どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章一節 壊滅のパーティとダグレスの魔剣と修羅のモツ-

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ダグレスの仲間である武闘家バッカスはマサキに敢え無く敗れ…

僧侶のネフィルはまだ生きている様ではあるのだが、声の様子から捕縛状態!…

戦士シュタインは今目の前で吹き飛ばされてはピクリとも動かず!…

そして自身は今まさにそのモツに奇妙な銃を突き付けられると、

一歩も動けない状態に陥る!…その際もう一人ダグレスには仲間が居るのだが、

そっちはそっちでシルビィとラグナスの二人に翻弄され!…

とにかく自身の身の危険に呆然!…

目の前の光景が信じられない様なそんな反応を見せて居ると、

モツも終わり!とばかりに言葉を漏らす!…


「……うちの連中があんな風に騒いでる…って事はぁ…

お前の所の僧侶と武道家は降伏か…負けて地面に倒れているかの二択だ…

そんでもってお前の壁役はお前の後ろで倒れているし…

魔術士の方はマサツグのメイドさんが抑えてる…もう勝負あったな?…」


「ッ!?…グウゥ!!……」


まるで改めて今自分の置かれている状況を分からせる様に言葉を口に!…

その時も決してダグレスに対して敵意を緩めず!…

モツは銃を突き付けたままに冷徹な視線を送って行くと、

ダグレスはそんなモツの言葉にピクッと反応!…次にはキッと睨んで見せる!…

その際さもまだ現実が受け止められて居ない様子で若干の戸惑いを見せる一方、

逆恨みをするようまるで私怨をその目に宿し!…

だが幾ら睨んだ所で状況は変わらず!…もはや命運もこれまで!…

ダグレスも睨んだままながらやはり焦りを覚える様に額に汗を滲ませて行くと、

ここで更にまだ終わらない!とばかりにある事が起き!…


__ドガアアァァァァン!!!…ッ!?…ブオン!!…ザザアアァ!!!…


「グッ!?…」


「うおああぁぁぁ!?…」


と言うのも突然の衝撃音にモツとダグレスは驚きを露わに!…

すると次にはそんな二人の間に割って入る様に!…

水飛沫に襲われたのかシルビィとラグナスの二人が!…

吹っ飛ばされて来た具合に転がって来ると、更にモツを驚かせる!…

何ならダグレスも更に戸惑った様子で思わずたじろぐ!…

一方で吹き飛ばされて来たシルビィとラグナスの二人はと言うと、

然程怪我を負っている様子は無いのだが!…

それでも苦戦を強いられている様で苦虫を噛み!…

モツもそんな二人が飛び込んで来た事で慌てて!…

誤射をしない様に肘を曲げると、二人に心配の声を掛ける!…


「ッ!?…シ、シルビィ!!…ラグナス!!…おい大丈夫か!?…」


「ッ!…はい、何とか!…

…ただあっちはこちらの事など玩具程度にしか思って居ないのか…

遊ばれてばかりで苛立ちを覚えていますが!…」


「クソッ!!!…凍らせても蒸発させてもキリが無い!!…一体如何したら!?…」


モツの呼び掛けに対して二人は機敏に受け身を取ると、

シルビィが返事を口に!…

その際若干息を切らしながら苛立ちも漏らし!…

それはあしらわれ続けている様子で怒りを覚え!…

ラグナスも何かしら色々と試している様子でそれでも突破できない事を口にすると、

歯痒い!をばかりに顔を顰める!…さてそうしてモツとシルビィ達が合流をすると、

一方でパルメリアも一人孤立しているダグレスの元へと近付き!…


「ッ!!!…シュタインが!!…王子ご無事ですか!?…」


「ッ!!…パルメリア!!…君はまだ無事だったのか!!…

…なら少し力を貸してくれ!!!…

この二人だけでも絶対に倒さないと気が済まない!!!!…」


そこで初めて知った様に!…

地面に倒れるシュタインの姿を見て途端に慌てた反応を見せると、

ダグレスに心配の言葉を掛ける!…

するとダグレスもパルメリアが助けに来てくれた事で息を吹き返す!…

この時パルメリアが無事である事を安堵すると、

次には懲りて居ない様子で言葉を口に!…

と言うのも意地からでもモツとアヤを始末したい!と怒りのままに言葉を続け!…

それを聞いてパルメリアも状況を確認するよう一度辺りを見回して行くと、

当然の如く躊躇う言葉を!…


「ッ!?…ッ……で、ですが!!…」


「仲間が三人もやられているんだよ!?…

栄光ある勇者のパーティが三人も!!!…

絶対に許さない!!!…絶対に!!!!…」


「ッ!?……ッ…」


勿論状況を見るにダグレス劣勢、退いた方が良い!とパルメリアは躊躇い!…

しかしダグレスは完全に頭に血が上っているのか、

そのパルメリアの忠告を一切聞かず!…仲間がやられてしまった事を口に!…

更に私怨を燃やしてそれこそ尤もの様な事をパルメリアに続けて話すのだが!…

その表情はまんまダグレスの本心を物語り!…

となるとそんなダグレスの表情にパルメリアも委縮!…

勿論反論も許されない様子で!…

渋々言う事を聞く様にモツ達に対して杖を構えると、

敵意を露わにし始める!…

そしてそんな様子を見てモツも哀れに思えてしまうと、

再度銃を構え出し!…


__…はあぁ~…ジャキンッ!!…


「ッ!!…まだだ!!…まだ終わってない!!!…」


「王子……ッ!!!…」


モツが銃を構えた事でダグレスは警戒、

しかし闘志はやはりまだ折れてはいない様子で…

その際さも自身を奮い立たせるよう某・赤い大尉の様な言葉を漏らして行き!…

その隣ではパルメリアが躊躇いを!…

しかしモツに対して依然として敵意を向けて見せると、

そんなパルメリアの反応にモツが疑問を!…ふとある感情を読み取って行く!…

と言うのも如何にモツから見たそのパルメリアの様子と言うのは、

に対して不本意の様に見え!…


{…やっぱり何か変だ!…

他の奴らは戦う事でしか生き残る道を見出せないのに!…

まるで修羅の国の様な連中だった筈のに!…

…あの子だけは何か退路を探っている?…って、いや…

それが本来普通なんだが…やっぱりダグレスが王子だから命を最優先?…

…いやそれとは別に何か違う感情がある様な?…}


それは今までのデグレアントの人間達とは違う様に見える事から疑問を!…

と言うのも周りをよく見ている分、何時でも逃げれるポジションをキープ!…

そしてシルビィとラグナスを相手にする際もあしらう様にして立ち回り!…

それはまるで余計な遺恨を残さない様にして居る様にも見えて居り!…

その理由にダグレス?…

等ととにかく様子が他の連中と違う事に注目して!…

思わず戸惑った反応を見せて居ると、次には空気を読まずにダグレスが動きを!…


__チャキッ!!…


「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!…」


「ッ!…さっきとは打って変わって突貫して来たな!…

…こっちもまだ怒りが治まっていないから好都合!!…」


それはもう正常に頭が回って居ない様子で、

感情のままに剣を振り被るとモツへ向かって吠えながらに突貫をし始め!…

と、そんなダグレスの動きにモツも機敏に反応をして行き!…

直ぐさま注目をダグレスに戻し!…

銃の威力から至近距離でのぶっ放しを控えて剣にシフトして行くと、

真っ向から勝負を!…するとシルビィとラグナスも動きを見せる!…

それはモツと連携を取る様に並走をすると、

シルビィとラグナスとの間でも声を掛け合い!…


__バッ!!!…バババッ!!!


「ッ!!…援護します!!…ラグナス!!…」


「承知!!…」


もはや阿吽の呼吸とばかりに簡略的!…シルビィがモツの右側でラグナスが左側!…

それは両翼に展開してダグレスを狙い!…

さっさと頭を獲る事で事態の収拾を図ろうとするのだが、

勿論そうはいかない様子でダグレスの背後ではパルメリアが!…

それは杖を掲げて魔法を唱え!…辺り一帯にまた水飛沫を!…

まるで機雷の様に宙に浮かせて待機させると、

次にはその向かって来るシルビィとラグナスに対して攻撃を!…


「させませんよ?…」


__ふよ…ふよふよ…ふよ…ヒュン!!…ヒュンヒュヒュン!!ヒュン!!…


「「ッ!?…」」


その際その水飛沫も然程大きくはなく約2cm位!…

それでも飛んで来る勢いは弾丸と化し!…

二人もまたその攻撃が飛んで来た事で思わず足を止めてしまうと、

モツとの攻撃の連携の機会を失ってしまう!…

そうして辛うじてその水弾も対処出来無い訳ではない様子で弾いて往なすと、

やはりパルメリアの攻撃がウザいのか!…

二人は途端に攻撃目標をパルメリアの方へと切り替え!…


__フォフォフォン!!!…バシバシバシ!!!……


「…やはり先にあっちを潰した方が!!…」


「…致し方有りません!!…モツ様、ご武運を!!…」


「ッ!…そっちも無茶をしない様にな!!…」


この時ラグナスが先にシルビィへ提案を!…

するとシルビィもそれを受け入れた様子で少しばかりムッ!と…

それは勿論ラグナスに向けてではなくパルメリアに向けて!…

そしてモツに対して申し訳なさそうに!…

無事を祈る様に一旦別れの言葉を口にすると、

モツもそれを聞いてハッ!と…二人に対して返事をする!…

さてそうしてシルビィとラグナスがモツから離れて行く様に!…

更に両脇へ展開すると、パルメリアへ向かって行き!…

一方でモツはそのままダグレスに向かって突貫して行き!…

ダグレスも一切退かない様子!…

その際また強がる様にしてモツに煽る言葉を口にすると、

勢い良く剣を振り下ろそうとして見せる!…


「随分と余裕を見せてくれるじゃないか!!!…」


「ッ!!…実際余裕しかないてなぁ!!!」


それこそモツの他人を気遣う様子に舐められている!と感じたのか、

煽りつつも不服そうに吐き捨て!…

と、それに対してモツも真っ向から剣を振り抜こう!と…

何なら煽り返す様に余裕の言葉を口にし!…

こちらも一切退く様子を見せる事無く真正面からの衝突を図って行くと、

次にはモツの背後よりアヤの叫ぶ声が!…それはモツに対して危険を告げる!…

その際その叫ぶ声は闘技場内に響く様にして聞こえて来ると、

モツは思わずビクッ!と…


「駄目えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!…」


__ッ!?…ババッ!!…フォン!!!…


「あっぶな!?…な、何だってんだ!?…」


それこそモツは判断が遅れた様子!…

何なら斬られて居ても可笑しくは無いのだが!…

それでも刹那張りの超反応を発揮して咄嗟にバックステップを挿み!…

ダグレスの剣をただの空振りに終わらせると、そこから不意打ち!…

する事無く、そのまま後ろへ下がって行く!…

となると次には戸惑った様子でその叫び声をあげたアヤの方の視線を向けると、

そのまま困惑の言葉を漏らし!…

するとそこには特段何かに襲われたと言った様子もない!…

ただいつの間にか座り直した様子でアヤが慌てた表情を見せて居ると、

何か知っている様子でダグレスの剣について語り!…

何が駄目なのか?も説明をする!…


「その魔剣とまともに戦っちゃ駄目!!!!…

その魔剣は!!!…[ダーインスレイヴ]なの!!!…」


「ッ!…ダーイン…スレイヴ?…

確かに他のゲームでも聞いた事の有る剣の名前だが?…」


それはこう言ったRPGをやった事が有る者なら一度は聞いた事の有る剣の名前で、

その名を[ダーインスレイヴ]とアヤは話し!…

その際アヤはそれはヤバい魔剣!とばかりに慌て続け!…

一方でモツは然程気にしていない様子!…

聞いた事が有る位の反応でやはり戸惑った様子だけを見せて居ると、

一方でダグレスがピクッ!と反応!…その斬りかかった状態から体を起こす!…

そしてアヤがその剣の事を知って居る事に感心をすると、

さも自分の事の様に喜ぶ言葉を漏らし始め!…


「ッ!…ほぅ?…あのエルフ?…

最初から何かと突っ掛かって来るとは思って居たけど…

如何もこの剣の事をよく知って居る様だな?…

…そしてちゃんとそのしている!!…」


「ッ!…何?…」


アヤは分かって居る!と言ってダグレスがニンマリ笑い!…

そしてこの魔剣と対峙する事がいかに危険なのかも理解している事を口にすると、

もはや狂人のそれ!…ズルリと奇妙な動きを見せる!…

宛ら一瞬しか見た事が無いのだが、

その様子はあの狂ってしまった鹿之助の様に見え!…

と、一方でモツはそんな様子に気が付いてかダグレスの方に視線を戻し!…

ダグレスの言葉に戸惑いを…

一体如何言う事なのか?とばかりに身構え出すと、アヤは更に説明を口に!…

モツへ注意喚起を続ける!…


「その剣で斬られたら最後!!…その傷は一生治らないで血を流し続ける!!!…

そしてその剣は呪われている!!!…一度鞘から抜いてしまったら!!!…

生き血を浴びるまで決して鞘に仕舞う事も出来ないの!!!…

って!!…お母様から聞いた!!!…

だからまともに戦っちゃいけないの!!!!…」


「ッ!…なるほどぉ~?……ッ…」


アヤが言うには呪われた魔剣!…

そしてその言われについても調べて居たのか、モツにその事を話し!…

何ならその凶悪性についても抜いたら最後!と…

如何に危ないか?を自身の焦る感情に合わせて!…

その際自身の父親もこの凶刃によって命が断たれた事を口にすると、

モツもそれを聞いて納得!…静かに理解の言葉を漏らして行く!…

するとモツは若干気を引き締める様に剣を握る手に力を入れると、

ダグレスを睨み!…と、そんなモツの眼光など御構い無しで!…

ダグレスはその説明に賛辞を贈るよう肯定!…そしてまた調子に乗って見せる!…


「フフフ!…その通り!!!…これは選ばれし者にしか握れない!!!…

崇高で最強の魔剣なのだ!!!…そしてそんな選ばれし者を相手にしている!!…

君の死は確定で絶望的なのだよ!!!…さぁ!!!…消えろよ!!!…

僕の目の前から!!…」


勿論アヤの話を聞く限りそんな良い物の様には聞こえないのだが、

ダグレスはずっと選ばれた!と言う事に固執して居り!…

その際件の魔剣を掲げては得意顔!…何処までも救い様の無い!…

とにかく未だに自分が一番である事を主張すると、

魔剣もそれに呼応する様に黒い炎を巻き上げる!…

そんな反応を露わにする!…

するとそれを見てアヤも更に怯えた反応を見せる一方、

やはり憎むかの様にその魔剣を見詰め!…

だが対峙しているモツは何故余裕の表情!…

それこそ途端に何かを思い出した様に反応をすると、

遂にはダグレスが話して居るのを無視して馬鹿にし始め!…


「…ッ!…あぁ~!!…あの剣か!!…

いやぁ~!!…勇者の魔剣!なんて言うから俺ぁてっきり!…

[グラム]とか[レーヴァテイン]とかの方を考えてたんだけど…

…まさかそっちに行くとはなぁ?…お陰で思い出すのに時間が掛かった!…」


それこそ如何言うモノか?を思い出した様子でモツは笑い!…

想像して居たモノと違う!とばかりに言葉を漏らすと、

他の魔剣の名前を口にし出し!…

と言うのもそれら魔剣の事を知っている様子で言葉を口に!…

何ならそれらと比べ始め!…

ダグレスのダーインスレイヴがさもマイナーな魔剣!とばかりに語ってしまうと、

更に笑う!…ダグレスの神経を逆撫でする!…

すると当然そんな事を言われた事でダグレスも途端に反応を示すと、

次には怒りの言葉を勿論吐き出し!…


「ッ!?…な!?…き、貴様ぁ!!!…何でそんなに!?…

ぼ、僕の魔剣を馬鹿にしているのか!?…」


「…いやぁ?…ただ[グラム]だと確かガード無効が付いてて面倒とか?…

[レーヴァテイン]だったら即死付与だから嫌だなぁ~…とかって考えたけど…

…たかが裂傷効果付与だろ?…大した事無いなと思ってな?…」


それは自身のプライドである魔剣を馬鹿にされて!…勿論動揺を露わに!…

だが同時に怒りを覚えた様子でモツに対してその魔剣の切っ先を突き付けると、

モツは怯むどころか更に煽る!…

何ならまた他の魔剣と比べて能力が地味!と言ってのける!…

それこそまるで某・赤い彗星の大佐の様に被弾の事を口にすると、

堂々と大した事は無い!と言い…

となるとそんな事を言われた事で更にダグレスは怒りを!…

と言うのも先程の言葉はこう言う意味に!…ダグレス自身が大した事が無い!…

当たる筈が無い!と言われた様に感じる訳で!…


「ッ!?…き、貴様ああぁぁ!!!!…絶対に切り刻んでやる!!!…

僕はお前より強いんだ!!!…魔剣に選ばれた勇者なんだ!!!!…

お前みたいなふざけた事を言う奴は!!!!…絶対に許さない!!!!!」


「…怒ったり笑ったり情緒不安定だなぁ、お前?…早死にするぞ?…」


言われた方は当然激昂!…

剣を構えてはその余裕たっぷりの態度にワナワナと体を震わせて見せ、

それもう怒り狂いまくり!…だがモツは一切その態度を改める事は決してなく!…

アヤの忠告など意に介さない!…

寧ろ子供の様に怒るダグレスの様子を見て!…

更に呆れた表情を浮かべて言葉を続けて行くと、

子供の相手をする様に剣を構える!…それは見るからに馬鹿にして見せる!…

その際もうモツの様子から見てとうに怒りは収まって居る様にも見られるのだが、

実際の所は全然落ち着いて居らず!…


__バサバサ!!…バサバサッ!!…


「ッ~~~~!!!…黙れえぇ!!!!…フゥ~~!!…フゥ~~!!…」


{ッ!……ふぅ…漸く…漸く反撃開始って言った所かな?…}


その証拠にモツの背中からはまだ[魔王の黒衣]が!…風も無いのにはためき続け!…

ダグレスもそんな様子など気にして居らず!…

モツに対して文句の言葉を漏らして行くと、

もう正常な判断も出来ない程に怒り心頭!…

モツもそれを見てやっと準備が出来た様な事を漏らして行く!…

と言うのもここからが本番!とばかりにまた少し構えを変えて見せるが、

次にはそんなモツの様子など御構い無しにダグレスが先に動きを見せ!…


__チャキッ!!…バババッ!!…


「ウオオオオォォォォォアアアアァァァァァァ!!!!」


「…冷静さを失った時点でお前の負けだぞ?…」


先程同様剣を掲げては無策に突貫を開始!…その際顔を真っ赤にして!…

闘技場内に響く勢いで吠えてその剣を握る手に力を入れると、

モツはサラッと流す様に!…静かに動きを見せて行く!…

それは呆れた様子で既に勝敗が付いて居る事を口にすると、

徐に剣を逆手に持っては相手の懐に潜り込むよう!…

宛ら辻斬りの様にダグレスに一閃を叩き込み!…

まるで時代劇の殺陣の様なそんなシーンを彷彿とさせると、

当然ダグレスを怯ませて行く!…


__スゥ…シュン…ズバアアァァァ!!!…


「ッ!?…グゥ!?…」


ダグレスはモツに斬られた事によりその場で片膝を着く!…

その際ダグレスから出血は見られない!…

それは着ている鎖帷子のお陰かノーダメージに近く!…

しかしそれは切り傷に対しての話であり、勿論打ち身に対しては効いた様で!…

故に膝を着いては動けなくなり!…

モツもそれを悟ってか徐々にゆっくりと立ち上る素振りを見せると、

剣と銃を共にしまう!…もはや勝敗は決した様に振舞って行く!…

そして氷の壁の向こうでも漸くいざこざが落ち着いたのか、

その現場にパルシィが合流して来て!…


「…おいアヤ!!…無事か!?……ッ!?…こ、これは!?…」


「…まずは一太刀!…と言っても勿論これで気が済む訳がねぇよなぁ?…」


現場に来てまずはへたり込むアヤの姿を見つけて行き!…

心配をする様に声を掛けて保護に当たると、

次には不穏な気を感じた様子でハッ!と…

そこで[魔王の黒衣]を身に付けるモツの姿を見つけて行く!…

するとそんなモツの様子を目にしてパルシィが戸惑った反応を見せて居ると、

一方でモツは徐にその蹲るダグレスの方へ!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!…


「ッ~~~!!!…い、痛い!!…痛い!!!…な、何だこれ!?…

勇者はこんな攻撃じゃ!?…ッ~~~!!!…

…ッ!?…く、来るな!!…来るんじゃない!!!…」


勿論怒りは収まるどころか更に増している様子で有り!…

一方でダグレスは初めて痛みと言うモノを感じたのか!…

打たれた脇腹を押さえて涙を流し!…

もはや勇者と呼べる様な勇ましさの欠片も無くしてしまうと、

モツの接近を簡単に許す!…

だがハッ!と気が付くなり反撃の動きを露わにする!…

しかしそれはもはや攻撃と言うにはあまりにも動きが素人しており!…

簡単にモツに見切られると、更にモツに詰め寄られて窮地に!…


__スッフォン!!…ッ!?…ギュン、ガッ!!…


「ッ!?…な、何を!?…」


「…まずは一発!!…これは…

お前がマグダラスと余計な事して女王様に心労を掛けた分!!!…」


苦し紛れの攻撃は当然空ぶり!…

モツもその隙を狙ってスッとダグレスの胸倉に手を掛けると、

無理やり起こす様にして持ち上げる!…

更にダグレスを困惑の窮地へと追いやって行く!…

その際ダグレス的にはモツに反撃をする絶好の機会ではあるのだが、

モツに詰め寄られた事によりそれ所ではなく!…モツもモツで鬼の形相!…

慌てるダグレスを目の前に!…ギュッと拳を握って意味深な事を口にすると、

ダグレスの左頬に向かって一閃!…綺麗な右ストレートを叩き込む!…


__バキイィィ!!!…ザザアアァァ!!…ッ~~~!!!…ギュン、ガッ!!…


「ッ!?…な!?…」


ダグレスはモツに殴り飛ばされた衝撃で後ろへ吹き飛ぶ!…

その際ダグレスは怯んで受け身が全く取れず!…

無様に尻餅を着く事になってしまうと、

また殴られた事も無いのか一人ショックを受け!…

一方でモツは更にダグレスへ詰め寄って行く!…

そしてまた座り込むダグレスの胸倉に向かって手を伸ばすと、

再び無理やり起こす様にして持ち上げ!…となるとこの後の流れも全く一緒!…

もう一度ダグレスの目の前で拳を握り!…

それを見てダグレスもまた戸惑う反応を見せると、モツは二発目の理由を!…

再び右ストレートを叩き込む!…


「二発目ぇ!!…コイツは!!…お前が女王様を斬った分!!!…」


__バキイィィ!!!…ザザアアァァ!!…ッ~~~!!!…ギュン、ガッ!!…


「ッ!?…ヒィ!?…」


怒りの限りストレートを連打!…

するとまたダグレスはモツに殴り飛ばされた衝撃で後ろへ吹き飛び!…

再び無様に尻餅を着く事になってしまうと、二度もぶたれた事でまた痛みを我慢!…

しかしそれを許さない!とばかりにモツが更に詰め寄って行く!…

そして三度座り込むダグレスに向かって手を伸ばすと、

三度無理やり起こす様にして持ち上げ!…

となるとやはりこの後の流れも全く一緒!…再びダグレスの目の前で拳を握り!…

それを見てダグレスも今度は怯える反応を見せるが、

構わずモツは三発目の理由を!…

何なら勢いに任せて三度右ストレートを叩き込む!…


「三発目えぇ!!!…これは!!…!!!!…」


__バキイィィ!!!…ザザアアァァ!!…


「ッ~~~!!…ブハァ!!!…」


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ギュン、ガッ!!…


三撃目!…やはり全く持って容赦の無いストレートがダグレスを襲う!…

となるとここからの流れも予想通り!…三度尻餅を着く事になってしまい!…

ダグレスも若干意識が飛んだ様なそんな反応を見せるが、

モツはそれでも止まらない!…

四度座り込むダグレスへ向かって手を伸ばす!…

さてこうなって来ると幾ら察しの悪い者でも分かる筈!…

四度無理やり起こす様にして持ち上げて行くと、三度その目の前で拳を握り!…


「四発目ええぇ!!!!…これは!!!…

散々俺達の事を馬鹿にして来た分!!!!…」


__バキイィィ!!!…ザザアアァァ!!…


「ッ~~~!!!!…ンゴッフ!!!…」


四発目!…これまたモツの怒りが大爆発!…

もはや怯える事しか出来ないダグレスの左頬を四度一閃!…

頭を大きく仰け反らせ!…

四度殴られた衝撃で後ろへこれまた大きく吹き飛んで行ってしまうと、

何ならもう尻餅を着くどころではなくその場に倒れる始末!…

左頬は見事にパンパンに腫れ上がる!…

となるとモツもこれにて漸く落ち着きを取り戻して行くのかと思いきや、

まだ許せない様子で五度倒れるダグレスに手を!…

それはもはやmurderer殺人鬼と化しており!…

絶対に許さない!と言う意思がヒシヒシ!と…

何ならこれだけは絶対に外せない!と言った様子で!…

そのダグレスの胸倉に手を掛けては無理やりその場に立たせて行くと、

ダグレスに五発目を宣言する!…


「五発目ええぇぇぇ!!!!!」


__ギュン!!…バキイイイィィィ!!!!!………ザザアアァァ!!…


五発目は特に力を籠めるよう叫んで行くと、その握った拳も更に大きく振り被り!…

と、ダグレスはもはや抵抗するだけの力も残って居ない様であり!…

首がカクンと折れては見る影もなく!…

もはや虫の息と言った状態ではあるのだが、モツは怒りのままに一閃!…

止めの一撃を見舞って行く!…

それは腰の捻りも入った大振りの右ストレートであるのだが、

動かない的をぶち抜くには充分で!…

見事にダグレスの左頬をこれでもか!とばかりに…

最後だけに思いっきりぶっ飛ばす様にして殴り飛ばすと、

ダグレスは受け身を取る事無く地面に叩き付けられる!…

しかしまだ死んではいない様子で瀕死になる!…

そしてモツも若干息を切らした様子で呼吸を荒げると、五発目の理由を口に!…


「…本当ならこの五発目はヤブが殴りたかっただろうけど!!…代役だ!!!…

…五撃目はテメェ等デグレアントがこの親子の愛を引き裂いた分だ!!!…

しっかり味わってくたばりやがれ!!!…クソ野朗が!!!…」


と言うのもマサツグに代わっての一撃らしく、モツ自身も思う所が有ったのか…

自身の怒りを最大限込めた様子でダグレスにクソ野郎!と…

ダグレスの顔面を見事に破壊!…

それはもう二度と人前に出れない様な酷い惨状にしてしまうと、

パルシィもその様子にドン引き!…アレは人なのか?と疑問を持つ!…

さてそうしてモツがダグレスとの決着を着けると、

一方でパルメリアは慌てた様子!…しかしシルビィとラグナスが良い仕事を!…

この二人のせいで助けに入れず!…

結果この惨状に更に慌てた様子を見せていると、パルメリアは本領発揮!…

それは更に波乱の戦いを呼ぶのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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