どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-

-第八章四十九節 攻略本?と不穏な死に様と生きてた風魔道-

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さて謎の化け物の出現で怯んではいられない!とばかりにリーナを先頭に各々が

動きを見せ始めると、一方でデグレアント城ではモツが[天上の御使い清浄異聞録]を

片手に頭を悩ませ!…と言うのもその独特の聖書めいた言い回しがモツにとっては

如何にも読み辛く!…意味が分かり難かったりそもそもとして理解が

出来なかったり…ある種の拒否反応の様なそんな苦戦を強いられながらも!…

何とか読み進めそれらしい文章を見つけ出すと、今度はそれを如何やって全体に

伝えるか?で…また頭を悩ませる事となって行く!…因みにその文章と言うのは…


〈その天使…悲しみの数だけ体を裂き…

我が身の犠牲を持って使徒を生まん…

嘆き悲しむ天使を唯一救うは神であり…

神が天使を救いて…

真にその世界の浄化を終わらせん…〉


そこに書かれて有ったのはまさに今の状況を表したであろう文章がツラツラ…

やはりあの肉塊は元・幼女の体の一部らしく!…その体を裂く事で使徒と言う

名のモンスターを生み出している事がそこに書かれて有るのを見つけて行くと、

そこまではモツも何とか理解!…しかしその後の文章の解釈で如何にも悩む!…

それは神と言う名の存在で、それこそそんな者が居る訳無いのだから端折っても

良い様な気も最初はするのだが!…しかし読み進めば読み進める程に如何にも

その存在が気になってしまい!…別に毒されて来た!とかそう言う訳ではない

のだが!…この事件を解決する上で!…何か無視出来ない様なそんな存在である

異質なモノが感じられると、その意味でもモツは頭を抱える!…

とにかく暗号でも解いて居るかの様に戸惑って見せる!…


「…言っている意味が全くって訳じゃないんだが!…

一体これはどういう事なんだ?…神が天使を救う?…じゃあその神ってのは?…

…てかこれ!…トンデモネェ事が書いてあるんだが!?…

よくこんな惨い事をそのテメェの彼女にやろうって考えたもんだな!?…」


「………。」


その際モツ自身も全く分からない訳では無い事を口にすると、そこに書かれて有る

文章を改めて軽く口にしながら!…ジッと[天上の御使い清浄異聞録]を見詰め!…

何ならここに書かれて有る事をよくまぁやったものだ!と…それも自身の思い人の

体を用いて!…何なら本当に愛していたのか?とばかりにゼファーに言葉を掛けて

行くと、ゼファーは無言で天井を見つめる!…まるで死んだ様に固まってしまう!…

そして何も答えないままモツもこの事実を如何やって伝えるかで悩んで行くと、

ここでふとある事を思い出し!…


「……ん?…ッ!?…って、そう言えばヤブは!?…それにフィロも!?…」


__バッ!!…バッ!!…


と言うのもこの突然の事態のせいで忘れて居た様で!…ふと近くにマサツグが

居ない事に気が付き始め!…辺りを見回しそこでマサツグの姿形が無い事に

またハッ!として行くと、更にフィロも居ない事に疑問を!…とにかく二人の

姿を探し始める!…それは少しでも今は戦力を確保したい!と言った不安から

来るモノで、更にあのブラックホールの爆発後なので普通に心配にもなり!…

だが幾ら見回しても辺りにあるのは瓦礫の山で!…柱は倒れて壁となるよう!…

或いは今にもボキッと折れそうなそんな様子も見られて行くと、

迂闊に探し回る事が出来ない!…故に第二の方法で二人を探す!…


「……スゥ~~……ッ!!…

おぉ~い!!…居たら返事をしてくれぇ~!!!…」


__…ッ!……ピコピコッ…


「今は少しでも力が欲しい!!…

と言うかこの状況を打開するのに二人の力が必要なんだ!!!…

…もし動けないなら声を上げてくれ!!!…今すぐ助けに!!!…」


その方法と言うのも大声で叫ぶ!…モツは徐に息を吸い出し、そして次には

謁見の間内に響く勢いでマサツグ達へ向けて呼び掛け!…勿論その言葉と言うのも

返事をして欲しい!と言ったモノで…となるとそんなモツの呼び掛けにピクッと…

倒れた柱の裏でフィロが聞こえた!とばかりに…しかしやはり動けない様子で

反応をすると、更にそんな事など知らないモツは言葉を!…率直に今自身が思って

いる事を続けて話す!…その際位置だけでも分かれば助けに行けるかもしれない事を

話して行くと、次にはその返事はモツから見て奥の倒れている柱の陰から聞こえて

来て!…


「…モツ……」


「ッ!!…そ、その声はフィロか!?…フィロすまないが力を!!…」


それは無気力気味にモツの無事を確認するよう!…その際モツから見てフィロの

姿は柱が邪魔で、その姿は全く見えず!…だがそれでもモツはフィロが返事を

してくれた事で安堵して行き!…次にはまた同じ事を!…フィロの力が今必要で

ある事を若干申し訳なさそうに続けて話すと、そのモツの言葉に対してフィロは

拒否をするよう…いや何か途轍もない絶望感に襲われている様子で更に言葉を

返して行く!…


「…悪いが今のわっちにそれを叶えてやれる力はない…

…ただ…ただいまは…そっとしといてはくれぬか?…」


この時全てを失った様に自身が無力であるようフィロが言葉を零して行くと、

その声は徐々に涙声へと変わり!…何なら今はそっとしておいて欲しい!と

意味深な事まで口にする始末…それは何かが今になって実感となって来た様な!…

とにかくその声の様子から何か有った事が容易に想像付くと、モツは戸惑った

様子で言葉を!…と、次にはハッとフィロの言葉が頭を過った様子で反応をする!…


「ッ!…な、何を言……ッ!?…」





最初のフィロの返事で[お主は]と言う言葉が思い出されると、そこから連鎖的に

フィロ!…或いはマサツグの身に何かが起きたのかが容易に分かり!…

と、この時返事をしているのはフィロで有り!…もしフィロの身に何かが有った

のなら返事は無い!と…何なら返事をしているフィロの様子が可笑しい事から!…

咄嗟的にマサツグの身に異変が有った事が分かって行くと、それこそ持って居た

異聞録を落とす位に!…何か嫌な予感を感じてしまう!…


__ッ!!!…ッ……ドサァ!!………ババッ!!…


そしてモツが目に見えて酷い動揺を露わにすると、今度はそのフィロの声が

聞こえた方へと駆け出し!…と、簡単にその倒れている柱を乗り越えて行き!…

もはや危険など気にしては居れず!…自身の考えが間違いである事を願いつつ!…

自身の目でフィロが今如何言う状態で居るのか?をバッと確認して行くと、

そこにはフィロに膝枕をされているマサツグの姿が!…しかしその様子は如何にも

イチャイチャとしている様子にはとても見えない!…


「ッ!?…オ、オイオイ!!…嘘だろ!?…」


「…綺麗な顔をしておるじゃろ?…

これが先程まで死に物狂いで戦っておった男の顔には到底見えん…

…まるで穏やかに逝った様な…そんな男の顔じゃ……ッ…

…わっちが…わっちが殺した様なモンじゃ!…」


モツの目から見ても!…いや、マサツグの頭の上にあるステータス表記には

[dead]の文字が!…となるとマサツグが死んでしまった事に戸惑いを隠せず!…

まるで現実を疑う様に言葉をポロッと漏らして行くと、一方でフィロは

目を覚まさないマサツグを見詰めたまま…さも今のマサツグが綺麗であるよう

話しをする!…その際こうなってしまった事についても自身のせいだ!と卑下し

始めると、モツもそんなフィロの言葉にツッコミを入れ!…


「…ッ!!…い、いやそんな自分を卑下している場合じゃ!!!」


「お主も見ておったじゃろうが!!!……わっちが!!…

わっちがあの様なヘマをせんなら!!…わっちがあの場に居なければ!!!…

マサツグはわっちを助けるような真似はせんなんだと言うに!!!…」


「い、いや!!…あの!!…」


と言うのも今はクヨクヨ等としては居られない!と…勿論フィロの気持ちも

分かるのだが、今は緊急事態で有り!…何ならマサツグはプレイヤーで!…

これはゲームであるからリスポーン出来る!と…フィロに説明をしたい所では

あるのだが、如何説明したモノか?と悩むモノで!…何ならそんなモツの

言い様にフィロが怒ってしまう始末に!…そそしてドンドン一人で沈んで行き!…

自分のせい!と今にも後を追いそうなそんな様子を見せて居ると、モツもそれを

見て更に慌てる!…となると今度は宥める羽目になって行く!…

しかしこの時同時に何か嫌な予感も感じてしまう!…と言うのも!…


__ヴゥンッ!!……ッ…ピロリィ~ン♪…


 --------------------------------------------------------------------


 [件名:早く起きろ!!]


 おいヤブ!!! 早く起きてくれ!!!

 このままだとフィロがトンデモナイ事になっちまうぞ!!!


 --------------------------------------------------------------------


__………。


このゲームは死んでしまってもプレイヤーがリスポーンを選択しない限りは、

その場に留まり続ける事が可能であり!…何なら周りに助けを求めれるよう

チャット機能も付いて居り!…自身のキャラで喋る事は復活をしない限り

出来ないのだが、このチャット機能を用いて助けを!…モツはそれを利用して

マサツグに早く起きるよう急かす文章を送るのだが、そのチャットに

マサツグからの返事はなく!…その返事が無い事に何か嫌な予感を感じつつも!…

その際何かの間違いか悪ふざけかと思いもう一度マサツグに対してチャットを

送るのだが!…


__…ヴゥンッ!!……ッ…ピロリィ~ン♪…


 --------------------------------------------------------------------


 [件名:早く起きろ!!]


 悪い冗談はやめてくれ!!!

 今本当にそれ所じゃない!!! てかヤブも分かってんだろ!?

 早く起きないとフィロ!!…いやフィロだけじゃない!!!

 他の皆もヤバい事になるんだぞ!?…おい聞いてんのか!?


 --------------------------------------------------------------------


__………。


何なら注意をする様に文章も打ち直し!…だがやはり反応は帰って来ない!…

その際未だマサツグのアバターもそこにある事からリスポーンはまだして

いないと分かるのだが、逆に言えばそれが嫌な予感を想起させ!…

と言うのもこのゲームには現在進行形で色々と余計なモノが絡んでおり!…

その余計なモノのせいでシステムに異常が!…となると今マサツグは絶賛

ゲームの中に閉じ込められたのと同意で有り!…選択肢を選べない事から!…

一度ログアウトして再起動と言った手順も踏めない状態なのでは!?と

考えると、プレイヤー側としては如何しようもなく!…マサツグが欠けた事で

更に戸惑う!…勿論マサツグが如何にも出来なくなってしまった?事に

対しても心配をして行くのだが、その肝心の返事が無い事にはモツとしても

動き様な無い訳で!…


{…おいおいヤブ!!…何で返事をしないんだ!?…

…もしかして本当に何か異変を引いちまった!?…

だとしたら間違いなく運営に報告するのが筋なんだろうが…}


__…ヴゥン!!…ヴンッ……ッ!!…


とにかくマサツグからの返事が無い事でまずは戸惑い!…そして自身の中で

不安を膨らませて焦りも覚え!…最悪もしもに備えて!…徐に画面を開きいつでも

運営に通報出来る様に身構えても見せるのだが、逆にそれをした際のデメリットも

突如思い出した様にハッ!と…考えてしまうと如何にも躊躇いを覚えて行く!…

それは件のハッカーがもし罠を仕掛けていたら?と考えたからで、何ならこの戦争の

引き金を作ったのもそのハッカーが原因!と言っても過言ではなく!…

それこそ運営に通報した途端突如バグが!…等と言った無差別テロに近い事が

起きそうなモノで!…


{で、でも待てよ!?…もしここで!…

ここで余計な事をして更に悪化したらマサツグは如何なってしまうんだ!?…

…ま、まぁそんな運営に限ってそんな事態にはならないと思う…

思いたい所ではあるんだが!!……ッ…}


余計な事をしてマサツグに危険な目が遭ったら!と…嫌な予感から始まり

不安が不安を呼ぶ様に!…モツの中で嫌な妄想がさも風船の様に徐々に

大きくなって行くと、一向に通報が出来ない!…と、同時に嫌な汗も一緒に

掻く!…さてそうしてモツが通報出来ずにその場でピタッと固まって居ると、

そのモツ達が居る謁見の間に誰かが駆け込んで来る様にして慌しい物音を立て!…


__…ッ…ゴゴゴゴッ…ギイイイィィィ!!!…バタンッ!!!……ッ!?…


「ゼ、ゼファー様!?…ご無事で!?…そ、それにこの有様は!?…」


それはまるで独りでに重い謁見の間の扉が開いた様に軋む音が!…しかし開いたかと

思えば今度は閉まり!…そして中の様子を見て驚いたのか!…何処か聞き覚えのある

声で倒れているゼファーを心配する言葉を掛けて行くと、更にその中の光景でも

驚いたのか!…動揺を隠せない様子で言葉を続ける!…となるとそんな侵入者の

反応にモツもハッ!と気が付いて行くと、次にはその侵入者の姿を確認しようと

柱の陰からコソッ!と…


__ッ!……ッ…そぉ~~……ッ!!…


「…や、やはり奴らが!!…奴らがやったと言うのですか!?…

…そ、それにあの化け物は!?…アレはゼファー様が仰っていた!!…

世界を作り直す天使様ではなかったのでは!?…

…あれではただ地獄を作り出す悍ましい何か!!…

生物と呼ぶのも烏滸がましい!!……ゼファー様!!…これから如何すれば!?…

我々は如何すればよいのでしょうか!?!?…」


相手に視認されないよう覗き込むと、そこには慌てた様子のバルディアナの姿が!…

それはマサツグが倒れた事で漸く動ける様になったのか!…駆け付けて来た具合に

その倒れるゼファーの元へ!…急ぎ近付き滑り込む様にしてゼファーの顔に

自身の顔を近付いて行くと、次には質問攻め!…まずはその腹部の傷は誰に

やられたのか?を質問する!…その際もう犯人は分かっている様子で恐らく

マサツグ達の事を口にすると、相手の返事を聞かないままに次の質問をして行き!…

と言うのもバルディアナもあの化け物を見て来た様で!…それこそ話と違う!と

ばかりに…天使ではなく化け物!と…さも神をも冒涜する悍ましい何かであるよう

やはりパニックの状態で話しをすると、終いには答えを求める様に!…

指示をゼファーに仰いで行く!…だがその質問をした所でゼファーからの返事は

なく、ゼファーは天井を見詰めたまま静かに涙を零し!…


__……ッ…ツゥ~~……


「ッ!?…ゼ、ゼファー様が涙を!?…

…ッ!?…い、いやそんな事を言っている場合ではない!!…

ゼファー様!?…ゼファー様お気を確かに!!…」


自身の過ちに気が付いたのか、それとも自身の悲願が失敗した事にショックを

受けているのか?…と、とにかく涙を流すゼファーにバルディアナも驚き!…

思わず仰け反る様なそんな反応を露わにすると、また途端にハッと我に返る!…

そしてやはり判断をゼファーに求めて行く!…その際その様子と言うのはまるで

ある種そう躾けられて来た様に見えてしまうと、仕方が無いと言うか何と言うか…

具体的にはバルディアナは自分で判断が出来ない!…と言うかしてはいけない様に

見えるモノで!…故に答えが返って来ない事で不安になり!…その声もまるで

見捨てないで!と訴える様に何か悲嘆的な声の様に聞こえて来ると、モツが

見かねた様子で次には行動!…柱から姿を現して行く!…


__……ッ…バッ!!…


「おいバルディアナ!!…」


「ッ!?…キ、キサマは!?…ッ…ッ~~~!!!…

よ、よくも!!…よくもゼファー様を!!!…」


この時勢い良く柱の上に立って見せると、次には一応警戒をしながらバルディアナに

声を掛け!…その際先程まで開いていた通報画面などは一切消し!…マサツグの事は

一度保留!…今は騒がれて五月蠅いバルディアナの対処に当たって行くと、

突如モツが現れた事でバルディアナもピクッ!と…驚いた様子で反応をする!…

そして次にはそんな現れたモツに対してキッと眼光を鋭くゼファーの仇!とばかりに

睨んで見せると、当然!とばかりに敵意を露わに…が、その手はまだどこか怯えて

いる様子で震えて居り!…モツの目から見てもはっきりと分かり!…情けないと

言うか何と言うか…とにかくそれ所では無い事をバルディアナへ口にすると、

ここで同時にハッとある事を思い付き!…


「ッ!…はあぁ~…おいおいそんな事を言ってる場合じゃないだろ!?…

それにそんな震えた手で!…って、そうだアンタ!!…

アンタ[念話]は使えるのか!?…」


「ッ?!…きゅ、急に何を!?…貴様に答える義理は!!…」


まるでツッコミを入れる様に言葉を口に!…そして同時に思い付いた事と言うのは

仲間との連絡手段で、バルディアナに[念話]は使えるか!?と…となるといきなり

そんな事を聞かれた事でバルディアナは更に戸惑い!…が、それでもモツに対して

反抗的な態度を!…やはり自身の王がやられた事でモツを目の敵にして見せると、

一方でモツはそんなバルディアナに対して謎に強気の姿勢!…再度急ぎであるよう

問い掛け続ける!…


「いいから答えろ!!!……答え次第では!!…

そこの王様だけでなく、この世界自体が破滅を迎える事になるぞ!?…

…それも!!…それもテメェらが望まない形でだ!!」


「ッ!?…コ、コイツ!!…何を言って!?…」


その際ただでは済まない事を身近な者を使って更に規模を大きくしながら

話して行くと、無理やりにでもバルディアナに協力を求め!…と、そんな事を

モツに言われてもう一つバルディアナは戸惑ってしまい!…宛ら気圧された様に

ビクッ!として見せ…それでもモツが威圧的に振舞って来た事でバルディアナが

更に反抗的な態度を見せようとすると、ゼファーがそれを見かねた様子で声を!…

掠れた声を上げて見せる!…


「…バ…ディ…ア…」


「ッ!?…ゼ、ゼファー様!?…ゼファー様!?…」


それこそ本当に聞こえたのかすら怪しいレベルの音量でバルディアナの事を呼んで

行くと、バルディアナには聞こえて居た様子で次には機敏に反応を示し!…

何なら漸く返事を返してくれた!とばかりに安堵するレベルで慌てて見せ!…

そしてモツの事など御構い無しに!…ゼファーに視線を向けて必死にゼファーの

名前を連呼すると、それはもう忠犬!…ここでマサツグの言っていた事を

理解する!…


__ッ!……ッ…ッ!…


〈…いやだってバルディアナ…

をしてたから!…〉


「…ヤブが言ってた事って…こう言う事か?…」


この時バルディアナの注目がゼファーに向いた事でモツも警戒を一旦解除!…

と、少ししてからここに来る前のバルディアナに対してのマサツグの態度を

思い出し!…その際言っていた言葉も!…不意に思い出したよう何かふと

物悲しい気持ちになってしまうと、まだ完全に死んだ訳では無いのだが!…

まるでマサツグを偲ぶ様にポソッと言葉を口にする!…さてそうして一方で

バルディアナの警戒が解けた所で、ゼファーはバルディアナが求める指示を

その当本人に伝えて行き!…


「…こ…よ、り……は…ツ、君…指…に従っ…て…て…う…これより君はあのモツ君の指示に従って動いて貰う


「ッ!?…は!?…な!?…ど、如何して!?…」


が、その声は掠れて居る為やはり聞き取り辛いモノで!…離れて見ているモツには

もう全く何を言っているのか分からず!…本当にちゃんとゼファーの言う通りに

話しがバルディアナへ届いて居るか如何か?が不安になると、一方でその掠れ声でも

ちゃんとバルディアナは聞こえているのか!…何ならさも普通に会話をするよう

そのゼファーの話に返事をする!…その際ゼファーの言う事が信じられない様子で

驚いた反応を露わにすると、ゼファーは構わず話を続け!…


い、じょう…た…せい…だ異常事態発生だ

か、れ…は…バ…モノ…とう……をま、か………ッ彼にはあの化け物の討伐を任せてある

アレ…ワ……が…のぞ…だ…天……ではアレは我々が待ち望んでいた天使などではない

あ…ッあれは……ア…ッ…だ…亡…だアレはただの亡霊だ…」


「ッ!?…ぼ、ぼう…れい?…」


恐らくゼファーとしても勿論必死に何かを訴えようとしているのであろう!…

だが依然として何を言っているのかはモツには分からず!…その何を言っているのか

分からない!と言う事で如何にも不安を積もらせて行くと、これまた一方では

やはりちゃんと話は伝わっているのか!…親身にバルディアナが耳を傾ける!…

その際ゼファーが亡霊と言った事に対してその亡霊とは何なのか?が分からず、

尋ねるようバルディアナが言葉を復唱するのだが!…しかしその亡霊について

ゼファーは追加で話をする事はそのままなく!…ただ自身の考えを口に!…

バルディアナに改めて指示を出す!…


「…そ…だそうだよ、てよってわ…あ…ッ…ぃき、す我々はアレを廃棄する

き…は…てつ…を君にはその手伝いをか…の…サ、ポ……ッ…って、…ッ彼のサポートに回って貰う

わた私はは…うご、け…ッ……い私は動けそうにない…」


「ッ!?…そ、そんな!!…し、しっかり!!…」


それはただ言い聞かせる様に肯定?をした様に言葉を漏らして行くと、

同時にあの化け物を見限る意思をバルディアナに話し!…その上で改めてモツの

サポートをするよう言葉を続けて漏らして行き!…化け物を始末する上で

モツの協力が必要不可欠!と…何なら自らもまるで動きたい様なそんな事を

口にするが、当然見れば分かる通りに動ける筈も無い訳で!…苦しそうに

言葉を濁してしまう!…するとそんな反応を見てバルディアナもまた慌てる

そんな素振りを露わにすると、事切れない様にしっかり!と…が、言った所で

正直時間の問題の様に見えるのだが!…ゼファーは問題無い!と…

バルディアナに安心するよう更に言葉を続けて行く!…


「…ッ…ベ…に……ぬ…じゃ…い別に死ぬ訳じゃない

い…もう……で、…で、し…ても…い……は、おも……ッいやもうここで死んでしまっても良いと私は思っている…」


「ッ!?…え!?…」


その際バルディアナにフッと笑みを浮かべて見せるが、次にはそれも力無く

これまたフッと解けてしまい…と言うのもまるで死んでしまいたい!と…

突然の感情のジェットコースターと言わんばかりに!…急にヘラって途端に

絶望する様なそんな面影を見せて行くと、勿論バルディアナもこれに反応!…

またやはり慌てて見せる!…そして思い止まらせようとゼファーを前にして

一人ワタワタとして見せると、一方で突如ヘラった理由をゼファーは語り!…


「…わた…の、ね…ッ…かな…な…かっ私の願いは叶わなかった

あっ…の……た…きょ、じん…ッ……か…した……だけあったのはまたあの狂人が復活した瞬間だけだ

もう…ッ…ど……ても…ッ…が、か…ぎもう一度作るにしても時間が掛かり過ぎる……

それ……わた、が……き…を…た…ッ…って……るかそれまで私が正気を保って居られるかも…ッ…かっ…ないもはや分からない

だ…ッだから……も…ッ…ほう…たく…しか…ッ…無い……ッもう解放されたくて仕方がないんだ…」


「ッ!?…ッ…ッ~~!!…」


と言うのも精神的ショックと疲労が大きい様で、天使を呼ぶ筈が狂人を呼んで

しまった!と話し始め…この時ゼファーが言う狂人と言うのは勿論ディマイオスの

事を指しており!…その際モツがこの会話を聞いて居たなら!…お前も大概!と

ツッコミを入れそうな所ではあるのだが、肝心のモツはその二人の会話を黙って

見詰めて居る事しか出来ず!…未だ一体何を話しているのか?と疑問を覚える!…

そしてモツの後ろではマサツグも未だ変化を見せず、フィロの膝の上で

沈黙しており!…となるとフィロも黙ってただマサツグの頭を優しく撫で続ける

様子を見せ!…これには謁見の間内の空気は最悪に!…空気が淀みに淀んで

息苦しさの様なモノも感じ出すと、そんな中まだゼファーの絶望節は続きを見せ!…


「…かの…ッ…が…ッ…のよ…ごく彼女が居ない此の世は地獄だ

だれ…ッ…ス…んで……に…よう…お……か誰が好き好んで地獄に居ようと思うかわた…ごめ…ッ私は御免だ

さい…ま…ッ…わた…が……つ……って…う…ッ…が最後まで私の我儘に付き合って貰う事になるが

バル…ッ…ナバルディアナ……きみ、は…と…ッ…に君は彼と共に…」


それは色々と疑問が残る所ではあるのだが、やはり彼女が居ない此の世は

要らない!と…またスッと目から涙を零し始めて行き!…早くこんな世界から

旅立ちたい!とばかりに死を望むそんな言葉を口にすると、やはり心残りは

あの化け物の事か!…三度バルディアナに指示を出して、目を閉じ始める!…

それこそそれを最後の遺言に事切れそうなそんな様子を露わにすると、

また空気が重くなりそうな雰囲気を見せるのだが!…次にはバルディアナが

驚くべき行動に出始め!…と言うのもモツそれで面喰い!…思わずギョッとして

驚きの余り固まる様子を見せてしまうと、一方でゼファーの心残りで

ある化け物が!…また動きを見せようとするのであった!…

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異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

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2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

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