どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第一章-スプリングフィールド王国編-

-第一章八十六節 お迎えと帰還と子狼の実力-

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まさか妖精達の助けが来るとは思っても居なかったマサツグ達がカチュア達の

登場に戸惑って居たが、熊五郎の引いて来た荷車に乗せられて大森林の外に

向けて走り出されていた。傷を負って居るマサツグ達に対して妖精達が治癒魔法を

唱え始めると結構手馴れているのかその詠唱速度はほぼ無詠唱に近く…重ね掛けを

するようバルデウスとの戦闘で負った傷を癒して貰って居ると、改めて話題は

熊の人形と妖精達の方へ向けられる。


__ヒール!…ヒール!…ヒール!…ヒール!…


「……にしてもだ…マサツグから一度だけ話を聞いてはいたが…

本当に居たのだな!…妖精も!…この熊も!!…」


「俺も話は聞いていたけど熊五郎?…だっけか?…

何処をどう見てもぬいぐるみにしか見えない熊が

あの迷いの森の主!…って、そっちの方が驚きだわ……本当に……」


__ペタペタ…ペタペタ…


「へ…へぇ…ど、どうもでやす…」


リーナとモツが熊五郎に対し驚いた様子で見詰めて居るとその視線に

熊五郎が戸惑い…ただ驚いたと言った様子で二人が話を進めて居ると、

モツが荷車を引く熊五郎の背中にベタベタと触れながら色々と確認し始める!…

そんなモツの様子に熊五郎が更に戸惑った反応を見せる中…揺れる荷台の

中でカチュアもマサツグの胡坐に納まっては今日は驚く事が有ったと

ばかりにその事を話し出す。


「…ッ!…驚くと言えば私達の方も驚く事が有ったのね!…

マサツグ達の所へ辿り着くまでに私達の事が見える人に出会ったのね!

…何だか王冠を被ってて優しそうな人だったのね!…

それにモツとリーナも私達の事が見えているみたい!…

今日見える人に三人も会ったのね!?…」


カチュアの驚いた事と言うのは妖精達が見える人達の事で、話を聞く限り

その王冠を被った優しそうな人と言うのは恐らく王様!…何故ならその血を

受け継いでいるリーナが今現在進行形で妖精が見えて居ると言った様子で

目で追っており、まるで少女の様に目を輝かせては優しく微笑み掛け…

少女漫画のワンシーンの様な事をして居るからである!…妖精に向かって

手を伸ばしては人差し指を突き出し、その人差し指に妖精が徐に集ると

握手をする様に手首を動かす!そんな事をやっては満足げに一人笑みを零し

自分の世界に入ろうとしている姿が容易に見て取れ…マサツグがその様子に

若干困惑した表情を見せて居ると、ポリンが突如カチュアに注意をするよう

声を掛け始める。


「カ…カチュア!…油断は駄目なのです!!…

カチュアの魔法が解けるとモンスターが一気に襲って来るのです!!…」


「ん?…だ~いじょうぶなのね!!!

ポリンは心配し過ぎなのね?

ここには回復したマサツグが居るし、マサツグより強そうな女の人も…

お友達も居るのね!!…ちっとやそっとの敵じゃ恐らく返り討ちなのね!!

…例え三人が傷付いたとしても私達がバックアップすれば!…完璧なのね!!」


「ッ!!…確かにそうなのですが魔力も無尽蔵では無いのです!?…

極力戦闘を控えて余裕を!!…

それにもし逃げるとなったらさすがの熊五郎さんも!…

人が三人乗ってる状態では行きの様にダッシュする事が出来ないのです!!…」


「いやいや!…心配し過ぎなのね!!…もっと気楽に!…」


如何やらこの荷車は迷いの森に向かう時同様気配を消す魔法が掛けられて

いるのか、その魔法が切れない様に集中するようポリンがカチュアに

注意し始めるが、カチュアは余裕と言った様子で言う事を聞こうとしない!…

ただマサツグの胡坐の中で横になっては涅槃のポーズでポリンに

手を振って見せ、マサツグ達三人を例に挙げては接敵しても大丈夫と

戦力的な面で安心と言うのだが、ポリンは慎重派なのか余裕を持たそうと

必死になり出すと、徐々にカチュアとポリンが言い争いをし始める!…


「ッ!!!…

それでこの前ティターニア様に出したお茶が渋くて飲めなかったのを

入れ直したのは誰でしたっけ!?

あのマサツグさんから頂いた林檎の実はまだ思う様に量産出来ないのに!!…」


「ッ!!!…

それを言うならポリンが淹れたお茶だって薄くて味がしなかったのね!?

あれじゃあ、お茶じゃなくてただの白湯だったのね!?…

貴重なのは分かるけどケチケチしてたら効果は見られないのね!?」


「だからって浪費も良く無いのですよ!!!…

まだティターニア様だって体調は完全に戻っていない!!…

徐々にコツコツと積み重ねて行く事が大事で!!!…」


「そんなやり方じゃちっとも回復しないのね!?…

良薬口に苦し!!…濃厚にする事によって更なる効果が!!!…」


余裕警戒を持って森から出る言い争いがいつの間にかティターニアに出した

お茶の話へと変わり、その話にマサツグがさっきの話は?…と疑問を感じ

固まって居ると、マサツグの股の間では言い争いが過熱化される!…

言う事を聞かないカチュアにポリンが激怒し、関係無い話を掘り出された事に

カチュアが激怒すると今度はお茶の話からティターニアの健康の話にすり替わり、

コロコロ変わる喧嘩の内容にマサツグが如何したものかと悩み出して居ると、

他の妖精達はまた始まったと言った様子で呆れ出す…


__はあぁ~……スッ……


「大体!!…ポリンは何事においても慎重過ぎるのね!?

大事な場面で獲物を取り逃がすし!!!…」


「そう言うカチュアは考え無し過ぎるのです!!!

それでこの前も!!!…」


「ッ!?…ああぁぁ!!…また始まった!!…

はぁ…やれやれ!…あぁ、お二方!!…落ち着きなさって!!……?」


妖精達の反応を見る限りいつもの事なのか妖精達は「はあぁ~…」と言った

感じで溜息を吐いては耳に両手を当て出し、更に過熱すると言った様子で

呆れ返って居ると騒ぎに気付いた熊五郎がオロオロと慌て始める!…

熊五郎の様子を見る限りこの喧嘩の仲裁に入っているのもいつも彼なのか…

妖精達がジッと熊五郎を見詰め出すと熊五郎は異変に気が付いた様子で

荷車を止めて、二人の喧嘩の仲裁に入ろうと後ろに振り返った瞬間!…

突如ピタッと喧嘩の怒声が収まる!…勿論熊五郎が振り返ったからとかでなく…

マサツグ・モツ・リーナが止めに入ったからとかでも無い!…ただ二人の間に

割って入るよう…突如として喧嘩の仲裁に入ったのはまさかの子狼であった。


__バッ!!…シュタッ!!…ッ!?…


「な、何なのね!?…これ!?…」


「え?…え?…」


「………。」


子狼はマサツグの頭からヒラリと飛んで降りるとカチュアとポリンの前に

立ち、互いを数回…チラチラと首を振って確認すると、徐にカチュアの方を

振り向いてジッと見詰め始める。当然そんな子狼の様子に…何なら子狼の

存在に今更気が付いた様子で戸惑ってカチュアとポリンが警戒し始めるのだが、

子狼は何を思ったかカチュアの方に顔を近付け出すと、周りの者全てが

戸惑う行動に出る!…


__ジィ~~……


「ッ!……な、何?…なんなの!…」


__へっ!…ベッ!…ロォォォ~ン!……ッ!?…ッ!?…ッ!?!?……


子狼はジィ~…とカチュアの事を見詰め続け、その様子にカチュアが困惑し

子狼に文句を言おうとした瞬間!…子狼が突如ペロッと舌を出したと思えば

次にはカチュアの顔を一舐めして見せる!…まるで五月蠅いから黙れと

言った様子で顔全体をペロッと舐めて見せ、子狼に舐められた事でカチュアが

何も言わずにそのまま固まってしまうと、その様子を見ていた周りの者達は

途端に困惑の表情を見せ始める。


「カ!…カチュアお嬢ぉぉぉ!!!…」


「ヒッ!…ヒィッ!…」


「……あっ…え?…」


__バタァン!!……クルッ…ペロリッ……ッ!?…ペタッ…


一体何が起きた!?…そんな表情で固まるマサツグとモツとリーナ…

熊五郎はカチュアが固まってしまった事に戸惑っては更にオロオロとし始め!…

ポリンはポリンで目の前の光景をまるで衝撃映像の様に捉えては子狼に

怯え出し!…舐められたカチュアが固まって居たかと思えばそのまま

後ろに倒れるとピクピク痙攣し始める!…たった一舐めでこの威力!…

子狼が舌なめずりしながらポリンの方に振り向くとその様子にポリンが

更に怯え出し、完全に委縮しその場にへたり込んでしまうと子狼は

満足したのかマサツグの方を振り向く。


__…キャンッ!……トトトト……ヨジヨジ……わふぅ~…


「……戻って来たんだが?…」


「ぶふぅぅ!!!……クククッ!…

これはもう間違い無しにマサツグが親だな!……だって…

マサツグの頭が定位置化してるし……ブホッ!!……」


「………。」


マサツグの方に振り向くなり静かにしたと言った様子で子狼が一鳴きし、

何事も無くマサツグの方へ歩いて来ると体をヨジヨジと登り始める…

そしてベストプレイスを見つけたと言った様子でまた両肩を足場に頭へと

乗っかり…戻って来たと言わんばかりに落ち着くと、マサツグも

如何反応したものかと困惑し始める!…とにかくモツの方に振り向いては

一言呟いて見せるのだが、モツもその様子を見て噴き出すとマサツグを

子狼の親と決めた様子で笑い出し、その反応にマサツグがもはや何も言わず

ただ頭に子狼を乗せて居ると、妖精達はマサツグの頭の上に注目し続ける。


__…じぃ~~~……?…


「……え?…何その反応?…これ俺のせい?…」


「あっ…あぁ~っと……と、とにかく出発しやすね?…

恐らくでやすがもう直ぐで外に出ると…」


__ガラガラガラガラ!…


その視線は畏怖の念なのか興味のものなのか?…とにかくマサツグの頭の上で

くつろぐ子狼を何も言わずに見詰めては首を傾げて見せ、その様子にマサツグが

戸惑いつつ荷台に乗せられていると、熊五郎が戸惑いつつも改めて荷車を

引き始める!…そうして頭の上に子狼を乗せるマサツグの様子にモツとリーナが

笑って居ると、徐々に外の道へ近づいて来たのか木々の間から光が差し込み!…

その様子にマサツグ達がやっと外に辿り着いた!と安堵して居ると、そこには

恐ろしい光景が広がっていた!…


__ガラガラガラガラ!…パアアアァァァ!!…


「ッ!…やっと外に辿り着い……ッ!?…」


「な!…何だこれは!?…」


「ひっでぇ!!……」


大森林を抜けて大草原の方に戻って来るとそこは地獄絵図!…目の前に有るのは

あの美しい大草原の光景では無く、激しい戦闘が有ったと物語る焼け焦げた跡に

硝煙と…衝撃か爆発で出来たクレーターが至る所に作られては人キメラの死骸が

あちらこちらに転がって居た!…各々がその惨状を前に言葉を呟き、日の光に

晒されて人キメラは灰となって消えて行き…後に残るは散々たる状態の

大平原なのだが、それ以上にその惨状を見て王様や王妃様…将軍の事が心配に

なって来ると、リーナは居ても立っても居られないと言った様子でその光景を

見詰めて居た!…


「ッ!?…父上と母上は!?…師匠も!!…」


「ッ!?…落ち着けリーナ!!…横転するぞ!?…

それにあの三人が早々簡単にやられる訳が!!…」


「ッ!?…しかし!!…」


荷車から身を乗り出すよう慌てて辺りを見渡すと、王様…スティングや

王妃様…アムネスの姿を探し始め、まさか!?と言った様子で将軍…

ラインハルトの姿も探し出すと、そのリーナの慌て様にマサツグが

制止するよう呼び掛ける!…このままリーナが暴れれば荷車が横転する!…

そんな様子で注意をしては座るよう身振り手振りで伝えて見せ、改めて

あの三人がやられる訳が無いと説得し始めるが、リーナは落ち着きを

見せようとはしない!…そんな様子を見て熊五郎も理解した反応を

見せるのだが、安全第一と言った様子でリーナに眼光鋭くジロッ!と

一回睨み付けると、マサツグ達に行先を告げる。


「……とにかくあの大きな都がある方へと向かいやす!…

残して来た妖精達が居ると思いやすので!…それと余り暴れないよう!…」


「ッ!!……クッ!…すまない!…」


「…いえ…心中お察し致しやす!…」


__ガラガラガラガラ!…


熊五郎の眼光にリーナが怯み、一時的に落ち着きを取り戻すと熊五郎が

注意をする!…すると今度はその忠告を聞き入れたのか、リーナは

苦虫を噛んだ様な表情を見せつつもスッと荷台に座り直すと熊五郎に

謝り!…そんなリーナの様子と言葉に熊五郎も労りの言葉を掛けると、

改めて王都の方に向かって歩き出し始める!…徐々に王都が近付くに

連れて不安は大きくなり!…それに比例するよう人キメラの死骸も

大量に見つかると、リーナが酷く心配した様子で王都を見詰める!…

王都はと言うと遠目から見た限りでは奇襲や敵襲は受けていないのか

黒煙等は上がっては居らず、平穏そうに見える。そうして王都へと向かい

熊五郎が荷車を引き続け…マサツグ達が心配した様子で王都の玄関口の方に

目を向けていると、そこにはリーナが見たかったであろう光景が

広がっていた!…


「……ッ!…あぁ!…あぁ!!…」


「……ッ!?…騎士団長様が戻って来たぞぉ!!…」


__ッ!?…姫様!?…姫様!?…


王都の玄関口が見えるとそこにはスティングとアムネスを先頭にラインハルトや

兵士達…騎士達に冒険者達と王都のゲート前で横一列にズラッと並んでは英雄達の

帰りを今か今かと言った様子で待って居た!…それを見たリーナは全員が無事で

ある事を確認し喜ぶと思わず声を小さく漏らし出し、兵士の一人が王都に近付く

熊五郎の姿に気付くと、その荷台にリーナ達が乗って居ると言った様子で全員に

知らせるようリーナの帰還を叫び出す!…するとその兵士の帰還報告に

他の兵士達が一斉にその兵士が向いて居る方へ振り向き出し、各々がリーナが

返って来た!と言った様子で喜び出すと、その光景を見たリーナは安心した様子で

徐に荷車から身を乗り出す!…そして整列するスティング達に向けてリーナが

手を振って見せると、ラインハルトもその様子を見て安堵したのかニカッ!と

笑って見せては兵士全体に号令を掛け始める!


「ッ!……よし!!…勝ち鬨を上げよ!!!…

我が王国の……いや、我々の勝利だ!!!!…思う存分!!…

高らかに響かせろ!!!!!」


__オオオオオオオォォォォォォォォ!!!!!…


「……お帰り!…リーナ!!…」


ラインハルトが腕を振り上げ兵士達に合図をすると、兵士達は大平原に

響く程の大声で叫び出しては自身の持っている武器を天高く掲げ挙げて見せる!…

その際掲げる武器の中にはボロボロで今にも折れそうな剣や槍を掲げる者も

居たのだが、その掲げる者達からはやり切った!と言った達成感に満ちた

表情が見て取れ、その掲げる武器に対して恥ずかしいと言った劣等感を

覚える者は見た限り誰一人として居なかった!…掲げて居る事を誇るよう

振って見せてはリーナにアピールをして見せ、リーナが荷車に乗せられ

帰って来る様子に合わせて楽器隊が出て来ると、帰還を祝う様に演奏が

大々的に行われ始める!…元気そうな姿で帰って来た娘にスティングが

軽い感動を覚え、帰って来た事にポツリと言葉を漏らして居ると熊五郎が

スティング達の目の前に止まって見せては!…荷車からマサツグ達を

降ろし始める。


__ザザザァァ…ガタンッ!!…


「…ふぅ……さぁ!…着きやした!!…」


「あぁ!…助かった!…サンキューな!!…熊五郎!!…よっと!!…」


__ズルゥ!!…ッ!?…ガシッ!!…


熊五郎はマサツグ達に着いたと声を掛けては漸く休憩と言った様子で

一息吐き出し、マサツグは送って貰った事を熊五郎に感謝しながら

荷台から降りようとすると、誤ったのかバランスを崩し手を滑らせてしまう!…

バランスを崩したマサツグにモツやリーナが慌てては助けの手を伸ばして、

何とか二人の手を借りて転ける事無く体勢を立て直すと、リーナが心配した

様子でマサツグに声を掛け始める。


「ッ!?…とぉ~!…お!…おい、大丈夫か!?…

肩を貸そうか!?…やはりまだダメージが!!…」


「い、いや!…大丈夫だ!…ただ重心が?…」


「重心?……あっ!…」


リーナはまだバルデウスとの戦いのダメージを引き摺って居るのか!?と…

マサツグの肩を掴んだまま心配した様子で声を掛け出し、そのリーナの心配の

言葉に対してマサツグが焦った様子で違うと答えると、チラッとだけ視線を

自身の頭の上に向けては子狼を確認する。子狼は先程の事にも動じて居ないのか

微動だにしていない様子で今だマサツグの頭にしがみ付いており、マサツグの

視線にリーナも気が付いたのか視線を追う様に子狼を見てはハッと察する。

そうしてマサツグとリーナがそんな会話をして居るとスティングやアムネスも

マサツグの頭の異変に気が付いた様子で、何故頭の上に犬を乗せているのか?と

若干困惑気味の表情を見せて居ると、モツがマサツグを茶化しに掛かる。


「ダメージの方は心配無いって!……www…

だって頭に子狼を乗せれる位なんだから…ブホッ!!…」


「ッ!…あっ!…子狼だったのか!…」


「フフ♪…いやそれにしても!…フフフ♪…何で頭の上に?…」


モツの言葉にマサツグが落胆しそうになって居ると、やはり頭の上に

犬を乗せていたのか…と改めてスティングとアムネスが見間違いでは

無かったと自覚した様子で笑い出し、何故この様な事に?…とアムネスが

マサツグに質問をし始めるのだが!…それよりもと言った様子でこの時!…

近くに来ていたある者だけはマサツグの頭を見るなり戸惑った表情を

見せて居た!…しかしそんな有る者の存在に気付いていないマサツグは

戸惑った表情でアムネスの方に振り向くと、質問に返答しつつ子狼の事に

ついて話し始める。


「いや…何でなんでしょう?……気が付いたら乗っかって来て……

一応リーナが言うにはストームウルフだとか?…」


「ッ!…ストームウルフ!…にしてはかなり落ち着いて…

それにこんなに真っ白だったかしら?…私の記憶が正しければ確か?…」


__なでなで…なでなで…


マサツグはアムネスの問い掛けに対して戸惑いつつ返答し出すと、こうなった

経緯について自身も困惑していると言った様子で話し出す。その際子狼が

ストームウルフである事を話すとスティングやアムネス…ラインハルトが

驚いた反応を見せるのだが、自身が知っているストームウルフとは違うと

言った表情を見せては戸惑い…アムネスが徐に近付くなり頭の上の子狼を

撫でながらマジマジ見詰め続けて居ると、そのある者がマサツグ達に

合流してはアムネスの疑問に答え始める。


「…まるで砂嵐の様なまだらの茶色です!……

それに付け加えるとストームウルフはここまでモフモフしてませんし…

何より気性が荒い!…こんな風に人の頭の上に乗るなど有り得ないかと…」


「ッ!…フリード!!…」


「……マサツグ君!…この子狼を何処で?…」


「え?……」


アムネスに撫でられ子狼が嬉しそうにしているとマサツグ達の会話に

合流して来たのはギルドマスターのフリードで、アムネスの話す

ストームウルフとの違いについてマサツグの頭の上に乗る子狼の事を

見詰め続けながら話し出すと、何故か緊張した表情をマサツグ達に

見せて居た。そんな突然の登場にリーナが驚いた反応で振り返っては

フリードの名前を口にし、フリードが困惑混じりの表情でマサツグに

子狼を見つけた場所について質問し出すと、突然のフリードからの

質問にマサツグが困惑する!…まるで尋問をする様な圧を感じると

マサツグが戸惑った表情を見せてはその場に固まり、フリードの様子に

周りのスティング達も困惑した表情を見せて居ると、フリードはハッ!と

我に返ったのか…空気を変えるよう徐に咳払いをする。


「…ッ!……ンッンン!!…申し訳ない!…

余りの事に気が動転してしまった!…」


「ッ!…い、いえ…でも何でそんな?…」


「……この時点で分かって入ると思うが…

今君の頭の上に乗っているのはフェンリルの幼体と

呼ばれるストームウルフではない!……私の目に狂いが無いならば!…

その子狼は!…その子狼は間違い無くフェンリルの子供なのだ!!…」


「……へ?…」


フリードはマサツグに迫る様な態度を取った事について謝罪するとマサツグは

戸惑いながらも了承し…その理由について詳しい話をフリードから聞き出そうと

すると、フリードは確証を持てないと言った表情を見せながらも!…マサツグの

頭の上に乗っている子狼の本当の正体について明かし出し始める!…

その子狼の正体は…「フェンリル」!…幼体は幼体でもマジモンのフェンリルの

幼体であり、それを聞かされたマサツグは素直に聞き入れる事が出来ないと

言った様子で返事をしてはまたもやその場に固まり出し、当然そのフリードの

言葉にモツやリーナ!…スティング達までもが途端に慌て出しマサツグの頭の

上に改めて戸惑いの視線を向け出し始めるが、子狼は一切態度を改める気配を

見せない所かのん気にマサツグの頭の上で欠伸をしていた!…


__……くわあぁぁぁ~……キャンッ!…


「ちょ!…ちょっと待ってくれフリード!…

あれは神話上のモノでは!?…

それに何故ここに居るのだ!?…

居るとするならスノーウィンターの方では!?……」


「……王の戸惑いはご尤もですが!……やはり間違いないかと!…

吹雪の中でも圧倒的存在感の気迫!…雪を纏うが如く滑らかな白銀の体毛!…

どれもあの時スノーウィンター連邦で見た時と一緒なのです!…

どれもこれも私がまだ現役の時に見たものとそっくりそのままなのです!!…

……サイズは小さいですが……」


欠伸をする本人を余所にスティングが慌てた様子でフリードに確認の質問をし、

フリードもただ戸惑った様子で再度確認し直すがやはり結果は一緒で

再肯定し直す!…その際自身の経験談を元に説明してはやはり有り得ないと

言った様子で子狼を見詰め、その話を聞いてスティングが驚きながら

マサツグの方に視線を向けると、緊張警戒した様子でマサツグに恐る恐る

質問し始める!…


「……な、何とも無いのかい?…」


「え?…えぇ…ただ首元がス~ス~するなぁ…と、言った位で…」


__パタパタパタパタパタパタ!…


「いやそうでは無くて…」


スティングの質問に対してマサツグが今だ信じられないと言った様子で

疑問を覚えながら返事をし、今子狼が尻尾をパタパタとさせて居る事で

うなじに風を感じて居ると呑気に返事をすると、そのマサツグの言葉に

スティングがツッコミを入れる!…そんな珍しい王様のツッコミに

モツが思わず転けそうになるのだが、マサツグが徐に子狼の方に手を

伸ばし子狼を引き剥がして見せると、周りから突如どよめきが聞こえ始める!…


__……スッ…ムシッ!……どよッ!?……


「……お前……そんなにスゴイ奴なのか?…」


__キャンッ!!……


「……うぅ~ん…」


子狼を引き剥がした事にスティング達が途端に警戒しマサツグの動向に

気を掛けて居ると、マサツグは子狼を自身の顔の前に持って来るなり

睨めっこしながら問い掛け始める。やはりまだ疑問が残っているのか

子狼の腋を抱えては凄いのか?と何とも間抜けな質問をし、その質問に

対して子狼は理解しているのかマサツグに可愛らしくキャン!と吠えて

見せると、舌を出しヘッヘッヘッ!…と息を荒げながら尻尾をブンブンと

振って愛嬌を振り撒く!その光景に周りの面々も本当に!…そんなに

スゴイのか?…と疑問を持ち始める。それもそうだ…何故なら子狼が

フェンリルと分かって居ないと間違いなくそこに居るのは愛嬌を振り撒く

可愛いわんこであり、その姿にフリードが困惑しながらもマサツグに

懐いている事を不思議に思うと、ただ驚きの一言をポロっと口にする…


「……今だ信じられないが本当に懐いている様だなぁ!…

まるで好感値がカンストしている様な?…」


「え?…」


「ッ!?…い、嫌なんでも無い!…気にしないでくれ!…」


まるで気を抜いて居たかの様にフリードがペットの仕様を知っている様な

一言を呟くと、マサツグがその運営の様な一言を呟いたフリードに思わず

反応する!…あれ?…ギルドマスターってNPCじゃ?…そんな疑問の表情で

フリードを見詰めては困惑の眼差しを送って居ると、フリードがハッ!と

気が付いた様子で反応しては慌てて忘れるよう訂正し、その様子にマサツグが

更に戸惑った反応を見せるのだがモツが子狼対する警戒を解いた様子で

近付いて来ると、子狼を撫でながら文句を口にする!


「この野郎~!…卵から出て来る時よくも人の顔を踏み台にしたなぁ~!!

ウリウリ~!!」


__クゥ~ン……


「……ちゃんと反省してるし!…」


「……それよりも俺はモツの台詞の方が気になったが?…

何故か後から出て来た奴が斬られる黒い○連星みたいな?…」


モツが子狼を撫でながら文句の言葉を口にするとやはり人の言葉を理解して

いるのか、モツに対してシュンとした態度を見せると反省の意を見せ始める。

そんな反省の色を見せる子狼の姿を見てモツが驚いて居るとマサツグに

教えるよう子狼を指差し、そんなモツの様子より台詞の方が気になったと

言った様子でマサツグがモツの文句を掘り返すと、何処ぞのモ〇ルスーツ

部隊を連想し始める。そうして子狼一匹…またもやドタバタと慌しくなり

始めて居ると、マサツグがある事を決意した様子で一言呟く!…


「………はぁ~……仕方ない…ペットにするか…」


__ピコッ!…へっへっへっへっ!…バタバタバタバタ!…ブワアァ!!!…


「ッ!?…ガッハ!!…ゲッヘ!!…ゴッホ!!……」


「ッ!?…ま、マサツグ君!?…今何と!?…」


マサツグは今までの経験上…どうせ自分で飼う事になると悟っては素直に最初から

子狼を飼う事を決め、その考えをポロっと口に出し子狼に苦笑いをして居ると、

子狼はその言葉に反応するよう耳をピンと立ててはマサツグの方を振り向く!…

その際目はキラキラと純真無垢な子供の様に輝いては嬉しさを爆発させるよう

全力で尻尾を振って見せ、その勢いは尻尾のモフモフ具合にもよるのかマサツグの

足元の土が舞い上がる位に立ち昇ると、モツが一人被害を喰らい始める!…

そしてその一言は他の者達に…フリードの耳にも入り、その一言が空耳だと

思ったのか再度確認するようマサツグに尋ね出すと、マサツグは肯定するよう

もう一度ペットにすると言い出す!


「え?…いや…この子をペットに…」


「ッ!?…なっ!?……」


__何ィ~~~~~~!!!!!……バタバタバタバタ!…ブワアァ!!!…


マサツグが戸惑いながらもう一度ペットにすると答えるとフリードは当然!…

スティングやアムネス!…ラインハルトにリーナと酷く驚き戸惑った表情を

見せては次の瞬間!…裏で合わせる練習でもしていたのかと言わんばかりの

綺麗なハモリで驚きの声を挙げる!…その間子狼は嬉しさを爆発させた様子で

尻尾を振り続けては土埃を巻き上げ、その様子にマサツグが落ち着くよう

子狼に声を掛けると、マサツグも認めた様子で子狼を頭に乗せる。


「あぁ~あぁ~…分かった分かったから落ち着け!…

はあぁ~…よっこいしょ…」


「げっほ!!ごっほ!!…ッ~~……あぁ…

何だかんだでヤブもそこに乗せるんだな?…」


マサツグが子狼を落ち着かせると溜息を吐いては自身の頭に乗せ直し、

モツが土埃に咽た様子で咳き込みながらマサツグをチラッと確認すると、

落ち着きを取り戻してツッコミを入れる!…早くも定位置が出来たと

言った様子で乗せては子狼はまだ嬉しいのか上機嫌で尻尾を振っており、

マサツグがその影響でか首元が涼しいと感じて居ると、マサツグの考え…

豪気に一同が困惑する!…フェンリルを飼う!…普通の…

それもまだ駆け出しと言っても過言では無い冒険者が飼い主となった事に

フリードが酷く驚いた表情を見せて居ると、直ぐにその実力を試す機会が

訪れるよう巨大な影がマサツグ達の後ろから迫っていた!…


__ダァン!!…ダァン!!…ダァン!!…ダァン!!…


「ッ!……ッ!?…な!…キングリザード!?…

また何でこのタイミングに!!……」


「まさかこのタイミングで出て来るとか聞いてないぞ!?…」


突然の地鳴りにマサツグ達が反応して後ろを振り向くと、そこには久しぶりと

言った様子のあのオオトカゲがこちらに向かい闊歩していた!…ターゲットは

マサツグか!…まだ走ってはいないもののゆっくりとマサツグの方に向かって

歩いては地鳴りを響かせ、突然のスポーンにマサツグ達が戸惑い!…武器を

構える所か誰も武器を抜いてはいない状態で立ち尽くして居ると、先に行動に

出たのは子狼であった!…


__ッ!…ンバッ!!…


「あだッ!?…ッ!?…あっ!…ちょっと待て!?…」


子狼がマサツグの頭を踏み台にキングリザードに向かって飛び出すと

さながらスー○ーマンの様に両前・両後ろ足を伸ばし、踏み台にされた

ショックでマサツグが怯むも慌てて子狼に向かい手を伸ばすのだが、

飛んで行く子狼を捕まえる事が出来ず空を切る!…そうして一匹!…

自分より圧倒的にデカい相手に対し果敢に挑む子狼に誰もが勝てない!…

ヤバい!と感じ!…マサツグ達が慌てた様子を見せるのだが、子狼は

宙でクルリと弧を描く様に一回転して見せると、マサツグ達に

トンデモナイ光景を見せる!…


__クルンッ!…シュバン!!!……ピタッ!…


「ッ!?…え?……」


__シュタッ!……キャンッ!…


子狼が空中で一回転したと思えば次の瞬間キングリザードから鋭い斬撃音が

聞こえて来る!…それと同時にキングリザードの動きもピタッと止まって

動かなくなり、不可解な現象が起きて居る事にマサツグ達が戸惑って居ると、

子狼が華麗に着地してはマサツグの方を振り向きキャン!と鳴く。

するとそれが合図と言わんばかりにキングリザードの頭から尻尾の先端に

掛けて切れ目が入り出し、その切れ目が徐々に大きくなったかと思えば

次には真っ二つに裂けては重い音を立てる!


__ピシッ!…ズズズズ!!…ズズゥゥゥン!!!!…


「ッ?!…お、おいおい?…これって?…マジ?…」


「こ…これがフェンリルの実力!!…あのキングリザードが!?…」


__キャンッ!…


音を立てて崩れたキングリザードの光景にモツが信じられないと言った様子で

呟くと目をパチパチと瞬きし、これがフェンリルの力!?と衝撃を受けた

表情でリーナが驚いて居ると、崩れるキングリザードの姿に目を向ける!…

その際切り口はかなり鋭く!…今だ触ると切れそうな剣気を感じて

スティング達が戸惑った表情を見せるのだが、その斬撃を放ったであろう

本人はと言うとマサツグの前で伏せのポーズをしては一鳴きし、期待の眼差しを

送っていた。


__へっへっへっへっ!…


「……は…派手にやるじゃねぇか!!…」


__クゥ~ン♪…クゥ~ン♪……バッ!!…ヨジヨジヨジヨジ…わふぅ~…


何かを期待する子狼にマサツグが戸惑いつつも褒める様に頭を撫でると、

子狼が上機嫌でマサツグの手にじゃれ付く!…そして一通り満足したのか

スッと立ち上がるとマサツグに向かって飛び掛かり、もはや定位置と

子狼自身も決めた様子で攀じ登り頭に圧し掛かると、その一仕事終えたと

言わんばかりの態度を取る子狼の様子にマサツグがツッコミを入れる!


「…って!!…やっぱりそこが定位置なんかぁい!!……」


「…ッ!?……う、うぅ~ん……取り合えず王都に戻ろうか…」


「…は…ハハァ!!」


マサツグのツッコミにスティングが驚き戸惑いながら暫くの間

マサツグとその子狼の様子を見詰め、二人の様子に多少不安を覚えつつ…

何も無い事を祈りながら改めて王都に戻る号令を掛けると、

兵士達も戸惑った様子で王都へと戻り始める。それに合わせてマサツグ達も

王都へと入って行くのだが、その際改めてキングリザードの真っ二つ図を

目にしてはマサツグが静かに子狼の事を褒めて、子狼は撫でられるとやっぱり

嬉しいのか尻尾を振って喜ぶのであった。

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