どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章四節 かの者の様子と気になる聖堂と魔術師団長再び!-

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さてここで少し視点は変わり未だデグレアント城で捕まって居るリーナはと言うと、

城の外が騒がしい事に気が付いて居り!…それこそこの騒がしい様子はマサツグ達が

助けに来てくれたのだ!と確信をする一方、何故だか既にもう諦めている雰囲気も

見せて居り!…とにかくその騒がしい様子に合わせて自分も脱出しよう!と言った

事は考えておらず!…その勇ましくも騒がしい物音が聞こえる様な方向をジッと

見詰め!…まるで牙を抜かれた猛獣だった物の様に…大人しくその外の様子が見える

窓からその光景を見ようとして佇んで居ると、次にはそのリーナの居る部屋に

ノックの音が!…


__コンコンッ…失礼いたします…ガチャッ…


「…リーナ様…結婚式の会場の準備が整いましたので、ご移動の準備を…

その際会場に着き次第お色直しを…そして今回の結婚式を行う際…

そのご様子を最新鋭の魔道具を用いて全世界に見せ付けるご予定である事を…

今ここにご報告の程をさせて頂きます……では…」


そのノックの音の正体はお付きの侍女!…まるでシルビィの様に澄まして見せ!…

落ち着いた具合に入って来るなりこの後のリーナの予定について口にし出すと、

淡々とこんな状況下でもやはり結婚式を行う事を説明!…それは予定通り!と

言った感じで続けて行く!…すると更に何を考えて居るのかその結婚の様子を

如何やってか放送する様な事も続けて話すと、一方でリーナはその話を聞いても

特に反応を見せる事は無く…


「…あぁ…」


__…ガチャッ…キイィィィ……コッ…コッ…コッ…コッ…


落ち着いて居ると言うか悲観して居ると言うか…何処か無気力な様子を見せ…

その侍女の説明をちゃんと聞いて居たのか?…簡単に返事だけを返して行くと、

次には侍女もその返事を聞いてスッと…ただそれだけを伝えに来た様子で

下がろうとする!…そしてガチャッと扉を開けてリーナが移動するのを待ち

始めると、リーナもスッと静かに窓から離れては移動をし始め!…ゆっくりと

歩き出しては部屋を後に!…侍女もその様子を見て安心して行き!…リーナが

部屋を出た所でスッと扉を閉じてしまうと、そのままリーナは結婚式場に!…

遂にタイムリミットが迫り始める!…


さてこれまた視点は変わって一方の無事帝都へ潜入する事に成功したマサツグは

と言うと、そのリーナの結婚式を阻止する為に動きを当然見せ!…その際まずは

何かしら情報は無いのか!?と軽く辺りを探索!…だが幾ら調べても有るのは

簡単な張り紙ばかりで!…その張り紙にも具体的にどの場所でやるか?…時間も

いつから始まるのか等が何も書かれていない事に気が付いて行くと、若干怒りと

焦りを感じ!…とにかく悩む様子を見せて居た!…すると少ししてからそこに

後から追って来たグラトニアとモツがやってくると、マサツグと合流して行き!…


__将軍・ハドンの顔を踏み台にしてから十数分後…


「ッ!…あっいた!…」


「ッ!!…そこの二足歩行の熊ぁ!!…止まりなさぁい!!!」


この時既にグラトニアとモツは合流をして居た様子で共に行動!…そして誰も

居ない路地裏にて悩む姿を見せる奇妙な熊の姿を見つけて行くと、グラトニアが

まずは見つけた!と言葉を漏らし!…その際モツにも教える様に指を差し示し!…

するとモツもそれに気が付き言葉を!…さもマサツグに逃げるな!と言わん

ばかりに声を掛けると、マサツグも気が付いた様子で反応!…その二人の居る方を

振り向いて行く!…


「ッ!…モツ!…それにグラ子も!…」


「ッ!?…グ、グラ!?…ちょっとぉ!!…へんな略し方を!!…」


その際マサツグはモツとグラトニアから追われていた事を忘れた具合に反応を

すると、次にはパッと明るい表情を見せては手を振り!…そしてこうして合流

出来た事に心強さを覚え!…二人に向けて嬉々とした様子で名前を呼び!…

何ならもうグラトニアとも友達感覚!…簡単に名前を略して読んで見せ!…

その略し方にグラトニアもピクッと反応を示して見せると、次にはマサツグに

抗議!…だがそれもモツが遮るように割って入って邪魔をする!…すると今度は

モツがマサツグに迫って行くと、当然!とばかりにお説教が始まり!…


「そんな事は如何でも良い!!…毎回毎回突発的に行動を起こして!!!…

それに付き合う!!…後始末をする方の身にいい加減になりやがれ!!!…

しかも油断を許さないって時に!!!…ホント何を考えてんだ!!!」


それこそ今日と言う今日は!とばかりに猛烈カンカン!…と言ってもまだモツと

しても本気で怒って居る訳ではないらしく!…あくまでも厳重注意!と言った

感じでボロボロと文句を零して行くと、マサツグを圧倒!…となるとマサツグも

そんなモツに対して戸惑って見せる!…その際両手を前に出してドウドウ!と

壁を作って見せると、その迫って来るモツに勘弁してくれ!と謝り始め!…


「ッ!?…ちょ!!…わ、悪かったって!!…

でもあぁでもしないとシロが離してくれなくてさぁ?…」


「ッ!…ったく!…まぁ分からんでも無いが!…

っで、ここから如何するつもりだ?…目途は?…」


モツに謝る一方で言い訳も口に!…特に相手がシロであった為!…ほかに手段が

思い付かなかった事を続けてモツに話して行くと、マサツグの中ではアレが

最善の策であった!と…となるとモツも何と無くマサツグの事情を察して行く!…

そしてモツも呆れながらこれ以上の説教を不要とすると、次に何をするつもり

なのか?をマサツグに尋ね!…と、一方で文句を言い損ねたグラトニアは膨れて

見せ!…しかし二人は取り合わず、構っている時間が無い様に振舞って行くと、

マサツグはモツの問い掛けに返事をし!…


「…それが全く!…

張り紙がそこら中に張ってあるから見れば分かると思ったんだが…

肝心の日時が書かれてないわ場所も書いてないわで…

…でもまぁ結婚式って事だから恐らく教会!!…

オマケにあの派手好きのボンボンの事だから!…

デカい聖堂とかそう言う所でやるか?ってぇ一応考えては居たんだが…」


と言うのも全くのノープラン!…だがずっと何も考えていなかった訳では無い様で、

大体の予想を口に!…何ならそこにダグレスの思考も交えて行き!…自分なりに

場所は絞られる!と…この帝都にある聖堂等が怪しい事を更に話すと、総当たり

するつもりで居たのか!…この時チラッと町の方に目を向ける!…すると帝都は

勿論広いのだが、それでも何やらそれっぽい尖塔は幾つか見られ!…何ならその

尖塔の中には鐘が付いている物や付いていないで分かれており!…と、モツも

マサツグの視線に気が付き!…同じくチラッと町の様子に目を向けると、理解出来た

具合に言葉を零し!…


「ッ!…なるほどな?…高確率で考えられる!…」


「ッ~~~!!!…ちょっとぉ、無視しないで頂戴!!!…

それに!!…ここは一応敵のテリトリー内なのよ!?…

そんな悠長な事をしてて!!…間に合わなくなっても!!…」


それはモツもしっかりと納得が行く内容であったらしく!…次には思わず不敵に

笑みを浮かべては予想が出来る!と…そして今見えている町の中で尖塔と鐘が

付いている建物を目視だけでピックアップし始めると、マップを開いて印を付け!…

と、そんな二人に対してグラトニアが鬱憤を爆発!…と言うのもずっと無視を

されている事を不服とし!…ここが敵のテリトリーである事!…総当たりするだけの

時間が残って居るかも怪しい事を口にするが、その指摘を受けても尚マサツグと

モツは一切慌てず!…


「なぁに、行けば分かるさ!!…

…それに中まで入らなくても一発だろう?…」


「ッ!…え?…」


「…なんせ…」


「「…なんせ派手好きボンボンの結婚式なんだから!…」」×2


宛らそれは絶対的な自信が有る様子で!…マサツグが闘魂を注入しそうなそんな

言い回しで大丈夫!とグラトニアに話をすると、見たら一発で分かる!とばかりに

言葉を続け!…となるとそんな言葉を言われてグラトニアもえっ?と…未だ理解が

出来ていない様子で!…とにかく戸惑い一言言葉を漏らして見せて行くと、それに

対してモツが含みの有るトス言葉を口に!…そして二人で揃って根拠となるアタック言葉

グラトニアに放つ!…それこそまるで決め台詞の様に二人がその言葉を口にすると、

余計にグラトニアは戸惑う事に!…


「ッ!?…え、えぇ~…」


__…ピッ!…ピッ!……ピッ!…ピッ!…ピッ!……ッ…ヴウンッ!…


それこそそこまで派手好きなの!?と言い無げな表情で戸惑い続け、言葉に

ならない声を漏らし!…一方でそんなグラトニアを余所にモツは更に辺りを

見回し!…他にそれっぽい物はないか!…今見える段階でとにかく怪しい

場所に更なる目星を付けて行くと、最終的には五か所!…その目星を付けた

マップを共有し出す!…その際初めて見るデジタルなマップにグラトニアも

ビクッと反応をすると、これまた驚きを露わに!…


「ッ!?…な、何…これ!?…これは?…地図?…」


「ッ!?…え!?…これって共有できたの?…」


初めて見る宙に浮くデジタルなマップに戸惑いを隠せず!…何なら仕舞にはこれが

地図であるかどうかまで確認し始め!…何ならマサツグもNPCにもマップを共有

出来たのか!?と…そのモツがやって見せた機能に驚き慌て!…今までこのマップを

見れたのはフィロだけであった!と一人戸惑いを感じて居ると、モツもモツでそんな

二人の事など御構い無しに!…早速説明に入って行く!…その際先程目星を付けた

場所を指差して見せると、モツ個人が怪しい!と思った事を同時に話し!…


「…とりあえず気になったのは五か所だな!…

ここはまだ入って直ぐの所だから…この玄関口を後ろに置いてぇ…

…そうだな…配置的にはあの広場を中心に…

四角形を作る様にそれぞれ聖堂が立っている様だ!…

そしてその四つに尖塔と鐘が付いている!…

まずはこの四か所から調べるのが賢そうだ!…」


モツが言うには怪しい箇所はやはり五か所!と…その際具体的な位置も

実際の光景と照らし合わせ!…そのピックアップした聖堂にも先程話に

出ていた尖塔に鐘、この両方の特徴が見られた事を話して行く!…

因みにデグレアント帝都はあの霊峰の麓…山に囲まれる様にして

建てられている為、城を頂点になだらかな坂で町が一望出来る様に

作られており!…故に下から見上げる様にしてモツも確認が出来た!と…

そして進んで行くなら手前から!…まずこの五か所の内四か所!…

この五か所を総当たりするのが恐らく一番ベストであろう事を話して

行くと、マサツグも戸惑いながら理解出来た様子で返事を!…


「…ッ…ッ!!…な、なるほど!…それで?…」


その際戸惑った理由と言うのも先程のマップ共有の話であって、無言で話しを

肯定された様に感じてしまい!…が、それでもとにかくモツの説明に対して

一応ちゃんと話を聞いて居た具合に返事をして見せ!…だがそれでは当然話は

終わらず!…先程の話に五か所目の話しが無かった!と…今度はその五か所目の

話について更に詳しく話を聞きたい様に!…モツへ続けて言葉を掛けると、

モツも当然説明を口に!…その五か所目の話に入って行く!…


「…そこから更にその四つのある聖堂より後ろ!…

奥にもう一か所聖堂がある!…恐らく城からも近いし…

こっちが本命の臭いがするんだが!…一応通り道って事で!…

やっぱりあの手前の四つは確認をしておいた方が良いとは思う!…

奥がブラフって可能性を考えてな?…」


と言うのもその五か所目は城を隠す様に建っている事からモツもここが本命!と

感じている様子で、一番怪しい!とモツ自身も本音を口に…何なら城からも

近い事からより素早く事を進められる!とそれと無くマサツグ達に補足して行き!…

だがそのまま進んでハズレだった場合の事を考えると!…何かそのタイムロスが

如何にも響きそうな嫌な予感を感じてしまい!…と、この事からモツは最初から

全部回る!とマサツグに提案をし始め!…手前から順に見て回った方が良い事を

改めて説明!…相手の術中に嵌らない様に!…マサツグ達へ相手が未知数である事を

理解させる様に勧めて行くと、マサツグもそれを聞いて更に納得した様子を

露わに!…


「…なるほど?…念には念をって訳か…」


「そうだ!…」


それこそ今度は真剣に話しを聞いた様子で!…そしてジッと奥の聖堂を見詰めて

行き!…モツもそのマサツグの零した言葉に対して!…さも同意を得られた様な

確かな手応えを感じた具合に返事の言葉を口にすると、共に奥に建っている聖堂を

見詰め!…一方でその二人の様子にグラトニアが徐にイライラとし出す!…

と言うのもこうして居る間にも当然時間が進んでいる訳で!…そうして黄昏て居る

場合では無い!と…


「……はあぁ~…とにかく!!…

さっさとあの聖堂を調べれば良いんでしょ!?…

…ったく!…このまま待ってたら日が暮れちゃうってのよ!!…」


「ッ!?…そ、そんなに怒らなくても…ッ!…」


それこそグラトニアが呆れる様にして溜息を吐き!…漫画やアニメみたいに格好を

付けている場合ではない!とばかりに声を上げると、無理やり話を纏める様にして

更に言葉を!…要点だけを確認し出す!…と言うのも肝心なのは聖堂で有り!…

こんな事をして居たら時間が勿体ない!と…マサツグ達に文句を言うよう言葉を

吐き!…そのグラトニアの言葉を受けてマサツグ達も思わずビクッと反応をすると、

チラッとグラトニアの方に視線を!…するとそこで徐々にマサツグ達から離れる

グラトニアの姿を見つけて行く!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……?ッ…


「…私は先に右側から調べて行くから!!…

アンタ達は左側から調べて頂戴!!…

…そして何か有ったら叫んで!!…

私も何か有ったら吠えてアンタ達に合図をするから!!」


それはまるで今から二手に分かれるよう右側の聖堂に視線を向けると、この時

マサツグはまだ何も分かって居ない様子で戸惑いを露わに!…だが一方の

グラトニアはドンドン話を進めて行き!…自ら右側の聖堂を担当する事を

話し始め!…残りの左側をマサツグ達に調査をするよう任せた感じでお願いを

すると、更に何か有った際の合図についても話しを!…それこそ互いに叫んで

合図を取る事を決めて行く!…となるとそんな原始的な方法で確認を取り合う事に

思わず抵抗を感じて居ると、否定をする間もなくグラトニアは行動を開始!…


__…スゥッ…ダッ!!!…


「ッ!?…え、あぁ!?…ちょ、ちょっとぉ!?…」


「じゃ!!…また後で会いましょ!…」


この時グラトニアは若干腰を落として駆け出す体勢!…するとモツも待った!を

掛けようと手を伸ばし、グラトニアを引き留めようとするのだが!…しかし

その伸ばした手がグラトニアの肩や手に届く事は決して無く、空を切って空振りに

終わり!…となると一人焦ったグラトニアはそのまま駆け出し!…その去り際に

最奥の聖堂で合流をするよう最後に言葉を残して行くと、そのまま路地裏に姿を

消す!…となると残された二人はこれまた共に戸惑ってしまう!…だがこうして

ただ戸惑うだけでは当然居れず!…次には更に二人を急かすよう帝都にハドンが

戻って来て!…


__ガゴンッ!!…ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!…


「…良いか!!…我々は帝都に侵入したネズミを探す!!…

そして当然駆除もする!!!……我らが帝都に侵入した事を!!!…

我々の威信を賭けて大いに後悔させてやるのだ!!!…

手段は問わん!!!…何としてでも排除するのだ!!!…良いな!!!」


その際ハドンの顔にはマサツグに踏まれた際の足跡が!…それはクッキリと肉球で

残っており!…若干赤く腫れる様にしてハッキリ見て取れる状態でそのまま在ると、

周りの兵士達は見ない様に振舞う!…それこそ笑ったら死ぬ!とばかりに自身の

感情を殺して見せる!…因みに先程の記述通りにハドンが一人で帝都に戻って来た

のでは勿論なく、一個小隊約3~40人位の兵士を引き連れマサツグ達の捜索を!…

何ならそれはもう当然怒りに震えて居り、見つけ次第始末を!と…もうプライドを

賭けてでも始末する事を命令して行き!…兵士達も戸惑いながら従い!…早速帝都の

各方面へと散って行く様子を露わにすると、それを陰ながら見ていたマサツグ達も

焦る!…ウカウカしては居られない!と動きを見せる!…


「…ありゃかなりカンカンだなぁ~…動くか?…」


「当たり前だろ!…あんな顔一面に肉球の跡!…

威厳もクソも無いだろうよ!!……とにかく!…

右はグラトニアが行っている!!…俺達は言われた通り左側を!!…」


その怒りを露わにするハドンの顔を見て自分でも引く様なそんな反応を思わず

見せると、とにかく動く事をモツに尋ね!…となるとそのマサツグの言葉を

どっちの意味で受け止めたのか?…この時何方とでも取れる様に!…と言うより

両方の意味でマサツグに呆れながら動く事を含めて返事をすると、グラトニアの

指示に従う!…マサツグ達は頼まれた左側の聖堂の方へと進んで行く!…

その際ここからは見つけると当然面倒なので、隠密第一に敵の目を掻い潜りつつ

徐々に進み!…


__ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ!!…ッ…


「…よし!…アレが行ったら次の通路に移動するぞ!…」


「…何でそんなに手慣れてるんだ?…」


と、ここで活きて来るは数々の隠密作戦での経験で有り!…物陰に隠れながら

敵の行動を観察!…そして相手の動きを見切った後、隙を見て無力化!…或いは

構わずそのまま背後を通り過ぎると言った芸当をやって行くと、もはやその動きは

プロクラスにまでなっており!…となるとモツとしても今までこう言った場面は

色々あったが!…マサツグの手慣れている様子に思わず戸惑い!…何なら未だ

くまさんの姿のせいか!…同時に何かその様子が可笑しく思えて笑いそうになって

しまうと、取り敢えずツッコミを入れて我慢!…とにかくマサツグを先頭に追従を

して行く!…そして何事も無くまずは左側の手前にある聖堂の前へとやって来ると、

決して姿を現す事無く物陰からその聖堂の様子を観察し!…


__サラサラサラサラッ…チュンチュンッ…チチチチチチッ…ガサァッ…


そこは町の外の騒がしさとは裏腹に静かな雰囲気が漂って居り!…聖堂前には

噴水が設置され、サラサラと優しい水の流れる音が聞こえ…そして石畳の道沿い

には低木が植えられ花が咲き!…植木には小鳥が止まり!…それこそ歌を歌って

いるかの様に囀って居る!…そんな中マサツグとモツはその聖堂の敷地内にある

隠れられそうな藪の中からスッと顔だけを覗かせて行くと、静かである事に

疑問を持ち!…


「…うぅ~ん…明らかに…

結婚式をやる様な雰囲気では無いよな?…静か過ぎる!…」


「…だな…となるとここはハズレって事か…

…よし、だったら次の場所に移動して…見つかるリスクを減らし…ッ!!…」


と言うのも結婚式をするにしては静か過ぎる!と…特にダグレスの性格から!…

絶対にこんな上品な静けさが有る訳が無い!と踏んで行くと、マサツグが

ハズレ!とばかりにモツへ声を!…するとモツも同じ事を考えて居たのか静かに

肯定の返事をする!…そしてモツはミニマップを開くなり今居る聖堂のマーカーを

スッと消すと、マップを閉じて移動を口に!…と、思った矢先にそこへハドンの

兵士達が到着し出し!…


__ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ!!…


「…やっぱりこっちには居ない!!…」


「…そもそもここはだ!…

賊が入れば一発でバレる!…それこそ今頃大事になっている事だろう!…

…とにかくここはハズレだ!!…別の所を探すぞ!!…」


それはやはりマサツグ達を探している様子で!…忙しなく辺りを見回し始め!…

しかし結局居るのに見つけられない!…本当に探索したのか?と思える位の

ガバガバ振りを披露すると、何やら足を止めて話しをし始める!…と言うのも

その兵士達もここに居る筈がない!と言った事を漏らして行く!…その際理由に

何か何処かで聞き覚えのある名前を口にすると、それが聖堂を守っているから

居る筈が無い!と…何ならそれは人の気配に敏感なのか?…居たら既に大事に

なって居る!と更に続け!…とにかく居ないのであればここに居ても仕方がない!

と話しを切り!…足早に次の場所へ兵士達が駆けて行くと、一方で当然その名前に

マサツグとモツが反応!…途端に嫌な予感を感じ始める!…


「…なぁ?…さっきの聞いた?…」


「…ロクな思い出が無い奴の名前が聞こえたが…」


それこそ敵本拠地なのでその名前を聞く事自体に別に違和感は無いのだが、

マサツグ達からすればロクな思い出が無く!…何なら面倒事を掛けられた事しか

ない訳で!…その名前を聞いて何か嫌な予感を感じて現実逃避!…マサツグが

モツに聞こえていない!と…返事をして欲しそうに先程の事について質問を

すると、モツも嫌そうな感じで返事を!…だがしっかりと聞こえた様子で

名前と言う!…その際モツも嫌な予感を感じて怪訝な表情を浮かべて行くと、

その二人の嫌な予感と言うのは的中してしまい!…


__サアアアァァァ!!…シュンッ!!…ッ!?…


「モツ(ヤブ)!!!…」×2


徐にサアァと優しく頬を撫でるそよ風が吹いたと思うと、そのそよ風は突如

風速を上げ!…となると二人のそれに反応して機敏に行動!…その際気付いて

いないヤバい!と感じ!…お互いが共に危機を告げる様に名前を呼ぶと、

次には藪の中から姿を露わにするよう聖堂前に!…転がる様にして出て来て

しまう!…因みに動いて居なければどうなっていたのか?と言うと、先程まで

二人が居た場所にはまるで暴風が吹き荒れた様に部分的に藪に穴が!…

それこそ台風の次の日の稲の様に倒れており!…マサツグとモツも回避した後で

確認!…まさにヤバい!と更に嫌な予感を感じて居ると、今度は聞き覚えのある

声が聞こえて来て!…


《…よもや!…よもや我が聖域でこうしてまた会う事になろうとはなぁ!!…》


__ッ!!…ああぁ~……


それは如何にも上から目線の感じで聞こえ!…相手もマサツグ達と面識がある様子で

何処からともなく話しをすると、その声を聞いた途端にマサツグとモツは落胆し!…

と言うのもその声を聞いて先程話していた内容を思い出す様に!…出会いはデッカイ

亀の背中!…そこに洞窟が一つあり!…その洞窟の中で声の主と大乱闘を起こした!

と言った事を淡々と思い出してしまって行くと、次には会いたくない様子でとても

嫌そうな顔!…何なら顔を上げる事すら嫌になる!…しかし顔を上げない事には

相手の姿を勿論確認出来ない訳で!…互いに覚悟を決めた様子で顔を上げると、

やはりそこには見知った顔が!…と言うより人物がマサツグ達の前で浮いて居り!…


__バシュンッ!!…シュゴゴゴゴゴゴ!!!……ッ…


「こうしてまた貴様達と会うと言うのも運命か!…

必ず始末してくれる!と考えては居ったが!…」


「…こっちは二度と会いたくなかったよ!!…」


マサツグ達の目の前にはまるで某・無双ゲー!…或いは歴史漫画に出て来そうな

諸葛○明っぽい格好をした女性がフワフワと宙に浮いている姿が見て取れると、

その手には羽扇が握られており!…何なら凄くリラックスするよう何かにもたれ

掛かる様子で座っており!…こうして会えた事に運命!と…勿論恋ではなく仇!

とばかりに…マサツグ達を見下ろし羽扇で自身を仰ぎながら怒りの言葉を口に

すると、その言葉に対してマサツグもコッチの台詞!とばかりに文句を!…

そしてモツと一緒に立ち上がる!…その際既に逃げられる雰囲気では無いのだが、

一応と思ったのかモツがその女性に声を掛け!…


「…一応質問なんだが…見逃してくれたりはぁ?…」


「フンッ!!…そんな事をする筈が無かろうて!!…

貴様達は一度ならず二度も!!…私の顔に泥を塗って!!…ッ~~~!!!…」


と言うのももうここに用は無いから逃げたい!と、だがその女性の口から出て来た

返事はモツの予想通りのモノであり!…何なら向こうは既にやる気になっており!…

その身に妙な風の帯を循環させる様に纏い出し!…依然マサツグ達に対して怒りを

露わにして見せると、執念深さも人一倍!…面倒臭さを発揮する!…となるとそんな

様子にモツも更に脱力する素振りを見せて行くと、マサツグがそんな女性に対して

文句を口に!…


「いや先に喧嘩を売って来たのはそっち!!…」


「…しかもそれだけでは無い!!!…貴様達は私の大事な!!…

大事な!!…ッ~~~~!!!…」


それこそきっかけを作ったのはそっち!とばかりに…元の原因は女性に有る!と…

責任転嫁をして来た事に当然噛み付くよう言葉を漏らして見せると、一方で女性の

不満は止まらず!…何なら次には大事なモノを盗まれた!と言って吠え出し

始める!…となるといきなり女性がそんな事を続けて言い出して来た事で何を?と

言わんばかりに戸惑って見せると、二人は揃ってへっ?と表情を困惑させては

言葉を漏らし!…


「「ッ!…は?」」×2


「私の大事な!!!…も奪い去った!!!…

…絶対に!!…絶対に生かしておけようモノか!!!!」


勿論全く覚えがない様子で呆れた具合には?っと声を揃えて吐き!…だが一方の

女性は感情が昂り!…とにかくこの鬱憤をマサツグ達に!…その際奪われたモノに

対して[マリアンヌ]と続けて話して行くと、もう絶対に許さない事を更に口に!…

一方その[マリアンヌ]と言う名前に対して疑問符を浮かべる事態となる!…

この時何そのベ○ばらに出て来そうな名前?とばかりに二人がその正体について

悩んで行くと、次にはマサツグが思い出した様子でハッ!と…


「…マリアンヌ?……ッ!…あ、あぁシルビィの事か!!…

…いやぁ~シルビィには色々と助けられてるぞ?…」


「ッ!?…ッ~~~!!!…キイィ~~~!!!!」


何でもその[マリアンヌ]と言うのはシルビィの事で!…その名前を耳にしたのも!…

あのドワーフファミリアにてバルディアナが戦車で乗り込んで来た時の事を

思い出すと、あぁそう言えば!とばかりに…シルビィ!と自分達の呼んでいる方の

名前を口にする!…するとその名前を聞いて女性がピクッと反応をすると、

マサツグの事を睨むのだが!…しかしマサツグはそんな女性の事など御構い無し!…

今となっては立派な仲間!と…シルビィが自分にとって必要不可欠な仲間の様に

話して見せると、その言葉に女性は発狂!…更に怒りを露わにして見せるので

あった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
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2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

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