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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-
-第五章四十二節 突き落とした理由と治まらぬ興奮!と亀の背中?…-
しおりを挟む一部サスペンス紛いな事が有ったもののマサツグは無事!…そして改めて
どうやってそのマサツグの立って居る所へ行くのか?となると、一同は
途端に悩み出す!…勿論マサツグみたく飛び降りると言った事をせず、
安全にその見えないアダマンタイマイの背中に移動出来れば御の字なのだが…
そこは何か案が有る様子でノームが呪文を!…しかしそんなノームの様子に
気付く事無く…はてさて如何したものか?と言った具合にモツ達が会議を
始めると、あぁ~でも無いこぉ~でも無いと口にする。
「…んしょっと!…マサツグさんは?…
…ッ!…あぁ、あの場所ですね?…では…ッ~~~~~…」
「…う~~~ん……
マサツグが如何様にしてあの様な爆煙を作ってあそこに
着地をしたかは分からないが…
まず私達もあの場所に降りない事には話が前に進まないし…
背中の上に居るであろうデグレアント兵を退治する事も出来ないからな…」
「うぅ~ん…縄矢を使っても縛る木が無ければ意味が無いし…
それにそれだけ長い縄の付いた矢が手元に無いから…
私にも如何する事も出来ない!…」
「…そもそもデグレアントの連中はまず如何やってここから
アダマンタイマイの背中に乗って居たんだ?…
それだけでも十分に謎だし…何なら透明の亀の上を如何やって
移動して居たのかについても疑問を持つところ…」
リーナの胸部から顔を覗かせるとノームは静かに魔法を詠唱…そしてそんな様子に
気付かないモツ達は腕を組んで悩み!…それぞれ自身の出来る事を交えてアイデア
を出そうとするのだが、どれもハッキリとしない様子で濁ってしまう!…それこそ
そもそもデグレアントの連中は如何やってその件の亀の上に移動をして居たのか?
と疑問を持ち!…そこを解明しない事には一向に何も進展しない!と言った若干の
暗い雰囲気になっていると、次にはノームが詠唱を終える!…
「《大地さん大地さん!!…僕達にあの場所まで連れてって!…
ロックスライダー!!!》」
__ボゴオォ!!…ゴゴゴゴゴゴ!!!…
「ッ!?…な、何!?…何が起きて!?……え?…」
「こ、これはぁ!!…」
ノームがお願いをする様に魔法を唱えると、次にはその切り立った崖の先より
道が!…と言うのもまるで滑り台の様にマサツグの元へと一直線に伸びて行き!…
その際何か地面が揺れ隆起する様な騒々しい音を耳にすると、その音にアヤ達も
驚いて見せる!…そしてその音の聞こえる方にハッとした具合に視線を向けると、
そこでノームが作った滑り台を目にして行き!…それは宛らウォータースライダー
の様に緩やかな斜面を描いて居り!…その他にも螺旋を描く様に旋回している
部分もちゃんと見れる事を確認すると、更に驚いた様子を見せる一方!…ノームは
これを滑る様に話すと、アヤ達を急かす!…
「さぁ、道を作りました!!…急ぎましょう!!」
「え?…こ、これを滑るの?…」
「はい!……あっ!…耐久面とかは安心してください!!…
絶対!!…とまでは言いませんが…
余程の事が無い限り壊れる事は無いので!!…」
「あ…うん…」
ノームは自信満々に出来た!と言うと、満面の笑みを浮かべ!…その際突如
現れた滑り台に対し…勿論の如く何か不安を覚えた様子でアヤが言葉を口に
すると、ノームは更に大丈夫!と説明をする!…と言うのもその滑り台は
ちっとやそっとで壊れる様なモノではなく、安全面においても配慮して居ると!…
とにかくノーム自身は得意げな様子で胸を張り!…これで一気に移動!と
言った具合に自信の在り様をアヤ達に見せると、アヤもそんな様子に戸惑って
見せる…さてそうしてノームに返事をした所で一行はその滑り台に…腰を
落とすとそのままスルスルと滑って行き!…
__コッ…コッ…コッ…コッ……スッ…シャアアアアァァァ…
「ッ!……この距離と長さだから摩擦で火傷は必至と思ったが!…あれ?…」
「ッ~~~!!!…これ結構スピード出るじゃない!!…」
「うわああぁぁ!!…あああああぁぁぁ!!!…」
この時不思議な事に摩擦を感じず!…あの火傷の様な痛みを覚悟して居たモツが
あれ?っとばかりに驚いて居ると、その一方でアヤがスピードが出る事に驚いて
見せる!…それこそなだらかな傾斜から速度はでないと思って居た所なのだが、
キッチリ体感速度として60㎞は出ており!…何なら滑り台自体が初めてなのか?…
リーナが一番慌てた様子を見せて居ると、一同はマサツグとの合流を果たす!…
そして…
「………。」
「ッ!!……よ…ようマサツグ…無事で何よりだ…」
「…そいつはどうもは……で、コイツを見て思ったんだが…
あん時俺が突き落とされる必要はあったのか?…
最初からこれを作ってくれたら俺もあんな恐怖体験をせずに
済んだ筈なんだが?…」
マサツグの立って居る場所までやって来るとそこには仏頂面のマサツグが!…
当然不満を抱えている様子でモツ達を睨み!…視線で大いに抗議をして見せ!…
となるとそんなマサツグの様子に一同も困惑!…モツが恐る恐る無事でよかった!
とばかりに声を掛けると、マサツグもそれに対して返事をする!…しかし当然
ながらその返事からはバリバリ不機嫌の様子が感じられ!…次には腕を組むと
文句の言葉を口にし出し!…と言うのもこの滑り台は何なのだ?と…自分が
突き落とされた意味について一同に尋ねるよう言葉を口にして行くと、その
マサツグの言葉に対してノームが返事をして見せる!…
「それは無理です!!…と言うのもこの魔法は確かに道を作る為の魔法ですが…
この魔法はちゃんと道になる様に起点と終点の場所を分かっていないと
発動出来ないモノなのです!!…
ですからマサツグさんがアダマンタイマイの背中に乗ってくれたおかげで無事に
道を作る事が出来ました!!…感謝感謝です!!」
「……つまり、俺はマーカーにされたって事だな?…」
「マーカー…えっと…はい!…目印にさせて貰いました!!」
ノームはマサツグの問い掛けに対して無理と!…その際無理な理由について
その魔法の詳しい仕様を説明し始めると、マサツグを目印にしたよう話しを
続ける!…つまりはあの崖先を起点に置き!…マサツグを終点に設定したと!…
お陰で道が作れた!とお礼の言葉を口にし!…だがマサツグは依然として
ムスッとした態度を見せおり!…そのノームの言葉に対して確認をする様に
ポロッと言葉を漏らして行くと、次にはその言葉にノームは肯定…笑みを
浮かべて一安心と言った様子を見せて居ると、次にはマサツグがプッツンする!…
__カチンッ!!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…ガッ!!…ッ!?…
「この野郎ぅぅぅぅぅ!!!」
__グワァ!!…ガッシ!!!…ッ!?…
「ひえぇぇぇぇ~~~~!!!…
きゅ…急に如何したんですかぁぁぁぁ!!!…」
徐にリーナへ近付くと肩を掴み!…リーナが何かドキッとした様な反応を見せる
と、次にはマサツグが腕を伸ばす!…その腕を伸ばした先と言うのも胸の下!…
つまりノームのコックピットで有り!…そこから引き摺り出す様にしてノームを
捕まえ!…怒りの表情を露わに文句の言葉を口にすると、当然そんなマサツグの
様子にノームも戸惑う!…そして急に怒りを露わにし始めた事で一体何事か!?と…
怯えた様子を見せつつ言葉を口にするのだが!…
「如何したもこうしたもねぇ!!…
目印の付けようなら他にも幾らでもあっただろうがこの野郎!!!
…いっその事食ってやろうかぁ~!!!」
「ッ!?…ッ~~~!!!…ひぇっ!!…
た!…たべ!!…だべないでぐだざぁ~い!!!…
うわぁ~~~~~ん!!!!…」
「ッ!?…お、落ち着けマサツグ!!…
確かに色々と説明不足だとは思ったが許してやれ!!」
「そ、そうだぞマサツグ!!…
このノームが居なければ今頃私達はまだアダマンタイマイの存在に気が付けず!…
高原を彷徨っていたかもしれないのだぞ!!」
マサツグの興奮は一切落ち着きを見せる事は無く!…ノームに対して文句の言葉を
口にすると、何やら可笑しなテンションに!…それは宛ら某・番組に出て来る黒い
ヘルメットのおじさんの様に!…何か奇妙な悪落ち具合でノームに食べる!と
脅しを掛けると、そのマサツグの言葉にノームが泣く!…そしてこちらももう
お決まりの言葉なのか、やはり聞き覚えの有る台詞を口に!…となるとそんな
やり取りを見せて居る二人に一同困惑!…モツが慌てた具合に止めに入り!…
リーナもノームを助けようとマサツグを羽交い絞めにし始めると、マサツグは更に
暴走する!…
「HA・NA・SE!!
コイツは!!…コイツはぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「まぁまぁ落ち着いて、兄さん。
確かにノームも悪い所があったけど大人なんだから多めに見てあげて…」
「どの口が言うかぁぁぁぁぁぁぁ!!!
大体お前が俺を突き落とした事から始まってんだろうがぁぁぁぁぁ!!!
今ここでお前を食ってやろうかぁぁぁぁぁ!!!!」
「怒りの余り可笑しなキャラになって居るぞ!!!…
マサツグ!!!!」
今度はエキセントリックな髪型をして居る決闘者の様に!…藻掻きリーナの
拘束から逃れようとすると、絶対に許さない?…と言った具合に吠えて見せる!…
するとそんなマサツグの様子にオリハも止めに入る一方!…この時マサツグに
大人になるよう言葉を!…元の原因をはぐらかす様にして落ち着けと言い!…
その言葉にマサツグも飛び火した様子でオリハに文句を言い出すと、モツが
マサツグにツッコミを入れる!…さてそうしてマサツグが落ち着きを見せたのは
数十分後の事であり、落ち着かせた方法としてはオリハがある事を約束したのが
きっかけであった。因みにその約束事とは[カツ丼を奢る]と言う事で、それを
聞いたマサツグはピタッと!…先程までの荒れ様が嘘の様に落ち着くと、一同は
改めて先を進もうとするのだが!…
__……ザッザッザッザッザッザッ!!…
「さっきの爆発は何だ!?」
「崖の上の部隊とも連絡が取れん!!…
急いで様子を見に行くんだ!!!」
「…だ、そうですよ?…」
「………。」
先に進もうとした矢先に騒ぎを聞きつけて来たのか、何やら若干遠くから足音が!…
それは此方に向かい走って来ている様に聞こえて来て!…更には向こうも何か異変を
感じ取った様な!…そんな会話が徐々に近づいて来るようこれまたふと耳に入って
来ると、オリハが伝える様に言葉を漏らす!…そしてその話声と言うのはオリハ
だけに聞こえる物では無い様で、マサツグ達も聞こえた様に反応すると、次には
落胆した様子で頭を抱え!…と言っても元々から戦闘は避けられないモノである
分かっており!…オリハとリーナも徐に武器を抜いて身構え出すと、やる気を露わに
して見せる!…
__チャキッ!!…スラァ…フォン!!…
「……どの道、戦闘は避けられないと思いますけどね?…」
「それに私達も掘りテクのドワーフ達が
何所に居るかを聞き出さなければいけない!…
これはある意味で好機!!…」
「……本当にブレ無いね?君達…」
落胆する一方で二人はやる気!…オリハは悟った様に両刃剣を手に!…リーナは
まるでハッと思い付いた様に言葉を口にし始め!…その際この方が都合が良い
のでは?とポジティブに考えると、その二人の相変わらず振りにマサツグが呆れる…
さてそうしてマサツグが呆れている一方で兵士達も数分後に到着!…マサツグ達の
姿を見るなり一気に警戒をし始め!…途端に武器を抜いて見せると、やはり
高圧的に声を掛け出す!…
__ドタドタドタドタ!!…ッ!!…チャキッ!…スラァ!!…
「貴様等!!…何所から現れた!!!…」
「ッ!……あぁ~っと……空から?…」
「ッ!?…貴様!!…馬鹿にし!…」
警戒をする一方で驚いた様子の兵士達!…剣を構えるとまずは何処から来た!と
言葉を口に!…するとその言葉に対してマサツグも返事!…然程慌てる様子を
見せる事無く!…空を指差して疑問形で答えて見せると、そのマサツグの返答
振りにモツが笑う!…と言っても苦笑いをするよう戸惑って見せて居るだけで
有り、アヤもそんな返答振りに呆れてしまい!…となるとそんなマサツグの返答
振りに兵士達もカチンと来てしまった様子で有り!…訳が分からない!と言って
更に文句の言葉を口にしようとして行くと、次にはそれをさせないとばかりに
オリハが動く!…
__バシュンッ!!…チャキッ!…
「先手必勝!!…」
「ハアアアアアアア!!!」
__ザシュン!!…ドシュン!!!……ッ!?……
この時兵士達に襲い掛かって行くのはオリハだけでなくリーナも一緒!…共に
一歩踏み出すと勢いを付けて武器を振り被り!…まずは二人を撃破!…この時
先に動いた者が勝つ!とばかりに二人は続けて向かって行き!…そんな好戦的な
二人の様子にマサツグ達も呆気に取られた具合にポカンとすると、更に戦闘は
激化する!…それも当然!…何故ならいきなり襲われたに近いのだから!…
となると勿論某・ステルスミッションゲーム宜しく警報状態に入って行き!…
更に兵士達の様子が攻撃的な態勢になって行くと、仲間を集めようとし始める!…
「ッ!?…き、貴様等!!…ッ!!…
て、敵襲ううぅぅぅ!!!!…全員戦闘準備に入れええええぇぇぇ!!!!」
__スチャ!!…バシュゥゥゥ~~~……パァァン!!!…
「ッ!?…し、信号弾!?…
おいおいデグレアントってのはそこまで文明が!?…」
「……何が何だか分からんが…
しかしこれで手間が省けたと言うのでは無いだろうか!!…」
仲間がやられたのを見て大声で叫び!…その内の一人が何やら雷管ピストルの
様なモノを取り出すと、次には空に向かって発砲する!…するとその銃身から
何かが撃ち出された様に見えると次にはヒュ~っと音を立ててパンッ!と…
宛ら花火の様にその撃ち出されたモノは散って行き!…マサツグとモツもそんな
様子を見て思わず驚きを露わにすると、可笑しい!とツッコミの言葉を口にする!…
と言うのも何故信号弾を持って居るのかと!…また時代背景が狂っている!と
ばかりにツッコミの言葉を口にし!…だがその一方では御構い無しにオリハと
リーナが猪突猛進!…誰が来ようと関係無い!と言った姿勢を見せると、二人で
ただただ無双をして居た!…
「ッ!…関係無い!!…まとめて叩っ斬ってやる!!!…」
「…この程度の数で私を止めれると思うな!!!…
リーナ・ハイデルグ・スプリングフィールド!!!…推して参る!!!」
__ウラアアアアアアァァァァ!!!!……はあぁ~!…×2
「…ホントにもう!…どうしてこうなっちゃうのかな!?…」
「…仕方ない…
何と無くだけどオリハとリーナって似てると思う所はあったもん…
敵が誰であれ突撃して行く所とか…」
「……あぁ~…」
信号弾を撃ち出そうが何のその!…オリハとリーナは共に関係無い!と言った
言葉を口にすると、まずはその目の前に立って居る敵兵達に向かって突貫する!…
この時オリハに至っては興奮気味に息を荒げ!…リーナに至っても名乗りを上げる
始末であり!…もはや二人は戦闘狂と化しており!…そんな二人の様子にマサツグ
とモツも呆れた具合に溜息を吐くと、如何してこうなった?と言葉を漏らす!…
その際薄々感じて居た様子でモツが一言!…オリハとリーナは似て居ると…すると
それを聞いてマサツグも思わず納得してしまい!…二人揃ってその暴れ回る二人の
姿をぼうっと見詰めて呆れて居ると、アヤが二人にやる気を促す!…
「…ッ!…ほら二人共!!…なっちゃったものは仕方ないでしょ?…
私達もオリハとリーナを援護をしないと!!…」
「…へぇ~い……」×2
__チャキッ!!…スラァ……ッ!……
「……ッ!…如何したんだヤブ?…奇妙な状態で固まって?…」
アヤもオリハとリーナに対して苦笑い!…しかし放置して置く訳には行かないと!…
いつもの事!と言った様子で言葉を口に!…改めて自分達もオリハとリーナに
続くよう移動を促して居ると、その言葉に二人は脱力気味に返事をする…そして
気持ちを切り替える様に各々も戦闘に入ろうと武器に手を掛けて行くのだが、
ふとここでマサツグが何かに気が付いた様子で固まり!…するとそんなマサツグの
反応にモツもピクっと…その場で固まって居るマサツグに対し如何した?と声を
掛けて行くと、マサツグは率直に疑問を口にして見せる!…
「…なぁ?…今俺達ってアダマンタイマイの背中の上に乗ってるんだよな?…」
「……ッ?…藪から棒に如何した?…」
「…で、現在今このアダマンタイマイの姿…見えて居るか?…
アイツら先に突っ込んでったけど…一体何処までがその背中なのか?とか…
この先崖みたいになって居るのか?……分かって居るんだろうか?…」
マサツグの疑問と言うのもこのアダマンタイマイについて!…この時現状を
確認するよう言葉を口に!…となるとそんなマサツグの質問にモツもえ?っ
と言った具合に戸惑って見せ!…次にはマサツグの質問に対して如何言う事?と…
その言葉の真意について逆に尋ねるよう質問をすると、マサツグは更に続けて
見せる!…と言うのもマサツグ曰く…今そのアダマンタイマイの姿は見えて
居るのか?と、見えて居ないと言う事は不味いのでは無いのか?と言葉を続け!…
その際考えられる危険をチラホラとモツ達に挙げては問い掛け出し、少し間が
空きはするもののモツとアヤもハッとした様なそんな反応をして見せると、
次には二人揃って慌て出す!…
__………ッ!?…
「そ!…そそそそそれなら尚更早く止めに行かないと!!」
「け、けけけけけど今足元見てみ!?…何処が足場か全然!!…」
「で!…でででででもよく考えて見ろ!?…デグレアント兵共が倒れて!…
或いは立って居る場所って言うのは少なからず足場が有るって事で!!…
それを頼りに行けば!!…」
「ッ!!……ッ!?…
で!…でででででもそれってそいつらを倒し終えたら如何するんだ!?…
今からやろうとしているのは目印の撤去作業と一緒だぞ!?…」
本当の意味で今自分達の置かれて居る状況を理解!…するとアヤは慌てながらも
二人を止める事を口に!…だがマサツグもそれに対して反論!…と言う程では
無いのだが、自分達もそのリスクを背負って居る事を改めて突き付けて行くと、
同じ様に慌てて見せる!…しかしながらだからと言って放置する訳にも当然
行かず、モツはハッと気が付いた様子で言葉を口に!…と言うのも目印を立て
れば良いと言い!…倒れているデグレアント兵達を再利用する様に助言をする
と、それに対してもマサツグが!…何でもそのデグレアント兵達もモンスター
扱いをされて居るのか、倒したら時間経過で消えると!…それを踏まえて今から
やろうとして居る事に対して危険と口に!…徐々に話に収拾が付かない様子を
ウダウダと見せて居ると、その一方でオリハとリーナがドンドンと!…
__ザシュン!!…ドシュン!!!…
「次は誰だ!!…私は一向に構わんぞぉ!!!」
「向かって来る奴には死を!!…」
「ッ!!…ひ!…怯むなぁぁ!!!…行けぇぇぇぇ!!!」
後ろで怯える?…とにかく慌てて居る三人等を尻目に!…オリハとリーナは先へ
進む!…勿論マサツグ達の考えている杞憂など全く知らず!…寧ろエンジンが
掛かって来た様子で挑発すると、バッタバッタと敵を倒し!…となるとそんな
二人の様子に敵兵達も戦々恐々!…逃げてはいけない!と奮い立つよう!…
声を上げて数に物を言わせながら向かって行くが、二人は全く動じない!…
さてそうして二人が無双をして居る一方でそろそろ…マサツグ達の方でも
その目印が徐々に徐々にと消えて行こうとして居ると、モツがふとある事に
気が付く!…
「ッ!!…でもちょっと待て!?…
そう言えば何でこいつはその足場が見えて居るんだ!?…」
「ッ!…え?…」×2
「…見た感じ何か特殊な物を身に着けている様子は無いし!…
恐らくこいつ等も俺達と同じ状態の筈!…
なのに何で真っ直ぐ俺達の居る方に向かって来れる!?…
…もしかすると何か持っているとか!!…」
「ッ!!…な、なるほど!!…よ、よし!…じゃあ!…」
モツが気が付いた事と言うのもそのデグレアント兵達の様子について!…と言うのも
何故見えない筈の足場を歩いて来れるのかと!…ふと疑問を抱いた様子で思わず
その事を口にすると、マサツグとアヤが反応する!…それこそ一体如何言う事?と
言った具合にハモって見せると、モツもツッコむ事無くそのまま説明を!…その際
実際に倒れているデグレアント兵に目を向けつつ!…何も怪しいモノを身に着けて
いない事を確認すると、別の何かを持っているのでは無いのかと!…とにかく
デグレアント兵を調べたい!と言った様子で話しをして行き!…その話を聞いて
マサツグもハッと理解を示した様な反応を見せると、次にはスッと鞘に仕舞った
ままの状態で刀を抜く!…そして!…
__シュルッ!…スゥ……コンコンッ!…コンコンッ!…コンコンッ!…
「ッ!…な、何を?…」
「…て、手応えがあるって事は少なくともそこに足場が有るって事だろ?…
消えて行ってもこれで何とか!……ふぅ~…こ、ここまではOK!…」
マサツグは鞘から刀を抜かずに刀を地面へ…そして何か突く様にして辺りを探り!…
するとそんな事を突如し始めた事でアヤは不思議そうにマサツグを見詰め!…
一体何をして居る?と戸惑い気味に質問をすると、マサツグは自身のやって居る事を
説明する!…何でもこうして足場を探して居ると説明をすると、徐々に徐々にと前へ
進み!…その行先と言うのも倒れているデグレアント兵の元へであり!…モツの言う
通りに何か怪しいモノは持って居ないか?を調べようとして行くと、そのマサツグの
後ろをモツがコソコソと付いて行く!…そしてドンドン進んで行く二人を尻目に!…
やっとの思いでその倒れているデグレアント兵の元へ!…
__約五分後…
「…フゥ~!…何とかここまで来れたな!…」
「俺…今までこのゲームで色んな所を言って来たけど…
ここまで緊張したの初めてかも……あと刀を杖代わりにしたのも……」
「…そんな事を言ってる場合じゃないぞ!…
とにかく早く調べるねぇと!…
あの二人が訳も分からず落下したら目も当てられない!!」
「ッ!…そ、そうだな良し!…」
急ぎながらも慎重に慎重を重ねつつ!…何とかその倒れているデグレアント兵の
元まで辿り着くと、マサツグ達は一息吐く!…時間にして約五分位掛かった
だろうか、何かちょっとした達成感を覚えつつマサツグが言葉を漏らす一方!…
当然そんな事を言って居る場合では勿論無く!…モツが急いだ様子でそのデグレ
アント兵の体を弄る様にして何かないか?と探索をし始めると、マサツグも
手伝う様にして返事をする!…その際全部を脱がす様にしてデグレアント兵の
事を物色すると、ここでモツがある物を!…
__ゴソゴソ…ゴソゴソ……ッ!…
「ン?…何だこれ?……木の実?…
何でこんなモンがポケットに?…鑑定!!」
__ピピピ!…ヴウン!…
-----------------------------------------------------------------------
看破の実
レア度 E
正式名称:ティキティキブンブの実 通称:魔術師泣かせの木の実
とも呼ばれている。この実は古来より食べると如何なる魔術や幻術
でも途端に看破出来る能力を得られるとされ、魔法耐性の無い者達
にとっても重宝とされている。尚とある地方には神話として語り
継がれる程の実績があり、食べると一時的に幻惑等の無効の能力を
手にする事が実際に出来る。効果の時間は一粒で約ニ~三時間は
持つとされており、効果が切れるとまるで夢でも見て居た様な…
そんな不思議な感覚に襲われると言う風に伝わっている。因みに
毒性等は無いのだが、その味はとても名状しがたい微妙なモノと
されており…この実を食べた後に水を飲む等、とにかく何か口に
しようとする度にその味は口一杯に拡がるとされている。
-----------------------------------------------------------------------
そのデグレアント兵が着ていたコートのポケットより南天の実の様な物が…
数にしてかなり詰まっており、潰さない様に子袋に入った状態で保管がされて
居ると、モツは当然疑問を持つ!…そして徐にその木の実に対して鑑定を
発動すると、そこには気になる文章が!…と言うのもその木の実を食べる事で
幻惑を見破れる書かれており!…それを目にしてこれがその歩ける秘密で
ある事を認識すると、次には!…
「ッ!!…コレかぁ!!………ヤブ?…」
「ッ!…何、如何し…」
__ぽいっ!…ングッ!!…カリッ!……ッ~~~……
「…な、何を食わせた?…
何かスッゴイ伝え難い味が口一杯に広がって居るんだが?…」
モツはその文章の最後の方に注目!…そこには何とも言えない味がすると
書かれており…当然そんな事が書かれて有ると人間としては躊躇うモノで
あって…まだこちらに気が付いて居ないマサツグにふと視線を向けると、
ふとマサツグの事を呼んで見せる。するとマサツグも呼ばれた事で反応
すると、何も知らない様子で如何したと…するとモツはその子袋から一粒
木の実を!…その喋って居るマサツグの口に向けてその木の実を投擲して
見せると、問答無用で食べさせる!…するとマサツグも驚いた様子で
反応!…咄嗟にその木の実を噛んでしまい!…となると今度は眉間にしわを
寄せてこれは何?と…何とも反応のし辛そうな表情を見せると、モツに
安全性を見せるのであった!…
応援ありがとうございます!
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