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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章五節 イベントへの意気込みと波乱の屋上デッキとシロの進化!…-
しおりを挟むマサツグがシロとフィロに引っ張られドナドナされて屋上デッキへ向かって居る
と、既に戦闘が始まって居るのか上の方からは戦闘音が!…それは何か切り裂く
様に聞こえては爆撃音も轟き聞こえ!…その戦闘の苛烈さを既に音で物語って
居り!…同時にこのイベントに賭けている冒険者達の気概もヒシヒシと感じられる
よう勇ましい声が聞こえて来ると、マサツグ達もオリハに追い付こうとして居た!…
この時マサツグ達はまだその件の屋上デッキへ続く階段を上り続けて居り!…
時折聞こえて来るその音に反応すると、ただ既に疲れたよう言葉を漏らしていた!…
__ザシュ!!…ドガアアァァァン!!!…オオオオオオォォォォォォ!!!…
「……おぉ~おぉ~…派手にやってんねぇ?…
やる気満々殺気ムンムン!…落とすまでやろうドロップ品!…ってか?…
…既にこっちは小さいの二人に引っ張られて疲れたっての…」
__カンッ…カンッ…カンッ…カンッ……ッ!…
「……ッ!…あっ!…居ました!!…オリハ叔母さぁん!!」
やはり身長差が有る状態で引っ張られると腰に来ると、宛ら孫に手を引かれる
おじいちゃんの様で!…そんな中ぼやく様にしてマサツグは一言言葉を漏らし!…
某・武将のホトトギスっぽい句でそんな冒険者達の様子を口にすると、シロと
フィロは構わず意気揚々と引っ張り続ける!…そうして飛行船の風船部分!…
その中の構造が一目でわかる様な鉄骨だけの空間に出ると、そこでシロが気が
付いた様に言葉を…と言うのもそこでオリハを見つけ!…やっと追い付いた!と
言った具合にシロがオリハに声を掛けて行くと、オリハも呼ばれた事で振り
返って見せる。
「ッ!……シロちゃん!…フィロちゃん!……それに兄さんも…」
「…人をついでみたいに呼ぶんじゃねぇ!…
…ってかここで何をしてんだ?…現場は更にこの上じゃ?…」
「いや…シロちゃんとフィロちゃんを待って居たんだけど?…
…つい浮かれて先に行っちゃったから…」
「ッ!…おいおい!…
確かにこのイベントに参加するのは結構大変みたいだが…
そんな気負う程のモンでも無いだろ?…
そんなトンデモネェ化け物が出て来る訳でも…
ましてや最終決戦って訳でも無い…」
オリハは振り返ってシロとフィロの姿を見つけると途端に安堵の表情!…そして
マサツグも付いて来て居る事を確認するとスンと冷たい様子になり!…となると
そんなオリハのあからさまな反応にマサツグも不服そうにツッコミを入れ!…
その際オリハが階段の途中で棒立ちしている事について質問を投げ掛けて行くと、
オリハは素直にその問い掛けに対して返事をする!…何でも浮かれて足早にここまで
進んで来たらしく、そこでふとシロとフィロが付いて来て居ない事に気が付き!…
オリハとしてはそれでハッとしたらしくここで待って居た!と…先程の安堵はそう
言う意味であった事を口にして見せ、マサツグのその話を聞いてオリハに浮かれ
過ぎ!とツッコミの言葉を口にしようとすると、オリハはその言葉に物申す!…
「甘いよ!…兄さん!…」
「ッ!…へ?…」
「もう戦闘は始まって居るんだよ!?…
こう言う不定期開催の大型ゲリライベントは初動が肝心!!…
一気に稼ぐにしてもこの時点で大きく出遅れてるし!!…
何よりワイバーンの素材は今の私にはレア素材!!!…
……今の内に乱獲してガッポリ行かないと!!!…」
オリハはさも呆れた様子で一言、マサツグに甘い!と…するとそんなオリハの
言葉にマサツグは戸惑い!…一体如何言う事なのか?と疑問の表情を浮かべて
問い掛けようとすると、その問い掛ける言葉よりも先にオリハが答える!…
何でもオリハが言うには戦闘はもう始まって居るらしく、イベントは初動が
肝心!と…宛らガチ勢の様な真剣みでマサツグにその事を話し出し、動く理由に
ついて二つある様子でマサツグに迫るよう話しを続けて見せると、その気迫に
マサツグもタジタジ!…思わず後退りをしてしまう!…
__ズイッ!…ズイッ!!…ッ!?…ガタタッ!!…
「……お、おう……」
__……クルッ!!…
「…さぁ!…行こうか!!…こっからはお楽しみの時間だ!!…
しっかり稼いで行くぞぉ~!!!…」
戸惑いながらもオリハを落ち着かせる様に返事をすると、オリハもマサツグから
スッと離れ!…次には振り返って声を掛け出し!…改めてその屋上デッキに出る
扉に向かい歩いて行くと、シロとフィロも付いて行く!…その際やはりマサツグの
手を握って連行すると、マサツグはもう抵抗する事を諦めた様子でドナドナ!…
この時オリハの背中から何か鬼気迫る物を感じ取り、いつにもまして血気盛んで
ある事を疑問に思うと、ふとフィロが質問をする!…
{……何だろう?…
心なしかオリハの背中から感じるガチ勢に似た鬼気迫るモノを感じる…
いつにもまして暴走してる感じもするし…仕舞いには背中に文字が出て来そうな…
何かアレ的な雰囲気を感じる!……天?…滅?…それとも神人?…みたいな?…}
「……のぅマサツグ?…」
「ッ!…ン、どした?…」
「オリハは普段落ち着いて居る様に見えて意外と好戦的なのかや?…
まぁまだ知り合って間もない訳じゃが…今までの話に節々に加えてあの行動!…
もはや戦においては狂戦士の様な荒れ様を見せる!…
…確かにわっちやマサツグと比べるとまだまだ練度は低いが…
気迫に関してはもはや歴戦の勇に匹敵するモノが感じられる!…これは?…」
いつもと違うオリハの事を某・格ゲーの裏BOSSみたいに考えて居ると、
ふとフィロが質問を…と言うのもやはりオリハの様子を狂戦士か何か!と…
そのオリハの佇まい?…から普通じゃない!と言った具合に話しをすると、
マサツグに首を傾げて見せる!…その際一種の歴戦の勇士の様にも見えると
話すと、マサツグはその話に思わず苦笑い!…強ち間違っていない事から
否定が出来ず!…フィロにその質問の答えについて返事を出そうとすると、
ふとここで言葉に詰まる!…
「ッ!…あ、あはははは……まぁ確かにアイツは他のゲー…
…ン゛ン゛!!…他の場所でもそんな感じだからなぁ…
ほら、猪突猛進?…一直線上にしか見て居ないと言うか?…
相手が誰であろうと向かって行くからなぁ?…
強ち狂戦士って言われても間違いではない様な気がする…」
「……何か言葉に引っ掛かったが気になる所ではあるが…
つまりはそう言う事なのじゃな?…
…ふむ、だとするとイケるやもしれぬな?…」
「……ッ?…何が?…」
マサツグは別のゲームをやって居る時でもその節が見られる事を口にしようと
するのだが、フィロに言っても無駄だと気付き!…一度言葉をフェードアウト
させると咳払いを一つ!…改めて誤魔化すよう言葉を選んで言い直して行くと、
オリハの事を狂戦士と肯定する!…するとその話を聞いてフィロも引っ掛かりを
覚えるのだが、次には納得した様子で考え出し…何かやってみたい事が有るのか
イケるかも?と…となるとそんなフィロの言葉にマサツグも疑問を持ち出し!…
何かやるのか?とフィロに質問をしようとするのだが、問い掛けるよりも先に
屋上デッキへの扉の前に辿り着く!…
「……ッ!…着いたね!…」
__……スッ…ガチャン!…ピピピ、ヴウン!!…ッ!!…
---------------------------------------------------------------------
【警告!】:これより先はイベント専用戦闘エリアになります!
[戦闘不能]及び[ギブアップの選択]以外にエリア外
への脱出方法は御座いません!!
それでも向かいますか?
「はい」/いいえ
---------------------------------------------------------------------
「…うわぁ…何だこの本当に決戦前の様な警告文は?…
戦闘不能になるまで出れないとか…デスマッチか何かか?…
警告文が完全にグラディ○ーターか何かなんだが?…」
扉の前に辿り着いた所でオリハが声を!…そして徐に手を伸ばしてその扉の
取っ手に手を掛けて行くと、次にはマサツグ達の前に警告文が!…と言っても
何か違反をしたとかそう言う訳では無い様で、そこにはイベントに参加するに
至っての確認の画面が!…その際そこに書かれて有る文章に目を通すと物騒な
事が書かれて有り!…エリアを脱出する方法が勝利以外に無い!と…有っても
戦意喪失した認めない様な事が書かれて有るのを目にすると、マサツグがその
文章にツッコミを入れる!…その際宛らこの先は闘技場か何か!と…マサツグが
思わず苦笑いをしながらツッコミの言葉を口にして居ると、オリハはさっさと
同意する!…
「はいはいさっさと行くよぉ~?…」
__ピッ!…ヴウン!!……ガコンッ!!…ギギギギギギギ!!!…
「ッ!?…おいコッチの確認もちゃんと取らんか!!!…
…ったく!…しょうがねぇ奴だな?…」
「…頑張るのです!!…」
「ンン~!!……どれ?…遊ぶとするかの?…」
さもいちいち確認するのが面倒と言った具合にさっさと「はい」を!…すると
選択した途端に画面は消えて行って扉が開き!…となるとオリハの即決に
マサツグがハッと文句を言い!…一応確認を取るようオリハに注意の言葉を
口にすると、次には頭を掻いて呆れて見せる!…するとそんなマサツグの
足元ではシロとフィロがもう直ぐ始まる!とばかりにやる気を出し!…シロは
シロでピーカブーで意気込み、フィロはフィロで大きく伸びをして見せ!…
そして扉の向こうからは徐々に光が漏れ出しては思わずその光に目を細めて
しまい!…少しづつその光に目を慣らして行き!…そこで屋上デッキの様子を
四人がふと目にして行くと、そこにはまさに戦場が!…冒険者達とワイバーン達で
ごった返す!…そんな乱戦に乱戦を重ねた様な光景がマサツグ達の目に映るので
あった!…
__ワアアアアアァァァァァ!!!!…ズバアァン!!…ゴシャアアァァ!!…
「……ふむ…状況は拮抗して居る様じゃな?…」
「…それに良く見て見ると飛んでるワイバーンも何かレベルがマチマチ…
固定されていない分…敵を選んで戦わないといけないのか!…
…こりゃちょっと面倒臭そう…って、兄さん?…」
屋上デッキは見事に血みどろ!…しかし直ぐに乾いてしまうのかスリップ等の
心配はない様子で…戦況としては何方も善戦しており、どちらに転んでも
可笑しくない様子を見せると、フィロが冷静に分析をして居た!…そして
オリハもふと気が付いた様子で言葉を!…と言うのもその戦っているワイバーン
と言うのはレベルに差が有る様で、最低5から始まれば最高45!と…差が激しく
設定されては選んで戦わないといけない状態であって、その光景を見てオリハ
自身面倒!と言葉を漏らして居ると、ふと隣に居るマサツグの異変にハッとする!…
__チ~~~ン!!…ガタガタブルブル!!…ガタガタブルブル!!…
「……あぁ~…まぁ~た始まったよ…」
「ッ!?…ご、ご主人様!?…」
「ッ!!…来たか!!…この時を待って居ったのじゃ!!!」
オリハの視線の先にはその場で縮こまるマサツグの姿が…例によって高所恐怖症を
発症しており!…見事に青褪め小刻みに震える様子を見せると、全く動く気配を
見せないで居た!…となると当然オリハはその様子に呆れて見せ、邪魔臭い!…と
言った具合に邪険に!…その一方でシロもマサツグが動かなくなった事でハッと
心配をし始め!…フィロはフィロでこれを狙って居たとばかりに嬉々として見せる
と、次には駆け寄りマサツグを抱き締める!…
__カラコロ♪…ギュッ!!…ッ!!…
「よしよぉ~し♥…マサツグや、もう大丈夫じゃからなぁ?♥…
わっちが…わっちがマサツグの傍に居てやるからのぉ?♥」
「ああぁ~~~~!!!…フィロそれが狙いだったのですね!?
駄目なのです!!!…その場所はシロの場所なのです!!!」
「ッ!!…今はわっちの場所なんじゃ!!!…
それにお主は散々ユグドラドでマサツグを甘やかして居ったじゃろうに!!…
わっちとてマサツグを甘やかしたいのじゃ!!!」
俗に言う体育座りをして縮こまるマサツグにフィロは優しく抱擁を!…この時
さもマサツグの母親になったよう声を掛けると、笑みを浮かべ!…滅多にない
チャンスを堪能するよう頭を撫で!…弱々しいマサツグを愛でに愛でようとして
居ると、シロがその様子に嫉妬する!…何ならそのポジションは元々自分のモノ
だと言い張り出すと、フィロもピクッと反応しては反論を!…その際ユグドラド
での話を持ち出すと羨ましかった!と…自分もやりたかった!と文句の言葉を
口にすると、いつもの二人で口論をする!…するとそんな様子を見せて居る事で
オリハも戸惑い!…如何したものか?と…
「…えぇ…ここまで来てそんな喧嘩をするぅ~?…
…と、とにかく今はイベントに…」
「ッ!!…こっちも大事ないべんと中なのじゃ!!…
お主はその白いのを連れて暴れて参れ!!…」
「ッ!?…え、えぇ~……ッ…」
当然今から戦闘を始めようと言うのにコレであるからして…戸惑いながらも
オリハが止めるよう二人を宥めに掛かると、フィロがオリハに文句を言う!…
と言うのもこの時自分の方も大事なイベントの真っ最中!と、さも真剣な
様子で邪魔!と言い!…何ならシロを連れて先に行け!と言葉を続け!…
そんなフィロの文句に対してオリハも更に戸惑った様子で反応すると、もはや
マサツグに対して怒りを覚える!…元を正せばマサツグがしっかりして居れば
こんな事にはなって居らず、さっさと立て!と…しかしその一方でマサツグは
やはりガクブルしており!…全く持って動けない様子を見せて居ると、オリハは
痺れを切らした様子で溜息を吐く!…
「……はあぁ~…相も変わらず!…
…もういい!…先に行くから後はどうぞ?…
…てか、そんなだったら何で付いて来てんのやら?…」
「ッ!……こっちだって付いて来る気は無かったっての!!…
……あぁ~…風をめっちゃ感じる!!…
下は見えて無いけど高い所を飛んで居ると分かると怖ぇ~!!…」
「…よしよし!…マサツグや?…
わっちが付いて居りから安心するのじゃぞぉ?…
…な、何ならわっちの事を抱いても良い…」
もはや相手にして居られない様子でオリハもお手上げ!…遂には放置する事を
決めると先に飛び出し!…その際マサツグに対して文句を口に!…役立たず!
と言ってワイバーンの群れに向かって行くと、そのオリハの言葉にマサツグも
漏らす!…何なら元を正せば自分の意思でここに来た訳では無い!のだと、
言い訳を口にするよう文句を言い!…しかし動けない事には変わらない訳で、
今だその場で縮こまり!…その高い所に居ると言う感覚を全身に浴びるよう
感じて居ると、フィロはこれを好機とばかりに甘やかしに掛かる!…その際
自身を抱き枕に安心するよう声を掛けると、頬を染め照れるのだが!…
__……ガシッ!…ッ!?…グイッ!!…ギュウウゥゥ!!!…
「ッ~~!!…はにゃあああぁぁぁぁ!!!♥…
こ、これはぁ!!……あぁ!…何と力強く抱き締め!!♥…
わっち!…わっち今マサツグに求められてるぅ~!!♥」
「ッ!?…ッ~~~!!!…ご主人様の馬鹿!!!…もう知らないのです!!!」
__ババッ!!…………
マサツグはフィロの言葉を素直に聞き入れた様子で腕を伸ばし!…近くに居る
フィロの捕まえると、次にはまるで捕食!…さも取り込む様にして抱き寄せる!…
それこそサバ折りとまでは行かなくともギュッと力強くフィロを抱き締め!…
するとそんなマサツグの行動にフィロも歓喜!…まさか自分でもこうなるとは!…
言ってみて良かった!とばかりにマサツグの抱き締めを堪能し出すと、その様子に
シロが嫉妬する!…そして遂にはシロまでもが見限った様子で頬を膨らませると、
マサツグに背を向け突貫!…オリハに続くようワイバーンに向かい、マサツグも
そんな気配を感じ取ったのか恐る恐るそんな二人の様子に目を向け始めると、
そこで二人の戦いぶりを!…ある変化を目撃する!…
__タッタッタッタッタッタッタッ!!!…
「ハアアアアァァァァ!!!」
____ザシュ、ドシュ、ザシュ!!…ブシャアアアアァァァ!!!!…
「……上々!!…切れ味も良いし、振り回しやすい!…
何より重心がブレて無いのが一番いい!!…これなら!!…」
まずはオリハ!…宛ら猪の如く突貫して行くと吠えて見せ、そして辻斬りの様に
通り過ぎ様に武器を振るうと、一気に三頭のワイバーンの頭を落として見せる!…
するとそれは殺陣の様に!…三頭の頭が落ちると同時に血の雨を吹き出し始め、
オリハがそれを頭から浴びる様に棒立ちして居ると、その自身の持っている
両刃剣に目を向ける!…そして試し切りをして見た感想を口にすると、良い感じに
扱い易い!と…オリハもこれには満足と言った具合に気を許し!…更に調子に乗る
ようまたワイバーンに群れへと突貫して行くと、今度はシロに目を向ける!…
__シュンッ!!……ッ!?…
「やああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
__シュン!!…シュンシュン!!…ズバババアァァァァン!!!…
「ッ!?…ッ!?!?…」
そこで目にしたのは何か可笑しな?…一応シロに目を向けて居るのだが、肝心の
シロの姿が捉えられず!…と言うのも目にするのは残像ばかり!…約一ヶ月の
ブランクがあるとは思えないシロの機敏な動きがそこに有り!…もはやそれは
戦場を掛ける一陣の風の様に!…通り過ぎたなと思えば次には首が宙を舞う!…
そんな恐ろしい光景がマサツグの目には映っていた!…それこそこのイベントに
参加する前は体を動かすと、鈍ってしまうと言って居たにも関わらず!…鈍る
どころか進化しており!…さすがのマサツグもえ?…とばかりに、フィロを
抱えたまま驚きを露わにし続けて居ると、ここで窮地が訪れる!…
__ギエアアアアアアアア!!!
「ッ!……やれやれ…邪魔をしなければ燃やされる事も無かったろうに…
…仕方のない…わっちとマサツグの睦事を邪魔しようとするのなら!…
それ相応の対価を支払わせよう!…って、マサツグ?…」
窮地と言うのもその縮こまっているマサツグ達の元にもワイバーンが飛来!…
それも取り囲む様にして逃げ場を閉じるのだが!…しかしフィロはそんな状況に
置かれても尚余裕の様子を見せて居り!…ふと気が付いた様子で呆れたよう
言葉を口にして見せると、チラッと辺りの様子に目を向ける!…するとそこには
1m行くか行かないか位のワイバーンが約6~7匹飛んでおり、マサツグ達に
向けて威嚇!…するとそんな様子を見たフィロは鼻で笑って相手にならんと!…
邪魔をした事に対して後悔するよう言葉を続けて見せると、さっさと一掃して
しまおうと考える!…しかし!…
__…スッ…コッ…コッ……スウゥ…
「……OK?…徐々に何と無くだが視点の動かし方が分かって来た!…
要は周りを見なければ良いんだ!…余計な情報を取り入れず!…
ただ目の前の敵だけを殲滅する!…数が多けりゃ肌で気配を感じて!!…
一個一個始末して行けばいい!!…そうだろ?…」
「……ッ?……ッ!!…そ、そんなぁ!!…
マサツグが高さを克服した!?…クウゥ!!…
…ッ~~~!!!…あぁ~んもう!!…
もうどれもこれもこやつらのせいじゃ!!…
まとめて灰にしてくれるわ!!!…虫けらがああぁ!!!」
突如マサツグが動き出したかと思えばフィロを放し!…そして自力で立つ様な
素振りを見せると、次には何か様子の可笑しい!…と言うのもマサツグは
高い所で戦うコツを身に着けた!と…何か半分狂乱状態に陥って居る様子で
更に言葉を続けて見せると、誰に問い掛けて居るのか分からない具合に話を
する!…となるとこれにはフィロもへ?…と言った様子で思わず戸惑って
見せるのだが、改めてマサツグに目を向けるとそこには震えが止まって居る
マサツグの姿が有り!…先程の通りに高さを克服したらしく、もうあの
マサツグには戻らない!と…フィロがハッと気が付いた様子で何かショックを
受ける様な素振りを見せると、その責任をワイバーンに向け始める!…
さてこうしてマサツグも漸くこのイベントに参加をし始める事となるのだが、
更にここでふとマサツグの身にある問題が!…
__……スウゥ……スカッ!…スカスカッ!…
「……あ、あれ?…何で大剣が?…
…ッ!?…あぁ!!!…そうかしまった!!…
壊れて使い物になんねぇからポーチに仕舞ってんだった!!!」
「……何をやっておるんじゃ…マサツグ…」
__スウウゥ!!……ゴアッ!…
マサツグはいつもの様に戦闘態勢に入ろうとする!…その際右手を後ろに!…
が、回した所で空を斬り…マサツグ自身も何かいつもの手応えが無い事に
違和感を覚えると、次にはハッと気が付いた様子で言葉を零す!…この時
マサツグがやろうとして居た事は言わずもがな、大剣を抜こうとしたのだが!…
神滅鬼に破壊されてからそのままの状態である訳で、当然振り回せる様な
状態では無く!…だからその大剣をポーチに仕舞い、その事をすっかり忘れて
居た様子でマサツグが大ボケをかまして居ると、フィロが呆れた様子で
ツッコミを入れる!…さてそうしてマサツグが戸惑い慌てて居ると、その一方で
ワイバーンはマサツグの事など御構い無しに!…次にはマサツグに向かって
息を吸う様に頭を上げ!…そして一気に吐き出す様にしてその頭を振り下ろして
見せようとすると、今度は何処からともなく一陣の風が!…
__シュウゥン!!!…ズバババアァァァァン!!!…
「ッ!?……へ?…」
「…ふうぅ~……ご主人様には指!……指?…
…ッ!…翼一本も触れさせないのです!!…」
突如マサツグの周りを突風が駆け抜けた様に風が!…すると次にはそのマサツグを
取り囲んで居たワイバーン達の首が飛び!…今度は血を吹き出す事無くそのまま
屋上デッキの上へと転がって行くと、その突然の出来事にマサツグは戸惑う!…
その時危うくダメージを貰いそうになって居たマサツグはガードを固めて居たせい
で何が起きたのか全く分からず!…しかし自身の目の前には先程不貞腐れて行って
しまったシロがそこに構えて立って居る訳であって!…何ならそのシロの両手には
何かダガーの様な物が!…氷で出来た刃物の様な物が握られている事にマサツグが
ふと気が付くと、徐にシロへ質問をする…
「…い、いや?…多分違うと思うけど?…
…それよりもシロ…お前、その手に持って居るのは?…」
「…シロは考えたのです…」
「ッ!…え?…」
__……ッ!……ニヤァ!!…
何かシロの言葉に疑問を覚えつつ…とにかくその手に持って居る物について
質問をすると、シロはマサツグに背を向けたまま返事をする!…その際ただ
シロは一言考えた!と…何か意味深な様子でマサツグにそう返事をすると、
当然の様にマサツグは戸惑い!…この時フィロは何かに気が付いた様子で
シロを凝視!…思わず興味を持った様子で笑みを浮かべて見せると、ただ
何も言わずシロの事を見詰めていた!…そしてその事にマサツグが気付いて
居るのかと言うと、全然気づいて居らず!…と言うのもシロの様子が可笑しい
事にただひたすらに戸惑い!…何度も瞬きしては本当にシロなのか?と思わず
疑問を持ち出してしまうと、シロは更に言葉を続ける!…
「ご主人様のおなかにくっ付いている間…
どうしたらご主人様をお守り出来るのかと…
どうしたらご主人様が傷つかないのかと…
考えて…考えて!…考えたのがコレだったのです!!」
__バサァ!!…バサァ!!…ギエアアアアアアアア!!!
「ッ!…行くです!!!」
__バシュン!!!…ッ!?…
シロはただマサツグの腹にくっ付いて居ただけでは無いと言うと、辺りを警戒!…
何でもくっ付いている間シロなりに考えたらしく、結果として答えがコレだ!と…
だがその答えを見せる事無く警戒を続け!…またマサツグの周りにワイバーン達が
飛来するよう集まって来ると、シロは先程の様に飛び出して行ってしまう!…
その際マサツグから見たシロの様子はと言うと、まるで本当の風の様に!…姿を
消しては目で追えず!…更に先程より加速した様子でその集まって来た
ワイバーン達を一掃すると、マサツグ達の目の前に異様な光景を広げて見せる!…
__シュウゥン!!!…ズバババアァァァァン!!!……ッ!?…
「な!?…何だこれ!?…
…せ、刹那は使ってない!!…なのにこれは!?…」
__ビタアァ!!!……スウゥ……
やはり風の様にそのワイバーン達の間をシロは駆け抜けて行ったのだろう!…
鋭い刃物の音が聞こえると、次には奇妙な事に!…マサツグの目の前にはその
斬られたであろうワイバーン達の姿が!…しかしそれはその場で停止するよう
浮遊しており!…まるで時が止まったかの様に動かなくなると、何やら
ゆっくりと屋上デッキの上へと落ちて来る!…もはやそれはマサツグから見ると
刹那を使って居る様に見え、思わずスキルを使ったかを確認!…しかし確認した
所で当然使用等されておらず!…これがシロの仕業だと分かると、更に自身の
目に疑いを持つ!…さてその一方でそんな光景を見せられて居るのはマサツグ
だけでは無い様で、フィロも興味を更に持ち!…
「…いよいよあやつも化け物になろうと言った所か!…」
「ッ!?……え?…」
「…気を付けよマサツグ?…お主の拾った幼子は!…
如何やら天性の才能を持つ!…トンデモナイ化け物のようじゃからな?…」
「……それって如何言う?…」
フィロはシロの事を化け物扱い!…しかし微塵にもシロに対して恐怖心は
持っては居らず!…寧ろ面白いと言った具合に笑い続け!…そんなフィロの
様子にマサツグももはや如何なって居るのか分かって居ない様子で声を
掛けると、フィロは改めてマサツグにシロは凶悪!と…恐ろしいモノを
拾った!と口にし!…努々追い抜かれぬよう注意をする言葉をマサツグに
掛けると、マサツグは疑問を持った様子で返事をするのであった!…
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テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
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ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
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俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
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至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
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コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。
かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。
もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。
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