君は俺の光

もものみ

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事の顛末ー優月sideー

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「で、俺が大変だろうからって、その、パートナーにならないかって言ってくれたんだ。だけどちゃんと断ったから!だからだいじょう…」
「で?それでどうしてこんなに匂いが付いたの?告白されたときに抱きしめられでもした?」

 陽仁がずいっと顔を近づけてくる。優月は陽仁から顔を背けて目をそらす。

「いや、えっと、その後で…もう私情は挟まないから最後にハグだけしてもいいかって聞かれて…あ、その、嫌だったらいいって言ってくれたんだけど、いい先生だし、今後もお世話になるしと思って、その…」
「それでハグしてやったって?」

 コクリ、と優月が頷く。そんな優月を見て陽仁は深く息を吐き出した。

「はあ……ゆづ、いくらなんでも無防備がすぎる。」
「う、それは、そうだけど…」

 その時自分は陽仁とは別れていたのだし、何も怒らなくてもいいのでは…と思って目を逸らしたら、そんなふうに思っているのを見透かされたのか陽仁から追加のお説教が飛んできた。

「だけどじゃない。ゆづは別にその先生のことが好きなわけじゃないんでしょ?」
「それは、そうだけど…」
「ならハグなんかしちゃダメ。好きでもない男とそんなことしちゃいけません。」

 言いながら陽仁が優月の首筋を甘噛みしてくる。

「いてて、うう、ごめんなさい。…ふふ、わかった、分かったから。」

 優月は痛いようなくすぐったいような感覚にくすくす笑いながら答える。陽仁もただじゃれているだけのようで、笑っている優月を見て呆れたようにしながらも、口角が少し上がっている。

「はぁ………早く帰ろ、家に。…いっぱい上書きしないと。」

 先ほどまで優月をがぶがぶ噛んでいた陽仁が優月を抱きしめる手にぎゅっと力をこめ、静かに呟く。

「それから―――――ここも、早いとこ噛んじゃわないと。」

 陽仁が突然真剣な声でそう言い、ペロリとうなじの近くを舐める。

「ふわ、」

 突然敏感なところに刺激がきた優月は驚いて声を上げてしまう。

「…でも発情期来ないと噛めないもんね。ここ、こんな甘い匂いするのに……この子生まれるまで我慢かあ。」

 陽仁が甘えるように優月のうなじの辺りに頭をぐりぐりと擦り付ける。

「あ、その…」
「ん?」

 優月が少しだけ顔を傾けて陽仁の方を見ながら言うと、陽仁も優月を見上げる。

「なに?ゆづ。どうかした?」

 陽仁が優月をじっと見つめてくる。体調でも悪くなったのかと心配してくれているようだ。

(言わなきゃ…どうせバレるんだし。変に心配させちゃいけないし、言わないと…)

「その、」

 言わなければいけないとは思うものの、優月は顔を真っ赤にして言い淀む。しばらくそうしていたが、優月はたっぷり間を置いた後、意を決して言った。

「あのね、―――――――。」
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