どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第九章-スプリングフィールド王国・再び編-

-第九章三十二節 地獄の着陸劇!と一家のトラウマと久しぶりのギルド!-

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マサツグ達を乗せる飛行船は徐々に降下!…そして遂に発着場へと侵入して行き!…

何とか町のど真ん中で落ちる危機を逃れる事には成功するが、

それでも当然ながら予断は許されない!…各々がそれぞれ危機感を持つ!…

それは飛行船の舵を握る者と辺りを警戒する部下達とで!…

連携を取るよう気を巡らせると、

一方で町中の方ではもしもに備えて兵士達が待機しており!…

と言うのも飛行船が万が一に落ちても

直ぐ救助に掛かれるよう待ち構えて見せ!…発着場の方でも心配そうに!…

徐々に侵入して来る飛行船に落ちないよう祈りを捧げる者が見られ出すと、

誰もが固唾を飲んで見守る!…

とにかく心配をする!と言った様子をチラホラ見せて居た!…

そして肝心のチャンス?を起こしたマサツグはと言うと、

まるでその役目を終えたかの様に!…


__…ちぃ~~ん……


「だ、旦那様ぁ~!!…そこは危のう御座いますのでこちらにぃ~!!…」


「…先生が動かなくなっちゃったのです!…」


液体燃料の給油口の前で茫然自失!…それまで動けていたのは一体何なのか?…

依然としてフィロを抱えてシロを顔にくっ付けたまま立ち尽くすと、

もう動けない!とばかりの様子…となるとシルビィも心配をするよう声を掛ける!…

そこに居ては危ない!と言って移動をするようマサツグに促して行くのだが、

やはりマサツグの耳には届いていないのか!…その場から一歩も動かず!…

と、動かない様子にハクも戸惑った様子で言葉を零し!…一方でその足元?では…

空賊と船員達がエンジンの前に石炭を持って来て!…

更にエンジンの火を大きくするよう石炭を燃やし始めると、

同時に石炭の焼べ方までレクチャーし始め!…


「いいか!!…まずは小石クラスに砕いたモンから炉にぶち込む!!…

そして徐々に火が大きくなって来た所で拳骨台だ!!!…

この手順を間違えたら火は不調を来して安定して燃えねぇ!!!…

よぉく覚えておけ!!!」


それはまるで先輩が後輩に教える様に!…順番としては小石台から!…

そこから順を追って大きくして行くよう!…

火の加減を見ながら注意をする事を口にすると、

この時船員達はその話をちゃんと聞いている様子で!…

何ならその場に居る全船員達が集まって見せる!…

そして真剣な面持ちで今後この様な事が無い様に!…

しっかり記憶に叩き込む様子を露わにする!…

が、その光景と言うのは傍から見るととても可笑しなモノに見え!…

と言うのも船員が空賊に物を教わると言うのはなんとも滑稽と言うか?…

とにかく普段では見る筈も無い!と…

さも異様な光景の様に見れる様子をシルビィ達に見せて居ると、

一方でやはり真面目なのか!…

ふと船員が空賊に質問をし出す!…


「…ッ!…じゃ、じゃあ…この更に細かく砕いた物は?…」


「それは完全に火を落としてしまった時用のモンだ!!…

万が一に備えて用意した!!…今は要らねぇから置いておけ!!!…

…ッ!!…おい万が一にもそんなモンを今の炉にぶち込むんじゃねぇぞ!?…

今ぶち込んだら最悪爆発して!!…

ここに居る奴ら全員もれなく黒焦げになっちまうからなぁ!?」


__ッ!?…どよぉ!?……ッ…


この時その船員は戸惑った様子でスッと…

更に砕いた砂?クラスの石炭を指差すと、これは使わないのか?と…

するとその問い掛けに対して空賊もちゃんと返事をして行き!…

何でもそれを使うのは本当にエンジンの火を再燃させる時に使うらしく!…

今は使わない!と言って触らないよう…何ならハッと思い出した具合に!…

更にその石炭の扱いについても要注意である事を慌てて口にすると、

船員達もそれを聞いてどよめき!…途端に危険物を見る様な目で石炭を見る!…

さてそうしてエンジンルームでそんな珍しい様子が見られていると、

一方の操舵室では更に慌ただしいやり取りが行われており!…


__フウェイル号・操舵室にて…


「…ッ!!…高度限界域に突入!!…高度限界域に突入!!!」


「ッ!?…思ったより早ぇな!!…でももう目と鼻の先だ!!!…

このまま突っ込む!!!」


その際部下の一人がリナに言われていた通りに報告を口に!…

それは宛らインコかオウムの様に!…

慌てた具合に何度も同じ言葉を復唱すると、

それを聞いたリナも更に慌てて見せる!…

まるで計算に狂いが出たかの様に言葉を漏らす!…

だが目標と言うかゴールはもう目の前に見えて居り!…

リナは余計な事を考えずに突っ込む事を口にすると、

今出せる速力を全開に!…まるで猪の如く出して行く!…

となるとそれに呼応するよう辺りの様子を見ていた空賊達も!…

クルッとリナの方へ振り向くと、何も心配は要らないよう声を掛け出し!…


「…右舷全然問題無し!!!…こっちに注意はもう要らねぇ!!!」


「左舷も全然問題無し!!!…何なら発着場の奴らが気を回してか!!…

気になる障害物が一つもねぇ!!!…まるで地面が更地みたいだ!!!」


と言うのも突っ込んで行く上で障害物は無い!と…

それこそもう安心!とばかりに右舷の心配は要らない事を口にして行き!…

左舷も同じく何も心配が要らない事を話して行くと、

発着場の職員が気を回したかの様な事を更に続け!…

と、両舷からGOサインが出た事でリナは更に臆する事無く突っ込んで行き!…

一方で更に発着場側と言うか!…ギルドから派遣されてきた冒険者達が多数!…

まさに緊急の命を受けて今まさに現場へ到着すると、

まずはその場で待機している兵士達に声を!…現状の状況を聞き出し始める!…


__スプリングフィールド王国・発着場現場にて…


「…ギルドから依頼を受けて来た者だ!!…現状は!?…」


「ッ!…今!…飛行船が四番係留塔けいりゅうとうに真っ直ぐ向かって言っている所だ!!…

このまま行けば!!……いやしかし!!…」


「…ッ!…ね、ねぇ?…何だか普通より速度が出てない?…」


勿論連携を取る為にコミュニケーションは必須!…

何なら共に慣れた様子で会話を始め!…

兵士がその冒険者に今の状況を話して行くと、

あくまでも希望的観測も交えつつ!…

しかし同時に不安を覚えるそんな言葉も漏らして行く!…

と言うのもそれは冒険者達の方でも同じ不安を覚えた様子で、

飛行船の突っ込んで行く速度に疑問を持ち!…一方でその飛行船の操舵室!…

現場はと言うとリナが自棄!…と、言う訳では無いのだが!…

全員に聞こえるよう途端に声を上げると、

次には現場にいる兵士や冒険者達を驚かせ!…


「…よし!!!…お前ら!!!…掴まれええぇぇぇぇ!!!!」


__ゴオオォォォォ!!!!…ガチャンッ!!!…ガギギギギギイイィィ!!!!…


何故なら勢いそのままに係留塔へ突っ込んだからで!…

その際飛行船の先端にあるフックを係留塔に掛ける事を成功させ!…

が、当然勢いは未だ停まらず!…それこそ係留塔を押し曲げる!…

いや寧ろ飛行船の先端をメコォッ!と減り込ませるそんな様子を見せてしまうと、

それを見た現場の面々は最悪の事態を想定する!…

勿論この時飛行船内も阿鼻叫喚の地獄と化す!…

しかしそれでは終わらない様子でリナもここから空賊の意地を見せ始めると、

その握っている舵を思いっきり回して舵を切り!…


「ッ~~~!!!…いっけえええぇぇぇぇ!!!!」


__ガララララララ!!!!……ゴゴゴゴゴゴ!!!!…ガゴンッ!!!…ッ!?…


それこそまるでこれを想定して居た様子で!…掛け声と共に舵を回し!…

飛行船をその場で大きく旋回させて行くと、現実リアルでは絶対にあり得ない!…

ゲームの中だからこそのトンデモ停泊術をその場で見せる!…

と言うのも飛行船のフックは係留塔に掛かっており!…

これは人の手で外さない限り、絶対に外れる事は無く!…

と、それを利用して塔の周りをクルクルと旋回!…

その際飛行船の先端が思いっきり塔に引っ掛かってしまっているのだが、

そんな事など御構い無し!…力任せに強引に!…

接岸する上で出した推進力の行き先を!…

その旋回で逃がす様にして回り続けると、

勿論そのあり得ない光景に冒険者や兵士達が酷く驚く!…

一方でやはり船内は地獄と化してしまう!…


__フウェイル号・船内…


「キャアアアアアァァァァァァ!!!!」


「ウ、ウワアアアアァァァァ!!!!!」


何故ならこれは諸に遠心力を受ける停泊方法で、

当然中は振り回した後のお弁当の様に片寄り!…

となるとこの時こんな事になるとは露程も!…

知らない者達が壁に押し付けられる事態となり!…

まぁ幸いな事に家具類は固定されている様で!…

その家具に押しつぶされると言った事は無いのだが、

それでもその身に受ける遠心力と言うGは凄まじいモノで!…

冒険者・空賊・船員以外は漏れなくノックアウト!…

見事なまでに失神してしまい!…収まった頃には床に倒れて!…

後に保護され病院に送られる事態となってしまい、ある意味で全滅!…

暫くの入院を余儀なくされる!…

そしてリナも隙を見てエンジンの動力を切って行くと、

徐々に徐々にと飛行船を落ち着かせ!…

完全に落ち着いた頃には係留塔はボロボロ!…

それこそよく最後まで持ったな!と言わんばかりの状態で…

飛行船が落ち着いた所で徐々に飛行船が地面にスッと落下して行くと、

次には重さを感じさせる音を辺りに響かせ!…完全沈黙となって行く!…

と、ここまでが長い飛行船の旅となり!…

勿論飛行船に乗っていた面々は漏れなく同じ感想を持ち!…


__…もう…もう!…もう絶対!!…飛行船には乗らねぇ!!!……×4


マサツグを始めとしてマサキにくまさんとオリハの四人!…

シロは依然としてマサツグの顔に張り付き!…

フィロもマサツグに怖がる振りをしてギュッとマサツグの体を堪能すると、

人知れず笑みを零す!…何なら余裕であった様子を露わにする!…

尚シルビィとハクに至ってもシルビィがハクを庇ってくれた事で無傷で有り、

ハクもその重力?に沿って立っていたらしく同じく無傷で!…

が、くまさんやマサキはまるで拘束魔法を受けた様な体験をその身に感じた様で!…

こんな事ならもう乗らない!と…やはりトラウマを覚えた様子でゲッソリすると、

とにかくこの後来た冒険者の面々に保護され!…飛行船を後にする!…

更には当然リーナやラインハルトと言った!…

面々にも心配の目が向けられる事になるのだが、二人はさすが!と言うか…


__停船後のフウェイル号・船内…


「…リ、リーナ皇女殿下!!…ご無事で!?……ッ!?…」


「ッ!!…あ、あぁ…大丈夫だ!……一体何が?…

まるで拘束魔法を受けた様な感覚を?…」


兵士達が慌てて船内に突入した後!…急ぎリーナの居る部屋へと駆け付け!…

その部屋の中に入り無事を確認して行くと、

そこには擦り傷一つ負った様子もなくただ戸惑うリーナの姿があり!…

と言うのも肝心の本人は何が有ったのか?を分かって居ない様子であって!…

頑丈と言うか脳筋と言うか…とにかく無事であった事に安堵しつつ!…

そのリーナの様子を見てえっ!?と兵士達が戸惑っていると、

更に部屋の外から聞き覚えのある声が聞こえ!…


「…おぉ~い!!…リーナぁ~!!」


「ッ!?…ラ、ラインハルト将軍もご無事で!!…」


その声は言わずもがなと言った所でラインハルトの呼び声!…

さも用事でもあるかの様に…呑気にリーナの名前を口にすると、

その聞こえてきたラインハルトの声に兵士達もハッ!と…

すると数人が部屋を出てラインハルトの姿を

確認し出す!…するとそこにはあの黒い鎧甲冑姿のラインハルトが当然の様に、

傷一つ負う事なく歩いて来ており!…

となるとラインハルトも兵士が居る事に気が付くと、ん?と注目する様に視線を…

一方で無事であるラインハルトに兵士達は敬礼をし始め!…将軍が帰って来た事に…

何なら無事である事にも喜ぶよう声を掛けて行くと、

ラインハルトはその言葉に思わずえっ?と…戸惑いの色を露わにする!…

と言うのも!…


「…ッ?…んん?…お前達、何故ここに?…

それにご無事で?…一体何が有ったと言うのか?…」


「ッ!?…え!?…」


この時ラインハルトはまるで何が有ったのかも分かって居ない様子で言葉を口に!…

何なら部下の兵士達が今目の前に居る事も不可解!と…

わざわざ出迎えにでも来たのか?程度で声を掛けると、

その兵士の心配が分からない様子で言葉を続ける…

ただその言い様から何か事件が有った事には違いない!と理解を示し…

だが兵士達からすればそんな事を言うラインハルトの方が不可解で!…

逆に質問をされた事で当然戸惑い!…

その返答に困る様なそんな反応を露わにすると、

それこそとにかく戸惑うばかりにえっ!?と…言葉を零す!…


「え?……ッ…え??…」


となるとそんな返事をされた事でラインハルトも返事をするようえっ?と零すと、

時間を置いて更にもう一度えっ?と…

と、後にラインハルトは何が有ったのか?の説明を受け!…

そしてラインハルトがこの事態を知らなかった理由について!…

部屋で鎧に着替えて瞑想をしていた事が明かされると、

それを聞いた兵士達に当然の如く呆れられる!…

何ならリーナからもさすがにそれは!とばかりに言葉を言われる!…


さて何だかんだ在りながらも無事?春野原に戻って来ると、

マサツグは取り敢えず春夏秋冬の大陸を制覇し!…

今現在ヘロヘロになりながらもココ、ギルドへとやって来る!…


「…はあぁ~…酷い目に遭ったぁ~…ただ帰って来るだけこうなるとは…」


「…オ母サンモウ飛行船ニ乗ラナイ…オ母サンコレカラズット海路…」


「…そりゃくまさんもこうなるってモンだわ…」


ギルドに入ってマサツグが酷い目に遭った!ともう疲れた様子で零して行くと、

後ろから付いて来たくまさんも心ここに在らず!と言った具合で言葉を零し!…

何ならここに来るまでの道中ずっと譫言の様に同じ言葉を零し続け!…

マサキもこれには同感!と…

もうあんな目に遭うのはご免!と言った様子で静かに頷いて腕を組むと、

オリハもこれには仕方がない!と…

飛竜戦の時より怖かった事を同じく同意して見せる!…

さてそんな事が有りながらも!…

リーナとラインハルトを連れてギルドまで来たのは言うまでもなく、

王城に届ける為であり!…


「……ッ!!…マ、マサツグさん!?…それにリーナ王女殿下まで!?…」


__ッ!?…どよおおぉぉ!?!?…


マサツグ達がギルドに入って行くなり職員の誰かが気が付いた反応を露わに!…

それはもう戸惑った様子でマサツグの事をさん付けで呼び!…

並びに後からリーナが家出の時に着て出たドレスアーマーで同じく!…

ギルドに入って来ると、王女殿下!と…

まるでトンデモナイ者達が来たかの様に慌てて見せる!…

すると今度はそのギルド職員の慌て様に他の冒険者プレイヤー達も機敏に反応をし始めると、

それこそ人をさもレアキャラを見る様にジッと視線を向け始め!…

何なら本当に本人達である事にどよめきまで起きる始末になり!…

一方でマサツグは面倒!と…思わず溜息を吐く様なそんな素振りを見せて居ると、

これまた一方でリーナは慣れている様子!…そのギルド職員に返事をする!…


「あぁ、今戻った!…それにしてもマサツグ?…

何故ギルドに来たのだ?…城にはそのまま向かえば?…」


と、返事を返した所でふと疑問を漏らし始め!…

と言うのも何故一度ギルドに立ち寄ったのか?と…

一応クエストとしてはリーナを王城に送り届ける事が目標で有り、

報告をするにしても早過ぎる!と…

何なら立ち寄らずにそのまま王城に向かえば良かったのでは?と…

続けて質問をして行くと、

一方でマサツグはそのリーナの質問に対してピクッ!と…

次にはその質問に対してさも呆れた具合にこう返事をする!…


「…一国の王女をそのまま歩かせる馬鹿が何処にいる?…

オマケにお前は何処に居ても目立つ位に愛されていて美人なんだ!!…

これで余計な取り巻きにでも囲まれた日にゃ!…

王城に辿り着くのに何日掛かるか分かりゃしねぇ!!…」


何でもそのまま歩いて行くには目立ち過ぎる!と…

その際目立つ要因にリーナの事を上げ始めると、

まずはリーナが国民に愛されている事を簡単に話し!…

すると次にはリーナの容姿が端麗である事から余計に人目を引いてしまう!と…

目立つ事を好まないマサツグからすれば面倒この上なく!…

最悪人だかりが出来るであろう事を危惧して話すと、

安全面においても多少の不安がある事をこれまた話し…

そして何よりその人だかりに囲まれる事を大いに嫌い!…

仕舞にはそれを比喩する様に囲まれたらさも最後である様な話し様を口にすると、

一方でリーナはその言葉を自分の都合よく受け取った様子で!…

何故かポッと頬を赤らめ始める!…


「ッ!!…び、美人!?…ッ~~~…そ、そうか…

わ、私は…び、美人…なのか…ッ…ッ~~~~…」


この時リーナが食い付いたのは美人!と言う言葉で有り!…

普段のリーナであればそれを笑って受け流す位の事をするのだが、

しかしマサツグに言われた場合はそれはもう全く違う反応を見せ!…

と言うのもその言葉を聞いた途端に表情は完全に乙女と化し!…

頬を赤く染めては体を小さく!…

マサツグを直視出来ない様子で身を丸めてフフフ!と…

マサツグに褒められた事でにやける顔が抑えられない様子を露わにすると、

一人勝手に悶絶するよう!…ただとにかく乙女となる!…

と、それは傍からすれば完全にメスと化しており!…

それを見たモノはこれまた当然の様に驚きを露わにして見せ!…

すると一方でそんなマサツグの言葉が許せない様子で!…


__…ムッスウゥ~~~!!!…ガッ!!…ムイィ~~~!!…


と言うのも突如ムッとして頬を膨らませ出したのはシロで有り!…

この時シロはマサツグに肩車をして貰って居り!…

容易にマサツグの顔へスッと手を伸ばせる状態で落ち着いていたが、

何を思ったかマサツグの頬へ向かって両腕を伸ばし!…

と、次には両手の人差し指をマサツグの口の両端に引っ掛け始め!…

となると後は言わずもがなムイィ~ッ!と…

左右に引っ張り無言の抗議?をマサツグに仕掛け!…


「ッ!?…アバババババ!!!…

ひ、ひろはんシ、シロさん!?…ひっはいはひほ一体何を!?…」


するとマサツグも突如引っ張られた事で驚き慌てる!…何ならこれは悲鳴なのか?…

いやとにかく喋り辛そうにしながらシロへ言葉?を発して行くと、一体何事!?と…

何にご機嫌を損ねたのか?を聞き出し始める!…

それこそ本当に分からない様子で尋ねて行くが!…

シロはマサツグの両頬を無言で引っ張り続けるばかりで、一切何も語らず!…

一方でシロだけでなくハクとフィロまでもが抗議をし始め!…

その際フィロとハクはマサツグの傍に!…

さもシロの代わり!とばかりに何が駄目だったのか?を話し出すと、

それを文句代わりとして行き!…


「こりゃマサツグ!!…

キレイどころならわっちもこうして居るじゃろうに!!…

何でわっちの事は気に掛けぬか!!…おい白いの!!…

もっとやってしまえ!!!…」


「お姉様!!…ゴオ!!…ゴオォ~~!!!」


「ッ!?…ふぁ、ふぁふまへハ、ハクまで!?…」


フィロが言うにはリーナ贔屓びいき!と…

もっと言うと美人で人だかりが出来る!と言う点において…

そこに何故自分が加えられていないのか!?と文句を言うと、

自分も美人!と言って大威張りで胸を張り!…

何なら自分にも気を掛けて貰っていない様にも聞こえたらしく、

故にシロを煽る様に言葉を続け!…

と、そんなフィロの主張にハクも同じく!と…ハクもハクでシロを煽り!…

片腕を振り上げて掛け声を付ける様に言葉を掛けると、

ハクまでもが乗り出した事にマサツグがこれまた戸惑い!…

聞き取り辛い言葉を漏らす!…

さてギルドに入って直ぐに変な揉め事を起こしていると、

そこにマサツグからすれば懐かしい顔ぶれが姿を現し!…


「…ッ!!…ほ、報告は受けていたが!…うぅ~む…」


それはギルドの奥より騒ぎを聞き付けた様子でゾロゾロ!と…

ギルドマスターのフリードにギルド職員のクラリス、そして受付嬢のリン!…

それぞれが出て来てマサツグの姿を見つけて行くと、

それはもうまた慌てた様な反応を見せ!…

と言うのもフリードはマサツグが連れているペットに注目!…

子供とは言えフェンリルを二頭連れ!…いやこの場合は二匹と言うべきか?…

更に妖魔王のフィロネウスも弱体化しているとは言え従順で、

オマケに陰に隠れているが幻影狼の人狼シルビィーナまで引き連れている!と…

とにかくわんわんパニックではあるがそのテイム?したペットに、

運営として驚きを隠せず!…まぁ予め仲間内ロディ等々から報告を受けては居たが!…

それでも改めて目にすると凄まじく!…マサツグのその手腕と言うか体と言うか!…

何か恐ろしい可能性が秘められている様に感じてしまうと、ただ驚きを隠せない!…

一方でクラリスが先程の事件の事もあってか戸惑いを見せる!…


「ッ!!…マ、マサツグさん?…

それにリーナ王女殿下も!!…ご、ご無事で!!…」


「…あら?…シロちゃんがもう一人?…

それに狐の獣人…と言うか…お嬢ちゃんが?…」


それこそ安否を確認するよう声を掛けると、

そのマサツグのすぐ隣にリーナが立っている事で途端に恐縮し始め!…

が、それでも二人が無事である事に安堵するよう言葉を続け!…

一方のリンはそんなマサツグの周りに興味を!…

この時最後に見たのはシロだけ!とばかりに…

他に数名誰か増えている様に感じて行くと、

さも見た事が無い!と言う様に言葉を!…

特にハクとフィロに視線を向ける!…

その際ハクの事はシロがもう一人増えた様に言葉を漏らすと、

フィロの事は狐のお嬢ちゃん!と呼び…

するとそのお嬢ちゃん呼びにフィロも途端にピクッと反応!…


「ッ!!…あぁん?…お主にお嬢ちゃん呼びされる程幼くも無いわ!…

見よ!!…この溢れんばかりのたわわを!!…

この様な身体を幼子が持って居る筈が…!!」


「…ッ?…まぁ確かに胸は凄いですが…でも身長は小さいですよね?…

なら身体が特殊と言うだけで…お嬢ちゃんが子供かどうかまでは…!」


勿論リンとしても別に馬鹿にした訳では無いのだが!…

それでも聞き捨てならない様子でフィロは振り向き!…

チラッと流し目でリンに視線を向けて行くと、文句の言葉を口に!…

と、その際子ども扱いされた事に怒ると同時に!…自身の胸を持ち上げ!…

これでも子ども扱いするか!?とばかりに更に言葉を続けて行くと、

リンはそれを聞いても尚フィロを子ども扱い!…悪意の無い悪意を口にする!…

と言うのもリンからすれば胸が大きい子供と言うのは、

別に珍しいモノでも無いらしく!…フィロもそれに該当するよう言葉を続け!…

となるとそんな事を返事したものだからフリードも途端に慌て始め!…


「ッ!?…リ、リン君!!…待ちたまえ!!…」


「ッ!?…こ、こやつ!!…

言うに事欠いてたかが背丈だけで子供かどうかを見ておるのかや!?…

ッ~~~!!!…ッ…よく見ればこやつも中々の身体をして!…

って、じゃなくて!!……ッ!!…

お、思い出したぞ!?…こ、こやつは確か!!…

まだ駆け出しであったマサツグによくベタベタして居った!!…」


これ以上はいけない!とばかりに制止を促し、だが時既に勿論遅く!…

フィロはそれを挑発の言葉と受け取った様子で!…

何ならそのリンの言葉に若干のショックを受けて行くと、

ジッと怒りを覚えた様な表情でリンの事を見詰め始め!…

と、そこでふと気が付いた様子で更に言葉を口にし始め!…

と言うのも中々のナイスボディ!と…思わずフィロも羨む様な!…

いやこの場合はライバル意識を燃やす様なそんな反応を露わにすると、

次にハッとなって途端に我に返り始め!…

何ならそれと同時にこれまたある事を思い出したらしく!…

その思い出した事と言うのもマサツグの駆け出し時代!…

色々とリンとの間でラッキースケベが有った事を思い出すと、

その時の事を羨み!…もとい怒りを思い出した様子で言葉を口に!…

となると何故かその言葉を聞いてシロとハクとリーナまで反応し始め!…


__ッ!?…バババッ!!!…


「ッ!…えぇ~?…そんな事ありましたぁ?…

……って、そう言えば確かに色々と…

あ、あはははは!…ッ~~~…」


さもこんな所にもライバルが!?とばかりに各々は一斉に視線を!…

すると一方でそんな事を口にするフィロに対して、何故知って居るのか?ではなく…

ただ覚えて居ない様子でリンが返事をしようとすると、

しかし今言われてふと記憶がフラッシュバックした様な!…

思い出した具合に頬を赤くして照れ笑いをする!…

となるとそんな反応を見せるリンに各々は更にギョッ!と困惑する視線を向けると、

その場の空気はいよなものに変わって行き!…

そうなると勿論それが分かる者達は何か嫌な予感も感じ始め!…


「ッ!?…イ、イカン!!…何か嫌な予感が!!…」


「…そう言えばまだあの時の仕置きをしてはおらなんだのぉ?…

…幾ら時を経たとして!…これはこれでしっかりと!!…

ケジメを付けておかねば勿論ならぬよなあぁぁ!?」


特にフリードが慌てる事に!…その際何度も言うがそんな意図は全然無く!…

しかし結果としてフィロを煽る事になってしまうと、

フィロもその返事を聞いて更にカチン!と…

もう絶対に許さない!と言った怒りの様子を露わにする!…

この時特に自身の怒り様を見せるが如く自身の尻尾を揺らめかせると、

その手に狐火まで握り始め!…そして天然のリンに対して文句を続け!…

もはや戦闘は不可避!と言った所であろうか!?…

何か不穏な気配をビンビンに感じ!…

他の冒険者達までもが警戒の色を見せ始めると、

フィロもリンに向かい攻撃を!…

だがそれは当然許されない様子で仲裁が次には入るのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
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ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

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 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

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