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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章六十節 急遽変更と劇的なその後!と不穏な揺れ!…-

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落石から助けたにも関わらずノーム達は大合唱!…これにはマサツグも戸惑った

反応を見せる中!…ふと思い立った様にドンドンとリーダードワーフが動き出し!…

その足取りを戸惑っているマサツグの方へと向けて行くと、頭の中で計画を練る!…

と言っても勿論何か悪だくみを考えているとかそう言うのではなく、先程話していた

事をするにはマサツグの協力が必要不可欠と!…とにかくこれで計画が遂行出来る!

と確信し!…二人がマサツグの後ろに立った所取れで本題の話をし始めると、当然

一同を困惑させる!…


「あぁ~…皆スマン!!!…ちょっと良いか?…」


「ッ!…え?…」


「何だ何だ?…」


「突然なんだが!!…今より洞窟の設計方針を変える!!!…

その穴を修復した次第にノーム達は先程の落石位の岩を作成して欲しい!!!」


__ッ!!…え?…ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?…


配置についた所でリーダードワーフが声を!…全員に呼び掛けるよう話し掛け!…

すると突如背後から声が聞こえた事で更にマサツグは戸惑って見せ、ピクッと

反応するなり振り返り!…戸惑った声を漏らしその他の面々も何事?と言った

反応を見せると、リーダードワーフが本題を話す!…何でもドンドンと考えた

様子で自信満々に作り変える!と宣言をすると、当然その言葉に一同は戸惑い!…

それは洞窟内に響き渡るよう全体に反響!…思わずその反響具合にアダマン

タイマイもピクッと反応する様なそんな素振りを見せて居ると、更にドンドンが

話をする!…


「頼む皆!!!…

この話はある意味で俺っち達の夢の実現になるんだ!!!…

だから今から話す計画を聞いて欲しい!!!」


__ッ!?…がやがや…がやがや…


「…と言うのもこの洞窟をじゃなぁ!…一つの芸術に!!…

調と思っておるんじゃ!!…

故にそれぞれ既に此方で配置を決めておる!!…

皆それに従って動いて欲しいとお願いをして居る訳じゃな?…

してその配役と言うのも……」


ドンドンが懇願する様に全員に話を聞いてくれ!と、さも畳み掛ける様に頭を

下げて言葉を口に!…となるとそんなドンドンの様子にアヤやノーム達が更に

戸惑い!…一体如何言う事?と同様を隠し切れない様子を見せると、そんな事

など御構い無し!…リーダードワーフが更に話しを進めて行く!…その際細かく

説明…と言うよりも役割分担を話して行くと、ドワーフ達は常備している石工

道具を使い、岩をブロックに加工するよう言われ!…ノーム達はそのブロックを

作る為に岩を作成!…そしてモツ達はそのブロックの運搬等を告げられ!…

とにかく色々と一気に内容がハードなモノに変わって行くと、やはり戸惑いを

隠せないで居た!…しかしそれを聞いても尚文句を言う事は決してなく、モツは

徐にストレッチを!…因みにアヤとオリハは植林ノーム・ウッツンの手伝いで

植林をする事になって行き!…リーナは何故か自らモツと一緒にブロック運搬の

仕事を買って出て、マサツグはドンドンとリーダードワーフの二人に捕まると、

そのままドナドナされるのであった!…


して作業は再開されるとマサツグは如何してこうなった?と…刀を手にさせられ

ては目の前に岩を置かれて行き!…


「………。」


「ほれ、裁断を頼むぞ?…

これを切らんとを組み上げられんからなぁ?…」


「…はぁ~……」


その目の前に置かれて有る岩を見詰めて困惑棒立ち…その一方でリーダー

ドワーフはマサツグを急かす様に声を掛け!…するとその言葉にマサツグも

チラッと確認するよう視線を動かし!…いつまで経っても斬らない事には

始まらない!と…溜息を吐きながらもとにかく刀を構え!…その指示された

通りに刀の刃を通して行くと、いとも簡単に岩を裁断してみせる!…そして

これが鬼のリフォーム作業の始まりの狼煙となって行き、各々がその裁断

された岩を手に作業をし出すと、一気に現場は慌ただしくなる!…


__ズバン!!……ズバン!!……


「…これはこれで良いのか?」


「ッ!…あぁそれで十分じゃ!…

後はあっちにやって加工させ!…その後は一気に組み上げる!…

…しかし見事な切り口じゃのぉ!…

ワシ等の工場にあるオリハルコンカッターより綺麗に切れておる…

…いっその事冒険者を辞めて掘りテクに就職せんか?」


「ッ!?……あはは…気持ちだけ受け取っておくよ…」


「ん~そうか…まぁ、気が変わったら言ってくれ!…

お前さんなら皆も受け入れてくれると思うぞ!?…

…では、その調子で頼む!!…おぉ~い!!…それが終わったら…」


マサツグが用意された岩を斬って行くとそこには見事に手頃な大きさの正方形が!…

そしてマサツグもこれでいいか?と声を掛けると、その声に反応してリーダー

ドワーフが確認して行き!…これで良い!と満足した様子で返事をして見せ!…

そこでその切り口を見る様に軽く手で撫でて行くと、そのマサツグの腕に関心を

示す!…その際マサツグの腕を自身の会社にある機械と比べて話しをすると、

終いには勧誘をする始末で!…となるとそんな話にマサツグも戸惑った反応を

露わにして見せ!…とにかく苦笑いをしつつ断るよう言葉をすると、リーダー

ドワーフは残念そうに返事をする!…さて以降はその正方形を別の工程に運んで

行き、建材ブロックへと加工を!…と、ここまでが今やって居る作業で有り!…

何故こうなったのか?についてもマサツグがドンドンとリーダードワーフに

捕まったからであり!…


__数十分前……


__バッ!!…


「ッ!?…うえぇぇ!?…」


「頼む!!…この計画にはお前さんの協力が必要不可欠なんじゃ!!!」


「え?…えぇ?……」


とにかくリフォームをすると言う話を聞いてからその後…マサツグはドンドンと

リーダードワーフの二人に捕まると頭を下げられ!…となるとそんな突然の反応に

勿論戸惑う始末であり!…ただよく分からない戸惑いの声を上げて居ると、二人

から説得?…を受けて居た!…何でもこのリフォームをするに当たってマサツグの

力が必要不可欠!…ただ力を貸してくれ!とひたすらに懇願され!…と、その一方

でマサツグも戸惑うばかりで話に付いて行けず!…ただ戸惑った様子で言葉を

漏らし続けて居ると、ドンドンは何が必要なのかを話し出す!…


「さっきアンタが俺っちの仲間達を助けた時!!…

アンタはその剣一本で岩を真っ二つに裂いちまった!!…

それを見た!…とは言えねぇがそのアンタの腕が今必要なんだ!!!」


「ッ!?…い、一体何の話をしてるんだ?…

良く分からんがとにかく頭を上げてくれ!!…

俺は頭を下げられるのは嫌いなんだ!!…」


「どうか!!…どうか!!!」


「ッ!?…!?!?…」


この時ドンドンはそのマサツグの岩を斬る能力が欲しい!と言いたかったので

あろう!…が、如何にもその説明は中途半端で!…となると当然その言葉の

意味は勿論マサツグには届かず!…と言うよりも本人困惑!…話について行けない!

と言った反応をマサツグが見せて行くと、とにかく二人に頭を上げるよう話しを

する!…その際いつもの様に頭を下げられる事に慣れて居ない!と言葉を口に

するのだが、二人は承諾を得るまで頭を上げない!と…それはさも何処かの契約を

取るのに必死なサラリーマンの様で!…マサツグもそんな二人の様子に更なる

戸惑いを覚えた様な反応を露わにすると、更にその一方ではドンドンとリーダー

ドワーフが懇願する!…


「どうか!!…どうか!!!」


__……ッ!…ざわ?……ざわざわ…ざわざわ…


「…ッ!?……!!…!!!…わ!…わかった、わかったよ!!…

だから頭を上げろって!!…何をすりゃ良いのかいまいち分からんが…

とにかく引き受けるよ!!!」


__バッ!!!


一向に引き下がらない二人の様子にもはや圧を感じ出し!…マサツグも圧倒され!…

その一方で二人が決して頭を上げる事はやはりなく!…徐々に周りの目が!…

アレは一体何?…と言った具合に身内がふと気付き始め!…そしてノーム達も気が

付いた様子でその視線をマサツグ達の方へと集め出すと、次にはマサツグが根負けを

する!…その際慌てた具合に承諾の言葉を口にすると、やはり内容は分かって居ない

様子で言葉を漏らし!…しかしそんな事は然程重要ではない様子で二人はハッと!…

マサツグが承諾してくれた事で途端にバッと頭を上げ出し!…マサツグに感謝をする

様な言葉を口にし始めると、更に注意も口にする!…


「ッ!?…ほ、本当か!?…助かる!!!!」


「寸分の狂いも許されんからくれぐれも慎重に頼む!!!!…

そして材料についてはノーム達がお前さんの周りで作り始めるから

それを使ってくれ!!」


「この作業の出来は言うなればアンタの腕に掛かっている!!!…」


「頑張って岩を切り出してくれ!!!…

ワシ等も最善を尽くして細工をするからな!!!」


「ッ!?…え?…結局如何言う事なの!?…」


それは感謝をして居るのか?はたまた圧を掛けて居るのか?…とにかく全ては

マサツグに掛かって居ると!…その際材料等はノーム達が用意する!と話を

続け!…ただ岩を斬るだけで良い!と…マサツグに仕事の内容を簡単に説明を

して行くと、自分達も頑張る!と続けて話す!…が、マサツグからすれば

肝心な所が不明で有り!…結局の所何が如何言う事なのか?と…と言うのも

岩を斬るにしても如何斬れば?と…何の指示も無いままに斬れば良いのか?と

悩み!…何ならノーム達が用意すると言う点にも疑問を持ち!…ただ困惑した

様子で話しの糸口を見つけられずに固まって居ると、今度は妙な同情をされる!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……ポンッ…ッ!…


「…ご愁傷様……」


「ッ!?…え、ちょ!!…如何いう意味だよ!?…」


この時状況を理解出来ずに固まっているマサツグの元にモツが近付き、何を

思ったか徐に肩に手を…それはさも異動が決まった同僚に対して憐れむ様な…

そんな表情を浮かべつつマサツグに一言言葉を口にして行くと、マサツグも

モツにツッコミを入れる!…それこそ慌てた様子でモツに意味について尋ねて

行くが、モツはそのまま通り過ぎる様にその場を後に!…何なら後ろ手に手を

振って肩を震わせ!…マサツグもそんなモツの様子にやはり理解出来ない

反応を露わにして見せて居ると、今度はマサツグの足元にノーム達が!…


__ひょこっ!…ひょこっ!…ひょこっ!…ひょこっ!……ッ!…


「え?…えぇ!?…」


「「「ッ~~……よ、よろしくお願いします!!!」」」×6


「ッ!…へ?…」


突如ノームの女の子と思わしき者達がマサツグの居る方へと歩いて来ると、徐に

マサツグを取り囲み!…となると当然マサツグもふと気が付くと戸惑い始め!…

一体何が起きる!?と言った具合にただ戸惑いの言葉を漏らして居ると、次には

一斉に緊張されながらも挨拶をされる!…それこそご丁寧に頭を下げて挨拶を

されると、これまたマサツグは気の抜けた言葉を!…が、そんな事を言って

居られるのもこの時だけで!…次にはそのノーム達が徐に魔法を詠唱し始めると、

マサツグをトンデモナイ目に遭わせて行く!…


「「「《原初の元素の精として御業をここに!!…創造する巨石クリエイティブ・ロック》」」」×6


__ボゴッドゴッバゴッボゴオォ!!!…ゴゴゴゴゴゴ!!!…


「ううぇえぇ!?…ちょ、ちょっと待って!!…結局何を!!……」


「「「せぇ~~の!!!」」」×6


__グオォン!!!…ガッ!!…ガラガラガラガラ!!!…


「ッ!?…どわああぁぁぁぁ!!!………」


ノーム達は魔法を唱えると自身の目の前に巨石を!…それこそあの崩落して来た

岩と同じ位の物を生成し!…と、同時にマサツグの目の前にドンドンと天井高く

まで積み上げて見せ!…マサツグもそんな様子を見せられて驚き戸惑った様子を

見せて居ると、次には最後の一個!とばかりに投擲をする!…するとそれは

運悪くバランスを崩すと当然の如く崩落し始め!…危うくマサツグが巻き込まれ

そうに!…勿論間一髪難を逃れる事に成功する訳なのだが、ドンドンは怒り!…

マサツグが怪我をしたら如何する!?と言った話になると、やっと落ち着いた

様子で作業をする事になるのであった!…因みにそのタイミングで如何斬るのか?

と、具体的な話も聞き!…そして話は戻って今現在!…幾ら斬っても終わる気配が

全く感じられず!…時間にして約半日が経った頃合いでふと可笑しな事を!…


__ズバン!!…ズバン!!…


「……何で俺今ここでブロック職人みたいな事やってんだろ?……

確かここに来た理由って折れた大剣を直す為に…

アダマンタイトを取りに来た筈なのに…」


「俺の好きな物ってな~んだ?…

……答え、カツ丼……」


ただ送られて来る岩を斬って正方形に!…終いにはブロック状にも切り出す

始末で!…となるとマサツグの様子にも異変が起き出し!…同じ作業の繰り

返しによる弊害か!…何か悟りを開いた様な表情をすると、一人ブツブツ

呟き出す!…それこそ一人自問自答を口にすると、もはや心ここに在らずと

言った様子を露わにし!…が、そんな作業もずっとは続かず!…突如ふと

岩が送られずに空を斬る事になってしまうと、マサツグもハッと我に返った

様子を見せて行く!…


__……フォン!!……んんッ?…チラッ?…チラッ?……ッ?…


「…ア、アレ?…岩は?……」


流れ作業で岩が転がって来ていた為、流れで刀を…しかし刀を振り下ろした所で

何の手応えも感じられず!…マサツグもふと気が付いた様子で顔を上げると、

次には自身の目の前を確認して行くのだが!…幾ら辺りを見回しても岩は無く!…

マサツグが疑問に感じている様子で徐に首を傾げて行くと、戸惑った様子で言葉を

呟く!…そして全く周りの事態に気付けないままその場で固まり続けて居ると、

次には背後より大歓声が!…


__………で!!…出来たあぁ~~~~~~!!!!…ッ!……ッ!?………


その大歓声と言うのもノーム達や堀テクのドワーフ達!…更にはアヤやリーナの

声も交じっており!…そして突如そんな歓声が聞こえた事でマサツグも若干戸惑い

つつ!…とにかく一体何事が?と言った様子でスッと後ろを振り向くと、そこで

別世界の光景を目撃する!…と言うのもマサツグの目の前に映ったのはあの岩を

刳り貫いた様な洞窟の光景とは全く違い!…何か古い遺跡内部の様な!…この時

マサツグの体感的には某・劇的リフォーム番組を見ている様な感覚になり!…

ただ戸惑い一体何が如何なってこうなったのか?と考え出すと、やはりその場から

動けずに沈黙をし続けて居た!…その際某・劇的リフォーム番組風にナレーション

をするとしたならば、勿論最初の出だしこうであろうと!…


__何と言うことでしょう!!……


最初この洞窟に入った時!…バルディアナ率いるデグレアント兵達の手によって

採掘現場になっていた洞窟は!…ドンドン・リーダードワーフ達の手によって見事な古代遺跡に

へと大変貌!!…


マサツグが切り出した岩の塊はブロックとなってドワーフ達の手により細工され!…

そのブロック一つ一つをモツやリーナが丁寧に組み上げた事によりレンガ組みの

壁が洞窟内を包み!…遺跡中央にはアダマンタイマイの寝床となる祭壇が設置!…

窓の無い遺跡内でもいつでも明るい様にと光る鉱石で作られた燭台まで完備され!…

これには暗い所が苦手なタイプのアダマンタイマイもにっこり!…光る鉱石で

作られているので万が一転倒しても火事になる心配は全くありません!…


更に水飲み場にも匠による拘りが!…それは天井に開けられた穴から雨水が流れて

水飲み場に溜まる様に設計がされているのですがその際!…このアダマンタイマイ

の背中の岩山を通してろ過している為、いつでもミネラルたっぷりの水が飲める

様に!…


更に更にまだ匠の拘りが光ります!…それは匠の友人の植林ノーム・ウッツンと

アヤとオリハが丁寧に手で植えた木々達にあって!…この木々はアダマン高原に

群生しているアダマンシダーと言う物であり!…アダマンタイマイのおやつとして

有名!…更にこの木々は多少齧られても次の日には再生していると言う超回復能力

を保有して居る珍しい杉にあり!…これにより幾ら食べられても安心!…いつでも

寂しい遺跡内に優しい緑の演出をしてくれます!…


そして壁にもイオンブッシュモスを群生させる事によって!…この苔から出る来る

マイナスイオンがアダマンタイマイの体調を管理し!…オマケに古びた遺跡感を

更に演出!…これには考古学者も本物!?と騙される事請け合いに!…その他にも

柱や石像と遺跡らしい演出が施され!…洞窟を抜けるとそこは遺跡だった!…と、

何ともミステリアスな空間に仕上がりました!…


…これまでの作業、材料費を含めても驚きの0G!…何ともお手軽を通り越して

詐欺に近い様なで価格で匠もにっこりと笑ってしまう程…それでもこの古代遺跡

空間が出来ると匠達はやり遂げたと言わんばかりの満面の笑み!…顔を良く見ると

土と苔で汚れています!…


………っと、マサツグの中では某・声優さんがこう説明をば!…とにかくそんな

感じでこの光景を見て絶句しており!…思っていたよりかなり本格的な遺跡が

出来上がって居る事で予想の斜め上を行った!?とばかりに驚き戸惑い続けて

居ると、ただただ刀を手に立ち尽くすのであった。そしてそんな茫然としている

マサツグを余所にノームやドワーフ達はお祭り騒ぎ!…全員が全員達成感に満ち

溢れた表情を浮かべ!…が、常に冷静な者も居る訳で…その内の一人モツが徐に

マサツグの方へと近付いて来ると、肩に手を掛けるなりこう尋ねる!…


__ポンッ…ッ!……チラァ?…


「……なぁ?…俺達の最初の目的って何だっけ?……」


「………。」


「…一応ここへはアダマンタイトの確保で来た筈だが?…

いつの間にかこの遺跡の建築に変わっていたなぁ……」


モツ自身も如何にも困惑した様子で用事は何だったか?と…と言っても自分も

作業に参加をして居た為、強くは言えず…が、如何してこうなった?と言った

様子で首を傾げて見せており!…とにかく目の前には立派な遺跡が出来ており!…

そのインパクトが強過ぎてか本来の目的を忘れた具合に質問をすると、マサツグも

黙って首を傾げる!…その際マサツグ自身も困惑した表情を浮かべて見せると、

黙って振り返っては遺跡に目を向け!…その一方でモツも視線を遺跡の方へと

向けて行き!…更に続けて困惑し続ける様子で言葉を口にして居ると、今だに

目の前ではどんちゃん騒ぎ!…ノームとドワーフが歓喜に踊る!…


「遂に!…遂に出来たぞ!!…」


「あぁ!…久しぶりに良い仕事が出来たわい!!…

ガァッハッハッハッハッハッハッハ!!!」


__わあああぁぁぁぁぁぁ!!!………


念願叶った!と言った具合にドンドン感涙!…ドワーフ達も喧嘩をして居た様子を

何処へやら?…互いに肩を汲み合っては大笑いし合い!…その一方でノーム達も

やり遂げた!と言った具合に燥ぎ合い!…とにかく互いに顔を見合わせ自分達の

やった偉業を称え合う様に笑い合って居ると、その姿にアヤとリーナも笑って

見せる!…そうしてオリハも何か感慨深いモノに感じてただ遺跡を見詰めて居ると、

改めてモツが苦笑いをしながら一言!…


「…いやぁノリって怖いな?……

何と無くで協力して作る事が楽しくなって…

作業に没頭していたらいつの間にかこれが出来ていたし…

……本当にノリって怖いな?……」


__……コクリッ……


成り行きとは言え自分達もノリノリだったと!…そして気が付けば仰々しい物が

出来て居た事に改めて驚きを露わに!…そしてノリで行動をした事にモツは

若干の恐怖を感じ!…そのままの意味を込めてマサツグにノリって怖いな?と

問い掛ける様に話をすると、マサツグも黙って頷いて見せる!…さてそうして

マサツグとモツが出来立ての遺跡を見詰めて固まって居ると、そこにドンドンと

リーダードワーフの二人が駆けて来て!…その際の二人の様子は何処か誇らしげな

様子を見せており!…満面の笑みで仕事を完遂した事に胸を張って見せて行くと、

改めてマサツグ達に声を掛け出す!…


「お~い!!…冒険者殿達~!!」


「ッ!…」


「ゼェ…ゼェ……はぁ~今回は助かったぜぇ!!…

この遺跡風アダマンタイマイの子育て洞窟を作るのに!!…

協力してくれて本っ当に感謝をするぞぉ!!…」


「これもお前さんのあの裁断技術のお陰じゃ!!…

お陰でここまで良い出来の遺跡を作る事が出来た!!!…

久々の納得行く仕事をさせてくれた事に感謝する!!!」


二人はマサツグ達の元へとやって来ると息を切らし!…が、笑顔は絶やさず!…

とにかく今回協力をした事にお礼を言い出し!…ドンドンがこれで産卵に

間に合う!と言った様子を露わにすると、続けてリーダードワーフもお礼を

言い出す!…その際やはりマサツグの裁断技術が光った事を口にすると、

自分でも満足のいく仕事が出来たと!…やはり息を切らしながらも満足げな

様子を全面に!…これも偏にマサツグ達のお陰である事を口を告げて行くと、

マサツグ達も戸惑いながら返事をする!…


「あ、あぁ…それはどうも…

…で、とにかくこれで洞窟の修復は大丈夫なのか?…

元のあのまさに洞窟!!…って言う感じじゃないが?…

何だったら先代、先々代から続いている設計って言ってなかったか?…」


「ん?…あぁ、大丈夫だ!!…設計っつってもただの見本で…

本当はアダマンタイマイが無事に育てられる様な状態にすれば良いだけだし!…

その先代、先々代だってこの設計図とは全く違う洞窟を作ったらしいしな!…

…因みに先代は何処かの城の中を再現して洞窟を作ったらしいし…

先々代に至っては洞窟の中に畳?…ってのを敷いたらしいしな?…」


{…じゃあ本当に何の為の設計図何だ?……}


この時返事をする際マサツグがふと疑問を持った様子で言葉を口に!…と言うのも

遺跡みたいにして良かったのか?と!…アダマンタイマイの飼育に支障が出ない

のか?について質問をすると、ドンドンは大丈夫と返事をする!…何でもその受け

継がれて来た設計図と言うのも念の為に作られたと言うモノらしく、先代も先々代も

守っていない!と…それぞれ独自に自分達の思う様に洞窟を作って居たらしく!…

その際聞いた話をそのままマサツグとモツに話して行くと、マサツグがまた疑問を

持ち出す!…と言っても口に出す事無く心の中で留めて置くと、ツッコミを口に!…

ともあれこれにて依頼は完了!…ノーム並びにドワーフの救助も完了と!…

マサツグ達もこれで漸く一段落と言った様子を見せようとするのだが!…そうは

問屋が卸さない様子でまた異変が!…


「……ふぅ!…とにかくこれで!!…

漸くアダマンタイマイの卵を迎える準備が出来た!!…

後はこの親亀が無事に卵を産んでくれれば……」


__……グラグラグラグラ……


「……ッ!…ん?…今何か洞窟が揺れなかったか?…

何と言うか……微弱だったけど…」


「え?…ま、まぁ確かに揺れた様な気はしたが…」


「…ッ!…まさかアダマンタイマイが!…

何処かへ移動し始めたとかそう言う話じゃないじゃろうな?」


「ッ!?…え?…け、けどまだ…

アダマンタイマイはあの悪い人間達のせいで動けない筈…」


それは突然の事であった!…ドンドンが何気なしにフラグめいた事を口にした

瞬間!…微弱ながらも洞窟全体が一瞬揺れ!…するとそれに気が付いたモツが

異変とばかりに反応をし出し!…次にはその場に居る者達へ若干戸惑った具合に

質問の言葉を口にすると、マサツグも感じた!と言わんばかりに返事をする!…

するとそれを皮切りにリーダードワーフも感じた!と返事をすると、何なら

揺れた理由にアダマンタイマイが動いたのでは無いのか?と…だがそのリーダー

ドワーフの言葉に対してドンドンは反対的な言葉を!…何でもまだあのデグレ

アント達の魔法が聞いて居る筈だと!…真っ向から否定をするのではなく戸惑った

具合に意見を口にして行くと、次にはそのドンドンの言葉が否定される!…


__……ズズズーーーーンンン!!!!!……


「ッ!?…うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…」


「きゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!…」


__グラグラグラグラ……


と言うのもドンドンの言葉を否定する様に今度は大きな揺れが!…それも大きく

揺れると短く治まり!…それはまるで移動をし出したかの様な揺れであって!…

その突発的な揺れに一同困惑!…それこそ先程までのお祭り騒ぎが一瞬にして

恐怖の場へと変わって行くと、全員が全員悲鳴を上げる!…そしてその揺れは

一度だけに治まる様子はない様で、再び揺れが来るとマサツグが戸惑った様子で

言葉を!…


「な!…何だこの急な揺れは!?……地震か!?」


「いや!…アダマンタイマイの背中の上に乗っているんだぞ、俺達!!…

もっと自然的かつ簡単に考えられる原因があるじゃないか!…」


「ッ!…って事はまさか!?……」


この時まだ俄かに信じて居ない様子で戸惑いながらも地震?と口に!…しかし

それを否定する様にモツが言葉を!…と言うのもモツは既に悟った様子で

慌てて居り!…マサツグにも自覚させるよう改めて自分達が今何処に居るのか?

について話して行くと、次にはマサツグもハッとする!…そしてモツ同様慌てた

表情を浮かべる中!…更にその事態を伝える様に!…ふと洞窟の中にある者が

スッと姿を現して見せ!…慌てた様子で外の状態について話し出すと、更に

事態を混乱へと向かわせて行くのであった!…

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