どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

文字の大きさ
458 / 944
-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章六十二節 飛び出るノーム達と最後の仕事!と纏まらない話!…-

しおりを挟む



さて、アダマンタイマイの奇行を突き止めた所でまだ話は終わらない!…

何故なら未だに様子が可笑しい事に変わりはなく!…と言ってもマサツグ達に

何か出来る筈も無い訳で、ただアダマンタイマイが巨大な穴に向かって前進して

いる様子を見て居ると、更に奇妙な行動を目にして行く!…

何でも徐々にその穴に近付いては行くのだが、同時に移動速度も落ちて…

終いにはその穴の前で急に立ち止まり!…そこから踵を返す様にクルッと

反転をし始めると、その様子にマサツグ達も戸惑って見せる!…


__ズズ~ン!!……ズズ~ン!!……ゴゴゴゴゴゴ!!…


「ッ!?…こ、今度は何だ!?…って、回ってる?…」


「…多分気のせいではないな…首は相変わらずキョロキョロしているけど…

やっぱりこの穴を気にしてるようだし!…

ここが産卵場所と見て間違いないだろう!…

…何より今思ったけどあの穴の大きさって丁度…

アダマンタイマイがピタッと入りそうな大きさをしてないか?…」


「ッ!!……た、確かに!!…」


突如アダマンタイマイが回転し始めた事で何事!?と、マサツグは戸惑い出し!…

モツも旋回し出した事で若干戸惑って見せるのだが!…改めて冷静に状況を確認を

し始めると、ここが目的の場所である事を再確認する!…その際目算だけで穴の

大きさとアダマンタイマイの大きさが同じ位である事を口にすると、マサツグも

ハッと気が付いた様子で反応し!…その一方でアダマンタイマイはゆっくりと

旋回を終わらせ見せ!…その穴に対して背を向ける様な体勢を見せて行くと、

次にはバックで穴の中へと足を進める!…


__ゴゴゴゴゴゴ!!……ズズ~ン!!……ズズ~ン!!…


「ッ!?…ちょ!?…後ろ向きになったと思えばそう言う事!?…

おい足を滑らせたりしないだろうな!?…」


「不吉な事言わないでよ兄さん!!…

と、とにかく振り落とされない様に!!!…」


__ズズ~ン!!……ズズ~ン!!…ゴゴゴゴゴゴ!!…


それはさながら亀を車に見立てた車庫入れの様にも見えるのだが、

アダマンタイマイの上に乗っているマサツグ達からすれば恐怖でしか無く!…

マサツグはこの時不安とばかりに狼狽え様を露わに!…

そしてオリハもそんなマサツグの発言がフラグの様に聞こえたのか注意を

して行くと、次には何処かに捕まるよう言葉を口に!…

だがアダマンタイマイは慣れた様子でズルズルと穴に!…

そして本当にスッポリと収まるようその穴の中へ!…蓋するようその身を

穴の中へと埋めて行くと、ここで漸く揺れが止まる!…さてこれにて一応は

騒動が終わったかの様にも思えるのだが、まだ終わって居ないとばかりに

また異変が!…


「……お、収まった?…」


「…みたいだな?…休憩かそれとも産卵か…

どちらにせよもう俺達に出来る事は…」


「……じゃあ一旦戻りますか?…

この事をアヤさん達にも伝えないとですし……ッ!…ん?…」


この時その頭と甲羅と背中の岩山だけがコンニチハをしている状態を見て、

マサツグとモツは終わった!と…とにかくこれで安寧が戻って来た!と、

一安心!言ってホッと胸を撫で下ろす様なそんな反応を見せて居ると、

次にはオリハが続けて戻ろうと言うのだが!…しかしその話を言い切る前に

オリハが突如ピクッ!と…何やら洞窟の方から音を拾った様に反応をして

見せると、徐に洞窟の出入り口を凝視し出す!…それこそ何でこの音が?と

言った表情を浮かべて固まって居ると、その音は徐々にマサツグ達の耳にも

届き出し!…


__…………トタタタタタタタタタタタ…ッ!!…


「…ッ!…ん?…何だこの軽い足音は?…」


「…洞窟の方から聞こえてくるけど洞窟の中ってアヤとリーナ…

ノーム達とドワーフ達だけだったよな?…

アヤ達とドワーフ達が走って来ているならこんな軽い音じゃない筈…」


「…じゃあ、別の何かかがこっちに向かって走って生きているとか?」


「ッ!!……どちらにせよ警戒だな!…」


それは軽い足音が群れを成して迫って来ている様な…そんな慌しい音に聞こえ!…

となるとそんな足音?にマサツグもピクッと反応するとこの音は?と…モツも

聞こえた様子で反応し出し!…オリハと同じで洞窟の方から聞こえて来る事を

口にすると、これは誰?と疑問を持つ!…この時アヤ達やドワーフ達の足音に

しては軽過ぎる!と、さも可笑しい!とばかりに話しを続け!…となるとオリハも

別の何かが居るのか?と話に乗っかり!…ふと何気ない感じで突如敵が出て来た

様な言い方をすると、途端に一同は警戒をする!…その際洞窟の中に居るアヤや

リーナの心配をしつつ!…いつでも武器を抜ける様に身構える体勢を見せて居る

と、更にその向かって来る足音は大きくなる!…


__バタバタバタバタ…


「…ッ!…来るぞ!!…」


「ッ!!……」


__チャキッ!!…


明らかに出口に向かって走っている様子!…そしてこのままだと勿論鉢合わせ!…

当然更に警戒を強めるモノであって!…マサツグが更に警戒を強める様に声を

掛けると、モツとオリハも険しくなる!…それこそ腰を落として抜刀の構え!…

オリハに至っては既に武器を抜いて居り!…と、とにかく正体不明の足音に全力の

様子を!…いつでも迎撃出来る様に緊張の糸を張り詰め待って居ると、次には

それも緩む事に!…


__……ぅぉぉぉぉぉぉぉぉ…バタバタバタバタ…


「ッ!……あれ?…何か今聞き覚えのある声が聞こえたんだが?…」


「…今の声って?……ノーム達…だよな?…

て事はやっぱり敵じゃない?……だとしても何で?…

何で外に向かって走って?…」


向かって来る足音が大きくなるに連れ何やら声も!…そしてその声にマサツグ達は

聞き覚えがあり!…何でもその声をよぉく聞くとノーム達の声に聞こえ!…

それを聞いてやはり敵ではない?と戸惑って居ると、更に疑問が湧いて来る!…

と言うのも何でノーム達がこちらに向かって走って来て居るのか?と言う事で、

まだ安全を伝えて無い!と…にも関わらず出て来ようとしているノーム達に当然

マサツグ達は戸惑って見せ!…とにかく警戒を解いて行き!…間違ってもノーム

達を攻撃しない様に武器から手を放して行くと、更にその声は大きくマサツグ達の

耳に届き出す!…


__うおおおおおおおおおお!!!!……ぽぉーーーーーーん!!!……


「ッ!?…どわあぁぁ!!!」


「ノ、ノームが飛び出して来たぁ!?」


恐らく叫んでいるであろうノーム達の声が徐々に大きく!…と同時に足音も

更に大きく響き!…そして次の瞬間にはノーム達が洞窟の入口から一気に

飛び出し!…さも弾ける様にしてマサツグ達の目の前にその姿を現して行くと、

同時にマサツグ達を驚かせる!…その際飛び出して来た者達の中には宙を舞う

者達の姿も中にはあり!…コロッグみたく布切れ一枚でふわふわ!と…

とにかく滞空して見せては落下傘部隊の如く地面へ着地!…その様子にオリハも

何を考えたのか涎をジュルリ!…お腹が空いた具合にその飛び出して来る

ノーム達の様子を見てふと言葉を口にすると、マサツグ達からギョッとされる!…

何でも…


「ッ!?……何かノーム達の出て来方…ポップコーンみたいですね?…

…因みに私は塩バター味が好物です…」


__じゅるり!…ッ!?…


「お、おま!?…食うつもりか!?…」


「……冗談ですよ?」


勢い余って宙を舞うノーム達や飛び出して来るノーム達の姿を見て!…

オリハはポップコーンの様だ!と…何なら自分の好みの味を口にすると

涎を垂らし!…さもノームに食い付かん様な視線を送って見せて居ると、

マサツグ達がそんな様子に慌て出す!…その際真に受けた様な感じで

マサツグがオリハにツッコミを入れると、オリハは冗談と口に!…

が、この時のマサツグ達はそのオリハの言葉を信用出来ず!…

と言うのもオリハはいまだノーム達を見詰めては涎を垂らし!…

今にも食い付かん様な視線を送り続けて居ると、マサツグ達もいつでも

動ける様に身構えるのであった!…さてそうしてオリハを凝視する

二人を尻目にノーム達は洞窟の外に飛び出して来ると、アダマンタイマイの

頭の上へと移動し始める!…


__うおおおおおおおおおお!!!!…ダダダダダダダダダダダ!!!!…


「…よっと!…皆、アダマンタイマイの頭に上に集合!!!…

これが最後に仕事だ!!!…気合入れろよ!!!」


__おおおーーーーーーーーーー!!!!…


先頭を走っていたドンドンがアダマンタイマイの頭の上に!…その際ノーム達に

号令を掛け!…何でも今から最後の仕事とやらが有るらしく!…整列するよう

部下のノーム達に指示を出すと、同時に気合を入れる様に言葉を掛ける!…すると

そのドンドンの号令に対してノーム達も決起し始めると、拳を握って天高く突き

上げ!…それはさも返事をする様に声を張り上げ!…そんな様子を見せ出した事に

マサツグ達もハッと気が付いた様子で反応すると、次にはアヤ達が合流する!…


__タッタッタッタッ…


「はぁ…はぁ…い、一体!…急に如何したっていうのよ!…」


「分からないがとにかく後を!!…って、マサツグ!!」


「ッ!…リーナ!…アヤ!!…急に如何したんだノーム達は!?…」


「ッ!…わ、分からない!…

ただドンドンが突如何かにハッとした様な反応を見せると洞窟の出口の方を見て!…

気が付けば他のノーム達と一緒にいきなり飛び出して行った!!…

…だから私達も慌てて居って来た訳なんだが!…これは?…」


アヤとリーナも洞窟から慌てて出て来ると息を切らし!…困惑した様子を露わに!…

と、同時にマサツグ達の姿を見つけ!…マサツグも気が付いた様子で二人に声を

掛けて行くと、まずは事態の発端について質問をする!…しかしリーナ達も良く

分かって居ない様子で返事をすると、とにかく追い駆けて来た事を口に!…そして

マサツグ達と同様アダマンタイマイの頭の上に集まっている様子を目にして行き!…

とにかくこれは?と言った具合に戸惑って居ると、ドンドンは更に指示を出す!…


「……よし!…全員居るな!!…

皆!!…足場作成開始!!!」


「「「《大地さん大地さん!!…僕達にあの場所まで連れてって!…

ロックスライダー!!!》」」」


__ズシャアアアアアアアア!!!!!……


「え?…えぇ?…」


ドンドンは全員が集まって居る事を口にすると、突如足場を作る!と…それこそ

まるで軍隊の様に指揮を執り!…それに合わせてノーム達も何やら地面に向かって

足場を作り始めて行くと、その場に巨大な滑り台を作成する!…それこそアダマン

タイマイの背中から地面に向けて!…かなり大掛かりな物を作り!…と、全員が

一丸となってそんな物を作り出した事で更に戸惑い!…アヤやリーナが戸惑った

様子で言葉を漏らして見せて居ると、マサツグがハッと我に返る!…


「……ッ!…そ、そうだ!!…おいドンドン!!…

急に如何したんだ!?…まだ合図も何も送って無いぞ!?…」


「ッ!…あぁすまねぇ!!…でも急ぎの用件なんだ!!…

…なんせアダマンタイマイに呼ばれちまったモンだからよぉ!!」


「ッ!?…ア、アダマンタイマイに呼ばれた?…」


マサツグは我に返るなりドンドンの元へ!…そして慌てた様子で何事!?と…

その際まだ安全だと言う合図を送って居ない!と、戸惑いながらも若干文句

交じりに言葉を口にして行くと、ドンドンは振り返って見せるなり謝り出す!…

この時マサツグに苦笑いをしながら言葉を口に!…何でもアダマンタイマイに

呼ばれた!と…となるとそんな事を言われたマサツグは更に戸惑い!…

一体如何言う事?とばかりにドンドンの言葉を復唱すると、ドンドンは更に

話をする!…


「いやぁ!…俺っち達もアンタ達が安全を確認して行こうと思ってたんだけど!…

突然優しい声が頭の中で聞こえたんだ!!……こお!…

{大地の子らよ…すまないが力を貸して欲しい!…

私の子供達の為に道を作っておくれ!…}…ってさ!!…

いやぁ~!…先代からは時が来ればアダマンタイマイが

自分から助けを求めて来るって話は聞いていたけど…

まさか鳴き声とかじゃなくてテレパシーだったとは!!…

あっはっはっはっは!!」


何でもドンドンが言うにはこうである!…最初は決めていた通りにマサツグ達の

確認を待って居た!と…だが次には何処からともなく優しい声が聞こえて来た

様で、そしてその声はアダマンタイマイのモノだったらしく!…子供達の為に

道を作ってくれ…と、そう言われたから素直に出て来た事をドンドンが笑いながら

説明をすると、マサツグをポカンとさせて行く!…と言うのもそれが罠の可能性で

ある事も考えて居なかった様であり、次には先代の話で誤魔化しを入れ!…

となるとそんなドンドンの話に更に呆れ!…マサツグも思わず絶句した様子で

戸惑って居ると、その一方ではノーム達がバテた様子で座り込む!…


__……ポテッ…ポテッ…


「うわぁ~…疲れた~…」


「もう動けない~…」


「じぬ~…」


恐らく遺跡の作成に卵の足場作りとマナTPを大量消費した為か、みるみる元気が

無くなるとその場にへたり!…その様子は宛らホットカーペットの上のハムスター

の様にデロデロで…各々が疲れた…動けない…と零し出すと、とにかく疲労困憊の

様子で動かなくなる!…となるとそんな様子を見せられて居る事で先程の緊張感も

何処へやら!…やはりマサツグは困惑し!…が、その一方で見えて居る地面の方に

へと視線を向け!…恐る恐るその見えて居る地面の方にへと徐に滑る様にして降りて

行くと、一日ぶりとなる地面を踏み締める!…


__……シャ~~…ザクッ!…ザクッ!…


「ッ!…おぉ!!…数時間ぶり?…の雪の感触!!…

やっぱ地面が揺れないって素敵だな!!」


「何気ない当たり前なのにこの違い…

やっぱ人間、大地が一番なのかもしれないな…」


「おぉ!…お前さん達も大地母神・ガイア様の信仰者なのか?…

そうじゃろうそうじゃろう!!…大地は雄大にして寛大!!…

それが分かるお前さん達もりっぱな信仰者じゃな!!」


雪が積もって居る地面に着地をすると新雪なのか、ザクザクと音を立て!…

と、同時に地面が揺れない事に感激し!…いつもの地面が恋しかった様に

言葉を零すると、モツも同意する様に話に乗っかる!…その際生きて行く

上で改めて人間は大地が一番である様に話しをすると、いつのまにか

ドワーフ達が隣に立って居り!…それこそドワーフ達もそうだろう!と

話に乗るよう語り出し!…何故かマサツグ達も自分達の信仰する宗教?の

信者の様に話しを続けて笑って見せると、次にはマサツグ達を驚かせて行く!…


「ッ!?…うわあぁ!!…ドワーフのおっちゃん達!!…いつの間に!!!」


__……シャ~~…ザクッ!…ザクッ!…


「…はぁ~……よ…漸く地面ね…アダマンタイマイが急に動き始めた時…

さすがに私も落ち着かなかったけど…何事も無くて良かったわ…」


「そうだな…アヤもアダマンタイマイが走り始めた時…

その場に蹲って何やら顔を青くしていたからな?…

アヤも無事で何よりだ!…」


「ッ!?…ちょ、リーナ!!…余計な事は言わないで!!…

まるで私の弱点がバラされたみたいでイヤ!」


それそこ何の気配も無く音も無く現れた事でマサツグ達は驚き!…

マサツグが驚いた様子で声を!…と、その一方でアヤとリーナも

地面に降りて来ては一息吐き!…アヤが疲れた様子でやっと落ち着ける!と

ばかりに肩を落とし零し出すと、リーナも同意するよう返事をする!…

その際アダマンタイマイが走り出した時の事を話し出すと、アヤが恐怖からか

蹲っていた事を暴露し!…勿論何か茶化すとかそう言った意図は

これっぽっちも有りはせず!…ただアヤが元に戻った事で安堵した様に

苦笑いをして見せると、アヤがツッコむ様に文句を言う!…さてその一方で

アヤとリーナの肩にはそれぞれチネットとドンドンとランランが乗っており、

辺りを見回してはほえ~っ!と…初めて見る外の大地の光景に目を輝かせ!…

ドンドンとランランが綺麗な物を見る様にとにかく辺り一帯を眺め続けると、

二人がそれぞれ感想を漏らし始める!…


__ぱああああぁぁぁぁぁ!!……


「…これが外の土地ってヤツかぁ~!!…俺っち生まれてこの方!…

アダマンタイマイの背中の上でしか生活した事が無いから!!…

こんな景色見た事無ぇぞ!?…」


「…えぇ、そうですね!…

こんな綺麗な大地があるなんて!…」


「ッ!……親方…女将さん…グスッ!……ッ!!…

ア…アヤさん!!…マサツグさん!!!…

アダマンタイマイが!!…アダマンタイマイが!!!…」


この時他のノーム達はバテて付いて来れない様子を見せており…

実質付いて来れるのは三人?三匹?…だけで…初めて見る光景に

目を輝かせ!…チネットがそんな二人の様子を見て何故か感涙!…

貰い泣きをした様にグスグスと涙を零し出すと、徐に後ろを

振り返る!…それは二人っきりにする為かそれとも見て居られない!と

感じたのか、とにかくふとアダマンタイマイの方に視線を!…

と、同時に次にはハッと何かに気が付いた様子で慌て出し!…

マサツグやアヤ!…その他のメンバーにも聞こえる様に突如慌てたよう

声を掛け出して行くと、アダマンタイマイの様子が可笑しい事を

訴える!…するとそれを聞いてマサツグ達も反応!…何事か?と振り返り…


「ッ?…急に如何したんだチネット?…

そんなまるで奇妙な物を見つけて皆に見せようと

するモブキャラみたいな声出して?…」


「……モ、モブ?…

そ、そんな事よりアダマンタイマイを見て下さい!!」


「ッ!…アダマンタイマイが如何したって……え?…」


マサツグが気の抜けた様子で返事をして行き、微妙に分かり難い例えを!…

と、そのマサツグの言葉に当然チネットも困惑し出し!…理解に苦しむ様な

そんな素振りを見せて行くと、次には首を左右に振ってそれ所では無い!事を

更に訴える!…そしてアダマンタイマイの頭を必死に指差すと見る様に

訴え続け!…そんなチネットの様子にマサツグ達は戸惑いつつも視線を…

するとそこにはポロポロと涙を流すアダマンタイマイの姿が在り!…

それを見てマサツグが戸惑った様に言葉を漏らして固まって居ると、

各々も気が付いた様子で戸惑い出す!…


「な!…泣いている!?…」


「……ッ!!…ま、まさか何かに襲われて!?…

だとするなら索敵しないと!!…」


「ッ!?…アダマンタイマイを守らないと!!!…」


ドンドンが泣いて居る事に戸惑いの声を!…すると続けてアヤがハッと

気が付いた様子で声を!…何でも苦痛から泣いて居るのでは無いのか!?と…

外敵から今まさに襲われている様な事を口にすると、リーナも慌てた様子で

辺りを見回す!…が、幾ら見回してもそれらしい影は何処にもなく!…

その一方でマサツグ・モツ・オリハの三人はボォッとし…と言うのも三人は

既に襲われているのでは無いと言う事を理解しており、その泣いて居る

アダマンタイマイを見てふと疑問を持ち出すと、互いに問答をし始める!…


「……なぁ、モツさん?」


「ッ!……なんでしょうか?」


「このアダマンタイマイって…一応海も泳げるみたいだけど…

リクガメだよな?………泣くのかね?」


「……俺、そんな亀の事は知らないけど…

ウミガメなら泣くってのは知ってる…」


「…だよね~…」


マサツグ達が問答をし出した内容と言うのはアダマンタイマイが泣いて居る

理由であり、マサツグはアダマンタイマイも泣くのか?と…

見た感じアダマンタイマイのモデルはリクガメであって、出産時に泣く事で

有名なウミガメとは違い!…何ならその泣いて居る様に見える涙も別に辛くて

泣いて居る訳では勿論無く、体内にある余計な塩分を塩類腺という器官で

濾して出す!…つまりは自身の塩分濃度を調節して居ると言うモノなのだが…

当然それが必要なのかどうかが全く分からず!…とにかく如何なのか?と

二人揃って悩む様な…そんな姿を二人並んで見せて居ると、オリハが

ふと気が付いた様子である事を言う!…


「……ッ!…と言うよりこれ出産だとするなら大丈夫なんでしょうか?…

確かにアダマンタイマイに御誂え向きの穴があって今そこに埋まってますけど…

卵が孵ったらどうやって親亀の上の洞窟に入るんですかね?…」


「ッ!…あっ…」


「更に言うと卵が孵るまでの間…どうやって守るんでしょうかね?

…やっぱり飲まず食わず?…」


「ッ!!………。」


重要なのは泣いて居る事に有るのではなく、何故泣いて居るのか?と

言う事で有り!…オリハはアダマンタイマイが埋まって居る事を

口にして行き!…では如何やってあの洞窟に連れて行くのか?と…

単純に疑問を持った様子で首を傾げて見せて行くと、それを聞いた

マサツグとモツはハッとする!…その際今気が付いた様子で一言言葉を

漏らして見せると、更にオリハは問答を!…と言うのもこの場で

卵を孵すのか?と、卵を守る方法についても不明と語り!…

何なら自然界の厳しさを物語る様に一例をふと口にすると、

更に二人は黙ってしまう!…と、こんな感じで何か勝手に

気不味い雰囲気になって居ると、徐にランランが!…


「ッ!!…あなた!!…」


「え?……ッ!?…あ、あぁ!!…そ、そうか!!…

先代が言って居たのはこういう事か!!……よぉし!!…

だとするなら急がねぇとな!!…ちょいとすまねぇ!!……」


リーナの肩に乗っているランランは反対側に居るドンドンの元へ!…そして

この状況を心得ている様子で冷静に!…その際ドンドンの元に移動すると

肩を揺すってハッと我に返し!…ドンドンも我に返った所で気が付いたと!…

と言うよりも思い出した様子で言葉を零して理解を示し!…次には徐に一人

やる気を見せて行くと、マサツグ達に声を掛けようとするのだが!…


「う~ん…

…まず小亀の大きさによって誘導の仕方が変わるとは思うが…

孵化するまでの時間がなぁ…

…ずっとここで待っている訳にも行かないからな……」


「矢は足りるかしら?……

でもここまで来て失敗って言うのは納得行かないし~!!…」


「安心してくれ!!…

いざとなれば私一人でも卵を守ってみせる!!」


「おぉ~!!…さすがです!!」


この通り統率もクソも無い様子であぁ~だこぉ~だ!…マサツグとモツとオリハは

それぞれ変な所で悩んでおり、アヤとリーナはいまだに誤解をし続け!…アヤは

矢のストックに不安を感じながらもやる気を出し!…リーナも一人勝手に自分一人

でも守り切る事を口にすると、ただひたすらに闘志を燃やし続けて見せて居た!…

となるとそんな様子にドンドンも勿論の如く困惑して見せ!…チネットに至っては

リーナを応援する始末で!…が、当然このままと言う訳に行かない訳で!…

ドンドンは困惑しながらももう一度マサツグ達に声を掛けようとして見せると、

更に頭を抱える事に発展する!…


「ッ!?…な、何だぁこれは!?…と、とにかく話を!!…」


「…とは言え、小亀の様子を鑑みない事には結論は出ないよな…

ちゃんと言う事を聞いてくれるとは限らないし……」


「じゃあ、こう言うのは如何じゃろう?…

アダマンタイマイの好物で気を引き!…

予め用意した台に載せて運ぶと言うのは?…」


「ちょっと待って!?…

もし卵を狙っての襲撃なら、勿論卵のある場所での戦闘になるわよね!?…

だとすると迂闊に剣を振る事は出来ないんじゃ……」


「ッ!…それは盲点だった!!…う~ん……ッ!…

じゃあ、素手で行くか!…私もマサツグやモツ程では無いが…

体術は心得ている!!」


「おぉ~!!!…さすがです!!!」


それぞれ色々な事で悩み出すと話が止まらず!…ドンドンの呼ぶ声はかき消され!…

と、今だ変な事で悩んで居るとドワーフ達までもが参戦する始末になり!…

とにかく如何やって洞窟まで連れて行くのか?…その事だけが議論がされている

一方で誤解組も妙な進展を見せて行くと、その場は更に迷走する!…やはりまだ

戦闘になる事を考えている様子で話しており、迂闊な武器は使えない!と…

となるとそれを聞いたリーナは盲点と口にし出し!…若干悩んだ様子を見せるも

次には体術で何とかする!と言い出すと、チネットがリーナをヨイショする!…

さてそうなると話は全く進まず!…終いにはドンドン迄もが悩み出す始末に!…


「ッ!?…だ、駄目だ!!…この調子だと話を聞いて貰えそうに無いな!!…

時間も無いしどうやって話を聞いて貰うか…う~ん……」


__……ピクッ!…


「う~ん…でもそうすると今度は…」


__ピクピクッ!!……


「体術ってモンスターにも通用するの?…

…多分対人戦を想定したモノだからモンスター相手には通用しないんじゃ?…」


__ピクピクッ!!…ピクピクッ!!…


「任せろ!!…これは師匠直伝の体術だ!!…

それでこの前あの無駄にデカいトカゲを締め上げていた!!…

師匠が出来るなら私にも出来る筈!!!」


__ピクピクッピクピクッ!!!……


「すごいです!!…さすがです!!!」


__ブチィッ!!!……


もはや現場はカオスな状態!…悩みが困惑に変わってまた悩みに変わる面倒臭い

スパイラルに!…するとそんな状態にイライラを覚える者が当然現れ!…その者は

笑顔で静かに怒りを燃やし始めると、眉間をピクピクと痙攣させる!…しかし

そんな様子など知らない一同はウダウダと、一向に出口の見えない話を続け!…

と、その間にもその者のイライラは更に燃え上がり!…徐々に!…いや元から

筋違いな話をして居る連中に対して殺意にも似た何かを覚えようとして行くと、

遂に我慢の限界を迎えるのであった!…

しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
ファンタジー
ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

処理中です...