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第一章 英雄と呼ばれる男
第三話 研究所
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「貴様、もしや”紋章持ち”か!?」
俺を発見した瞬間、剣を引き抜いた兵士に向かって俺は震える声であわてて答えた。こんな間抜けな死に方は絶対に嫌だ。
「お、俺は……極秘調査潜入班の、一人なんだ……。い、いきなりあの女に襲われて……」
後半は間違ってはいない。さすがに俺の大事なところを膝蹴りされた、とまでは恥ずかしくて言えなかったが腹を抱えて悶絶している俺に兵士は何があったのか察してくれたみたいで、緊張が少しだけ解かれる。
けど……、いきなり切り札を使うとは思ってなかったぞ。まぁ、しょうがないけどな。力が入らねーんだよ、あの女のせいで!! 今度見つけたら治療代もらわなきゃ気がすまねー。
あの女を追っていた兵士は三人で、二人は俺が”紋章持ち”ではないと判断するとそのまま女を追っていった。あいつももしかしたら”紋章持ち”なのかもしれない。
残った兵士はそれでもまだ半信半疑なのか、剣をこちらに向けながらゆっくりと近づいて来た。
「まずは身分証を見せろ」
今の汗の上にさらに冷や汗だ。身分証なんて持ってるわけないだろ。このままじゃ嘘がバレるじゃねーか……。
「分かった……。ちょっと、回復するまで待ってくれ……」
痛みで動けないのと頭を整理するためにしばらく時間をもらい、回復に努めた。潰れるほどの当たりじゃなかったことだけが唯一の救いか。恨みは募る一方だが。
「……すまない、もう大丈夫そうだ」
しばらくして動けるようになると、焦りを悟られないようゆっくり立ち上がった。同時に考える時間ももらえたから冷静にもなれたしな。
俺は少しだけ後ずさりながら、腰の後ろ辺りに隠し持っていた木の棒に手を伸ばす。
一瞬で決めれば嘘がバレることもないだろう。残ってくれたのが一人だけで助かった。
「あれ……? 確かこの辺りに……。おかしいな?」
わざとらしく演技して兵士の意識をこちらに引き寄せた。兵士は呆れ顔だ。
「悪ぃけど紐が絡まってるみたいなんだ。ちょっと見てくれ」
「んだよ、仕方のない奴だな……」
隙だらけの姿を見せたせいか兵士はそのまま剣を鞘に納め、背後に回ってくる。その隙を突いて木の棒を鎧と兜のわずかに空いた隙間に叩きつけた。以前父さんに教わっていたクロレシアの鎧の弱点だ。魔法防御力を高めているせいで通気性が悪いらしく、それを確保するために隙間を開けているらしい。微かな隙間だが見事棒が当たり、兵士は気絶した。やったぜ、ざまぁみろだ。
俺は倒れた兵士の鎧をはぎ、使えそうなものをいただいた。追剥なんて言ってる場合じゃねぇ。こっちはこれからの人生がかかってんだ!! 開き直って兵士が着ていた鎧を持ち上げると、それにそでを通した。顔も隠しておいた方がいいだろうとついでに兜もかぶる。
「う、くっせぇ……」
半眼で気絶した兵士を見下ろしながら剣を腰に差す。ほかにも兵士の懐や鎧を色々探っていたらマノやソノを襲った兵士が持っていた機械が出てきた。これは何だとスイッチを入れてみる。
「これっ……! 迷いの森から研究所までの案内図じゃねぇか…! こいつがあれば研究所まで行けるぜっ」
さっそく機械を片手に走り出した。ガニ股とか走りがおかしいとかいう突っ込みはしてくれるな。初めて鎧なんてものを着るんだ。重量ですでにヘタリそうなのに恰好まで気にしてる場合じゃない。
だが機械のおかげだろう、気が付けばあっという間に研究所にたどり着いていた。
森の中にひっそりとある研究所は一言でいえば白。壁から、扉から柵まで全てが白一色だ。潔癖なまでに色がない。白い壁に囲まれた白い建物は棟が三つぐらいに分かれ、左から一、二、三と文字がふってある。なぜか人の気配は全くなかった。
「とりあえず、端から行ってみるか……」
まずは三と書いてある棟から行ってみることにした。一を選ばないところがひねくれものの俺らしい。柵に足をかけて塀を乗り越え、辺りを見回しながら入り口に近づく。不思議なくらいに人気がない。
「こういうことするの……久しぶりだな……。昔はよくクロレシアの基地に侵入して、いたずらしたりしてたっけ」
今思えば父さんに怒られた理由もよくわかる。
そこでふと、幼馴染で親友のレスターの顔を思い出した。緑の髪に優しげな黒い瞳、俺より背がちょっと低くて、でも頭はよかった……。俺のあの魔法暴走以来どうなったのかはわからないが……。
「無事だといいんだが……」
俺はギュッと拳を握り、研究所の扉を少しだけ開けた。そっと中を覗き込んでみる。
「やっぱり誰もいないな……」
元々なのか、たまたまなのかは分からないがこの機を逃す手はない。鎧を着ていたこともあり、堂々と中に踏み込んだ。
研究所の中は外とは違い、無機質な白い壁を緑色のライトが照らしていた。その色が不気味さを増している。中は細長い建物の構造上入り口から直線に通路があるだけのようだ。所々十字に横の通路が走り、その先には部屋へと続いているのか扉がある。
通路の中央辺りには左右に階段があり、上の階へとつながっているんだろう。
俺はまず右側にある部屋の扉に触れてみた。ロックはかかっていなかったらしく難なく開いた。
「なん……だ? これは……」
人間の、一部……。それが数個のガラス容器の液体に浸かっている。よく見てみればその一部には俺達と同じ、紋章が刻まれていた。
「っ……!」
一気に吐き気が催してきて、たまらずそこから飛び出した。
「くそ、研究所……。分かってはいたが……」
ふらふらと部屋の外に出る。吐き気をこらえながら左側の部屋をのぞいてみたら、そこには人形のようなものが転がっていた。悪趣味極まりない。
この棟はもしかしたらこんなものの研究場所なのかもしれないと思い、俺は他の棟へ向かおうと、三棟の研究所を出た。
「居やがったか! 失せろ、クソレシアの兵士ぃぃぃぃぃ!!!」
「あぢっ! あぢぢぢぢーーー!!!」
三棟の入り口を出た瞬間、予告もなしに俺の履いていたブーツに火が付いた。その隙を狙って声の主は俺の首を後ろから羽交い絞めにしてくる。慌てて俺は兜を脱ぎ捨てた。
「待て! オリオ、俺だ俺!!」
「うおっ、ウッドシーヴェル兄ちゃん!? なんでここに!?」
顔を隠しておこうと兜までかぶっていたのが仇となったみたいだ。けどまさかオリオがこんなところにいるとは思ってなかったぞ。
「なんでって……、そりゃ俺のセリフだ! お前捕まってたんじゃなかったのかよ」
「うん。なんか個室みたいなトコに閉じ込められてたんだけど、いきなり扉開くようになったから出てきた。外ですげー音してたけど故障かなぁ?」
あまりにも平然としたその物言いに、色々あったことも含め、心配してここまで来た俺がバカらしくなって拳でオリオを小突いてやった。
「いってぇ!? なにすんだよ、ウッドシーヴェル兄ちゃん!!」
「勝手にいなくなりやがって! 心配しただろうが」
「ご、ごめん……」
俺はオリオの腕を掴むと、柵の外へ出ようと引っ張った。オリオがなぜかそこから動こうとしない。
「オリオ……?」
「オレ、ここにいる! クソレシアの兵士達はムカつくからぶん殴ってやろうと外に出てきたけど、この研究所にいる人たちは悪い人じゃないよ! 大地の腐敗の治し方を研究してるだけなんだ!! ここにいる”紋章持ち”の人たちも最初連れて来られた時は強制だったかもしれないけど、今は協力してるから」
「はぁ!?」
俺の脳裏に浮かんだのは先ほどの人間の一部と紋章だ。腐敗の治し方の研究だけとは思えない。けどオリオは真剣にそう思っているらしくて……。
「お前の母ちゃんも、マノもソノも心配してるんだぞ。こんなところに置いていけるわけないだろ!!」
「そうだけどっ……!」
「とにかく村へ帰ろう。せめて顔を見せて皆を安心させてやってくれよ。後の事はそれから考えればいい」
「……うん…………」
オリオはしぶしぶ了解してくれたのか、研究所の柵を乗り越え外へ出た。俺もすぐに外へ出る。
ここからは鎧なんて邪魔なだけだろう。全て脱ぎ捨てて剣と案内用の機械だけを持ちオリオについて来いと目配せした。オリオも無言でうなずく。
それからしばらくは兵士に見つからないよう、辺りを警戒しながら歩き続けた。
迷いの森を何度も行き来していたせいか、気が付けば空が茜色に染まりつつある時間帯だ。途中途中食べられそうな木の実をもぎって腹に納めてはいたが、さすがに食事が恋しくなってきた。
このままオリオを連れて帰れば、オリオの母親だって俺が敵じゃないって分かってくれるだろう。あの笑顔だってまた見られるはずだ。前みたいに食卓を囲んでオリオとマノとソノとバカ話だってできる。
俺の期待がどんどん膨らんで、顔は蜜のようにとろとろになってくる。嬉しくて仕方がない。
だが突如ドォォォン!!!! と破壊音が轟いた。
「な、なんだ!?」
あまりの爆音に俺とオリオはハッとそちらの方を見る。あっちの方角は……まさかツイッタ村……?音の後に上ってきたのは黒い煙だ。
「うそ……だろっ」
俺の驚きの声と同時にオリオが駆け出した。俺もあわててオリオの後を追う。
胸がざわつく。めちゃくちゃ嫌な予感がした。
俺を発見した瞬間、剣を引き抜いた兵士に向かって俺は震える声であわてて答えた。こんな間抜けな死に方は絶対に嫌だ。
「お、俺は……極秘調査潜入班の、一人なんだ……。い、いきなりあの女に襲われて……」
後半は間違ってはいない。さすがに俺の大事なところを膝蹴りされた、とまでは恥ずかしくて言えなかったが腹を抱えて悶絶している俺に兵士は何があったのか察してくれたみたいで、緊張が少しだけ解かれる。
けど……、いきなり切り札を使うとは思ってなかったぞ。まぁ、しょうがないけどな。力が入らねーんだよ、あの女のせいで!! 今度見つけたら治療代もらわなきゃ気がすまねー。
あの女を追っていた兵士は三人で、二人は俺が”紋章持ち”ではないと判断するとそのまま女を追っていった。あいつももしかしたら”紋章持ち”なのかもしれない。
残った兵士はそれでもまだ半信半疑なのか、剣をこちらに向けながらゆっくりと近づいて来た。
「まずは身分証を見せろ」
今の汗の上にさらに冷や汗だ。身分証なんて持ってるわけないだろ。このままじゃ嘘がバレるじゃねーか……。
「分かった……。ちょっと、回復するまで待ってくれ……」
痛みで動けないのと頭を整理するためにしばらく時間をもらい、回復に努めた。潰れるほどの当たりじゃなかったことだけが唯一の救いか。恨みは募る一方だが。
「……すまない、もう大丈夫そうだ」
しばらくして動けるようになると、焦りを悟られないようゆっくり立ち上がった。同時に考える時間ももらえたから冷静にもなれたしな。
俺は少しだけ後ずさりながら、腰の後ろ辺りに隠し持っていた木の棒に手を伸ばす。
一瞬で決めれば嘘がバレることもないだろう。残ってくれたのが一人だけで助かった。
「あれ……? 確かこの辺りに……。おかしいな?」
わざとらしく演技して兵士の意識をこちらに引き寄せた。兵士は呆れ顔だ。
「悪ぃけど紐が絡まってるみたいなんだ。ちょっと見てくれ」
「んだよ、仕方のない奴だな……」
隙だらけの姿を見せたせいか兵士はそのまま剣を鞘に納め、背後に回ってくる。その隙を突いて木の棒を鎧と兜のわずかに空いた隙間に叩きつけた。以前父さんに教わっていたクロレシアの鎧の弱点だ。魔法防御力を高めているせいで通気性が悪いらしく、それを確保するために隙間を開けているらしい。微かな隙間だが見事棒が当たり、兵士は気絶した。やったぜ、ざまぁみろだ。
俺は倒れた兵士の鎧をはぎ、使えそうなものをいただいた。追剥なんて言ってる場合じゃねぇ。こっちはこれからの人生がかかってんだ!! 開き直って兵士が着ていた鎧を持ち上げると、それにそでを通した。顔も隠しておいた方がいいだろうとついでに兜もかぶる。
「う、くっせぇ……」
半眼で気絶した兵士を見下ろしながら剣を腰に差す。ほかにも兵士の懐や鎧を色々探っていたらマノやソノを襲った兵士が持っていた機械が出てきた。これは何だとスイッチを入れてみる。
「これっ……! 迷いの森から研究所までの案内図じゃねぇか…! こいつがあれば研究所まで行けるぜっ」
さっそく機械を片手に走り出した。ガニ股とか走りがおかしいとかいう突っ込みはしてくれるな。初めて鎧なんてものを着るんだ。重量ですでにヘタリそうなのに恰好まで気にしてる場合じゃない。
だが機械のおかげだろう、気が付けばあっという間に研究所にたどり着いていた。
森の中にひっそりとある研究所は一言でいえば白。壁から、扉から柵まで全てが白一色だ。潔癖なまでに色がない。白い壁に囲まれた白い建物は棟が三つぐらいに分かれ、左から一、二、三と文字がふってある。なぜか人の気配は全くなかった。
「とりあえず、端から行ってみるか……」
まずは三と書いてある棟から行ってみることにした。一を選ばないところがひねくれものの俺らしい。柵に足をかけて塀を乗り越え、辺りを見回しながら入り口に近づく。不思議なくらいに人気がない。
「こういうことするの……久しぶりだな……。昔はよくクロレシアの基地に侵入して、いたずらしたりしてたっけ」
今思えば父さんに怒られた理由もよくわかる。
そこでふと、幼馴染で親友のレスターの顔を思い出した。緑の髪に優しげな黒い瞳、俺より背がちょっと低くて、でも頭はよかった……。俺のあの魔法暴走以来どうなったのかはわからないが……。
「無事だといいんだが……」
俺はギュッと拳を握り、研究所の扉を少しだけ開けた。そっと中を覗き込んでみる。
「やっぱり誰もいないな……」
元々なのか、たまたまなのかは分からないがこの機を逃す手はない。鎧を着ていたこともあり、堂々と中に踏み込んだ。
研究所の中は外とは違い、無機質な白い壁を緑色のライトが照らしていた。その色が不気味さを増している。中は細長い建物の構造上入り口から直線に通路があるだけのようだ。所々十字に横の通路が走り、その先には部屋へと続いているのか扉がある。
通路の中央辺りには左右に階段があり、上の階へとつながっているんだろう。
俺はまず右側にある部屋の扉に触れてみた。ロックはかかっていなかったらしく難なく開いた。
「なん……だ? これは……」
人間の、一部……。それが数個のガラス容器の液体に浸かっている。よく見てみればその一部には俺達と同じ、紋章が刻まれていた。
「っ……!」
一気に吐き気が催してきて、たまらずそこから飛び出した。
「くそ、研究所……。分かってはいたが……」
ふらふらと部屋の外に出る。吐き気をこらえながら左側の部屋をのぞいてみたら、そこには人形のようなものが転がっていた。悪趣味極まりない。
この棟はもしかしたらこんなものの研究場所なのかもしれないと思い、俺は他の棟へ向かおうと、三棟の研究所を出た。
「居やがったか! 失せろ、クソレシアの兵士ぃぃぃぃぃ!!!」
「あぢっ! あぢぢぢぢーーー!!!」
三棟の入り口を出た瞬間、予告もなしに俺の履いていたブーツに火が付いた。その隙を狙って声の主は俺の首を後ろから羽交い絞めにしてくる。慌てて俺は兜を脱ぎ捨てた。
「待て! オリオ、俺だ俺!!」
「うおっ、ウッドシーヴェル兄ちゃん!? なんでここに!?」
顔を隠しておこうと兜までかぶっていたのが仇となったみたいだ。けどまさかオリオがこんなところにいるとは思ってなかったぞ。
「なんでって……、そりゃ俺のセリフだ! お前捕まってたんじゃなかったのかよ」
「うん。なんか個室みたいなトコに閉じ込められてたんだけど、いきなり扉開くようになったから出てきた。外ですげー音してたけど故障かなぁ?」
あまりにも平然としたその物言いに、色々あったことも含め、心配してここまで来た俺がバカらしくなって拳でオリオを小突いてやった。
「いってぇ!? なにすんだよ、ウッドシーヴェル兄ちゃん!!」
「勝手にいなくなりやがって! 心配しただろうが」
「ご、ごめん……」
俺はオリオの腕を掴むと、柵の外へ出ようと引っ張った。オリオがなぜかそこから動こうとしない。
「オリオ……?」
「オレ、ここにいる! クソレシアの兵士達はムカつくからぶん殴ってやろうと外に出てきたけど、この研究所にいる人たちは悪い人じゃないよ! 大地の腐敗の治し方を研究してるだけなんだ!! ここにいる”紋章持ち”の人たちも最初連れて来られた時は強制だったかもしれないけど、今は協力してるから」
「はぁ!?」
俺の脳裏に浮かんだのは先ほどの人間の一部と紋章だ。腐敗の治し方の研究だけとは思えない。けどオリオは真剣にそう思っているらしくて……。
「お前の母ちゃんも、マノもソノも心配してるんだぞ。こんなところに置いていけるわけないだろ!!」
「そうだけどっ……!」
「とにかく村へ帰ろう。せめて顔を見せて皆を安心させてやってくれよ。後の事はそれから考えればいい」
「……うん…………」
オリオはしぶしぶ了解してくれたのか、研究所の柵を乗り越え外へ出た。俺もすぐに外へ出る。
ここからは鎧なんて邪魔なだけだろう。全て脱ぎ捨てて剣と案内用の機械だけを持ちオリオについて来いと目配せした。オリオも無言でうなずく。
それからしばらくは兵士に見つからないよう、辺りを警戒しながら歩き続けた。
迷いの森を何度も行き来していたせいか、気が付けば空が茜色に染まりつつある時間帯だ。途中途中食べられそうな木の実をもぎって腹に納めてはいたが、さすがに食事が恋しくなってきた。
このままオリオを連れて帰れば、オリオの母親だって俺が敵じゃないって分かってくれるだろう。あの笑顔だってまた見られるはずだ。前みたいに食卓を囲んでオリオとマノとソノとバカ話だってできる。
俺の期待がどんどん膨らんで、顔は蜜のようにとろとろになってくる。嬉しくて仕方がない。
だが突如ドォォォン!!!! と破壊音が轟いた。
「な、なんだ!?」
あまりの爆音に俺とオリオはハッとそちらの方を見る。あっちの方角は……まさかツイッタ村……?音の後に上ってきたのは黒い煙だ。
「うそ……だろっ」
俺の驚きの声と同時にオリオが駆け出した。俺もあわててオリオの後を追う。
胸がざわつく。めちゃくちゃ嫌な予感がした。
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