45 / 54
第2部 暴君社交編 第6話 王太子、祝福する
第6話 1
しおりを挟む
最近、フランの俺に対する当たりが、やたらキツい。
「――チッ! へたれがっ!」
と、わざと聞こえるように舌打ちはするわ。
「小便垂れる事にしか使わねえソレ――」
などと、俺の肩に肘を置いて。
「あんまチョーシこいてっと、未使用のうちにもいじまうからな? あ?」
恐ろしい事を言ってきたりする。
しかも右手で指をわきわきさせて、捻るようなそぶりをするんだ。
怖いからその手やめろよ。おまえ、本当にやりそうなんだよ。
「――な、なあ、フラン。俺、なんかしたか?」
恐る恐る訊くと、彼女は恐ろしい形相で俺を睨む。
「あ゛? なにもしようとしねえからだろうが!」
「ええー? さすがに理不尽じゃね?」
「理不尽かどうか、胸に手を当てて考えろ!」
出たでた。
女の理不尽口撃。
――察しろ、考えろ、感じろ。
それができるなら、俺は前世であんな死に方してないし、今世でもセリスに婚約破棄されてないだろう。
「そもそもおまえ、ソフィアのトコに居なくていいのかよ?」
と、不意にフランは俺から離れると、よそ行きの声で。
「そのソフィアお嬢様の為に、おまえのトコに来てんだバカヤロー」
口調はチンピラみたいな事を言い放つ。
直後、ドアがノックされた。
なるほど。他人が来るのがわかったから、声色を変えたのか。
俺はジト目でフランを見るが、彼女は素知らぬ素振りで俺の背後に立つ。
ノックに応じると、ドアが開いてロイドが入室してきた。
「殿下、午後の予定ですが――おっと、これはフラン殿。
――殿下、ご休憩中でしたか?」
執務室にメイドが居れば、そう思うわな。
まさかフランが俺を詰るためだけに、ここに居るとは思わないだろう。
「ええ。ちょうど今、お茶のご用意をするところでしたの。
ロイド様もいかがですか?」
おまえ誰だよ?
フランは微笑を顔に浮かべ、先程までのドスと効いた声とは打って変わって、ほんわかしたソプラノでロイドに尋ねる。
こうしてさえいれば、フランは綺麗なお姉さんだ。
本性を知らないって幸せな事もあるんだな。
「殿下、ご一緒しても?」
ロイドが尋ねて来た途端、背後から圧を感じる。
『――はいと言え』
すぐ耳元でフランの声がした。
思わず後ろを振り返ると、フランはこちらに背を向けたまま、鼻歌交じりでティーセットの用意を初めている。
『――はい、と言えと言っているだろう?』
再びフランのドスの効いた囁き声。
どうやらロイドには聞こえていないらしい。
なんだよ、これ?
どうなってんだ? また暗部の謎技術か?
『――三度目は無いぞ』
「あ、ああ。話し相手が欲しいと思っていたところだ。
おまえも休憩にすると良い」
俺はロイドにソファを指し示す。
『――わたしも誘え』
あ?
『――わたしも……』
さすがに俺もピンと来た。
ほうほう。なるほどねぇ。
まあ、確かにロイドは男の俺から見ても、イケメンだしなぁ。
『――余計な事は考えるな……』
おまえは心でも読めるのか。こえーよ、ホント。
「フ、フランも一緒にどうだ?」
「え? よろしいのですか? それではご一緒させていただきます」
俺を脅した事などおくびにも出さす、フランは笑顔でカップを三つ、テーブルに並べていく。
カップにお茶を注ぎ、フランは満面の笑みでロイドの隣に腰を降ろした。
ロイドは出されたお茶の香りを楽しみ、一口含むと、頬を綻ばせる。
「マリシア領の茶葉ですか。ここの茶葉、好きなんですよ」
途端、フランは目を丸くして、口元を抑える。
「まあ、そうでしたのね。わたしもこのお茶が好みでして。爽やかな香りが良いですよね」
――本当に誰だおまえ。
どうせロイドの好みを事前に調べてたんだろう?
「ええ、そうなんです!
父が任務で赴いた際に土産で買ってきてくれて。それからもう虜ですよ」
ロイドは興奮気味にフランに語る。
正直、俺にはお茶の違いなんてわからん。
前世の俺はコーヒー党だった。
だから、その記憶が蘇ってから、コーヒーが飲みたくて仕方ない。
あー、コーヒー豆、見つからねえかなぁ。
この国では無いっぽいんだよなぁ。
俺がそんな事を考えてる間にも、二人の紅茶談義は続いている。
おやおや? これはロイドくんも憎からずという感触なのかな?
なにやら二人は旨い紅茶を出す店の話で、盛り上がっているみたいだぞ?
俺には銘柄なんて、ちっともわからないが、どうやらフランはロイドの好みを予習済みのようで、巧みに彼の好みの茶葉を挙げていっている。
「……もう、一緒に行ってくればいいじゃん」
おっと、思わず口に出ていた。
俺はフランに睨まれるのを覚悟したのだが。
「――そんな……わたしがロイド様とだなんて……」
フランは顔を真っ赤にして、頬を抑える。
おまっ! ホント誰だよ!?
さすがにこれは演技なのか本気なのか、判断に迷う。
突っ込まなかった俺を褒めて欲しいぞ。
一方、ロイドは照れくさそうに頭を掻いて。
「フラン殿。もしよろしければ、ご一緒致しませんか?」
誘いやがったーっ!
なんだよ。ロイドもまんざらでもないのかよっ!
……なんだか俺の方がドキドキしてきたぞ。
「わ、わたしなんかでよろしいのですか?」
「これだけ好みが合うのです。一緒に行けたなら、きっと楽しいだろうな、と。
もちろん、フラン殿のご予定に合わせます。
――よろしければ、ぜひ!」
微笑みを浮かべて、ロイドは手を差し出す。
フランはその手に右手を乗せて。
「それでは次の休日に。確認して参りますので、少々お待ち下さい」
そう告げると、彼女は立ち上がって一礼し、部屋の外へ向かった。
『――へたれ。褒めてやる』
耳元で再びフランの声が聞こえた。
……感謝するなら、へたれって言うのやめろよなぁ。
俺は嬉しさにスキップでも始めそうな足取りのフランを見送り、苦笑した。
「――チッ! へたれがっ!」
と、わざと聞こえるように舌打ちはするわ。
「小便垂れる事にしか使わねえソレ――」
などと、俺の肩に肘を置いて。
「あんまチョーシこいてっと、未使用のうちにもいじまうからな? あ?」
恐ろしい事を言ってきたりする。
しかも右手で指をわきわきさせて、捻るようなそぶりをするんだ。
怖いからその手やめろよ。おまえ、本当にやりそうなんだよ。
「――な、なあ、フラン。俺、なんかしたか?」
恐る恐る訊くと、彼女は恐ろしい形相で俺を睨む。
「あ゛? なにもしようとしねえからだろうが!」
「ええー? さすがに理不尽じゃね?」
「理不尽かどうか、胸に手を当てて考えろ!」
出たでた。
女の理不尽口撃。
――察しろ、考えろ、感じろ。
それができるなら、俺は前世であんな死に方してないし、今世でもセリスに婚約破棄されてないだろう。
「そもそもおまえ、ソフィアのトコに居なくていいのかよ?」
と、不意にフランは俺から離れると、よそ行きの声で。
「そのソフィアお嬢様の為に、おまえのトコに来てんだバカヤロー」
口調はチンピラみたいな事を言い放つ。
直後、ドアがノックされた。
なるほど。他人が来るのがわかったから、声色を変えたのか。
俺はジト目でフランを見るが、彼女は素知らぬ素振りで俺の背後に立つ。
ノックに応じると、ドアが開いてロイドが入室してきた。
「殿下、午後の予定ですが――おっと、これはフラン殿。
――殿下、ご休憩中でしたか?」
執務室にメイドが居れば、そう思うわな。
まさかフランが俺を詰るためだけに、ここに居るとは思わないだろう。
「ええ。ちょうど今、お茶のご用意をするところでしたの。
ロイド様もいかがですか?」
おまえ誰だよ?
フランは微笑を顔に浮かべ、先程までのドスと効いた声とは打って変わって、ほんわかしたソプラノでロイドに尋ねる。
こうしてさえいれば、フランは綺麗なお姉さんだ。
本性を知らないって幸せな事もあるんだな。
「殿下、ご一緒しても?」
ロイドが尋ねて来た途端、背後から圧を感じる。
『――はいと言え』
すぐ耳元でフランの声がした。
思わず後ろを振り返ると、フランはこちらに背を向けたまま、鼻歌交じりでティーセットの用意を初めている。
『――はい、と言えと言っているだろう?』
再びフランのドスの効いた囁き声。
どうやらロイドには聞こえていないらしい。
なんだよ、これ?
どうなってんだ? また暗部の謎技術か?
『――三度目は無いぞ』
「あ、ああ。話し相手が欲しいと思っていたところだ。
おまえも休憩にすると良い」
俺はロイドにソファを指し示す。
『――わたしも誘え』
あ?
『――わたしも……』
さすがに俺もピンと来た。
ほうほう。なるほどねぇ。
まあ、確かにロイドは男の俺から見ても、イケメンだしなぁ。
『――余計な事は考えるな……』
おまえは心でも読めるのか。こえーよ、ホント。
「フ、フランも一緒にどうだ?」
「え? よろしいのですか? それではご一緒させていただきます」
俺を脅した事などおくびにも出さす、フランは笑顔でカップを三つ、テーブルに並べていく。
カップにお茶を注ぎ、フランは満面の笑みでロイドの隣に腰を降ろした。
ロイドは出されたお茶の香りを楽しみ、一口含むと、頬を綻ばせる。
「マリシア領の茶葉ですか。ここの茶葉、好きなんですよ」
途端、フランは目を丸くして、口元を抑える。
「まあ、そうでしたのね。わたしもこのお茶が好みでして。爽やかな香りが良いですよね」
――本当に誰だおまえ。
どうせロイドの好みを事前に調べてたんだろう?
「ええ、そうなんです!
父が任務で赴いた際に土産で買ってきてくれて。それからもう虜ですよ」
ロイドは興奮気味にフランに語る。
正直、俺にはお茶の違いなんてわからん。
前世の俺はコーヒー党だった。
だから、その記憶が蘇ってから、コーヒーが飲みたくて仕方ない。
あー、コーヒー豆、見つからねえかなぁ。
この国では無いっぽいんだよなぁ。
俺がそんな事を考えてる間にも、二人の紅茶談義は続いている。
おやおや? これはロイドくんも憎からずという感触なのかな?
なにやら二人は旨い紅茶を出す店の話で、盛り上がっているみたいだぞ?
俺には銘柄なんて、ちっともわからないが、どうやらフランはロイドの好みを予習済みのようで、巧みに彼の好みの茶葉を挙げていっている。
「……もう、一緒に行ってくればいいじゃん」
おっと、思わず口に出ていた。
俺はフランに睨まれるのを覚悟したのだが。
「――そんな……わたしがロイド様とだなんて……」
フランは顔を真っ赤にして、頬を抑える。
おまっ! ホント誰だよ!?
さすがにこれは演技なのか本気なのか、判断に迷う。
突っ込まなかった俺を褒めて欲しいぞ。
一方、ロイドは照れくさそうに頭を掻いて。
「フラン殿。もしよろしければ、ご一緒致しませんか?」
誘いやがったーっ!
なんだよ。ロイドもまんざらでもないのかよっ!
……なんだか俺の方がドキドキしてきたぞ。
「わ、わたしなんかでよろしいのですか?」
「これだけ好みが合うのです。一緒に行けたなら、きっと楽しいだろうな、と。
もちろん、フラン殿のご予定に合わせます。
――よろしければ、ぜひ!」
微笑みを浮かべて、ロイドは手を差し出す。
フランはその手に右手を乗せて。
「それでは次の休日に。確認して参りますので、少々お待ち下さい」
そう告げると、彼女は立ち上がって一礼し、部屋の外へ向かった。
『――へたれ。褒めてやる』
耳元で再びフランの声が聞こえた。
……感謝するなら、へたれって言うのやめろよなぁ。
俺は嬉しさにスキップでも始めそうな足取りのフランを見送り、苦笑した。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる