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32.今になって
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僕が否定したって、オフィガタス様は、よほど自信があるのか、胸を張っていた。
「そんなはずがない。魔物の状況の報告など、ずっとそばにいなくてもできるだろう」
「それはっ…………そ、そうかも知れませんが……」
「お前にも、覚えがあるんじゃないか? あの二人を見ていれば、分かるはずだ!!」
「………………」
見ていればって言われても、見てるから言ってるんだ!
だいたい、倉庫でめちゃくちゃ険悪に喧嘩してたじゃないか!
…………でも……
よく考えてみたら、二人ともやけに距離が近かったような気がする……
しかも、ベリレフェク様は敬語もなく話しているから、やけに親しげに見えた。
一度領主様の命を狙ったベリレフェク様だけど、別に鎖で繋がれて自由を制限されているわけでもないし、強制的に重労働をさせられているわけでもない。計画がバレて、領主様と僕とベリレフェク様の三人でいる時は、敬語も使わないし、平気で領主様に剣を向けたりして、僕はハラハラするくらいだ。
あれだけ近い距離で喧嘩までできるのは、もしかして……それだけ仲がいいから!?
…………そういえば領主様、命を狙われたのに、まるで気にしてない。剣を向けられることもだ。
もしかして…………
領主様は、ベリレフェク様のことを愛しているから、そんな態度も暗殺も許すのか!!??
だとしたら、まさか……本当にっ…………領主様が、ベリレフェク様をっ……!?
どうしよう……突然すぎて、頭がまるで追いついていかない。
だって領主様が、ベリレフェク様を好きだなんて……そんなの、考えたことなかった。
……落ち着け、僕。まだそうと決まったわけじゃない!
冷静になれ!!
全部、オフィガタス様が勝手に言っていることじゃないか!!
「あ、あのっ…………そんな不確かなことを言うのはやめてくださいっっ……!! 領主様がベリレフェク様を好きだなんてっ……!!」
「いいや。絶対にそうだ。だからあの男は常にベリレフェクを付き従えさせているんだ。他にベリレフェクがあの男の後ろに控えている理由などないだろう! そうでないのなら、他の側近を連れて行けばいい!!」
「それはっ…………!」
そんなことを言われたら……
ますます二人の距離が近かったような気がしてきた……
今日も倉庫に二人で来ていたし……
……あれ?
じゃあ、もしかして、あの倉庫で三人でいる時、僕……二人の邪魔になってた?
これまで、この城にベリレフェク様が来ている時には、いつも隣に領主様がいた。二人きりで話をしていることもあった。
だけど、最近領主様は、よく僕といてくれている。魔法の道具のことも教えてくれるし、さっきだって、僕を連れて行ってくれた。
僕のことを…………側近、とも呼んでくれたし…………
代わりに、ベリレフェク様が領主様のそばにいることは、ほとんどなくなった。王家からの使者でなくなり、回復の魔法使いとして仕えるようになって、そんな必要もなくなっただけだって思ってたけど……
はたから見たら、領主様の隣にいたベリレフェク様を押し退けて、僕がそこにいるように見えるんじゃないのか? これまで、ベリレフェク様がずっと領主様の隣にいて、親しげに話していたのに……あれ? 僕、当て馬キャラになってる??
領主様がベリレフェク様のことを思っているとしたら、僕は明らかに邪魔なんじゃないのか……
あれ?? 僕……もしかして、気づかないうちに領主様の恋愛を……二人の仲を邪魔しているのか?
それだけじゃない。さっきは無理を言って領主様にくっついていって、領主様に迷惑をかけたりして…………
そういえば領主様、怒っていた気がする!!!!
……僕…………領主様にとって、邪魔になってる……? もしかして…………あ……悪役に……なってる??
僕、気づかないうちに、勝手に新しい悪役ルートを作ってる!?? そんなまさかっっ!!
そもそも悪役を回避するために頑張ってるのに……
領主様が…………ベリレフェク様のことを……?
落ち着け! もしかしたら考えすぎかもしれない!!
そもそも、領主様がベリレフェク様を好きだなんて、オフィガタス様が勝手に言ってるだけだ!! もしかしたら、そうじゃないかもしれないじゃないか……っ!!
だけど、考えれば考えるほどそんな気がしてくるっ……!!
だって、自分の命を狙ったベリレフェク様を城に置いているし、これまでずっと、ベリレフェク様が隣にいて…………
そんなはずない。だって、倉庫でだって険悪にしていたしっ…………!! だけど、今になって考えてみたらもう痴話喧嘩しるようにしか見えなくなってきた!
「そんなはずがない。魔物の状況の報告など、ずっとそばにいなくてもできるだろう」
「それはっ…………そ、そうかも知れませんが……」
「お前にも、覚えがあるんじゃないか? あの二人を見ていれば、分かるはずだ!!」
「………………」
見ていればって言われても、見てるから言ってるんだ!
だいたい、倉庫でめちゃくちゃ険悪に喧嘩してたじゃないか!
…………でも……
よく考えてみたら、二人ともやけに距離が近かったような気がする……
しかも、ベリレフェク様は敬語もなく話しているから、やけに親しげに見えた。
一度領主様の命を狙ったベリレフェク様だけど、別に鎖で繋がれて自由を制限されているわけでもないし、強制的に重労働をさせられているわけでもない。計画がバレて、領主様と僕とベリレフェク様の三人でいる時は、敬語も使わないし、平気で領主様に剣を向けたりして、僕はハラハラするくらいだ。
あれだけ近い距離で喧嘩までできるのは、もしかして……それだけ仲がいいから!?
…………そういえば領主様、命を狙われたのに、まるで気にしてない。剣を向けられることもだ。
もしかして…………
領主様は、ベリレフェク様のことを愛しているから、そんな態度も暗殺も許すのか!!??
だとしたら、まさか……本当にっ…………領主様が、ベリレフェク様をっ……!?
どうしよう……突然すぎて、頭がまるで追いついていかない。
だって領主様が、ベリレフェク様を好きだなんて……そんなの、考えたことなかった。
……落ち着け、僕。まだそうと決まったわけじゃない!
冷静になれ!!
全部、オフィガタス様が勝手に言っていることじゃないか!!
「あ、あのっ…………そんな不確かなことを言うのはやめてくださいっっ……!! 領主様がベリレフェク様を好きだなんてっ……!!」
「いいや。絶対にそうだ。だからあの男は常にベリレフェクを付き従えさせているんだ。他にベリレフェクがあの男の後ろに控えている理由などないだろう! そうでないのなら、他の側近を連れて行けばいい!!」
「それはっ…………!」
そんなことを言われたら……
ますます二人の距離が近かったような気がしてきた……
今日も倉庫に二人で来ていたし……
……あれ?
じゃあ、もしかして、あの倉庫で三人でいる時、僕……二人の邪魔になってた?
これまで、この城にベリレフェク様が来ている時には、いつも隣に領主様がいた。二人きりで話をしていることもあった。
だけど、最近領主様は、よく僕といてくれている。魔法の道具のことも教えてくれるし、さっきだって、僕を連れて行ってくれた。
僕のことを…………側近、とも呼んでくれたし…………
代わりに、ベリレフェク様が領主様のそばにいることは、ほとんどなくなった。王家からの使者でなくなり、回復の魔法使いとして仕えるようになって、そんな必要もなくなっただけだって思ってたけど……
はたから見たら、領主様の隣にいたベリレフェク様を押し退けて、僕がそこにいるように見えるんじゃないのか? これまで、ベリレフェク様がずっと領主様の隣にいて、親しげに話していたのに……あれ? 僕、当て馬キャラになってる??
領主様がベリレフェク様のことを思っているとしたら、僕は明らかに邪魔なんじゃないのか……
あれ?? 僕……もしかして、気づかないうちに領主様の恋愛を……二人の仲を邪魔しているのか?
それだけじゃない。さっきは無理を言って領主様にくっついていって、領主様に迷惑をかけたりして…………
そういえば領主様、怒っていた気がする!!!!
……僕…………領主様にとって、邪魔になってる……? もしかして…………あ……悪役に……なってる??
僕、気づかないうちに、勝手に新しい悪役ルートを作ってる!?? そんなまさかっっ!!
そもそも悪役を回避するために頑張ってるのに……
領主様が…………ベリレフェク様のことを……?
落ち着け! もしかしたら考えすぎかもしれない!!
そもそも、領主様がベリレフェク様を好きだなんて、オフィガタス様が勝手に言ってるだけだ!! もしかしたら、そうじゃないかもしれないじゃないか……っ!!
だけど、考えれば考えるほどそんな気がしてくるっ……!!
だって、自分の命を狙ったベリレフェク様を城に置いているし、これまでずっと、ベリレフェク様が隣にいて…………
そんなはずない。だって、倉庫でだって険悪にしていたしっ…………!! だけど、今になって考えてみたらもう痴話喧嘩しるようにしか見えなくなってきた!
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