るのやめろ…!」



これじゃあ気が散ってまともに話せねぇ!渚さんのことは知りたくもないし興味もない!俺が知りたいのは銀時さんの事なのに…っ!!



「だからこの話を終わらせるなら離すって。な?誠也。」

「あっ、ふ…っ、ぅ、やめろ…!」



耳噛じるんじゃねぇよ!!勘違いして色々してきやがって…っ。と、とにかく慎都さんを止めねぇと。また抱かれるのはしぬ…!



「っ、おわらっ、せるから!」

「ほんとか?また話し始めたらここで抱くぞ。」

「わかったっ、つか俺が聞きっ、たいのは銀時さん、だ!」

「は?銀時?」



ここでやっと慎都さんが乳首をいじるのをやめてくれた…。けど拘束はされてるままだけどな…。



「誠也が聞きてぇのはあいつの事じゃねぇの?」

「ちがう…っ、勝手に勘違いしやがって!」

「あーそうだったのか。悪い悪い。」

「ちゃんと謝れ…っ!」



勘違いして俺の体好き放題にしてきやがったんだ!謝るぐらいしろ…!



「悪かったって。お詫びに抱いてやるから。」

「い、いらねぇし…っ!!」



そんな体力残ってねぇし…!だから俺はさっきからお尻に当たってる慎都さんの大きくなったものに気付かないふりをした。



「ふーん。じゃあ誠也は何がいいのか?」

「銀時さんのことがただ聞きたいだけだってば…!」

「はぁ?たく、お前はなーにがそんなに気になるんだよ。」

「…それは…っ、怒ってるかなって。」

「銀時が?いや怒ってるどころか反省してんじゃねぇの?游が色々あいつに言ったろうしな。俺の時みたいによ。まっ、心配なら後で銀時に会いにいこう。」

「…うん。一緒行こうね慎都さん。」

「ああ。分かったよ。けどその前に一回やらせろ。」

「…え!?う、うそっ、やだってば!」
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