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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-
-第六章四十四節 鬼ごっこの結末と積もるモヤモヤとマグダラスの強行-
しおりを挟むもはや弾丸を通り越して嵐と化し!…
マサツグもとにかく根性だけで乗り切ろうとすると、
必死にシロの動きを目で追う!…
確かに刹那が使えないとほぼ残像でしか無いのだが、
マサツグの体が今までのシロの行動パターンを覚えて居るのか?…
それは奇跡的に回避を可能にして行き!…
と、これにはシロもシロで驚き戸惑い!…
更にマサツグだけに夢中になるようその追い立てる勢いを!…
まさに嵐を起こそうとして居ると、
ここでマサツグがシロの猛攻を避けながら質問を!…
「わっ!よっ!ほっ!はっ!ま!…
ま、魔術関係は全くだからよく分からねぇけど!!…
と、とにかくシロは凄いって事で良いんだな!?…
…と言うより何でここに二人を誘き寄せたんだ!?…
幾ら鬼ごっこに勝つ為とは言えやりすぎなんじゃ!?…」
分かって居るの居ないのか?…
先程までの女王の説明に対して中途半端に理解出来ていない様子で返事をすると、
徐にシロのポテンシャルについて自慢を!…
慌てながらも女王に対して確認をする!…
それは一体何を思ってこんな確認をしたのかは不明なのだが…
その自慢?後にやはりここに来た事について失敗なのでは?と
突如話も変えて行くと、その言葉に女王も戸惑った具合で返事をする!…
因みにスケルトンフェンリル達もそのシロの嵐化具合にただただ戸惑って見せると、
もはやその場から一歩も動けず!…と言うのも迂闊に動けば自分が被弾!…
それを考えるだけの知能は有るのか?…
骨だけながらに感情豊かな反応を見せて居ると、
その一方ではもう一つ不穏な動きも!…
「え、えぇ…それはそうなのですが…
幼少期より少しずつでもこの空間に慣れていかないと…
先代王達の墓を守る事は出来ないとされていて…
これを機にスコルティナやハティビィエールにも
体験して貰おうと思ったのですが…」
「…お姉様もそうですがこの人間さんも途轍もないのでは?…
お姉様と同じ条件化であの様に回避しているのですから…
寧ろあの人間さんの方が凄いのでは?…
それに質問をする余裕も有るようですし…」
「ッ!…え?…」
マサツグの質問に女王は戸惑いながらも答え出すと、
その理由にやはり少なからず後継者的な事も考えて居た!と口に…
何でもこれを機にこの空間に慣れて貰おう!と思っていた様子で有り…
そこでこのシロの順応具合にやはり驚いた様子で呆然と
立ち尽くすそんな反応を見せて居ると、
いつの間にかその後ろをハティビィエールが!…
それはこの機を狙って居たかの様に静かに動き!…
動き難いながらに何とか女王の背後にスッと移動をして見せると、
次には女王の言葉に相槌を!…
となると女王も突如背後からハティビィエールの声が聞こえて来た事で
ハッとして見せ!…
ここで漸く鬼ごっこをしている最中であった事を思い出すが!…時既にお寿司!…
__ガシッ!…
「ッ!…あっ…」
「……やっとお母様を捕まえたのです!…
これで後はあの人間さんだけなのですが……」
女王が慌てて振り返る頃には既にハティビィエールは後ろ脚に!…
それは抱き付く様にしてくっ付いて居り!…
女王もそんなハティビィエールが自身の後ろ脚にしがみ付いている様子を
目にして行くと、しまった!とばかりにハッとする!…
そして漸く捕まえる事が出来た女王にハティビィエールも疲れた様子で
ホッとすると、次には安堵したよう言葉を零し!…
と、次には回避し続けるマサツグの方へ視線を向け!…
そこでやはりあの状態の中へ参加して行くのは無理なのか!…
女王にしがみ付いたままジッとするそんな反応を見せていると、
女王も女王でふと意地悪な質問を!…微笑みながらに尋ねて行く!…
「…ッ!…ハティビィエールは手伝わないのですか?…」
「…ッ!……悔しいですが…
あのお姉様の動きに付いて行ける気がしないのです…
ですからあの人間さんはお姉様に任せるのです!…」
「…ッ!…まぁ、そうですか…うふふふふ♪」
女王からの意地悪な質問にハティビィエールがピクッと反応すると、
後ろ脚にしがみ付いたままに俯き始め…
すると次には付いて行けない!と悔しさ混じりに零して行き!…
その際シロの事も認めた具合にマサツグは任せる!と話して見せると、
そのハティビィエールの言葉に女王もピクッ!と…
若干の蟠りが解けた様に感じて行く!…
そしてその言葉を聞いて女王も更にフフフと笑うと、
同じ様にマサツグ達の方へと視線を…
が、この時まだハティビィエールは終わって居ない様子である事を…
その走り回るシロの事を見詰めてポソッと零すと、何か一人決意を固める!…
「……でも、もう一度ハッキリとさせてみたいのです!…」
「…ッ?…何か言いました?…」
「ッ!……いえ…何でも無いです…お母様…」
「……ッ?」
それは自身がシロの実力を見誤っていた事に気が付いた事で、
もう一度優劣をハッキリさせたい!と…
その際目で追えないながらもシロの事を見詰めて行き…
女王もその慌しい騒ぎのせいでか!…
ちゃんとハティビィエールの言葉が聞き取れなかった様子で
質問をすると、その視線をハティビィエールに向けて行く!…
するとハティビィエールはその質問に対して首を左右に振って見せると、
何でも無い!と誤魔化し…と、そんな返事に女王も首を傾げ…
疑問の念は残って居つつも!…
それ以上に更に騒がしくなったような二人の様子に目を向けると、
その最後を見届けて行く!…
因みに結果としてはマサツグの一人勝ちで落ち着く事に!…
そしてそのシロとの激戦は制限時間である夕方まで続き!…
その最後の方となると互いにTPが完全に枯渇して息も絶え絶え!…
疲労困憊で脚は小鹿状態に!…
まるで産れたて!とばかりにプルプル!と頼りなく震わせて行くと、
遂には地面に倒れてしまう!…
そのハードな結末に女王とハティビィエールも息を呑むと、
改めて二人の激闘に困惑し!…その後は女王の力を借りて霊廟を後に!…
そして面々との合流後!…
もはや死んで居ると言っても過言ではないマサツグとシロの姿を見て行くと、
本当に生きて居るのか?と…不安を持たれてしまう!…
…さて一日目からハードな鬼ごっこをして次の日!…
こんな調子で大丈夫なのか?とマサツグが一抹の不安を覚えて居ると、
その一方では時間がドンドン過ぎて行く…
二日目は女王とハティビィエールの二人で共に勉強の時間を設けると、
その際シロの頭から湯気が出たり!…三日目は色々と疲れが出たのか親子で休憩!…
それぞれやはり血の繋がりを感じる寝相を露わに!…
安らかな寝息を立てるそんな姿が見られると、見ているコッチも和まされる事に!…
しかし午後からは何故か地獄の雪合戦へと発展して行き!…
結果またマサツグが小鹿の様に足を震わせる事になってしまうと、
モツ達に心配をされる事に!…
と、こんな感じで順調に思い出を作って過ごしていると、
勿論夜もシロを女王の所で寝かせて更に親密度を上げて行くのだが…
そんな順調に思われる思い出作りにも暗雲が…
__四日目の朝・謁見の間・玉座に…
「ふふふ♪…じゃあ、スコルティナ?…ハティビィエール?…
今日は何を致しましょうか?…」
「うぅ~んと……」
「はい、女王様!!」
「…ッ……」
四日目もいつもと変わらない女王とシロ、そしてハティビィエール!…
それぞれが笑顔を浮かべて仲良く家族団欒を過ごし!…
女王が今日の予定について二人に何をするか?と尋ねて行くと、
ハティビィエールは直ぐには思い付かなかった様子で悩んで見せ…
その一方ではシロがいつもの様に挙手!…やりたい事を口にする!…
と、そんな様子を傍から見ているモツ達としても微笑ましく思うと、
ただ見守る様にして遠目から観察!…
が、その一方でそれを良く思って居ない者も当然居り…その内の一人にマサツグ!…
何か思い悩む様なそんな反応を見せて居ると、リーナにふと声を掛けられる…
「…ッ?…如何したのだマサツグ?…
何をそんなにシロ達を見詰めているのだ?…」
「…ッ!…いや……何でも無い…」
「……ッ?」
当然マサツグがその思い悩む様な様子を見せて居る事にリーナは心配!…
その際マサツグが見詰めて居るモノに対しても注目すると、
その訳を聞こうとし!…
が、マサツグは声を掛けられた事でハッとすると何でも無い!と…
そして足早にその場を後にし始め!…
自身の部屋へ戻って行くそんな様子を露わにすると、更にリーナへ疑問を残す!…
そして一人その場に残されたリーナもマサツグの後姿を見詰めて戸惑った具合に
立ち尽くして居ると、今度はそのやり取りを見て居たのかモツがやって来て言葉を…
__コッ…コッ…コッ…コッ…
「…如何したんだ?…
さっきから何か様子がおかしい様に見えたが…」
「ッ!…モツ!…
…いや、マサツグの様子が変だったので調子を尋ねてみたのだが…
如何もはぐらかされたみたいで…
私もまだそんなにマサツグと過ごした訳ではないのだが…
先程から少し様子が可笑しく見えてな?…」
「ッ!…あぁ~……」
そのモツの言葉と言うのもやはり疑問を持ったモノで…
リーナに何があったのか?について尋ねて行くと、
リーナもピクッと反応するなり振り返って返事…
素直に何があったのか?について話して行く!…
その際リーナ自身もはぐらかされた事を理解している様子で戸惑って見せると、
マサツグの様子が可笑しい事についても触れて行き!…
何なら心配をしている様子で言葉を続け…
自分では力になれないのか?と言った情けなさも滲ませると、
モツは何かを理解した様子で言葉を…
如何にも答え辛い!と言った反応を取って見せる!…
しかしそんな様子を露わにした事でリーナはハッ!と…
次にはいつもの様に詰め寄ると隊長口調で問い質し始め!…
「ッ!!…その表情を見せると言う事は!!…
答えろモツ!!…マサツグは如何したと言うのだ!?」
__ズイ!!…ズイ!!…
「ッ!?…わわわわ!!…ちょ!…ちょっと落ち着け!?…
そんなに詰め寄って込んでも話してやるから一旦離れろ!!…」
「ッ!!!…す、すまん!…つい興奮してしまった…」
マサツグの事になると一生懸命!…
いつもの様にリーナが興奮した様子でモツに詰め寄って行くと、
当然モツはタジタジ!…が、それでも落ち着く様に声を掛け!…
その際一旦は引き剥がす様にしてリーナの両肩に手をやって行くと、
突っぱねては慌てなくとも話すと言う!…
するとそのモツの静止を聞いてリーナもハッと我に返るそんな反応を露わにすると、
次には謝って落ち着き始め…となるとそんなリーナの反応にモツが呆れ…
溜息を吐きながら相変わらずと言って苦笑いをすると、
そのマサツグの状態について話をする!…
「はあぁ~…リーナも相変わらずだなぁ……ったく、まぁいい!…
恐らくだがヤブは女王様とシロちゃんの関係に…
まだ少なからず不安を持って居るんじゃないのか?」
「…ッ?…それは…如何言う意味だ?…」
「…ここに来て約一週間…
まぁ約束の日までまだ今日も含めて四日間ある訳なんだが…
…リーナは聞いたか?…シロちゃんが女王様の事を何て呼んでるか?…
今だシロちゃんはここに来てから…
女王の事を母親として名前を様子はなかっただろ?…」
「…ッ!」
モツはまた詰め寄られない様に早速話を!…
この時自分も確証が無い様子で言葉を口に…
その原因にシロと女王の関係に何か有る!と言った具合に話しをすると、
その話を聞いたリーナは頭に疑問符を…
一体如何言う事?とばかりに戸惑って見せる!…
その際腕を組んで首を傾げるそんな反応を露わにすると、
モツは呆れる事無く話の続きを真剣に!…
何ならリーナに思い出させるようある事を!…
シロの女王に対しての呼び方について触れて行くと、
次にはリーナもハッとした様子で反応を!…
更に戸惑った様子を露わにする!…
となるとモツもそんなリーナの反応を見て更に自身の考えを口に!…
「……恐らくヤブはこうも考えてるんじゃないかと思う…
{ここに来て数日…女王との思い出作りが始まってから五日経ったけど…
未だにシロは女王様の事をお母さんとは呼ばない…
様子を見た限りでは仲が悪いと言った事は無いだろうが…
本当に上手く思い出を作れているのかが不安になって来る…
…とは言え、シロに面と向かってお母さんと呼べって言う訳には行かないし…
如何したものか?…}って…」
モツはその推測を話す際さもアテレコをする様にマサツグの心を代弁!…
何なら先程の様子からそう読み取れた様に話しをすると、
リーナも驚いた具合に反応を示し!…
それはまるでマサツグ本人を置いて居る様で!…
リーナ自身もそう思えてしまう程に何か納得させられるモノを感じて行くと、
次には考えさせられた様子で表情を…チラッとシロ達の方に視線を向ける!…
そして思う様に言葉も出て来ない様子で困惑すると、
何か絞り出す様にして納得した言葉だけがポロッと…
「……なるほどな…それであの様な顔を……しかしさすがだな?…」
「ッ!…え?…」
「親友と言うだけあって、直ぐにマサツグの気持ちを理解する…
今の私ではまだ出来ない芸当で…今少し悔しい気持ちになんだがな?…」
「ッ!…えぇ~……」
モツのお陰でマサツグの心を理解し!…
同時に同じ様に現状の状態について思わず悩む様な反応を見せると、
モツに対してさす!がと…
と、突如褒める様に言葉を掛けられた事でモツも戸惑い!…
一体如何言う事なのか?と言った具合に戸惑いの言葉も漏らして行くと、
更にリーナは言葉を続ける!…
その際羨む様にして親友と言う言葉を口にすると、
自分ではまだその域に行けない!と更に続け…
苦笑いをしながらも悔しさを口に!…
何かモツに対して嫉妬する様なそんな反応にも見えてしまうと、
更にモツは戸惑って見せる!…
そしてモツがリーナに対して動揺をする一方で、モツにはもう一つ懸念が…
{……本当を言うと俺にもヤブの考えが読めない事だって勿論有る!…
さっきの様子から考えられる最良の予想をリーナにそれとなく話したが…
本当はと言うとこっちの方が…いや恐らくこっちが本命なんだろうと思う!…
ただこっちは教えた所で俺達に如何する事も出来ないし!…
何なら余計な世話になる可能性が大だ!…
ややこしい方向に転がりそうだから黙っているだけ!……ヤブ…
絶対に爆発だけするなよ?…
俺達でもヤブを止めれるか分からねぇんだからな?…}
と言うのもリーナにあんな事を言った手前、心の中では別の展開を想像しており!…
何ならモツの中ではこっちの方が大本命!と…モツも杞憂である事を願いつつ!…
最悪の事態に備えて自身も何か警戒をする!…
或いは準備をしなくては!と考え出すと、
マサツグに正常で居続ける事を願ってしまい!…
そしてその事を知らないリーナとしてもジッとシロと女王の様子に目を向けると、
何か自身に出来る事は無いか?と考え!…
一方でリーナから逃げる様にしてその場を後にしたマサツグはと言うと、
一旦は用意されて有る自室へ戻り…
そして自分が使って居るベッドの上に腰掛け頭を抱え出し!…
自身の心の中にあるモヤモヤとした感情に対してこれまたモヤモヤと疑問を持つと、
一人苛立ちを露わにする!…
そしてマサツグ自身如何すればこの感情が晴れるのかが分からないで居ると、
仕舞には悶える様にしてベッドの上に横になり!…
__モヤモヤモヤモヤ…ッ~~~!!!…
{…クソッ!…何なんだこの感情は!!…
さっきからモヤモヤモヤモヤしやがって!!…
鬱陶しいったらありゃしねぇ!!!…
今までにこんな感情を持った事は無かったのに!!…
…ひょっとしてこれが嫉妬って奴なのか?…
だとしたら如何して?…俺が何に嫉妬するって言うんだ?…
……シロと女王か?…だとしたら余計になんで?…
ただ親子で過ごしているだけなのに…如何して何だ?…}
とにかく何かにぶつからずには居られず!…
しかしぶつかれるモノなど何処にも無く!…
一人葛藤をする様にただイライラとして見せ!…
そして徐にその原因について思い当たる節を探って行くと、
シロと女王に辿り着く!…
その際自身でもこれが嫉妬なのか?と初めての感情に戸惑いを持つと、
その嫉妬心を持った理由について考え!…
が、幾ら考えた所でやはり分からず!…
二人が仲良くする事に特段問題が有る様に感じて居ないで困惑すると、
次にはそのマサツグの居る部屋に…ノックの音が入って来る!…
__コンコンッ!…
「ッ!?……何方さんで?…」
「…あっ!…お休みの所申し訳有りません!…
私です…ラグナスです…」
「ッ!…ラグナス?…なんでまた?…」
別に爆音でノックをされた訳では無いのだが、
突如ノックが聞こえて来た事でマサツグはビクッと反応して見せ!…
次には警戒をした様子で返事を口に!…
この時やはりマグダラスの件を引っ張っている様子で!…
スッと武器にも手を伸ばすと、
次にその扉の向こうから聞こえて来た声はラグナス!と…
勿論声に違和感等はこれと言って無く!…
マサツグに用が有る様子で控えめに言葉を続けて行くと、
今度は扉が開き…そこで姿を現したのもラグナス本人!…
と、確認をした所でマサツグも落ち着き…
しかしそのラグナスの格好にふと更に違和感を覚えて行くと、
やはり身構えるそんな反応を見せてしまう!…と言うのも!…
__ガチャッ!…キイイィィ!!!…アサシィ~~ン!!!…
「ッ!?……って、ラグナス…だよなぁ?…
如何したんだ?…それにその格好は…」
マサツグの前に姿を現したラグナスの格好と言うのは出会った時とは全く違い!…
例えるなら某・暗殺ゲームの教団の主人公の様な格好をしており!…
となるとマサツグとしてもやはりバッと身構えてしまうモノが有り!…
しかしその相手の顔は動揺をしたラグナスと…
マサツグもそんなラグナスの表情を見てハッと落ち着きを取り戻し!…
次には吃驚した!とばかりにラグナスに声を掛けて行くと、
ラグナスからもツッコミの言葉が出て来てしまう!…
その際当然戸惑った具合に如何した?と言葉を口にするが、
それ所ではない様子で本題に入り!…
「……如何したと聞きたいのはこっちの方なのですがぁ?…
…まぁいいです…少しお願いがあってこちらに伺わせて頂きました…」
「ッ!…お願い?」
「はい……ッ…何分こんな事をお願いするのは筋違いなんですが…
お願いと言うのは今日の緊急会議で決まった闘技大会の事なのです…」
「ッ!…闘技大会?…何でまた?…それも俺に?…」
ラグナスは戸惑いながらもマサツグの前へ…
そして移動をして行き次には目の前でスッと正座をして見せると、
恐縮した具合にお願いがある事を続けて話す…
当然突如そのお願いの言葉が出て来た事でマサツグも戸惑った様子で
反応をすると、ラグナスはこれまた続けてその本題に入って行き!…
何でも今日は会議とやらが有ったらしく…
その際闘技大会なるモノが開催される事を申し訳なさそうに話をすると、
更にマサツグを困惑させる!…
と言うのも勿論その大会が自分達に如何関係して来るのかが全く分からず、
首を傾げる事に…が、ラグナスは関係が有る様子で話しの続きを!…
マサツグの戸惑いに頷きながら事の経緯について話し出すと、
更にトンデモナイ事を口にする!…
__コクリッ…
「…えぇ…まぁ…そうなのですが……ッ…
じ、実は緊急会議の招集があって私も正装をした後…
その会議の場に向かったのですが…
そこで行われた議題の内容と言うのがこの闘技大会と言う話でありまして…
名目上は兵士達の武勇を民衆に見せる!…そして一つの娯楽として催される
手筈になって居るのですが……如何にも裏の目的も有った様で!……ッ~~…」
「…ッ?…で?…」
「は、はい…それが……シロ様とハティビィエール様の実力をその大会で見比べ!…
どちらが後継者に相応しいか?と言う…言わば一騎打ちをさせると言う!…」
依然としてラグナスは戸惑った様子!…
それはさもその場から逃げたい!と言った具合に目線をチラチラと動かしていると、
如何にも落ち着きを全く見せず!…
と、この時に軽く自身の格好についても説明を口に!…如何やらこれが正装らしく…
マサツグも思わずえ?っとばかりに戸惑って見せると、
その一方で更に話しの続きを!…その闘技大会について話して行く!…
何でも表向きは良くある武勲祭の様なモノで民衆の娯楽も兼ねているらしいのだが…
やはり裏も有った様子で!…と言うのも其処にシロとハティビィエールも
参加させる様子で有り!…これを機に後継者も決める様な事を続けて話すと、
それを聞いたマサツグは当然驚愕!…慌てて可笑しい!と言葉を漏らす!…
「ッ!?…ちょ、ちょっと待て!!…
まだシロは見た感じ七歳位でそんな後継者とか言っても理解出来る筈が無いし!…
てか何で一騎打ちをさせる必要がある!?…
何よりシロが望んでもいない事を押し付けるって言うんなら俺が許さんぞ!?」
「ッ?!…ま、待って下さい!!…それは私も同意見です!!!…
ですが今一度!!…今一度だけ話を聞いてください!!!…」
「……で?…」
この時勿論とばかりにマサツグはラグナスへ詰め寄り、
許される筈がない事を口一杯に抗議!…
すると詰め寄られるラグナスもタジタジになって後退りをして行き!…
その際両手を前に突き出し待った!を掛けて静止を促すと、
自分も同意見である事を口に!…
更には話の続きが有る様子でこれまた続ける!…
となるとマサツグも一旦はそんなラグナスの反応を見てピタッと止まると、
徐々に後ろへ下がる様子を見せ!…が、納得して居ない事には当然変わらず!…
続けてラグナスに説明を求めるよう言葉を口に、
ラグナスもラグナスで話の続きを!…
「ッ!……ゴ、ゴホンッ!…で、ですね?…
この大会を提案したのがマグダラスなのです!…」
「ッ!?…だったら尚更!!…」
「勿論!!!…先ほど言いました様に私は反対しました!!…
…ですが既にマグダラスが他の者数名を抱き抱えていたのか!…
その者達と結託してこの議案を通そうと強行!!…
…それに加えて女王の今の状態を見て不安を感じていた者も触発されてか!…
結果マグダラスの意見に賛同すると済し崩しに!…
……残念ですが私には如何する事も出来ませんでした!…」
ラグナスは一旦間を挿む様にして咳払いを!…
そして落ち着いた所で誰が発案をしたのか?を口にすると、
これまたマサツグもピクッと反応!…
となると次にはまた興奮した様子で声を荒げ!…
先程のモヤモヤも相まってかラグナスに当たるよう吠えて見せるが、
ラグナスもラグナスで一喝!…マサツグを押さえる様に声を荒げる!…
そして詳しい経緯についても続きを話すと、
何故阻止出来なかったのかをマサツグに説明!…
何でも向こうはもう統制と取って居た様子で案を強行したと話して行き!…
何なら不安を感じて居た者達も巻き込んだのか…
とにかく済し崩しであった事を無念そうにラグナスが話して行くと、
マサツグもそれを聞いて理解!…次にはベッドに拳を突き刺す!…
「ッ!!……ッ~~~!!!…クソッタレが!!!…」
__バスン!!!…ッ!?……ッ…
「これだから政治ってのは嫌いなんだ!!!…
どいつもこいつも国の為なんてほざいておきながら
結局は自分の保身利益の為にしか動かない!!!…
…只の偽善者集団でしかないってのに!!!」
思いっきり怒りをぶつける様に振り被り!…そして深々と拳をベッドに突き刺し!…
と言ってもそれでベッドが壊れる事は決してなく!…
ただマサツグが怒りのままに不満をぶちまけるよう吠えて見せると、
これまた同感!とばかりにラグナスもギュッと拳を握る!…
そんな素振りを露わにする!…そして黙ってその場で俯いて奥歯を噛むと、
一方でマサツグは更に怒りを爆発!…
何なら現実事情も交えて更に不満を漏らして行き!…
とことん政治家と言う生き物を嫌うそんな言葉を吐いて居ると、
ラグナスもここでやられっぱなしではない!と…
ふとマサツグにある事を話し出す!…
「……そしてここからが話の本題!…
マサツグ殿達にお願いをする内容に御座います!…」
「ッ!…何ぃ?…」
「私はもはや止める事は出来ないと悟り、諦めた様子を見せて賛同したのですが…
大会をする…参加するに当たってある条件をその場の全員に
了承させて来ました!…」
「…何と無く察したけど一応聞こうかね?…
…その条件って?…」
ここで話が戻って来た様子で本題に!…
改めてマサツグ達にお願いが有るとラグナスは話し!…
と、その際ラグナスはやる気を滲ませるそんな表情を見せて居り!…
マサツグもそんなラグナスの言葉にハッ!と…
気になった様子で振り返りその表情を目にすると、
改めて用件を聞こうとする!…
するとラグナスも必ず受けてくれる!と言う自信が有るのか、
その大会を開くに当たってある条件をあのマグダラス達に付けて来た!と…
となるとその話を聞いてマサツグもふと流れから察したのか!…
それでもとばかりに一応質問!…その付けて来た条件について尋ねて行くと、
ラグナスはそのマサツグの予想通りにある事を!…その条件を話し始める!…
因みにその一方で女王達の方はと言うと、シロと女王が有る話を…
「ふふふふ!…スコルティナは本当にあの冒険者様の事が好きなのね?…」
「はいです!!…ご主人様はぁ~!…強くてかっこよくて!!…
優しいシロだけのご主人様なのです!!…後はえっとえ~っと…」
「ッ!…まぁ!…ウフフフ!…じゃあ未来のお婿さんかしらねぇ?…」
「ッ!…おむこさん!……って、何ですか?…」
女王は改めてシロにマサツグに対してのリサーチを…
何か品定めをする様にも話をし…
と、そんな事など露も知らない様子でシロも返事!…
素直に思った事を女王に話し!…
上機嫌にニコニコとしながら尻尾を振って甘えて見せると、
如何にマサツグの事が好きなのか?を!…ジェスチャーも交えて更に語る!…
すると女王もそんなシロの反応にもはや言う事は無い!と感じたのか、
次には何かを期待した様子で言葉を口に!…
しかしシロにはまだその言葉の意味は分からないのか?…
結果として首を傾げる事になってしまうと、女王もガクッと反応を…
まだまだ子供と思うのであった!…
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神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
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カクヨム様にも投稿しています。
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