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事の顛末ー優月sideー
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「ん、ゆづ…」
「はるくっんん、ン…」
二人の家に入ってすぐ、二人は濃厚な口づけを交わす。玄関には二人のフェロモンがふわりと漂っていた。
優月は妊娠中であるので、確かに発情期は来ないはずで、フェロモンが周りにわかるほど漂うことなどないはずだ。しかし、いま実際に優月の体からは甘い香りが漂っており、陽仁を誘っている。これは特別相性の良いαとΩの間にまれにあることで、たとえΩが妊娠中であったとしても発情期になることがあるのだそうだ。滅多にないことなので陽仁は知らなかったが、この一か月Ωの妊娠について調べ尽くした優月は知っていた。そして、陽仁に再会した瞬間から疼くこの体に、何が起こっているのかも。
「ベッド行くよ。しっかり捕まってて。」
いったん体を離して陽仁が優月に言う。
「ええ!?でも俺いま重いし…ってうわ!」
「ごめん俺いま余裕ない。」
陽仁が優月を軽々と持ち上げて寝室へと運ぶ。
「わっ、ンん…」
優月をそっと寝室のベッドに下ろしてそっと口づける。
「…いれないから、触ってもいい?」
陽仁が熱っぽい目で優月を見つめる。
「…だよ。」
「え?」
「だから…
ゆっくりなら…いれてもだいじょうぶ、だよ。」
優月が顔を真っ赤にしてそらしながらぼそぼそと言う。
「っ優月、それは煽りすぎ。」
陽仁が形のいい眉をゆがめ、ぐっと寄せる。
「……ほんとにいいの…?……大丈夫?」
陽仁がぎらつく瞳に本能を押し殺しながら心配そうな顔で優月を見る。
「うん、病院でそう聞いたから…大丈夫。」
優月が真っ赤な顔のままで陽仁に向き直る。
「…優しくするから。」
「うん―――――――――
「はるくっんん、ン…」
二人の家に入ってすぐ、二人は濃厚な口づけを交わす。玄関には二人のフェロモンがふわりと漂っていた。
優月は妊娠中であるので、確かに発情期は来ないはずで、フェロモンが周りにわかるほど漂うことなどないはずだ。しかし、いま実際に優月の体からは甘い香りが漂っており、陽仁を誘っている。これは特別相性の良いαとΩの間にまれにあることで、たとえΩが妊娠中であったとしても発情期になることがあるのだそうだ。滅多にないことなので陽仁は知らなかったが、この一か月Ωの妊娠について調べ尽くした優月は知っていた。そして、陽仁に再会した瞬間から疼くこの体に、何が起こっているのかも。
「ベッド行くよ。しっかり捕まってて。」
いったん体を離して陽仁が優月に言う。
「ええ!?でも俺いま重いし…ってうわ!」
「ごめん俺いま余裕ない。」
陽仁が優月を軽々と持ち上げて寝室へと運ぶ。
「わっ、ンん…」
優月をそっと寝室のベッドに下ろしてそっと口づける。
「…いれないから、触ってもいい?」
陽仁が熱っぽい目で優月を見つめる。
「…だよ。」
「え?」
「だから…
ゆっくりなら…いれてもだいじょうぶ、だよ。」
優月が顔を真っ赤にしてそらしながらぼそぼそと言う。
「っ優月、それは煽りすぎ。」
陽仁が形のいい眉をゆがめ、ぐっと寄せる。
「……ほんとにいいの…?……大丈夫?」
陽仁がぎらつく瞳に本能を押し殺しながら心配そうな顔で優月を見る。
「うん、病院でそう聞いたから…大丈夫。」
優月が真っ赤な顔のままで陽仁に向き直る。
「…優しくするから。」
「うん―――――――――
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