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1.この婚約は、何かの間違いだ
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僕が誰かに必要とされるなんて、絶対にありえないだろうと分かっていたし、愛されたいなんて考えたことも、多分ない。
それでも、ある日突然婚約が決まった時、僕は嬉しかったんだと思う。
「この程度のこともできないのか!」そう怒鳴られ続けながら生きてきた僕、フィルロファル・ルイルットは、子爵家の生まれの情けない魔法使い。それなのに、ある日突然、公爵家の次男、ロステウィス・ロレストラル様との婚約の話が持ち上がった。
婚約??
僕が?? ロステウィス様と!??
そんなの、絶対におかしいだろ!!
だってロステウィス様は、城の廊下を歩けば誰もが振り向く美貌の宰相様だ。その上、魔法も剣技も自在に操る強力な戦士で、王家からの信頼も厚い。しかも、ロレストラル家と言えば、国で一二を争う権力を持つ公爵家の一族じゃないか!
僕は、子爵家の中でも、そのあまりの使えなさで馬鹿にされて生きてきた、情けない魔法使い。
普段は屋敷の端を転がる埃だなんて揶揄われている。か細くて、いかにも弱そうな体に灰色のローブを着て、真っ白でよく絡まってぐちゃぐちゃになるくせ毛の僕が、廊下の端をフードをかぶって逃げるように走っていると、大きな埃が転がっているように見えるらしい。
そんな僕が婚約なんて、何かの冗談に決まっている。
そう思ったけど。
それでも、選んでもらえたことは嬉しい。僕でもできることがあるんだと思った。
だから、正式な発表がされるまで僕は頑張った。
公爵家は、すでに長男のディグトホッド様が継ぐと決まっている。
ロステウィス様は、王家を支える宰相として、王都を守護する騎士団をまとめ上げ彼らに指示を出す騎士団長として王城に仕えていた。
だから、その婚約者として、王都を守護するため、僕も王都に送られた。
初めて訪れた王城で、僕は、魔法や魔物や魔法の素材のこと、この国のことや貴族のこと、世界のことを学びながら、ロステウィス様の役に立てるように、必死に頑張ってきたつもりだ。
いずれ公爵家の婚約者となる者としての立ち振る舞いも、公爵家の魔法使いの方から教わった。
だけど、ロステウィス様はいつもどこか僕と距離をとっているように思えた。
今日だって、王城での夜会なのに、僕がロステウィス様に会ったのは、確か一ヶ月ぶり。
ロステウィス様に会う時は、いつも緊張する。
ドキドキしながら、夜会の行われている広間の端に立っていると、美しい金髪の男性が僕の方に歩いてくる。
金色の長い髪は、開いた窓から入ってきた風になびくと、光そのもののようで、怖いくらいに美しい。いつも真っ黒なローブを着ていて、立っているだけで誰もが振り向いて息を呑むような人だ。その冷たくも見えるのに美しい目で睨まれると、人は恐怖を感じながらも、うっとりとため息をつくらしい。
誰にも見向きもされない僕とは違い、少し前まで求婚の話が絶えなかった宰相閣下。
僕が釣り合うとは全く思えない!
僕は、ろくにその人を見上げることもできなくて、頭を下げた。
「……お久しぶりです、宰相閣下……今日は、よろしくお願いいたします」
「ごめん。客人に挨拶をして回らなきゃならないんだ……」
「存じあげております。では、僕は何をすればよろしいのでしょうか?」
「……そこにいて。それでいい」
言って、ロステウィス様は、立ち止まることもなく僕の横を素通り。
僕は彼が去っていってから、顔を上げた。
あーー……緊張した。
僕とロステウィス様は、いつもこんな感じ。
そもそも婚約だって、まだ正式に発表されていない。もしかしたらそのうち、やっぱりこの話はなかったことに、なんて言われちゃうかもなー……
正直、そんな覚悟はしている。ロステウィス様だって、僕なんか嫌だろうし。
だけど……
そんな話をされるまでは、僕はロステウィス様の役に立ちたい。
さっきだって、僕が聞いたら答えてくれた。僕は、それで十分。
僕は長男で、昔から要領も悪くて、厳しく怒鳴られることばかりだった。魔法は好きだけど、社交界での付き合いは苦手。夜会では、たびたび失敗しては笑いものになる。
そしてある日、子爵家を継がないことが決まった。父上が言うには、お前なんかに一族を任せられるか! だって。
それからは下働きをさせられて、まるで家族だとは思われていなかったようだし、会話すらなかった。罵倒と暴力はあったけど。
そんな僕のところに、何年振りかに父上が現れて、体を洗われて、綺麗な服を着せられて、馬車に乗せられたから、何かと思った。
そしたら僕に、公爵家に嫁げと言う。
何の冗談だろうと思ったけど……まさか、本気だったなんて。
こんな僕と婚約なんて、ロステウィス様ってどんな人なんだろうと思っていたけど、僕が聞けば答えてくれて、暴力も振るわない。優しい人じゃないか。だったらせめて、僕でいいと言ってくれる間は、役に立ちたい……
*
そんなふうに、僕らはずっと、顔も合わせない日々が続いていた。
王城での生活は、はっきり言って辛かった。自分が実力不足なことは知っていたけど、大した魔法も使えない僕は、誰からも馬鹿にされることが多かった。
あいつは公爵家になんて相応しくない、無力なくせに公爵家に取り入った子爵家の回し者だ、なんて、日常茶飯事みたいに言われていた。
それでも、彼のために何かできることは嬉しかったし、いずれ公爵家の伴侶になる者としての日々を過ごしていた。
そしてある日、この国の第一王子殿下、クヴェガフォル様が、ロレストラル公爵家の城を訪れることが決まった。
それを公爵家の従者の方から聞いた時、僕は少し嬉しかった。
婚約が決まってから、僕は、王城で王家を守るために剣を取るロステウィス様の伴侶となるため、様々なことを学ぶために王城にやってきた。
だから、公爵家のお城に行ったことが一度もなかったんだ。
「もしかして、僕も連れて行ってもらえるんですか!?」
興奮しながら、その話を伝えにきた従者の方に聞くと、彼は首を横に振る。
「いえ……それはできません。ここで、王家のために尽くすようにとのことです」
「……そうですか………」
「代わりにあなたには、王子殿下の部隊を守る結界の魔法の道具を用意していただきたい」
「へ? あ、はい! 分かりました!!」
魔法の道具なら扱える。
僕は、受け取った道具に、丁寧に魔力を注いで、従者の方に渡した。魔法の道具を動かすのに、魔力は不可欠なんだ。
それから数日後、王子殿下は部隊を率いて公爵家のお城に向かって行った。
僕はその背中を見送って、少し誇らしかった。
*
それからまた数日経ち、殿下の部隊が城に帰ってくる日、僕は、城の一室に呼び出された。
ここって、確か……尋問のための部屋じゃないか!!
な、なんでこんなところに!? 僕、なんかした!??
狭く暗い部屋に入ると、僕をそこに呼び出した殿下の側近、マウィルイセマス様が、僕に振り向く。
マウィルイセマス様は、常に気難しい顔をした黒色の髪の男性で、王子殿下のそばで、忙しい殿下になり変わって仕事をしていることも多い。常に気が立っているように喚いていたりするが、殿下の前ではいつも笑顔で、王家からも信頼されているらしい。
僕に対する信頼は全くないみたいだけど……
今も僕を睨んで、疑心ばかりの目を向ける。
「フィルロファル……貴様、何をした!?」
「え……?」
「殿下の部隊のために貴様が用意した結界の魔法の道具には、欠陥があったらしい!! 貴様の責任だぞ! どうしてくれる!!」
「ま、待ってください! なんのことですか!?」
「殿下の部隊が、道中、結界を張ろうとしたが、予定よりずっと結界を張ることが遅れたらしい! 込められた魔力が足りてなかったのだろう! 魔力を注いだのは貴様だな?」
「そ、それは……そうですが……」
「それが不十分だったのではないのか!? 王子殿下の結界を脆弱なものにするなどっ……なんてことをっ……! 貴様は公爵家の信頼を失墜させたのだぞ!」
「そんなっ……」
何を言っているんだろう……
僕はそんなことをしていないし、王子殿下に尽くし、国に尽くし、民に尽くす。それが、宰相閣下であるロステウィス様に選ばれた僕の宿命で、願いだったのに。
それなのに、こんな疑いをかけられるなんて……
このままじゃ、王家にも公爵家にもロステウィス様にも顔向けできない!
「ま、待ってくださいっ……!! マウィルイセマス様!! ぼ、僕は本当に、そんなことしてません!! し、しかも公爵家をっ……ロステウィス様を陥れるような真似をするはずがないではありませんか!!」
必死になってマウィルイセマス様に向かって叫ぶ。
けれど、マウィルイセマス様の目はひどく冷たい。
「黙れ……よくそんなことが言えたな……! 貴様のせいで王家の警備が疑われているんだぞっ! 分かっているのか!? この不祥事はっ!! 私の責任になるんだぞっ!!!! 貴様がしでかしたことが、私の責任になるんだ! グズめっ…………」
「でもっ……!」
「黙れ無能! 貴様のような者が選ばれたと、本気で思っていたのか!」
怒鳴る言葉が、ひどくショックだった。これまでずっと王国のために努力してきたのに。初めての王城での生活も、伴侶であるための努力も、何もかもいずれ伴侶となる宰相閣下ため、王家のためだと思って耐えてきたのに。
それでも、ある日突然婚約が決まった時、僕は嬉しかったんだと思う。
「この程度のこともできないのか!」そう怒鳴られ続けながら生きてきた僕、フィルロファル・ルイルットは、子爵家の生まれの情けない魔法使い。それなのに、ある日突然、公爵家の次男、ロステウィス・ロレストラル様との婚約の話が持ち上がった。
婚約??
僕が?? ロステウィス様と!??
そんなの、絶対におかしいだろ!!
だってロステウィス様は、城の廊下を歩けば誰もが振り向く美貌の宰相様だ。その上、魔法も剣技も自在に操る強力な戦士で、王家からの信頼も厚い。しかも、ロレストラル家と言えば、国で一二を争う権力を持つ公爵家の一族じゃないか!
僕は、子爵家の中でも、そのあまりの使えなさで馬鹿にされて生きてきた、情けない魔法使い。
普段は屋敷の端を転がる埃だなんて揶揄われている。か細くて、いかにも弱そうな体に灰色のローブを着て、真っ白でよく絡まってぐちゃぐちゃになるくせ毛の僕が、廊下の端をフードをかぶって逃げるように走っていると、大きな埃が転がっているように見えるらしい。
そんな僕が婚約なんて、何かの冗談に決まっている。
そう思ったけど。
それでも、選んでもらえたことは嬉しい。僕でもできることがあるんだと思った。
だから、正式な発表がされるまで僕は頑張った。
公爵家は、すでに長男のディグトホッド様が継ぐと決まっている。
ロステウィス様は、王家を支える宰相として、王都を守護する騎士団をまとめ上げ彼らに指示を出す騎士団長として王城に仕えていた。
だから、その婚約者として、王都を守護するため、僕も王都に送られた。
初めて訪れた王城で、僕は、魔法や魔物や魔法の素材のこと、この国のことや貴族のこと、世界のことを学びながら、ロステウィス様の役に立てるように、必死に頑張ってきたつもりだ。
いずれ公爵家の婚約者となる者としての立ち振る舞いも、公爵家の魔法使いの方から教わった。
だけど、ロステウィス様はいつもどこか僕と距離をとっているように思えた。
今日だって、王城での夜会なのに、僕がロステウィス様に会ったのは、確か一ヶ月ぶり。
ロステウィス様に会う時は、いつも緊張する。
ドキドキしながら、夜会の行われている広間の端に立っていると、美しい金髪の男性が僕の方に歩いてくる。
金色の長い髪は、開いた窓から入ってきた風になびくと、光そのもののようで、怖いくらいに美しい。いつも真っ黒なローブを着ていて、立っているだけで誰もが振り向いて息を呑むような人だ。その冷たくも見えるのに美しい目で睨まれると、人は恐怖を感じながらも、うっとりとため息をつくらしい。
誰にも見向きもされない僕とは違い、少し前まで求婚の話が絶えなかった宰相閣下。
僕が釣り合うとは全く思えない!
僕は、ろくにその人を見上げることもできなくて、頭を下げた。
「……お久しぶりです、宰相閣下……今日は、よろしくお願いいたします」
「ごめん。客人に挨拶をして回らなきゃならないんだ……」
「存じあげております。では、僕は何をすればよろしいのでしょうか?」
「……そこにいて。それでいい」
言って、ロステウィス様は、立ち止まることもなく僕の横を素通り。
僕は彼が去っていってから、顔を上げた。
あーー……緊張した。
僕とロステウィス様は、いつもこんな感じ。
そもそも婚約だって、まだ正式に発表されていない。もしかしたらそのうち、やっぱりこの話はなかったことに、なんて言われちゃうかもなー……
正直、そんな覚悟はしている。ロステウィス様だって、僕なんか嫌だろうし。
だけど……
そんな話をされるまでは、僕はロステウィス様の役に立ちたい。
さっきだって、僕が聞いたら答えてくれた。僕は、それで十分。
僕は長男で、昔から要領も悪くて、厳しく怒鳴られることばかりだった。魔法は好きだけど、社交界での付き合いは苦手。夜会では、たびたび失敗しては笑いものになる。
そしてある日、子爵家を継がないことが決まった。父上が言うには、お前なんかに一族を任せられるか! だって。
それからは下働きをさせられて、まるで家族だとは思われていなかったようだし、会話すらなかった。罵倒と暴力はあったけど。
そんな僕のところに、何年振りかに父上が現れて、体を洗われて、綺麗な服を着せられて、馬車に乗せられたから、何かと思った。
そしたら僕に、公爵家に嫁げと言う。
何の冗談だろうと思ったけど……まさか、本気だったなんて。
こんな僕と婚約なんて、ロステウィス様ってどんな人なんだろうと思っていたけど、僕が聞けば答えてくれて、暴力も振るわない。優しい人じゃないか。だったらせめて、僕でいいと言ってくれる間は、役に立ちたい……
*
そんなふうに、僕らはずっと、顔も合わせない日々が続いていた。
王城での生活は、はっきり言って辛かった。自分が実力不足なことは知っていたけど、大した魔法も使えない僕は、誰からも馬鹿にされることが多かった。
あいつは公爵家になんて相応しくない、無力なくせに公爵家に取り入った子爵家の回し者だ、なんて、日常茶飯事みたいに言われていた。
それでも、彼のために何かできることは嬉しかったし、いずれ公爵家の伴侶になる者としての日々を過ごしていた。
そしてある日、この国の第一王子殿下、クヴェガフォル様が、ロレストラル公爵家の城を訪れることが決まった。
それを公爵家の従者の方から聞いた時、僕は少し嬉しかった。
婚約が決まってから、僕は、王城で王家を守るために剣を取るロステウィス様の伴侶となるため、様々なことを学ぶために王城にやってきた。
だから、公爵家のお城に行ったことが一度もなかったんだ。
「もしかして、僕も連れて行ってもらえるんですか!?」
興奮しながら、その話を伝えにきた従者の方に聞くと、彼は首を横に振る。
「いえ……それはできません。ここで、王家のために尽くすようにとのことです」
「……そうですか………」
「代わりにあなたには、王子殿下の部隊を守る結界の魔法の道具を用意していただきたい」
「へ? あ、はい! 分かりました!!」
魔法の道具なら扱える。
僕は、受け取った道具に、丁寧に魔力を注いで、従者の方に渡した。魔法の道具を動かすのに、魔力は不可欠なんだ。
それから数日後、王子殿下は部隊を率いて公爵家のお城に向かって行った。
僕はその背中を見送って、少し誇らしかった。
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それからまた数日経ち、殿下の部隊が城に帰ってくる日、僕は、城の一室に呼び出された。
ここって、確か……尋問のための部屋じゃないか!!
な、なんでこんなところに!? 僕、なんかした!??
狭く暗い部屋に入ると、僕をそこに呼び出した殿下の側近、マウィルイセマス様が、僕に振り向く。
マウィルイセマス様は、常に気難しい顔をした黒色の髪の男性で、王子殿下のそばで、忙しい殿下になり変わって仕事をしていることも多い。常に気が立っているように喚いていたりするが、殿下の前ではいつも笑顔で、王家からも信頼されているらしい。
僕に対する信頼は全くないみたいだけど……
今も僕を睨んで、疑心ばかりの目を向ける。
「フィルロファル……貴様、何をした!?」
「え……?」
「殿下の部隊のために貴様が用意した結界の魔法の道具には、欠陥があったらしい!! 貴様の責任だぞ! どうしてくれる!!」
「ま、待ってください! なんのことですか!?」
「殿下の部隊が、道中、結界を張ろうとしたが、予定よりずっと結界を張ることが遅れたらしい! 込められた魔力が足りてなかったのだろう! 魔力を注いだのは貴様だな?」
「そ、それは……そうですが……」
「それが不十分だったのではないのか!? 王子殿下の結界を脆弱なものにするなどっ……なんてことをっ……! 貴様は公爵家の信頼を失墜させたのだぞ!」
「そんなっ……」
何を言っているんだろう……
僕はそんなことをしていないし、王子殿下に尽くし、国に尽くし、民に尽くす。それが、宰相閣下であるロステウィス様に選ばれた僕の宿命で、願いだったのに。
それなのに、こんな疑いをかけられるなんて……
このままじゃ、王家にも公爵家にもロステウィス様にも顔向けできない!
「ま、待ってくださいっ……!! マウィルイセマス様!! ぼ、僕は本当に、そんなことしてません!! し、しかも公爵家をっ……ロステウィス様を陥れるような真似をするはずがないではありませんか!!」
必死になってマウィルイセマス様に向かって叫ぶ。
けれど、マウィルイセマス様の目はひどく冷たい。
「黙れ……よくそんなことが言えたな……! 貴様のせいで王家の警備が疑われているんだぞっ! 分かっているのか!? この不祥事はっ!! 私の責任になるんだぞっ!!!! 貴様がしでかしたことが、私の責任になるんだ! グズめっ…………」
「でもっ……!」
「黙れ無能! 貴様のような者が選ばれたと、本気で思っていたのか!」
怒鳴る言葉が、ひどくショックだった。これまでずっと王国のために努力してきたのに。初めての王城での生活も、伴侶であるための努力も、何もかもいずれ伴侶となる宰相閣下ため、王家のためだと思って耐えてきたのに。
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