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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
-第三章五節 黒い刺客達とやっぱりなお約束と無礼な門番-
しおりを挟むお腹にシロを抱えつつ!…そのホムラの言う殺意を向けて来る者達に対して
態勢を整えると、その殺意を向けて来る者達はマサツグの言う通りに姿を現す!…
敵の数は3!…方向もマサツグの言っていた通りに草むら突如から姿を現すと、
マサツグ達を見つけるなり問答無用で飛び掛かり!…それに合わせてマサツグ達も
応戦し!…突発的な奇襲だけでも回避すると、互いに睨み合っての膠着状態に
発展する!…
__ガサガサッ!!…バッ!!…
「ッ!?…大当たり!!」
__ガキイィィン!!!…ッ!?……ザザアアァ!!!…
「…ふぅ!…まだ軽くて助かったな…
攻撃が重ければシロを護れるかどうか不安だったからな…」
その姿を現した敵達はまるで暗殺者!…上から下まで黒ずくめの軽装で
固めており、顔も見られないよう覆面の様な被り物で目だけを出し!…
その手にダガーを握っては迷いなど一切見られない様子でマサツグ達に
斬り掛かる!…しかしまずその姿を現した敵達にマサツグが感知通り!…
とばかりに吠えると、片手で刀を抜いてはその襲い掛かって来た者達の
攻撃を防ぎ!…この時一人一人にその敵の攻撃が向けられており!…
全員が被弾する事無くその敵の攻撃を弾くと、敵からは動揺の声が
微かに漏れる!…ホムラは勿論!…まさかマサツグやレイヴンにも
攻撃を防がれるとは思っても居なかった様子で…若干の慌て様が敵から
感じられると、その手にしている武器を構え直し!…マサツグも
マサツグで大した事が無いと言った風に言葉を口にして居ると、敵は
そのマサツグの言葉を聞くなり苛立ちを覚える!…
「ッ!!…チッ!!…運の良い奴ら目!!…
マグレで我々の攻撃を弾いた位で!!…」
「ッ!!…貴様達!!…ダークの者だな!!」
「ッ!?…ダ、ダーク?…何の事?…」
「ッ!…あぁ…そう言う事か…」
まるでマサツグの言葉に心外と言った様子で怒り様を露にすると、舌打ちを
しては運が良いと言い!…弾かれたのは偶然と!…三人の内の一人が負け
惜しみの様な事を口にして居ると、ホムラが突如その三人に覚えが有るのか
正体を暴こうとする!…この時相手に牽制するよう弓を引き絞ると、いつでも
撃てる様に構え!…そして相手の事を「ダーク」と言い、その言葉にマサツグが
疑問符を浮かべるよう戸惑って居ると、レイヴンはそれを聞いて納得した様で…
そしてダークと呼ばれた連中も何か不味いと感じたのか?…武器を構えつつも
後退りをすると、最後に言葉を残して行く!…
「ッ!……はぁ…一旦ここは引かせて貰う!…
だが次に会った時はこうはいかない!!…覚悟して置け!!」
__ジリ…ジリ……バッ!!…
「ッ!!…待て、貴様ら!!!」
「ホムラ!!」
まるで分が悪いと言った様子で引くとだけ答えると、また会う様な事を口にし!…
その際弓を構えているホムラに警戒した様子で!…視線を逸らす事無く藪の中へ
向かい入った所で一気に逃げ出すと、ホムラも一度弓を解いて追い駆けようと
するのだが!…そのマサツグ達の後方よりアクアとウィンティアが合流し、
ホムラに対して声を掛け出すと、ホムラの脚を鈍らせる!…そしてアクア達は
合流するなりマサツグ達の安否を気遣う!…
「ホムラ!!…はぁ…今のは…やっぱり!!……
貴方方もご無事で!!…」
「え?…あ、あぁ…大丈夫なんだけど…その前に一つ良いかな?…
さっきのダークって?…」
「ッ!…あぁ…あれはダークエルフと言って、
私達と同じエルフの者なのだが……まぁ昔のいざこざが…」
「ッ!…ダークエルフ!…なるほど、だからダークか…」
まるで先程の敵達の存在に気付いて飛び出して来た様子で、息を切らした様子で
アクアが確認・マサツグ達の安否を気遣って居ると、マサツグはそのアクアの
問い掛けに対して戸惑いつつも返事をし…それと同時に先程のダークと言う言葉に
ついて質問をすると、ホムラがその質問に答えるよう今だ警戒した様子で意味を
話す。ここで言う「ダーク」とは如何やら「ダークエルフ」の事で有るらしく、
あの様な事になったのは昔のせいと説明すると、確かに月明かりだけとは言え
褐色の肌が少しだけ見えて居た事を思い出し…マサツグは納得した様子で頷き、
確認するよう一言だけダークと口にして居ると、レイヴンが更に質問をする。
「…だとしても何であんな?…
確かに対立しているとは言えワザワザ争い事をする様な連中じゃ?…
それに領土に関しては五月蠅かった筈じゃ?…」
「ッ!…それは……」
「…恐らく戦争が原因かと…」
「ッ!…戦争?…」
レイヴンの質問とはあのダークエルフ達の行動についてで…さすがエルフの
師匠を持っているお陰か、情勢を分かっている様子で話し出すと可笑しいと
指摘し!…更に何やら領土にも問題があるのか!…とにかく何か気になると
言った様子でホムラ達に質問をすると、ホムラ達は如何にも答え辛そうな
表情を見せ始める…そして口籠る様に一言ポツリとホムラが言葉を口にすると、
代わりに答えるようアクアが原因を話し…その原因が戦争に有ると、突如
戦争と言う言葉が絡んで来た事にマサツグ達は戸惑い!…思わずその言葉を
口にして居ると、答え辛そうにして居る二人を見かねてウィンティアが
説明をする。
「……事の発端はいつもの種族間でのいざこざなんだけど…
その中でも領土際での事…突如人が神隠しに遭うみたいな事が有って、
その原因を究明する際何度も衝突!…終わりには互いに敵国の策略~…
なんて話に発展みたいで…当然納得が行かないもんだからまた衝突!…
…最終的には今みたいに問答無用の襲い合いで、戦争にまで発展して
しまったって訳……て言うか元々の原因が肌の色の違いでって!…
何でこんなに揉める事になってるのよ!!…ただ色が違うだけじゃない!!…
揉める必要性なんて無いのに!!!…お陰でこっちはそのせいで
衝突ばっかで!!…もう疲れてるのよぉ~~!!!」
「…とは言うがそれも難しい問題だと思うぞ?…
やはり昔からの親の教えと言った所も一因が有る…
ダークは素行が悪く品位に掛ける…
逆に我々エルフは狡賢い上に人を見下す…
…こんな風にユグドラドでも今だ数万年以上に
渡って未だ抱えている問題で有るし…」
「とにかくこの戦争はほんっとうに下らないのぉ~~~!!!
お陰でこっちにまでとばっちりが飛んで来るし!…
大体!…元々の原因は行方不明者を探す事に有って!!…
何でそれで喧嘩に発展するのよ!!
一番悪いのはその調査に駆り出された連中じゃなぁ~い!!!」
エルフ達同士での戦争が始まった理由は謎の神隠しに始まり…それを調査する
上で互いに歩み寄る様な事が有ったらしいのだが、結局は分からず仕舞いで…
更に悪い事は続き互いに責任を擦り付け合う様な結果に収まり!…最終的に
関係が悪化してこうなったと説明をすると、徐々にウィンティアが不満を
積もらせる!…そして突如爆発させるよう両腕を空に向けて突き上げると、
まるで子供の様に腕を振り回し!…その際自分達に迷惑が掛かっていると!…
更に元々の原因である一番最初の原因にまでケチを付け出すと、そのウィン
ティアの言葉にホムラが問題を上げ…この問題は今だ数万年続いていると話し、
もはや解決する見込みは無いと言った感じで悩み出すが、更にウィンティアは
不満をぶちまける!…そうしてただ馬車に戻るだけの話がいつの間にか
エルフ達の関係を知る事になり…その話を聞いてマサツグ達が戸惑って居ると、
アクアが二人を止めに入る。
「…とにかく今回の件に関してはこちらで猟長に……
ホムラはそのままこの方達と一緒にユグドラドへ戻って下さい。
…こちらでもどの経緯であのダーク達がやって来たのか?…
調査をしますので…」
「ッ!…あぁ、そうだった!!…申し訳ない!!…
では急ぐとしよう!……だが私も戻った方がいいのでは?…」
「ご心配なく…ウィンティアも居ますのでそう時間は掛からないかと…」
ウィンティアとホムラの話が長くなりそうな所でアクアが止めに入るよう
会話に割り込むと、改めて役目を思い出させるようホムラに話し!…
そして自分達は調査をすると!…今回のダークエルフ達の動向について
探りを入れる様に言うと、ホムラもハッと気が付いた様子でマサツグ達に
謝る。そして急ぐようマサツグ達に声を掛けると、再びノンストップで
歩き出そうとするのだが!…その前にまたふと思いついた様子で…
マサツグ達を届けた後自分も戻った方が良いのでは?…と考えると、
その事をアクアに伝えるのだが…アクアはそのホムラの問い掛けに対して
首を横に振り、ウィンティアが居ると言った様子で返事をすると、その
アクアの言葉にウィンティアがショックを受ける!…
「ッ!?…えぇ~!?…今からぁ~!?…
もう私眠いんだけどぉ~!!…」
__……はあぁ~…ギュッ!…むい~!…
ウィンティアはごねる様に眠い!…面倒臭い!…と言った様子でアクアに文句を
言い出すのだが、アクアは一切聞き入れず!…呆れた様子で溜息を吐くと
そのままウィンティアの耳を摘まみ!…そしてそのまま引っ張る様にして
ウィンティアを森の中へと連行し始めると、その摘ままれているウィンティアは
耳を引っ張られている事で悲鳴を上げる!…
「ッ!?…イダイイダイイダイ!!…ちょ!!…耳を引っ張らないでぇ~!!
取れる取れるぅ~!!!…」
「ほら!…これで眠気も覚めたでしょ?…さっさと調査する!!…」
「分かった!…分かったからやめてぇ~~!!……」
__………ポンポンッ!…ッ!…
そうして一切の拒否権も無いままアクアはウィンティアの耳を放さず森の中へ
進んで行くと、意地悪そうに笑みを浮かべ!…それに対してウィンティアは
今だ放すよう悲鳴を上げ!…そのまま森の中へと姿を消して行くと、二人は
そのダークエルフの調査に当たり出すのであった。そんな最後の最後まで
騒がしかったウィンティアの様子に戸惑いつつ、マサツグ達がその姿を消して
行った方向を見詰めていると、ホムラは冷静にマサツグの肩を叩き…改めて
出発するよう声を掛ける。
「…さぁ、私達も急ごう!…話は脱線してしまったが…
あの二人が一緒なら大丈夫だと思う!…」
ダークエルフからの奇襲を受けた事で一度は足を止めるのだが、改めて
出発するようホムラが声を掛けると、マサツグ達に心配は要らないと
笑顔で答える。マサツグ達が二人の姿を追い駆ける様に見て居た事から、
ホムラなりに安心させるよう掛けた言葉なのだろうが…マサツグ達からは
そうは見られず!…ホムラの言葉に対して戸惑いながらも返事をすると、
正直に今思って居る事を口にする。
「え?…あ、あぁ……まぁそんなんだろうが?…
本当に大丈夫なのか?…何か最初から最後まで揉めてたけど?…」
「何ならツリーハウスでも揉めて居た様な気がするが?…」
「ッ!…あぁ、いつもの事だ!…時間が立てばまた元に戻るし…
それに喧嘩をして居ても互いに腕は認めて有ってる!…それだけで十分だろ?…」
「ッ!…またサラッとイケメン発言!……まぁ良いなら良いけど…」
その際レイヴンも乗っかる様に会話へ参加をすると、ツリーハウスでの事も
話し!…だがそれを聞いてもホムラはいつもの事と笑い!…互いが信じ合って
居る様な事を口にすると、それで十分とマサツグ達に答える!…この時も
やはりホムラの背後からは謎のキラキラエフェクトが出ている様な!…
奇妙な錯覚を覚えるとマサツグ達は思わず目を擦り…そのホムラの言葉に
対してツッコムよう言葉を口にすると、ホムラは不思議そうな表情をする
のであった。さてその後はダークエルフ達からの奇襲を受ける事無く森を
向けると、自分達が乗って来た馬車を見つけ…ホムラと一緒に馬車へ乗り込み、
中で仮眠を取り出すと、マサツグ達が目を覚ます頃にはユグドラドに!…
レイヴンの言う巨大な樹にツリーハウスが成っている!…そんな国へ
辿り着くのであった!…
__ガタンゴトン!…ガタンゴトン!…
「……ッ!…旦那ぁ~!!…見えてきやしたぜぇ~!!!」
「ッ!…んん~…ふあぁ~あぁ……え?…
何処に?…って、うわぁ!?…」
__スゥ…スゥ……すやぁ…すやぁ…
{ッ!?!?…い、、一体如何なって!?……}
最初に目を覚ますきっかけとなったのは御者の着いたと言う言葉で、その言葉を
聞いてマサツグが目を覚ますと眠い目を擦りながら体を起こそうとするのだが、
何故か起き上がらず!…この時そんな事気にせず寝惚けた様子で…御者に何処へ
辿り着いたのかと聞き出し、同時に目もハッキリして来ると、目の前にトンデモ
ナイ光景が飛び込んで来る!…それは綺麗な寝顔で寝ているホムラの素顔なの
だが、何故かホムラに抱き着かれており!…更にそのホムラとマサツグの間では
シロがすやすやと寝息を立てており!…一体如何言う状況でこうなったのか!?…
と思わず戸惑いの悲鳴を上げて居ると、御者はマサツグの悲鳴に戸惑いつつ
答える。
「何処にって?…ユグドラドに決まってるじゃないですかぁ~!!…
……てか大丈夫ですかい?…何か悲鳴が聞こえた様なぁ~?」
「ッ!?…ダ、大丈夫だぁ!!…気にしないでくれ!!!…
……はぁ…一体どんな寝相なんだ?…」
__スゥ…スゥ…
「……豪く幸せそうな寝顔で…ッ!…じゃなくて!…」
御者はマサツグにツッコミを入れるようユグドラドと答えると、少し時間を
空けてからマサツグの心配をし…その際ハッキリと悲鳴も聞こえたと言った
具合にマサツグへ声を掛けると、その御者の問い掛けに対してマサツグは
慌てて大丈夫と答える。そして改めて抱き着いて眠っているホムラに視線を
向けると、何故こうなったのかと考え出し…眠りに就く前の事を思い出す様に
目を閉じ…唸る様にして腕を組み頭の中で整理をすると、まず最初の事から
思い出す。
「うぅ~ん…最初俺はシロを抱えて寝ていて…
その隣で同じ様にホムラが寝てて…
この時特段別に可笑しい事はなかった筈なんだが?…
起きたらこれで?…ホムラには抱き着かれてるし…
シロはシロで間に挟まるよう寝てるし…
やっぱ寝ている間の事なんて覚えている訳ないし?…
……寝惚けてこうなったとか?…いやだとしたらどんな寝相!!…」
「……うぅ~ん…」
__ッ!?…
最初眠りに就いた時はマサツグはシロを抱えて座る様に寝ており…
その隣で同じ様にホムラも座るよう寝て居た筈なのだが、いつの間にか
この状況で…当然寝ている間の事など知らないのでマサツグは悩み、
改めてホムラやシロに視線を移すが、二人は揃ってスヤスヤと寝息を
立てて居るだけ…今までにもこんな感じの寝起きドッキリは幾度と
有ったが、そろそろこの事に疑問を持ち出し!…その原因について
マサツグは少し考えるのだが、寝起きのせいか思う様に頭が回らず!…
ただ疑問だけが頭の中で浮遊して居ると、最終的には寝相?…みたいな
感じで落ち着く。そしてその結論に至った所でどんな寝相!?…と
自分でツッコミを入れていると、ホムラも徐々に目を覚まし始め…
ホムラが目を覚ました事でマサツグは慌てるのだが、身動きが取れず!…
ただ如何する事も出来ないまま硬直して居ると、ホムラは眠い目を
擦りながらマサツグに挨拶をする。
「……ふあ……あぁ~……んん~…
ッ!…あぁ、おはよう…君。」
「ッ!…お、おはようございます……」
「………ッ!…おや?…何で君の上に?…
私は確か隣で寝て居た筈?……後ろの冒険者もまだ寝ていて…
君の子供もまだ寝ている……一体何が有ったのかな?…」
「説明が欲しいのはこっちです!!…」
状況を理解して居ない様子でゆっくり目を覚ますと、マサツグから体を起こし…
そして呑気にマサツグに挨拶をし始め、マサツグも挨拶をされた事で戸惑い
つつも返事を返すと、ホムラは目を擦りながらある異変に気が付く。それは
言わずもがなマサツグに抱き着き寄り掛かって居た事で、ゆっくりとマジマジ
状況を確認しては徐々に頬を染め始め…そしてマサツグに状況の説明を求める
よう声を掛けると、そのホムラの言葉にマサツグがツッコむ!…そうして朝から
お決まりの展開になった事を突っ込みつつも、全員が目を覚まし!…その際
マサツグとホムラは如何にも気不味そうに…互いに意識した様子でユグドラドへの
到着を待って居ると、その様子を見たレイヴンは質問をする。
「……なぁ、一つ良いか?…
何でさっきからそんな余所余所しいんだ?…二人共?…」
「ッ!?…え!?…な、何の事だ?…」
「そ、そうだぞレイヴン!!…
俺達は適切な距離を保っているだけで!…
べ、別に余所余所しいとか!!…」
「……明らかな動揺をして居るの分かってるか?…」
レイヴンが質問をした事とはこれまたマサツグとホムラの事で…妙に距離を
開けている様子から、更に二人とも互いに何かを意識した様子でモジモジと
しており!…目に見るからに可笑しいと言った様子が伺える事から質問を
すると、その質問を受けてホムラが戸惑う!…レイヴンの問い掛けに対して
明らかな動揺が見て取れる様子で返事をし!…マサツグも同様に何か隠す様な
素振りを見せると、必死に言い訳をする!…だがそんな二人の様子を見て
当然説得力がある訳無く…更にツッコむようレイヴンが言葉を口にして居ると、
シロはマサツグの顔を覗き込む!…
__ッ!…チラッ?…じぃ~~~…
「ご主人様ぁ~?…」
「ウッ!!…そ、そんな純真な目で俺を見ないでくれ!…シロ!!…」
「……ッ?…はいです?」
シロはマサツグの様子に引っ掛かりを覚えたのか、膝の上に座っている
状態でマサツグの顔を見上げ…そして真っ直ぐな視線でマサツグの目を
見詰めると、首を傾げては呼び掛ける様に言葉を口にするのだが…
マサツグはそんなシロの真っ直ぐな視線に耐えれない様子で、謎の
ダメージを受けた様な声を上げると、自分を見ない様に言い聞かせる…
勿論そんなマサツグの様子にシロは更に戸惑うのだが、素直に聞き入れた
様子で…前を向くようマサツグの膝に座り直し、今度はホムラの方に
視線を向けると、ホムラも若干頬を赤らめては居た堪れない表情を浮かべる。
__……チラッ?…
「ッ!?…ッ~~~~!!!…」
「…ッ?…ッ??…」
{……何気にこの中でシロが一番強いよな?…
的確にマサツグとホムラの精神を削りに行ってるし…
俺は俺で物理的に削られるし…}
ホムラも視線を逸らす様にシロから顔を背けると、そのホムラの様子にシロは
困惑し…最終的にマサツグとホムラを交互に!…不思議そうに見詰めては
戸惑いの表情を浮かべ…そんなシロに見詰められて気まずそうにしている
二人の様子を見たレイヴンは、二人の間で何が有ったのかを何と無く察し…
シロがこの中で一番強いよなと思わず考え出して居ると、マサツグ達の乗る
馬車は漸くユグドラドへ到着する!…
__ガラガラガラガラ!……
「ッ!…そこの馬車!!…止まれ!!…
通行証は持って居るか?…」
「い、いえ!…あっしはただ!…
この中の御仁をここに運ぶよう言われただけでして…」
「ッ!…ほう?…誰が乗っている!!…出て来て貰おう!!…」
到着した際外から威圧的な声が聞こえ!…マサツグ達が何事!?と言った様子で
窓から外の様子を確認すると、そこで門番のエルフ達に掴まっている光景を目に
する。門番のエルフ達は御者に対して通行証を見せる様に求めると、御者は
持っていないと慌てた様子で話し出し!…その際マサツグ達を連れて来ただけと
説明し!…その御者の話を聞いて門番のエルフ達は何かを怪しみ出すと、
マサツグ達に馬車から降りるよう声を掛ける!この時もやはり威圧的に声を
掛けると、いつでも拘束出来る様に門番のエルフ達は展開し!…その様子に
マサツグ達も不味いんじゃ!?と言った様子で困惑して居ると、ホムラが動き出す。
__チャキッ!…チャキチャキッ!…ッ!?……スッ…
「…ここは私が!…彼らに事情を説明して来ましょう!」
「ッ!?…だ、だったら俺達も降りるわ!!…
その方が話が早いだろうし!…それに遅かれ早かれ馬車から降りるし!…」
「ッ!…ですが…恐らく彼らは貴方方に対して好意を持たない!…
寧ろ敵視をする事でしょう!…
話が落ち着くまでの間だけでもここに居た方が…無理に嫌な目に遭う事も…」
ホムラは決意に満ちた表情で席を立ち上ると、説得すると言って馬車の扉に
向かい!…その際マサツグ達も慌てた様子で降りると言うと、その方が早く
話が伝わると言うのだが…ホムラはそれは良くないと言った様子で表情を
困惑させ、その理由についてもマサツグ達が冒険者である事を上げる様に
言うと、待つ様に言い聞かせようとする。だがレイヴンには何か有るのか…
諦めた様子で溜息を吐くと、その言葉に反対するようホムラへ有る事を
話し出す。
「…はあぁ~…いや、幾らアンタでも説得は難しいと思うぞ?…」
「ッ!…と言うと?…」
「こっちが何らかの方法でアンタの情報を見つけたとして…
物真似魔法を使って偽装としたら!…でっち上げは可能だろ?…」
「ッ!!…いやしかし!…そんな嘘など直ぐにバレ!…ッ!!…」
レイヴンはホムラの説得は上手く行かないと口にする際、何やら気になる
言い回しをし…その言い回しにホムラも気付いた様子で…レイヴンにその訳を
尋ねるよう声を掛けると、何やら詮索する様な視線を向ける!…当然突如
そんな険悪?…な状態になり出すと、マサツグとシロは揃って戸惑うのだが…
レイヴンは続けて駄目な理由を話す際!…何やら偽装が出来る様な事を口に
すると、ホムラはそれを否定しようとするのだが!…何か思い当たった様な
表情を途端に見せると、レイヴンは続けて過去に有っただろ?と口にする!…
「……有っただろ?…過去にそんな事した大馬鹿な冒険者が?…
だからどの道潔白を証明する為にも俺達も降りないといけないのさ…」
「……レ、レイヴンと言ったかしら?…貴方は一体?…」
「……じゃ!…面倒だが行きますか!!…」
__ガチャッ!!…キイィィ!…コッ…コッ…コッ…コッ…
「ッ!!…あっ!…待て!…私が…」
まるで過去に何か有った事を知って居る様に!…レイヴンが呆れた様子で
話すと、ホムラはレイヴンの素性に困惑した様子で視線を向けては正体を
尋ね…だがレイヴンはその問い掛けに対して答える事はなく、マサツグ達に
馬車を降りるよう声を掛けると、自分が先頭になるよう馬車を降りて行く!…
するとその後を慌てて追い駆ける様にホムラが下りて行くのだが、勿論
完全に置いてけぼり状態のマサツグとシロは親子揃って首を傾げており…
何が何だか分かっていない様子で、ただ馬車の中でマサツグがシロを
抱える様にして立ち尽くして居ると、マサツグは徐にシロへ質問をする…
「……シロ?…今の話について行けた?…」
__……ぷるぷる…
「…だよなぁ?…俺も全くだったわ……行こっか?…」
「……はいです。」
マサツグはシロへ今の話に付いて行けたかを徐に質問をすると、シロは言葉を
話す事無く首を左右に振り…その反応を見てマサツグも同意し、分からないと
言った様子で一言言葉を口にすると、少し間を開けてからシロに外へ行くよう
声を掛ける。その際未だ今のやり取りが分かっていない様子で困惑して居ると、
シロも困惑して居る様子でマサツグに返事をし…マサツグはシロを抱えたまま
馬車を降り…そこで先に降りた二人が門番と揉めている様子を目にすると、
ハッと我に返る!…
「……ホムラ殿?…これは一体如何言う事でありましょうか?…
この様な事…我々は聞いて居りませぬが?…」
「それは私としても聞いては居ない!…だがマーガレット猟長の命令だ!
この方達の女王様への謁見をお願いする!…」
「……幾ら貴方と言えど!…承知出来かねます!!…
…過去に曲者が使った幻術!…
そうじゃないとここで証明が出来るのなら話は別ですが!!…
…今のところ貴方は特に怪しい!!…他のお二方は何処に!?…
それにこの者達の素性も!!…」
シロを抱えたままその揉めている方に視線を向けるとそこでは門番のエルフと
ホムラが口論をしており!…密命と言うだけあってか門番は話しを聞いて
居ないと!…ホムラの取次に対して反抗的な態度を見せると、遂にはホムラ
自身も怪しいと言い出す!…その際先程馬車の中で話していた話を引っ張って
来ると、本人である事を証明するよう求め出し!…その言葉を聞いてホムラも
カチンと来た様子で!…怒りの表情を諸出して居ると、レイヴンがまたもや
溜息を吐き出す…
「……はあぁ~…やれやれ…
案の定こうなると……覚悟を決めますか!…」
「ッ!…そう言えば先程からお前は何だ?…
見るからに怪しい格好をして!…
顔も見えない位にフードを被って!!…正体を明かせ!!…
でなければ不審者として拘束!!…」
__バサアァ!!……ッ!?!?…
溜息を吐くと同時に諦めが付いたのか、レイヴンは何故か覚悟を決め!…
そんなレイヴンに門番は更に噛み付き!…あからさまに怪しいと言った
様子で口調を強めると、レイヴンに正体を明かすよう迫り始める!…
この時同時に脅しも駆ける様な事を口にすると、周りの仲間も槍を構え!…
いつでも拘束出来るとばかりに!…レイヴンに対して詰め寄る様に
言葉を掛けていると、レイヴンは自らフードを脱ぎ!…その下に隠されて
有った自身の頭骨を露にすると、周りの者達を驚かせる!…
「あ!…貴方は!?…まさか!?…」
「……もう一度言う!…サッサと女王陛下に取り次いでくれ!!…
でないと私の師匠が暴れるぞ!?…」
「ッ!?!?…」
「……レ、レイヴンさん?…アンタ一体?…」
この時門番達は驚いた反応を見せて居るのだが、決してモンスターが現れたとか
そう言う意味で驚いたのではなく!…寧ろレイヴンの事を知っている様子で、
何故ここに居るのか!?と慌てた様子を見せて驚いていると、レイヴンは先程の
威圧的な態度に怒りを覚えているのか!…ただクエストの対象である女王陛下に
取り次ぐよう声を掛けると、妙な脅しを掛ける!…その妙な脅しと言うのも
師匠を暴れさせると言う何とも不可解な物で、それを聞いた門番達は慌て出し!…
何やら連絡を取る様な素振りを見せ始めて居ると、ホムラもレイヴンの正体に
驚き!…マサツグはマサツグで戸惑った表情でレイヴンに声を掛けると、
一体何をやったのかと声を掛けるのであった…
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希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
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過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる
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社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。
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コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。
カクヨム様にも投稿しています。
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2000年代初頭。
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【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
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45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
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2巻決定しました!
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皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
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彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
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欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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