どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章六十八節 怪しい依頼書と世界樹の不思議と不気味な洞-

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卵の黄身で汚れたシロとマリーの口を拭い、改めて話は怪しいクエストへ…

そこに書かれて有る金額は確かに魅力的なのだが、如何にも怪しく!…その間

ルンは妙に乗り気でマサツグの事を見て居り!…シロとマリーも何の話?…と

言った様子で不思議そうに首を傾げると、ただ地味に戸惑うマサツグを取り

囲んで居た。その際マサツグを更に悩ませる要因として、ユグドラドの地下と

書かれてある事に違和感を覚え…マサツグの記憶が確かならシャボン玉

エレベーター乗り場に地下行きは無く、もし地下が有ったとしてどうやって

行くのか?と考えて居ると、ルンが更に勧める!…


「確かこの[世界樹の結晶]ってとっても貴重な物なんですよねぇ~!…

何千何万と時を経て1cm!…何十万年何百万年で10cm!…

加工するに十分な大きさになるまで何億年と掛かるモノなのだとか!…

良いですよねぇ~!…ロマンですよねぇ~!…

…姉では無いですけど…一度は見て見たいですよねぇ?…」


「……ルン?…もう本音が漏れとる漏れとる!……

でもなぁ?…地下だろ?…

そんな地下に行けそうな道なんて見掛けた事無いが?…」


__うぅ~ん!……


「……それなら私が案内してあげるわよ?…ヒック!…」


もはや隠す気も無くなって来たルンは、ただ自身が見て見たい!と言っては

その結晶にロマンを感じている様で…当然そんなルンにマサツグは呆れた

様子でツッコミを入れ!…改めてその地下についての疑問を相談するよう

ルンにも話すと、マサツグは腕を組んで更に悩み出す!…その際行き方が

分からないと言われた事にルンも同じ様に悩み始めると、マサツグの背後より

アヤが…まだベロベロとまでは行っていないが十分に酔いは回っており!…

マサツグに寄り掛かる様にしてその赤い顔を見せると、そんなアヤの様子に

マサツグは更に呆れる…


「……もう十分酔ってるし…てか地下への道知ってるのか?…」


「うん、勿論よぉ~!…なんてったって皇女様だしぃ~?…

それ位の事ならお茶の子さいさいよぉ~?…」


「ッ!…ッ~~~!!…」


「……ッ!?…こっちもこっちで何か期待してるし!…

…ハアァ~…しょうがねぇなぁ…分かったよ!…行くだけ行ってみる!…

但しヤバかったら帰って来るから!…それでOK?…」


アヤの状態に呆れつつも…マサツグが改めて道を知って居るかについて尋ねると、

酔っているアヤは上機嫌で知って居ると返事をし!…その返事を聞いたルンも

パァッ!と表情を明るくして!…無言でマサツグの事を見詰め始めると、やはり

何かを期待した様子で目を輝かせる!…そしてマサツグもそのルンからの珍しい

圧に気が付くと、振り返っては戸惑った反応を見せ!…その時のルンの様子は

まるで某・金融会社のCMに出て来たチワワの様で!…その視線にマサツグも何も

文句を言えないまま!…ただルンの目力に圧倒されてしまうと、遂にはマサツグが

折れてしまう…そうして条件付きで行く事を決めると、ルンはやった!とばかりに

ガッツポーズをし!…すぐさま手続きを済ませるようマサツグに声を掛けると、

そそくさとカウンターへ戻って行く!…


「ッ!…やったぁ!!…

じゃあすぐに手続きしますのでちょっと待っててくださいね?…

直ぐに終わらせますから!!」


「はいはい……所でそんな状態で道案内出来るの?…

正直できないと思うが?…」


「えぇ?…大丈夫よぉ?…まだ四割程度しか酔ってないから!…」


「いや、十分だよ!!…」


「んん~!…やんやん!!…ついていくぅ~!…」


マサツグの気が変わらない内にとルンはすぐさま手続きを始め!…そんなルンの

様子にマサツグも思わず苦笑いをして居ると、そのマサツグの足元では…何かを

学習した様子でシロとマリーはウンと頷き!…ピーカブーでマサツグに対して

目を輝かせる様な反応を見せると、練習をする様な素振りを見せて居た!…だが

この時マサツグはそんな二人の様子に気が付いて居らず、その視線はアヤへ…

アヤに大丈夫か?と声を掛けると、道だけ聞いてはギルドに置いて行こうとする

のだが…アヤは付いて来る気で居るのか!…やはり上機嫌な様子で大丈夫と豪語

すると、まだそんなに酔って居ないと口にする!…だがマサツグからすればその

様子は十分酔いが回っており、当然そのアヤの言葉にツッコミを入れ!…しかし

アヤの気は全然変わらない様子で、如何してもついて行く!とばかりにマサツグの

腕へしがみ付くと、そこへルンが手続きを終えて戻って来る!…


「…お待たせしました!!…

これでこの依頼はマサツグさんものです!…

では頑張って来て下さいねぇ~!!」


「……はあぁ~…前途多難…」


「じゃあ!…酒代を稼ぐ為に!!…レッツゴー!!…」


「まだ飲む気か!!!」


手続きを終えた書類をマサツグに手渡し!…マサツグさんならきっとやり遂げて

くれる!と言った様子でルンが手を振り送り出そうとして居ると、その一方で

マサツグは不安を覚える!…片や酔っぱらいのエルフを腕にくっつけ、その足元

には幼子二人…確かに実力は申し分ないのだが、やはり怪我をさせたくない!と

言うのが本心で有り!…とにかく自分がしっかりしないと!と考えて入るものの

思わず弱音を漏らすと、そんなマサツグの気も知らない様子でアヤは上機嫌に

号令を掛ける!…その際まだ飲む気で居るのか酒代を稼ぐと言い出し!…当然その

言葉にマサツグは更にツッコミを入れ!…アヤに引っ張られる様にしてギルドを

後にし始めると、シロとマリーも慌てた様子で付いて来る!…


「ッ!…あっ!…待ってくださぁ~い!」


「ッ!!…そうよ、独り占めは許さないんだからぁ!!…」


__ガランガラン!……


{……一体如何やればあそこまでハーレムを築けるんだ?…}


__ササッ!!…ササササッ!!…


外へ行こうとするマサツグ達を追い駆けてシロとマリーも飛び出し!…その際

マリーが若干ズレた事を口にすると、その言葉に他の冒険者達が反応する!…

独り占めにする…と言う事はマサツグに対して好意を持って居ると公言したも

同じであり!…他のエルフに白い幼女と!…一体如何やればあんな風になれる

のか?と各々が考え出し!…本気で悩み出す者まで現れ始めて居ると、そんな

ギルド内では怪しい影が!…誰にも気づかれる事無くギルドの中を潜入し、

色々と物色をしていた!…さてそのギルド内の話は続かず、マサツグ達の方に

話は戻り…フラフラのアヤを支えつつ…マサツグはまた自身の顔にシロを張り

付けると、下に降りて行くのではなく…何故か上に向かい歩を進めていた!…


「うぇっへっへっへっへ~♪…風が気持ちいいわねぇ~♪」


「あぁそうだな!…この隙に少しでも酔いを醒まして!!……ッ!…

そう言えば聞きたい事が有るんだが…女王様の折檻は良いのか?…」


一国の皇女に肩を貸し!…街の中をフラ付きながらも歩いて行く!…当然

その様子に町のエルフ達も戸惑いの視線を向け出し!…そしてその視線を

向けられている当本人はと言うと、やはり上機嫌で風を感じては笑みを

浮かべていた!…その一方でマサツグはと言うと、必死にアヤを支え!…

文句を言いたい所なのだがそれ所ではなく!…早く酔いを醒ます様に声を

掛けるのだが、ここでふとある事を思い出す…それは女王様の事であり、

今になるまで気にして居なかったのだが…ちゃんと解放されてから自分の

所へ合流しに来たのかが気になり!…思わずアヤにその事について確認を

し始めると、アヤはその問い掛けを聞いた瞬間!…挙動が怪しくなる!…


__ピクッ!!!……ギギギギ!!…


「……思い出させないで?…折角逃げて来たんだから…

やっぱ私はシャバの方が性に合ってるのよ…」


「……急に酔いが醒めた感じだな?…」


その時のアヤの反応はまるで錆び付いたロボットの様で、大きく体が跳ねる様に

反応すると、次には首が回し辛いと言った様子で振り向いて見せる!…そして

その時のアヤの表情はと言うと、先程までの酔いも覚めた様子で!…青褪めては

思い出させないで?とマサツグに小さく訴え、更には逃げて来たと!…まだ

許されていない事を明らかにすると、冷や汗を掻きながらマサツグから視線を

逸らす!…当然その様子を見てマサツグも呆れた様子で少しの間沈黙すると、

アヤの様子を口にし!…するとアヤは本当に酔いが醒めた様子で…マサツグの

肩から離れて自力で立って見せると、改めてマサツグ達を案内し始める!…


「……コホン!…じゃあ、改めて行きましょ?…

まず目的地はこの世界樹の頂上付近にある幹!…」


「ッ!…幹?…何で?…」


「ッ!…そうね?…じゃあちょっとだけ説明しようか?…

見ての通りこの世界樹には私達エルフが住んで居るわ!…

こんな風に樹の幹に展開して家を構える者…幹の中に構える者!…

これだけでも普通の樹と構造が違うって事は十分に分かると思うけど…

大事なのはここから!…実はこの世界樹って…

もう枯れちゃってるの!…」


「ッ!?…え!?…」


気を取り直した様子で咳払いを一つ!…改めて上を目指す様に言うとその目的地に

頂上と言い!…更には樹の幹!…まるでその地下へのエレベーターは隠されて居る

とばかりにアヤは淡々と簡単に説明をすると、そのアヤの説明にマサツグは

戸惑う!…そしてアヤに尋ねるようポソッと呟く様に声を掛けると、アヤはここで

その質問に答えるよう世界樹の構造について説明し始め…その際まるでシロアリの

様に樹の幹の外と内で住んで居る事から普通じゃないと!…それが出来る理由に

別の答えがあると言った様子で話しを続けると、最後には今居るこの樹は枯れて

居ると!…普通では考えられない答えを口にする!…すると当然それを聞かされた

マサツグとマリーは更に戸惑った様子で、言葉を漏らし!…それでアヤの説明が

終わる事は無く、更に如何言う事かを説明し続けると、アヤは上に向かって歩き

出す!…


「うふふ♪…実はねぇ?…

今居るこの世界樹は言わば先代!…前の世界樹なの!…

そして今の世界樹はこの先代を真っ直ぐ縦に貫く様に生えていて!…

先代の樹と融合する様に幹に穴を開けて絡みついては

今だ成長を続けているのよ!…

だから元からあんな風に大きな空洞が空いていて!…

私達はその空洞にあんな風に建物を建てたり!…

畑を作ったりして居るって訳!…

…まぁさすがに何でそんな風に育つ様になったのか?

まではまだ解明されていないけど…一説によると自分の子供を守る為!…

死して自分が子供の鎧になる為って言われてるわ!…」


「ッ!…じゃあこの青々と茂っている巨大な葉は?…」


「勿論今の世界樹!…まぁ元々がかなり巨大な樹だからね?…

全部を調べるのは難しいし…

これも聞いた話だとその空洞の内私達エルフが使って居るのは

ほんの数パーセント!…まだ残り九割が空き家になってるみたい!…」


「ッ!?…あ、空き家て!……ッ…」


アヤが言う言葉は恐るべきものであった!…何でもこの世界樹は簡単に説明を

すると内側から次々に新芽が生える物らしく、その都度外側の樹皮を吸収!…

重なり合う様に更なる巨大化を目指すらしい!…この時その青々と茂っている

葉は今の世界樹の物らしく、その巨大さを物語っており!…故にこの様に

太く!…空洞の有る変わった樹が出来たらしい!…そしてそんな樹の空洞を

間借りしているのがエルフ達で、そんなエルフ達ですら空洞の使用率は数%!…

ユグドラド自体がそこそこ大きい国なのだが!…それでも数パーセントしか

使われていないと聞かされると、マサツグはその世界樹の!…自然の驚異に

驚かさせる!…その際アヤはその空洞の事を空き家と思って居る様子で、

マサツグはその言葉に対してツッコミ!…ツッコミを入れながらもマサツグ達は

世界樹を登って行き!…シャボン玉エレベータなど使って頂上付近に到達すると、

そこで奇妙な衛兵達を姿を見つける!…


__コッ…コッ…コッ…コッ…


「ッ!…お疲れ様!…」


「ッ!…これは皇女殿下!!……ッ…

先程女王陛下より連絡が御座いましたが…」


そこに居た衛兵達は皆下に居る衛兵達より重装備で、ちゃんと鎧を着て居り!…

と言うよりもこれが普通なのだが…とにかく何かに対して警戒している様な

様子を見せると、ある場所の樹の幹を護る様に立って居た。そんな衛兵達に

向かってアヤは気さくに声を掛けると、その衛兵達もアヤを認識した様で…

昨日の放送でアヤの事を確認したのか、まるで昔から知って居ると言った様子で

反応すると、アヤに対して会釈をする!…その様子からはまるでアヤが失踪して

居た事が嘘の様に伺え、マサツグもその様子に戸惑い!…マサツグが戸惑って

いる一方で話は進み!…衛兵達が女王様から連絡を受けた事について不思議そう

に話すと、アヤはその報告を受けるなり青褪め始める!…


「ヒィッ!?…あ、あははは…私は見なかった事にして?…」


「……ッ?…はぁ…構いませんが…

こちらにはどの様な用件で?…」


「ちょっと地下に…

ある物を取りに行きたくここまで来たの…行ける?」


「は!…問題は無いかと!…

ただ例によってアレが居るのでお気を付けを!…

……あと皇女様の後続の者達は?…」


青褪めては苦笑いをして誤魔化し始め!…ついでに隠蔽工作までお願いを

すると、そのアヤからのお願いに衛兵達は戸惑う!…それでも戸惑いながら

了承すると、改めて用件についてアヤに聞き出し!…アヤは普通に地下へ

用があると!…その際具体的に何を取りに行くとは言わずに誤魔化す様な

事を言い!…更に地下へ行けるかどうかについて衛兵達に質問をすると、

衛兵達はアヤに敬礼をしながら返事をする!…だがその地下には何かが

居る様で、アヤに気を付けるよう言い聞かせ!…そしてこの時に後続の

マサツグ達にも気が付いた様子で…アヤにマサツグ達の事について警戒した

反応を見せつつ質問をすると、アヤは大丈夫とばかりに紹介をする。


「ッ!…あぁ、彼らは大丈夫!…

私の友人で…男性の方がマサツグ!…

そして白い女の子が……えぇ~っと?…」


「ッ!…シロです!」


「シロちゃん!…で、ダークエルフの方が?…」


「ッ!……マリーちゃんよ!…」


衛兵達に紹介をする際マサツグの名前はスッと出て来るのだが…シロとマリーに

関しては今だ自己紹介もして居らず、いざ紹介するとなった時シロの名前が当然

出て来ないで戸惑った反応を見せると、シロはマサツグの顔に張り付いたまま

振り返って返事をする!…この時アヤに対して若干だが打ち解けた様な反応を

見せるのだが、やはり何処か警戒した様子も見せ…しかしアヤは全く気にする事

無くシロの名前を呼んでは返事をし、続いてマリーの紹介もし始めようとする

のだが!…当然の如く詰まってしまう!…すると当然と言った様子でマリーは

仏頂面になると、アヤに対して視線を逸らし!…それでも名乗るのは名乗る様で、

自分の事をちゃん付けで名乗りいつもの様に振舞おうとすると、アヤはそれを

受け入れる様に紹介をする!…


「マリー!…って言うらしい!…

二人ともマサツグの連れ子なのかしら?…」


「ッ!?…ちょ!?…ナチュラルに俺の子供!!……ではあるのか?…

とにかく色々と誤解を招きそうな言い方をするな!!」


「あっははははは!!…ごめんごめん!!…

でも仲は良さそうだったから?…」


相手がダークエルフだろうと関係ない!…そんな様子でアヤは自分の仲間と言った

感じにマリーを紹介するのだが、やはりあやふやな部分が出てしまい!…それを

誤魔化す為にもマサツグの連れ子と!…本人達の了承も無いまま勝手に親子関係を

でっち上げると、すかさずマサツグがツッコミを入れる!…その際慌てた様子で

まず否定の言葉を口にしようとするのだが、シロは義理ながらももはや親子の様な

物で…マリーに関しても日は浅いものの懐いて居る様で、マサツグ自身も間違って

いない?…と思わず悩んでしまうと、その答えに戸惑ってしまう!…だがそれでも

誤解を招く事には変わりないと、アヤに再度ツッコミを入れ!…そのマサツグから

のツッコミにアヤは無邪気に笑って見せ!…軽く謝って仲が良かったから!と

言い訳をすると、マサツグは更に言葉を続ける!…


「だからって!…こんな男を急に親にされるのはこの子達にも迷惑!…」


「「ッ!?…そんな事無い(です)!!」」×2


「うぇえ!?…」


マサツグは自分を卑下するよう言葉を続けると、親には向いていないと!…

寧ろこの子達に迷惑が掛かると言った様子で言葉を続けようとするのだが…

その言葉を聞いた途端にシロとマリーがマサツグの言葉に対して真っ向から

否定をすると、その二人からの突然の否定にマサツグは驚く!…この時

思わず目を剥いてはマリーとシロの二人を交互に見ようとするのだが、

視界はシロに奪われたままで!…何ならその否定にマサツグだけでなく

アヤや衛兵達も戸惑って居り!…とにかく如何すれば?…と言った様子で

マサツグがその場で固まって居ると、シロとマリーは必死にマサツグを

弁明する!…


「ご主人様はご主人様だから好きなのです!!…

シロはご主人様が大好きなのです!!…」


「マ、マリーだって!!…

こんなに優しくしてくれた大人の人は初めてだから!…ッ~~!!…

お、おにぃちゃんなら!!…おにぃちゃんならパパになっても良いモン!!」


{……いや、何を言って居るのか分からんのだが?…}


シロが話し出したかと思えばその言葉はご主人様一色で、ご主人様は

ご主人様でご主人様だからとゲシュタルト崩壊!…とにかくマサツグが

一番と言った様子で語り!…マリーもマリーで頬を赤らめ!…

ピーカブースタイルで腰を引き気味に!…自身の胸の内を伝えるよう

マサツグの優しさが嬉しかった!…と話すと、おにぃちゃんなのか

パパなのか…何方なのかハッキリしない言葉で必死にアピールをする!…

そして当然その言葉を聞かされている本人からすれば嬉しい言葉では

あるのだが、双方必死過ぎてマサツグにイマイチ伝わらず!…心の中で

静かに二人へツッコミを入れ出し…やはり動けず仕舞いでその場に

固まってしまうと、アヤが戸惑いながらも気を利かせて返事をする!…


「そ…そうなのね?…へぇ~……んん!!…

親冥利に尽きるわね?…マサツグ?…」


「ッ!………」


「……ふぅ…とにかく!…愛の告白もこれ位にして!…

…大丈夫でしょ?…通して!…」


「は、はぁ……まぁ…とにかくお気をつけて…」


やはり気を利かせると言っても反応に困り…とにかく咳払いを一つして

その場の空気を入れ替えようとすると、意地悪そうにマサツグを弄る!…

その際マサツグもピクっと反応した様な素振りを見せるのだが、丁度

シロがフェイスガードとなり!…結局の所どんな感情で表情をしてる

のかが分からず!…そんなマサツグの様子にアヤもつまんない!…と

言った様子で再度改めて気を取り直すと、衛兵達に通って良いか?の

確認を取る!…この時衛兵達は戸惑った反応を見せて居たのだが、

結局の所許可を出した様子でアヤ達に道を開け!…するとそこには

まるで人が余裕で入れそうな位に巨大な洞がポッカリと!…口を

開けてはアヤ達を飲み込まんとばかりに空気を吸い!…そんな様子に

マリーも思わず怯えた反応を見せて居ると、アヤもマリーの様子に

気が付いたのか声を掛ける!…


__ザッ…ザッ……ボオオオォォォォ!……ッ!?…ッ~~!!…


「……ん?…ッ!…貴方大丈夫?…

別に無理について来なくても…」


「ッ!!…む、無理なんかじゃないモン!!…

私を誰だと思ってるの!?…私は六森将の一人!!…

神速のマリーちゃんなんだから!!!…」


「………そお?…だったら良いけど…無理強いはしないでね?…

もしもの事が有ったら大変だから?…」


この時その洞はと言うと、中に明かりは無いのか薄暗く…ただ不気味な程に

暗闇が広がるよう視界を遮り!…更にはその風をまるで飲み込んで居る

かの様な音を立てると、より一層不気味さを物語っていた!…恐らくマリー

としてもその様子で怯んで居るのだろう、自身の足をプルプルとさせ!…

アヤも改めて準備が出来て居るかについて尋ねようとし!…そこで振り返り

マリーの様子が可笑しい事に気が付いて声を掛けたのだが…マリーは逆に

アヤの言葉に対して反抗!…自身が六森将である事を上げ出すと、大丈夫と

意地を張る!…そしてそのマリーの言葉を聞いてアヤも若干悩むと、押しても

無駄と悟ったのか…ただ無理をしない様に言い聞かせ!…自身が先頭になって

その洞の中へ入って行こうすると、マサツグ達もそれに気が付いてかアヤに

ついて行こうとする!…


「ッ!……マリー?…本当に無理だけはするんじゃないぞ?…」


「ッ!!…わ!…分かってるわよ!!…

…こんな暗闇位!!…」


「……はあぁ~…最悪駄目だと思ったらしがみ付いて良いから…」


__ッ!……コクッ…


「よし!…じゃあ行くぞ?…」


「はいです!!」


アヤが洞の中へ入って行こうとする際マサツグも再度改めてマリーに

声を掛け出し!…アヤと同じ様に無理をしないよう言い聞かせるのだが、

マリーは頑なにマサツグから離れようとしない!…その際暗闇に対して

何かマリーはトラウマを持って居るのか、マサツグの足を掴んで居る際

その手は震えて居り!…本当ならこんな状態のマリーを連れて行く訳には

行かないのだが、置いて行く手段が無い事!…恐らく置いて行っても

何とかして付いて来よう!とするであろう事を考えると、マサツグには

如何する事も出来ないのであった…そうして結論としてはマリーを護る

事で考えは落ち着き、最後に駄目だった時の為の案をマリーに話し!…

マリーはマサツグの話をちゃんと聞いた様子で無言のまま小さく頷き…

そうしてマリーが頷いている姿はマサツグに見えて居るのか、とにかく

行くぞ!と意気込み始め!…シロは暗闇が大丈夫なのか?…そのマサツグの

言葉に対して元気に手を挙げて返事をすると、マサツグ達はアヤの後を

追って洞の中へと入って行く!…すると…


__コッ…コッ…コッ…コッ……パアアァァァ!!…


「ッ!…何これ?…明るい?…」


「ここは日の光を嫌うヒカリゴケの群生地でもあるの!…

だから入り口付近はあんな風に暗くて…中に入ればこの通り!…

まぁさすがに昼間みたくとまでは行かなくても…

周りを見渡す事が出来る位に明るいわ!…ただ注意して!…

その先にあるシャボン玉エレベーターに乗って地下に行ったら!…

手強いモンスターが徘徊してると思って!…約束よ!…」


「……な、何だ…そこそこ明るいじゃない!…

驚かさないでよ!…」


{やっぱり暗闇に対して何か有るのか?…

…とにかく警戒を!……って、シロがしがみ付いてるんだった…}


洞の中に入って約数分…辺りが何か明るくなったなと思えば徐々に光源が

見えて来て!…最終的にはプラネタリウム!…何か色合いもそれに近くて

薄っすらと煌々!…意外にも明るい事にシロやマリーが驚いて居ると、

アヤからの補足説明が入り始める。その際マサツグ達を照らして居る光源の

正体と言うのは苔で有り、最初暗い印象があった入口についても説明をし!…

そのついでと言った様子で地下について触れ出し!…気を引き締める様に

マサツグ達へ声を掛けて居ると、マリーがちょっと安心した様子で本音を

漏らす…やはり暗闇に対してマリーは何か恐怖心を持って居る様で、震えも

若干落ち着き!…マサツグもそのマリーの本音を聞いた所で、暗闇に対して

警戒するよう辺りを見回そうとするのだが!…当然シロがフェイスガードと

なっては自身の視界は暗いままであった…さて歩いて居ると徐々にその

シャボン玉エレベーターが近付いて来る!…


__コッ…コッ…コッ…コッ…


「ほえぇ~!…綺麗ですぅ!…」


「ッ!…さぁ、見えて来たわよ!…アレに乗って地下に行くの!…

…さっきも言ったけど地下に降りたら常に警戒!…それだけ忘れないで!…

じゃあ!…」


__ぽよん!…ぷるん!…るん…


シャボン玉エレベーターに近付いて行く一方でシロはその苔に感動!…

目を輝かせて笑顔でキレイと呟き!…アヤはアヤで漸く目的地に着いたと

ばかりに!…目的のシャボン玉エレベーターを指差しアレに乗ると伝えると、

最後の最後で意識の確認をし始める!…当然それだけ危険な場所なんだと

マサツグとシロは話を聞いている一方で、マリーは別の事が気になるのか

上の空で…だがアヤはそんなマリーの様子に気が付かず、説明をし終えたと

言った様子で勢い良くその目的のシャボン玉エレベーターに乗り込むと、

マサツグ達が乗り込むのを待ち始める!…


「おおぉ!!…ご主人様、行きましょう!!」


「…あぁ!……ッ!…って、あれ?…マリー?…」


アヤが乗り込んだ事でシャボン玉は弾み!…その様子を見てシロも興奮した

ようマサツグを急かすと、マサツグの肩の上で跳ね出す!…そしてマサツグも

そんな跳ねるシロに対して慣れた様子で、シロに急かされるまま自分のペース

でそのシャボン玉エレベーターに乗り込もうとするのだが…その前にマリーの

様子に気が付いた様で、付いて来ないで呆けるよう固まっているマリーに声を

掛け出すと、マリーは声を掛けられた事で漸く我に返る!…


「ふぇ!?…えっ…あっ…」


「……何さっきの話聞いてたぁ~?」


「ッ!!…き、聞いてたわよ!…さぁ行きましょ?…」


この時何が起きたのか分かって居ない様子でマリーは戸惑って見せると、

そんなマリーの様子にアヤがツッコミを入れ!…するとマリーはアヤに

対してこれまた反抗し始め!…聞いていた!とばかりに文句有り気な様子で

返事をすると、ツカツカとマサツグ達よりも先にシャボン玉エレベーターへ

乗り込む!…そうして若干マリーの様子が気になりつつもマサツグ達も

シャボン玉エレベーターに乗り込むと、そのシャボン玉をアヤが操り!…

マサツグ達の乗るシャボン玉エレベーターは地下へ向けて降下!…その際

ヒカリゴケによる幻想的な風景を更に目撃すると、シロは目を輝かせる

のであった!…

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【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

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