どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-

-第三章九十三節 逃亡の手助けと故に決意!…と慌しい別れ- 第三章終話

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何とか宮殿を脱出しても尚マサツグ達の脱出劇は続く!…外には待ってました!

とばかりに衛兵達が壁を作り!…行く手を遮るようこれまた槍を手に身構えて

居た!…そしてジリジリと包囲網を縮めるよう迫って来ると、マサツグ達も

徐々に後退し!…さすがに突破するにしても怪我をさせる訳には行かないので…

どうやって突破するかで悩んで居ると、ふとアヤがマサツグに向かい質問をし

始める!…


__ザッ!…ザッ!……ジリ!…


「……クッ!……ッ!…

この状況に関しても想定済み!?…

だったら打開策を早く披露して欲しいのだけど!?」


「……うぅ~ん…有るにはあるんだが…

…もう少し引っ張りたいなぁ~って所かな?」


「この状況でそんな事を言ってる場合じゃないでしょおぉ!?」


アヤが質問した事とは勿論脱出方法!…やはりまだ捕まりたくない!と言った

様子で焦りを覚えると、マサツグに策を求め!…マサツグもそのアヤからの

言葉を受けて悩んだ反応を見せると、有ると口にする!…しかし本人はその策に

乗り気では無いのか使いたくないと言い…だがそんな事を言っている間にも

衛兵達に間合いを詰められ!…アヤもマサツグの言葉に対してツッコミを口に

して居ると、ここへまたマサツグに対しの協力者が姿を現す!…


__……コッ…コッ…


「…やれやれ…案の定捕まっている様だな?…」


「ッ!!…その声は!!……マルティス!!」


「……我が集落にてギルドを建ててくれた礼をと思い来て見たが…

これでは礼の言い様がない……どれ?…

礼の代わりと言っては何だが…この窮地らしき様子を救って見せよう…

《…かの者達に架空の足場を!…その足場は風より軽く!…

遥かなる高みへ登らせん!!……エアステップ!!!》」


__バシュウゥゥ!!…コオオォォ!!!…どよッ!?…


何処からともなく杖を突く音が聞こえ…更には状況も理解している様子で

取り囲まれて居るマサツグ達に対し声を掛け出すと、マサツグ達もその声の

正体に気が付く!…その声の主はマルティス!…久しぶりの再会で更に

衛兵達の壁のせいでその姿は見えないのだが、マルティスはマサツグ達に

お礼をと言い出すと、徐に魔法を唱え始める!…それも衛兵達に害を成す

魔法ではなく、マサツグ達を補助する魔法!…マルティスが魔法を唱え

終えるとマサツグ達の脚に風が纏わり付き!…その有様にマサツグ達及び

衛兵達が戸惑って居ると、マルティスはこれで大丈夫とばかりに説明をする!…


「……汝らよ…そこに踏み台が有ると思って足を伸ばして見よ…」


「ッ!…え?……こ、こうか?…」


__スッ…バシュゥン!……ッ!?…


「それは汝らが想像した足場を生み出す風の魔法…

台を想像すれば高みへ…はたまた階段を想像すれは降りる事も出来る…

…効果はより時間にして三十分…

これを駆使してこの地より逃げ遂せると良い……我が出来るのはここまでだ…

これ以上やると折角のエルフ達との関係にキズが付きかねない…」


まるで魔法の効果を教える様にマルティスがマサツグ達へ声を掛けると、

衛兵達が戸惑っている隙にマサツグ達も言う事を聞き!…その際マルティスの

言葉にマサツグ達も当然戸惑って居るのだが、言われた通りに足を伸ばし

グッと力を込めると、その伸ばした足はまるで本当に足場の上に乗って居るが

如く宙に浮き出す!…勿論これにはマサツグ達及び衛兵達も驚くと、思わず

固まってしまい!…そんなマサツグ達の事など御構い無しにマルティスは

説明を続け!…出来るのはここまでとマサツグ達に助けを差し伸べその場を

後にしようとすると、マサツグ達もこれはチャンスとばかりに活用する!…


「いや十分だ!!…サンキュー、マルティス!!!……行くぞ!!!」


「えぇ(おぉ~、のじゃ)!!」


__…ッ!!…ほ、包囲せよ!!!……ババッ!!!…


「ッ!…なるほど!!…

想像力によって高さも指定が出来るのか!!…

……ッ!…だとするなら!!」


マルティスにお礼を言うとマサツグ達は直ぐに身構え始め!…マサツグの号令を

元に理解した様子でアヤ達も返事をすると、衛兵達の壁に向かって駆け出して

行く!…そしてその様子に壁を作っていた衛兵の一人も反応すると、慌てて周りの

衛兵達に号令を出し!…だが時既にお寿司と言った様子で!…マルティスの

助言通りマサツグ達はその壁を乗り越えて行くよう空中でステップを踏んで

見せると、簡単に飛び越えて行ってしまう!…この時マサツグは直ぐに感覚を

掴んだ様子で言葉を口にすると、同時にある事を思い付き!…想像力が鍵に

なる!…それだけを理解した様子でその場を後にすると、マサツグ達は勢い

そのままに市街地へと降りて行く!…


__ダッダッダッダッダッダッ!!……ッ!!…


「ッ!!…来たぞ!!!…何としても止めるのだ!!!」


「へへ~ん!!…無駄だってんだ!!…こっちには!!」


__バシュン!!…ダダダダダダッ!!!…ッ!?……シュタッ!!…


「……こう言った事が出来るんだからな!!」


エルフ達の市街地でも当然の様に衛兵達が検問を設置!…マサツグ達が走って

来た事に気が付くと、慌てて槍を身構え始める!…しかしマサツグは無駄だ!

と言って不敵に笑って見せると、次には大きく飛んで空中を走り!…それは

まるで壁走りをする忍者宛ら!…そう、マサツグは想像でニンジャを想像して

見事その検問を突破して見せると、衛兵達の度肝を抜く!…そして見事検問を

突破した事でマサツグもしてやったり!と言った様子で言葉を口にすると、

先行してそれを遣って退けたので!…


「ッ!?…もう感覚を掴んだの!?……でもその動きなら!!」


__バシュン!!…ダダダダダダッ!!!…ッ!?!?……シュタッ!!…


「森の木々の上を走る位に造作も無いわ!!!」


「わっち達も続くぞ!!!」


「はいです!!!」


アヤ達も続いてマサツグの真似をする様に壁走りをして見せ!…改めてマサツグ

のその行動力の高さに驚いた様子で言葉を口にすると、先行するマサツグの後を

追って居た!…その際アヤ達も空中で壁走りをする様な挙動を見せた事で、

衛兵達は更に戸惑い!…ただ何も出来ずに突破されては驚き傍観!…何が起きた

のか理解出来ず後を追う事すらままならない状態で放置されると、殿のシロや

フィロネウスにも突破されてしまうのであった!…さてそうしてマルティスの

魔法のお陰で検問すら突破してしまう足を手に入れた訳なのだが、それでも

やはりまだ脱出には至らず!…その道中今度はリリーが立ち塞がり!…

マサツグ達の到着を待って居た様子で道の真ん中!…仁王立ちして身構えて

居ると、何故かマサツグ達もそのリリーの前で足を止めてしまう!…


「……やはり!…さすがと言うべきですかな?…マサツグ殿?…」


「ッ!!…アンタ!?…何でここに!?…確か宮殿の!?」


「生憎私が駄目だったのは片目だけ…

もう片目だけでも生きて居れば追う事くらいは出来ます!…

それに…あの様に大声で対処法を叫ばれては嫌でも…」


「ッ!?…あ、あははは…」


まるでイベントが挟まれたよう吸い寄せられる様にリリーの前へ!…リリーは

マサツグ達がここまで来た事を笑みを浮かべながら手を叩き称賛すると、当然

マサツグは驚いた様子で反応し!…この時宮殿での閃光弾の事を口にする

のだが!…リリーは自分が大丈夫だった理由を口にすると、マサツグのお陰でも

あると更に笑って見せる!…その際マサツグもその事を言われてハッとすると、

もはや苦笑いをするしか無く!…マサツグが苦笑いをして居ると後ろからアヤが

顔を覗かせ!…リリーに対して文句を言うよう言葉を口にすると、リリーは

態度をそのままに返事をする!…


「ちょっと!!…貴方はこっち側のエルフじゃなかったの!?」


「勿論そうでございます皇女殿下!……しかし!…

只逃がしたとあれば私とて色々と問題が有ります故!…

一つお手合わせでも!…」


__チャキッ!…スラアァ!……フォン!!…


「ッ!!…クッ!!…時間が無いって言うのにぃ~!!」


「さぁ!…手加減は無用です!!…

思いっきり私を打ちのめしに掛かって下さい!!」


アヤはここに来るまでの道中で話した言葉は嘘だったのか!と問い質すと、

リリーはハッキリと嘘では無い!と言い!…だが女王様から命令が出ている

以上!…何より騎士隊長としての責務がある事を口にすると、徐に腰に

佩いている剣へと手を掛ける!…そして鞘から剣を抜くと手合わせを願い、

アヤはその言葉で苦虫を噛み!…やるしか無いのか!?と言った様子で

身構え出し!…互いに如何動くかで牽制するよう動向を探って居ると、

それは突如起きる!…


__……ババッ!!…ガッシイィン!!!…


「ッ!?…な!?…」


「ッ!!…こ、これは!?…」


「皇女様!!!…早くお逃げになって下さい!!!」


「ッ!?…え?…」


互いに目の前の敵にしか集中して居ないタイミングでリリーの後ろより!…

民間人!…と言うよりも妙な武装したエルフの人達が突如リリーに向かい

突貫して行くと、不意を突いた様にリリーを拘束する!…当然これには

マサツグやアヤも驚き出すと、拘束された本人も驚き!…リリーを拘束した

エルフは必死にアヤへ逃げる様に声を掛け!…そのエルフ達の行動にアヤも

何故!?…と言った戸惑い様を露わにすると、その拘束して居るエルフ達は

続けてこう話し出す!…


「皇女様は命がけで我々の命を救って下さった!!!…」


「ッ!!……」


「行方不明になってもこうしてお戻りになられ!!…

私達が危機に瀕した時は駆け付けて下さった!!!…

今度は我々が恩返しをする番です!!…」


「で、でも!!…」


防衛戦での際、皇女様は我々を助けて下さった!…そう感じての恩返しなのか、

感謝するよう言葉を口にし!…アヤもアヤでその言葉を聞いて目を見開き!…

ただその拘束しているエルフ達の言葉に耳を傾けて居ると、更に感謝の言葉は

続く!…理由は何にせよアヤは命の恩人!…そして大事な皇女様と!…とにかく

アヤのピンチに駆け付けた様子で言葉を口にし!…その民間の言葉を受けて

アヤも戸惑った様子で言葉を漏らして居ると、突如アヤの頭の中より女王様の

声が聞こえて来る!…


__……ピィーン!!…ッ!…


{…アヤ?…聞こえて居ますか?…}


「ッ!?…お、お母様!!…」


{あなたには目の前のその方々の厚意が見えて居ますか?…

それは貴方がそれだけこの国にとって大切に思われていると言う証!…

それでも!…それでも貴方はその敵討ちを続けると言うのですか!?…}


「ッ!!………」


アヤ一人に対しての念話!…アヤにその声が聞こえて居るのか?を確認する様に

声を掛け、アヤもその念話に気が付いた様子で返事をすると、女王様はまるで

その様子が見えて居るかの様に言葉を続ける!…それだけ民から思われて居る!…

何ならアヤが失踪する前から!…その様子は目の前の取り押さえている様子からも

感じられ!…最後にそれでも敵討ちをするのか!についてアヤへ問い掛けると、

アヤは固まってしまう!…まるでその問い掛けで心が揺らいで居るかの様に!…

とにかく若干俯き何かに悩んで居る様な素振りを見せて居ると、マサツグが声を

掛ける!…


「……アヤ!!!…行くぞ!!!…

もう直ぐでプラン通りここから脱出出来る!!!…

ここで立ち止まる様な奴なのか!!…お前は!!!」


「ッ!?…マサツグ!!…ッ~~~~!……」


恐らくマサツグにはその女王様からの念話は聞こえて居ない!…この時マサツグは

シロとフィロネウスを連れて先にリリーの隣を抜けて見せるとアヤに声を掛け!…

先を急ぐ様にアヤを急かすと、その呼び掛けにアヤも戸惑って見せる!…その際

気になるのはやはり女王様の呼び掛けと、リリーを取り押さえているエルフ達の

様子で…アヤ自身決意したもののやはり揺れる何かが有るのか困惑した様子を

見せており、どっちが正しいのか分からない!と言った反応を見せて居ると、突如

マサツグはまるで状況を理解した様にアヤへ言葉を掛け出す!…


「……安心しろ!!!…

例えお前が道を踏み外しそうになっても!!!…

意地からでも俺が更生させて引っ張り回してやる!!!…」


「ッ!?………」


「お前が俺の事をどう思って居るかは知らねぇが!!…

俺はお前の事ダチだって思ってる!!!…

でなきゃこんな事しようとは思わねぇし!!…助けようとも思わねぇ!!!

……ダチになった以上!!…最後の最後までちゃんと付き合う!!!…

それが!!…それがってモンだろ!!!」


「ッ!!!………」


思い立った様に言葉を叫び!…安心するようアヤへ声を掛け出すと、最後まで

付き合うとばかりに言葉を並べる!…この時別に怒る訳でも無く悲しむ訳でも

無く!…ただアヤを信じた様子で笑って見せ!…そんなマサツグの様子と

言葉にアヤも顔を上げては更に戸惑った具合に反応をし!…マサツグもそんな

アヤの様子に大丈夫!とばかりに言葉を続けると、アヤの事を友達!!!と

言っては周りに響く程の声を張り上げる!…その際アヤに向かって手を差し

出すと、ニカッと頭の悪そうな笑みを浮かべ!…そんなマサツグの笑顔に

アヤは三度、目を見開き!…また若干俯き自身の体を震わせる様な!…何かに

心を打たれた素振りを見せると、マサツグの居る方に向かって歩き出す!…


__……スッ……ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…


{ッ!!…アヤ!…}


「ごめんなさい!…でも私、やり遂げたいの!…

お母様の言って居る事は分かる!…

でも如何しても許せないの!!…だから!!…」


「ッ!…皇女様!……」


「私は外に行く!!!」


アヤが歩き出した事で女王様も驚いた様子で声を掛け!…アヤもその念話から

聞こえる女王様の声に反応して謝ると、捕まっているリリーの隣を抜けようと

する!…するとそれを見て周りのエルフ達も安堵した表情を浮かべ!…見送る

ようアヤに視線を向けると、必死にリリーの事を抑え込んで居た!…そして

アヤは続けて女王様に言葉を続けると、手を伸ばすマサツグに掴まり!…

その光景にリリーも若干戸惑った様子で声を掛け、しかしアヤはそんな声など

御構い無しに堂々出て行く事を口にすると、そのままマサツグと逃亡を図る!…

その際自身の本当に気持ちに気が付いた様子で決意を新たにすると、こう言葉を

口にする!…


「……漸く分かった!…」


「ッ!…え?…」


「私はお父様の仇を討ちたいんじゃない!!…

何故死ななきゃいけなかったのかを知りたかったんだって!!…

確かにお父様を殺された事は憎いけど!…

それでやり返して居るだけじゃやって居る事はその殺人鬼と変わらない!…

本当は!…その理由を知りたかったから冒険者になったんだって!!…」


まるで迷いが晴れた様に笑顔を見せると言葉を呟き!…そのアヤの言葉に

マサツグも反応すると、如何言う事か?と言った具合に声を掛ける!…

するとアヤは本当の自分の答えを見出した様子で語り始めると、知りたい

物が有ったからと言い!…それでも憎しみの心を持って居る事には

変わらないと自身でも悟り!…だがもうその心に振り回されない!と

言った決意も同時に口にすると、マサツグもその言葉を聞いてハッとする!…


「ッ!………」


「さぁ!…何処へ向かえばマサツグのプラン通りに!?…」


「……さっきあんな事言っといてなんだが…本当に大丈夫なのか?…」


「ッ!…え?…」


この時アヤ自身これでもう迷う事は無い!と言った清々しい表情を見せては

マサツグに行先を尋ね!…マサツグも思わずふとある事を考え!…そして

不安を感じては思わずアヤに先程の事について気になる様な問い掛けをすると、

アヤもそのマサツグからの問い掛けに対して突然の事で困惑する!…その際

マサツグが不安に思った事と言うのは、本当にその仇と出会った時のアヤは

自制出来るのか?…と言う事で!…マサツグは若干心配している顔でアヤを

見詰め!…アヤもその顔を向けられた事でやはり戸惑った反応を見せるのだが、

次にはそれでも自分は大丈夫!と思って居るのかこう返事をする!…


__………フフフ!…ッ!…


「…もし抑えられなかったら貴方が止めてくれるんでしょ?…マサツグ!…」


「ッ!…え?…」


マサツグの問い掛けに対してアヤはフフフ!と微笑み、当然そんなアヤの反応に

マサツグも戸惑った様子で表情を変えると、アヤはマサツグに返事をする!…

この時マサツグに返事をした言葉と言うのは、マサツグに信頼してなのか止めて

くれると言う言葉で有り!…マサツグもそれを改めて聞いて戸惑った様子で

反応すると、アヤは不安げな表情を浮かべつつマサツグにこう続ける!…


「正直私もあんな事言ったけど…実際に如何転ぶかなんて分からない!…

もし相手が如何しようも無い下種野郎だったら頭を撃ち抜こうと

するかもしれないし…

理由が有るならあったで尚の事話を聞くだけに終わらないかもしれない!…

だからどうなるかなんて正直分からない!…

…でも私にはマサツグも居るし…シロちゃんやフィロネウスも居る!…

…もし私がそう言った事になりそうだったら…全力で止めてね?…」


「ッ!………」


「……フン!…何でわっちがお主の尻拭いをせねばならんのじゃ!…

仇が如何とかどうでもよい!…自制を失えばそれは獣と変わらん!…

…人と言うのは自制が効くが故に人として認められる様になって居るのじゃ!…

精進せい小娘!…少なくともお主は…この国程度なら女王たる器は

持って居るのじゃからのう?」


「ッ!?…こ、この国程度って!!…今の言葉取り消しなさいよ!!!」


アヤ自身いざそうなった時の不安を語ると分からないと言い…最悪の事態と

なった時の言葉を並べると、ヤバいかも知れない!と言葉にする!…しかし

そうなっても大丈夫!とマサツグ達を信頼した様子で、いざとなったら

助けて貰うと!…お願いをする様に苦笑いをしながらそう答え!…マサツグも

その答えを聞いて若干驚いた反応を見せて居ると、フィロネウスが文句を

言う様にチャチャを入れる!…その際そうならない様にアヤへ言葉を掛けると、

教訓めいた言葉を言い!…最後に少しは認めているのか言葉を口に!…だが

余計な言葉も混じっており、その言葉にカチンと来た様子でアヤがフィロ

ネウスに食って掛かって居ると、マサツグが仲裁に入る!…


「だあああぁぁ!!!…そんな事を言ってる場合か!!…

…話振ったのは俺だけど!……とにかく急ぐぞ!!…ほら!…」


「ッ!……えぇ!!」


「ッ!…ご主人様!!…後ろから!!」


「ッ!?…イカンイカン!!…全員走れ!!!…ギルドまで!!!」


緊急事態だと言うのに喧嘩になりそうなのをマサツグが止めに入り!…自分で

話を振った事を反省しつつ!…急ぐ事をアヤ達へ促し出すと、再度アヤへ手を

差し出す!…その際アヤもマサツグに手を差し出された事で戸惑うのだが、

次には笑顔でスッと受け入れたよう手を握り!…シロはシロで後続から衛兵達が

迫っている事に気が付くと慌てた様子で声を掛け!…それを聞いてマサツグも急ぎ

ギルドへ向かい走り出すよう声を掛けると、アヤの手を引いては逃亡を再開する!…

さて、その場に取り残されるようリリーも拘束されたまま固まって居ると、

アヤ達を見送ってから!…


__バタバタバタバタ!!!……


「……行ってしまわれたか……さて!…」


「ッ!!…お、追い駆けさせたりは!!!」


__グググッ!!…ッ!?…ブワンッ!!!……ドサドサドサ!!…


「……別に追い駆けたりはしない!…

これは皇女様がお決めになられた事だ!…我々に出来る事はただ一つ!…

あのお方が帰って来られる場所を護るのみ!……」


慌しくその場を後にするマサツグ達を見送り!…行ってしまった…とばかりに

言葉を口にすると、徐にリリーは動き始めようとする!…すると当然アヤ達の

後を追うのだろうと考えた民衆は、必死にリリーを押さえようとするのだが!…

リリーは手慣れた様子でその拘束を振り解き!…民衆を宙に舞わせるよう薙いで

スッと立ち上がって見せると、諦めた様子で逆の方向へと歩き出す!…その際

何処か誇らしげな様子で笑顔を見せると、自身の中で決意を新たに!…民衆は

そんなリリーの様子に訳が分からず!…ただ何を考えて居るんだ?…と戸惑って

しまうと、暫くの間その場から動けなくなるのであった!…


さて場面は戻ってマサツグ達!…マサツグ達は依然捕まる事無く検問や衛兵を

掻い潜ると、ユグドラドに有るギルドへと目指して居た!…


「はぁ!…はぁ!……ッ!…見えた!!…後ちょっとだ!!!」


「はぁ!…はぁ!…本当に大丈夫なんでしょうね!?」


「だいじょ~ぶ!!…俺に任せとけェ!!!」


「……ッ!!…来たわ!!!…マサツグちゃんこっちこっち!!!」


目の前に見えて来たギルドに希望を持ち!…全員にもう少しだ!と希望を

持たせる様に励ますと、アヤはマサツグに戸惑いを持つ!…普通国から

出るなら玄関を目指す所なのだが、何故かギルド!…当然不安を感じて

マサツグに問い掛け!…マサツグもその問い掛け対してただ大丈夫と

返事をすると、一目散にやはりギルドへ向かって居た!…するとそのギルドの

玄関口では何故かロディが待ち構えて居り!…マサツグ達を先導する様に

手招きをしており!…マサツグもそのロディの様子を見てもう大丈夫!と

ばかりにギルドへ駆け込んで行くと、ロディは後続を引き受ける様に衛兵達の

前へ立ちはだかる!…


__ダダダダダ!!!……ズン!!…ズン!!!…


「ッ!?…そ、そこを!…はぁ!…ど、退きなさい!!…」


「うふふふ♪…それは出来ない相談よネェ?…

だって彼らは私のお気に入りな・ん・だ・か・ら♥…」


__ゾワゾワゾワゾワアァッ!?!?……


遅らせながらも到着した衛兵達は当然そのロディの仁王立ちに動揺する!…

自分よりはるかに大きくまるでアイアンゴーレムの様な肉体!…それでも

引き下がるわけには勿論行かず!…若干引き腰ながらもロディに退くよう

警告すると、ロディは相変わらずの様子で要求を拒否する!…その際自身の

肉体美を披露するようポージングを決めると、更に衛兵達はドン引き!…

その間にマサツグ達はリンにある手続きをして貰い!…さらに遠くへ逃げる

手続きを済ませると、ユグドラドからの脱出を試みていた!…


「ルン!!!…前から言ってたやつを頼む!!!」


「りょ!…了解しました!!!……にしても本当に急ですね?…

まさかこんなタイミングで別の国に移動するなんて!…」


「あははは…一国の姫様連れて逃避行だからな?…

まぁ、また近い内に遊びに来るさ!…

…っと、迷惑料ついでにこれやるよ。」


マサツグ達は急ぎギルドに入るとそのままルンの居るカウンターへ!…そして

前々から算段して居たのかマサツグはルンに手続きをお願いし!…ルンも最初から

承知して居た様子で承ると、カウンターから出て来るなり何やらマサツグ達の

入室バッジに細工をする!…その際急な旅立ちに驚いた様子でルンがマサツグに

話し掛けると、マサツグは苦笑いをし!…それでも懲りずにまた来るとだけ笑い

ながら返事をし、この時迷惑料と言ってあるモノをカウンターの上に置いて

見せると、ルンはそれに興味を持つ!…


__コロッ!……ッ!…


「これは?…」


「ユグドラド王国の地下にある水晶の塊!…土産ついでにと思ってな?…」


「ッ!…あ、ありがとうございます!!…へぇ~!…」


「……それよりもギルドマスターは大丈夫なの?…

一応国に楯突く事になっちゃうけど?…」


マサツグがカウンターの上に置いたのはクラスター状の水晶の塊!…ルンも

それに気を取られて物は何?…と問い出すと、マサツグは笑いながら答える!…

これは前に依頼で地下に行くとなった時、ルンが興味を持っていた物であり!…

マサツグはお土産と言ってルンにあげ!…ルンもその事を覚えてくれていた事が

嬉しかったのか笑顔でマサツグにお礼を言うと、チラチラと水晶を見る!…

その間アヤは外に居るロディの事を心配しており、今後のギルドの運営に

ついても大丈夫か?と疑問を感じて居ると、マサツグはケロッとした様子で

変な返事をする!…


「ッ!…あぁ!…それに関しては大丈夫だ!!…

し!…」


「ッ!…え?…」


「…はい!…OKです!!…

では外に!!…」


「ッ!?…え?…えぇ?…」


「ッ!…本当にサンキューな!!…ほら行くぞ!!」


マサツグは何の心配もしていない様子でアヤに返事…この時まるで示談は済ませた

様に言葉を口にし!…それを聞いて当然アヤが引っ掛かった様子で戸惑いを露わに

して居ると、ものの数分でルンがその手続きを終える!…その際マサツグ達の

付けている入室バッチは形が変化して別物になっており、アヤは当然話に付いて

行けず困惑し!…マサツグはマサツグでそんなアヤの手を引いてギルドの外へと

連れて行き!…ある奇妙な光景を見せると、アヤを更に困惑させる!…それは!…


「あぁ!!…ちょ、ちょっとぉ!!……ッ!?…」


__シロちゃあぁ~ン!!!…


「ッ!…皆!!…ッ~~!!…グスッ!…」


「やれやれ…何処も彼処も面倒な!…これだからお子様と言うのは!…」


マサツグがアヤを連れて外に出るとそこはダークエルフ達の集落!…先程まで

ユグドラドだった筈が変わっており!…当然これにはアヤも話に付いて行けず!…

一体何が有ったのか!?と戸惑って居ると、シロの元へその現地で仲良くなった

友達が駆けて来る!…皆一概に涙を流しては別れを惜しみ!…シロもそんな友達の

様子に貰い泣きすると、フィロネウスが茶化し!…マサツグはマサツグでアヤの

手を引っ張って馬車の元へ!…用意周到なまでの逃げ道にただただアヤが唖然と

して居ると、マサツグはアヤをエスコートする!…


__ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…


「さぁ!…この馬車に乗って!!…」


「えぇ!?…で、でも…これって一体?…」


「早く!…話は後で説明する!!…恐らく無いとは思うけど!…

ここまで来られたら本当にゲームオーバーなんだ!…」


マサツグはやはり慌てた様子でアヤを馬車へ!…しかし当然そこら辺の説明を

されて居ないのでアヤは戸惑い!…若干不安を覚えた様子でマサツグに質問を

すると、マサツグは後で説明すると言っては馬車へと促す!…この時アヤに

顔を近付け説得すると、アヤは驚いた様子で目をパチパチとさせ!…そして

とにかくマサツグを信用した様子で!…急かされるままにやはり不安を覚えた

様子で馬車に乗り込んで行くと、後で説明を求め出す!…


「ッ!!……ほ、本当に後でちゃんと説明してよね!…」


「…どっこいしょっと!……ふぃ~~!!…

疲れたのじゃぁ~!…」


「ッ!……何か年寄り臭いぞ?…」


「ッ!?…な、なにゃ!?……」


アヤが説明を求めながら馬車の中へと進むと、いつの間にかフィロが先に

奥の方へと座っており!…その際まるで年寄りみたく…大きく息を漏らし

ながらダレる様に寛ぎ出すと、マサツグは思わずツッコミを入れる!…

まるで年寄りみたい!…そうマサツグが呆れながら言葉を口にすると、

フィロネウスは耳を尻尾をピンと立てては酷くショックを受け!…その間にも

シロも別れをキチッと済ませたのか!…泣きながら馬車の中へと入って来ると、

マサツグの隣へと座りに来る!…


「グスッ!…グスッ!……」


「ッ!…シロ……ごめんな?…」


「ッ!…ごじゅじんざま!……ッ~~~~!!…

うわあああぁぁぁぁん!!!…あああああぁぁぁぁん!!!」


「よしよし!…またここへ遊びに来ような!!…

そんでもって命一杯遊んで!!…また仲良くなろうな!!…」


__コクッ!!…コクッ!!…」


シロが自分の隣に座った事でマサツグもシロに声を掛け!…まるで転勤が決まった

父親の様な宥め方をすると、シロはマサツグに抱き付いては大号泣をする!…

その際マサツグはシロの頭を右手で撫でながら優しく話し掛けると、左手でシロの

背中を摩り!…また来よう!…とマサツグが声を掛けるとシロは必死に頷き!…

その様子を見てアヤも若干申し訳なさを感じて居ると、馬車は遂に出発する!…

そうして馬車は徐々に徐々に集落の玄関口へと走り出すと、後を追う様にシロの

友達の声が後ろから聞こえ!…シロもその声を聞いてマサツグから離れ!…窓から

顔を覗かせその友達たちへ必死に手を振ると、再度友達に別れを告げるので

あった!…


…因みに余談では有るのだが!…マサツグは今回の件を踏まえてある依頼を

破棄!…後続の者にその依頼を引き継ぎこの地を去る事になって居た!…そして

その依頼の内容と言うのはロディより受けたギルド建設による警備の仕事で、

その依頼の引継ぎをした者と言うのは!…


「……《アイスボルト!!!》」


__パキャアアァァ!!!……


「……ふぅ!…急にマサツグから連絡が有ったかと思えばまさかの仕事!…

それも後一日だけの仕事とか!……相変わらずだなぁ!!……でもお陰で!…

…これでまた師匠から逃げる切っ掛けが出来た!!…恩に着るぜぇ!!!…」


マサツグが仕事の引継ぎを頼んだのはレイヴン!…レイヴンも最初は困惑した

様だったのだが、意図は汲んだらしく!…活き活きと仕事をしてはまた自身の

師匠から逃れられると!…何やら計画を練ってはタイミングを見計らう

のであった!…因みにこれが成功したかどうかはまた別の話!…そしてマサツグが

初めて依頼に失敗したと言う記録がこれで付くのであった!…


第三章サマーオーシャン連合国-エルフの国編  完

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