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65.それが終わったら
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殿下は、僕の腕を強く引っ張りながら、護衛の人たちに振り向いて言う。
「ここからは、彼が僕の護衛してくれるから、君たちはここにいてね!!」
急にそんなことを言われて、護衛の一人が「しかし殿下! 殿下をたった一人に任せてはおけません!」って、もっともな反論をする。
「せめて我々もっ……!」
「だめ!! 君たちがいたんじゃ、またブレロブルに逃げられちゃう!! デフィトリュウィクは、この前の城での騒動で、僕を守ってくれたんだよ?! 彼がいれば十分だから!!」
……殿下……それはあまりに過大評価です!!
だけど、殿下がこんなことを言い出すことは、想像できた。きっと、護衛の方々を振り切るためにここに来たんだ。
護衛の人数が増えているのも、殿下がすぐにどこかに行っちゃうから。あの作戦の間にも、殿下はよく護衛の方を振り切って、僕のところに来ていた。
僕と一緒に行きたいって言ってくれるのは嬉しい。僕だって、殿下に会えるのも一緒にいるのも楽しいから。
だけど、僕だけじゃ力不足だし、何より殿下が僕のことすら振り切ってどこかに行っちゃいそうで怖い……
「殿下……あ、あの…………やっぱり……ブレロブル様を探すなら、護衛の方も一緒に行きましょう。そうでなくても、会議の時間になったら、みんな集まるはずですし……」
「きっとブレロブルがいるところに君の隊長もいるよ!?」
「……え…………隊長が?」
隊長は一族の方と会議の準備をしているはずだけど…………ブレロブル様と一緒にいるのか?
い、いやっ……何考えてるんだっ……!! これは、いつもの殿下の手口じゃないか。僕を護衛ってことにして、ブレロブル様を探しに行きたいんだ。
だけど……
僕だって、本当は隊長を探しに行きたい。今すぐに、隊長に会いたい。
会議の時間までまだあるんだし、準備があるなら、僕だって手伝う。なんだってするから、隊長のそばにいたい。
城に来て、隊長のそばにいられるようになったのに、いつだってそれだけじゃ足りない……だけど……隊長だって、今は会議の準備で忙しいんだ!! わがまま言ったらダメだ!!
「た、隊長には会いたいですけど……い、今は隊長は忙しいんだから、ダメですっ!」
「デフィトリュウィクまで、ブレロブルみたいなこと言わないでよ!」
言って、殿下は部屋を飛び出して行こうとする。そうはさせるか!!
「待ってください!!」
叫んで、殿下に飛びついて止める。すると、殿下は僕に振り向いて、口を尖らせた。
「……素早くなったね……」
護衛の方々も、僕に手を貸してくれたり、拍手したりしている。
だけど、殿下はますますムッとしてしまう。
「離してよ!! あいつ、冷たいんだよ! いつも殿下は殿下の仕事をしてくださいって言って……」
「…………えーっと……それは、当たり前のことなんじゃ……」
僕が恐る恐る言うと、殿下は僕のことを睨んでくる。
「じゃあなんで、君とかヴァンフィルイトの前では、まるで友達にみたいに接するの!?」
「え…………?」
「僕といる時だけ、殿下、お勉強は終わったんですか? だって! あんまりだよ!! 僕は、あいつと友達になりたいんだよ!? それなのに、あいつはずっとあの調子で、よそよそしくて……僕は、それがずっとと寂しくて辛いのに……」
「殿下……」
なんだか、殿下がひどく落ち込んでいるように見えてきた……
「あ、あの…………それなら、ブレロブル様にそう話してみるといいと思います……」
「ブレロブルに……? 聞いてくれるかな……」
「き、聞いてくれると思います!!」
「だったら、僕と一緒に来てよ!!」
「い、今はダメです! もうすぐ会議ですよ!?」
「ここからは、彼が僕の護衛してくれるから、君たちはここにいてね!!」
急にそんなことを言われて、護衛の一人が「しかし殿下! 殿下をたった一人に任せてはおけません!」って、もっともな反論をする。
「せめて我々もっ……!」
「だめ!! 君たちがいたんじゃ、またブレロブルに逃げられちゃう!! デフィトリュウィクは、この前の城での騒動で、僕を守ってくれたんだよ?! 彼がいれば十分だから!!」
……殿下……それはあまりに過大評価です!!
だけど、殿下がこんなことを言い出すことは、想像できた。きっと、護衛の方々を振り切るためにここに来たんだ。
護衛の人数が増えているのも、殿下がすぐにどこかに行っちゃうから。あの作戦の間にも、殿下はよく護衛の方を振り切って、僕のところに来ていた。
僕と一緒に行きたいって言ってくれるのは嬉しい。僕だって、殿下に会えるのも一緒にいるのも楽しいから。
だけど、僕だけじゃ力不足だし、何より殿下が僕のことすら振り切ってどこかに行っちゃいそうで怖い……
「殿下……あ、あの…………やっぱり……ブレロブル様を探すなら、護衛の方も一緒に行きましょう。そうでなくても、会議の時間になったら、みんな集まるはずですし……」
「きっとブレロブルがいるところに君の隊長もいるよ!?」
「……え…………隊長が?」
隊長は一族の方と会議の準備をしているはずだけど…………ブレロブル様と一緒にいるのか?
い、いやっ……何考えてるんだっ……!! これは、いつもの殿下の手口じゃないか。僕を護衛ってことにして、ブレロブル様を探しに行きたいんだ。
だけど……
僕だって、本当は隊長を探しに行きたい。今すぐに、隊長に会いたい。
会議の時間までまだあるんだし、準備があるなら、僕だって手伝う。なんだってするから、隊長のそばにいたい。
城に来て、隊長のそばにいられるようになったのに、いつだってそれだけじゃ足りない……だけど……隊長だって、今は会議の準備で忙しいんだ!! わがまま言ったらダメだ!!
「た、隊長には会いたいですけど……い、今は隊長は忙しいんだから、ダメですっ!」
「デフィトリュウィクまで、ブレロブルみたいなこと言わないでよ!」
言って、殿下は部屋を飛び出して行こうとする。そうはさせるか!!
「待ってください!!」
叫んで、殿下に飛びついて止める。すると、殿下は僕に振り向いて、口を尖らせた。
「……素早くなったね……」
護衛の方々も、僕に手を貸してくれたり、拍手したりしている。
だけど、殿下はますますムッとしてしまう。
「離してよ!! あいつ、冷たいんだよ! いつも殿下は殿下の仕事をしてくださいって言って……」
「…………えーっと……それは、当たり前のことなんじゃ……」
僕が恐る恐る言うと、殿下は僕のことを睨んでくる。
「じゃあなんで、君とかヴァンフィルイトの前では、まるで友達にみたいに接するの!?」
「え…………?」
「僕といる時だけ、殿下、お勉強は終わったんですか? だって! あんまりだよ!! 僕は、あいつと友達になりたいんだよ!? それなのに、あいつはずっとあの調子で、よそよそしくて……僕は、それがずっとと寂しくて辛いのに……」
「殿下……」
なんだか、殿下がひどく落ち込んでいるように見えてきた……
「あ、あの…………それなら、ブレロブル様にそう話してみるといいと思います……」
「ブレロブルに……? 聞いてくれるかな……」
「き、聞いてくれると思います!!」
「だったら、僕と一緒に来てよ!!」
「い、今はダメです! もうすぐ会議ですよ!?」
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