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第一部
決意
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「フハハハハハ! フルグラ様。吾輩に断りなど無用でしたのに」
カッカは、相変わらず豪快な笑い声を飛ばす。
「そうもゆかぬだろう。改築のための労働力が減ってしまう」
「なあに、これから、レッドデーモン達も動員しようと思っていたところです。ブラックデーモンの3体くらい、お貸ししても、なんの問題もありません」
「助かる」
変身ができて、かつ戦闘力が高い魔物の中で、一番適切なのがブラックデーモンだったのだ。物理的な強さも申し分なく、魔法も使えて、さらには飛べると来ている。改築の労働力は減ってしまうが、カッカも、ああ言ってくれたので、ありがたく借りることにした。
俺は、ブラックデーモン3体を連れて、玉座の間へと向かった。わざわざ、玉座の間へ行ったのは、一応、変身後の姿を、アキナにもチェックしてほしいという思いもあったからだ。
現在、改築中の魔王城は、迷路化は進んでいるものの、天井部分がほぼ埋まっておらず、空からであれば、玉座の間にはすぐに行くことができた。
玉座の間では、相変わらず、隣室に入り切らない魔物達が走り回っていた。
「着陸する。場所をあけよ!」
俺の号令により、玉座の前から、魔物達が退いていく。俺とブラックデーモン達は、足元に気をつけながら、玉座の間に降り立った。
珍しく、玉座の間に、ブランは居なかった。
「さて、まずは、みな、人間に変身してみてほしい」
そう言って、俺も、変身してみた。
若い、男性勇者になってみたつもりだ。服装は、ミキモトを参考に、とりあえずは、普段着をイメージしてみた。
変身を終えた俺の目の前には、むさい、髭面のおっさんが、3人、年季の入った、布生地の服を着て、立っていた。
服装は悪くないが、みんな、顔が、ほとんどブラックデーモンのときのままだ。
さすがに、こんな三つ子のおっさんを連れていては目立ってしまいそうなので、ここから、アレンジを加えていかねばなるまい。
そもそも、男4人というパーティはどうなのだろうか。これは、リアリティに欠けるのではないだろうか。いや、そうに決まっている。
俺が女勇者という手もあるが、俺は、そういうプレイは好かない。やはり、ここは、男勇者である俺と、女3人のパーティというのが、もっともリアリティがある形だろう。実際、ミキモトもそうしていたし。
などと、考える振りをしたが、そうすることは決めていたのだ。
「3人とも、女性に変身してくれないか」
俺の目の前には、髭がなくなっただけの、おっさん顔の女性が3人立っていた。
「もうちょっと、こう、どうにかならないか」
「おや、ご不満ですか?」
そう応えた、声はたしかに女性のものだった。
「もう少し、見目麗しい感じに」
「承知しました」
目の前の3人は、ブロンドのロングヘアーで、目の大きい、鼻筋の通った美人になった。
「みんな同じ顔になるの、どうにかならないか」
「できましたら、指示を出していただけると」
どの道、細かい指示は出すつもりだったのだ。
「分かった。まず、お前は、赤髪でショートヘアにしろ。目は、もう少し、憂いを帯びた感じに。歳は24。2年前に、夫を魔物に殺されて、その復讐に燃える女戦士だ。名は、ザクロ。俺のことは、勇者様と呼べ」
言われた通りに、ザクロの造形が出来上がっていく。
うむ。悪くない。
俺は、さらに細かい注文をつけ、ザクロを、理想の女戦士に近づけていった。
「じゃあ次」
2人目を指差して、俺は言った。
「お前は、紫のロングヘアーにしろ。もっと、上品さと淑やかさを出せ。歳は20。元々は、大富豪の家でメイドとして雇われていたが、2年前、主人が魔物に殺されて、その復讐に燃える、女僧侶だ。名は、ベリー。俺のことは、ご主人様と呼べ」
「次。お前は、ブロンドのツインテールな。快活さと純真さがほしい。歳は15。2年前、兄が魔物に殺されて、その復讐に燃える、女魔法使いだ。名は、パイン。俺のことは、お兄ちゃんと呼べ」
「お兄……ちゃん」
パインが、たどたどしく言った。
「恥ずかしがるな。そして、もっと甘えた感じを出せ!」
「お兄ちゃん」
上目遣いのパインが言う。
「よし。なかなか良いじゃないか」
ただ、中身は髭面のブラックデーモンだということを忘れていけない。
「あんた、そういう趣味なの?」
振り向くと、硬い表情のアキナが立っていた。
「違う。これは、俺の趣味というわけではない。リアリティのために、俺も、断腸の思いで、しかたなく」
「はあ? 今の設定の、どこにリアリティがあんのよ。兄を亡くした女の子が、別の男性を、たやすく、お兄ちゃんだなんて呼ぶわけないでしょう」
「そこは、俺に、兄の面影があるという設定で、あの――」
「不自然! あと、2年前に、身内、殺されすぎ」
「それは、2年前に起きた事件が、実は3人を結ぶ共通の事件だったという伏線で――」
「あんたが誕生して、魔物が出始めたのは、ここ最近のことでしょ。2年前に魔物なんて居ないわよ」
「うう、そうか。そうなのか」
俺は、膝から崩れ落ちた。
くそ。シロポンめ。あいつが言ってた、マシューの設定も間違ってたんじゃないか。というか、あいつのは、嘘も混じってたから、そもそも参考にすべきじゃなかったのか。
「な、なによ。そんなにショックだったの?」
呆然と、地面に四つん這いになっている俺に、アキナが言った。
ショックだよ。超空間で、体感にして1日くらい考えた設定だったんだ。
「いや、全然大丈夫だよ。ふふふふ」
「あんた、魔王のくせに、メンタル弱すぎじゃない」
「いや、俺は、魔王じゃない。勇者フレークだ!」
俺は、勢いよく立ち上がりながら言った。
「……大丈夫? ショックでイカれちゃった?」
怪訝な表情を浮かべたまま、アキナが問う。
「ところで、なんで、そんなにリアリティ出したいの?」
「そうそう。アキナにも見てもらおうと思ってさ」
俺は、クレナイに変身を見破られたことや、シロポンから教わったことを、アキナに伝えた。ついでに聞いてみたが、アキナは、クレナイという元勇者については、何も知らないらしい。
「わたしが、みんなの設定、考えてあげようか?」
アキナの唐突な提案に、俺は戸惑った。
「いや、でも――」
「あんたに任せてたら、リアリティの欠片も出ないまま、潜入失敗でしょ。そうなったら、あの子達はどうなるの」
アキナ、隣室の魔物達を指しながら言う。
「あなたひとりの身体じゃないのよ!」
なんてこった。こんなセリフを吐かれるとは。
しかし、姫に心配される魔王というのは、どうなのだ。
「一応言っておくが、俺は魔王だ。この潜入だって、魔物の存続のため、ひいては、人間の滅亡につながるかもしれないんだぞ。お前は、それを分かってるか?」
「魔物の存続は賛成、でも人間の滅亡には反対」
「は?」
「両方、存続させてよ。勇者は別に殺してもいいけど、町の人達は殺さないで」
「滅茶苦茶言うな」
「わたし、姫だもん。わがままで、夢見がちな少女」
アキナは両手を組み、やや上を見上げている。
「わたしは、人間と魔物が、平和に暮らす世界が見たい。そんな世界で生きたい」
真っ直ぐな瞳で、俺を見つめて、アキナはそう言った。
「約束はできないぞ。どちらかが、滅亡する運命にあるならば、俺は、人間を滅ぼす。魔物を守らねばならん。魔王だからな」
「あんた、運命なんて言葉、振りかざして、逃げるつもり? 駄目だったときに、これが運命だったんだ、なんて、しょうもない言い訳するつもりじゃないでしょうね」
ああ、そうだった。
「運命は、自分の手で切り拓くもの、だな」
俺は、ブランにそう言って、この戦いを始めたのだ。
俺も、心の底では、人間と魔物の共存を望んでいた気がする。しかし、それは無理だろうと決めつけていた。
わけも分からないまま、この世界に放り込まれて、魔王としての知識も足りず、自分が、何をすべきなのかも判然としないまま、試行錯誤してきたが、上手くいってるのかどうかも分からない。
果たして、このままで、魔物達を守り切れるのか、と弱気になっていたのだと思う。ましてや、人間との共存など、さらに難度の高いことのように思え、そんなことは不可能だと、心のどこかで感じていたのだ。
アキナは、ニカッと笑う。
「そうよ。あなたの、長い爪は、運命を切り拓くために、あなたの、黒い長靴は、茨の道を踏みしだくためにあるの!」
そうだったのか。
本当に、そうなのか?
しかし、俺の肚は決まった。
「アキナ。ひとつ訂正をさせてくれ」
「なによ」
「以前、お前がここに居ても、俺には、なにもメリットがないと言ったが、撤回する。……お前が居て、よかった」
「でしょー」
アキナは、両手を腰にあてて、自信満々に言った。
「人間と魔物が、平和に暮らす世界。その実現に向けて、努力してみる。約束は、まだ、できないけど」
「うん。今はその返答でいいや」
笑顔で言ってから、アキナは、手をパン、と叩き、女性に化けているブラックデーモン達を見た。
「さて、始めましょうか」
カッカは、相変わらず豪快な笑い声を飛ばす。
「そうもゆかぬだろう。改築のための労働力が減ってしまう」
「なあに、これから、レッドデーモン達も動員しようと思っていたところです。ブラックデーモンの3体くらい、お貸ししても、なんの問題もありません」
「助かる」
変身ができて、かつ戦闘力が高い魔物の中で、一番適切なのがブラックデーモンだったのだ。物理的な強さも申し分なく、魔法も使えて、さらには飛べると来ている。改築の労働力は減ってしまうが、カッカも、ああ言ってくれたので、ありがたく借りることにした。
俺は、ブラックデーモン3体を連れて、玉座の間へと向かった。わざわざ、玉座の間へ行ったのは、一応、変身後の姿を、アキナにもチェックしてほしいという思いもあったからだ。
現在、改築中の魔王城は、迷路化は進んでいるものの、天井部分がほぼ埋まっておらず、空からであれば、玉座の間にはすぐに行くことができた。
玉座の間では、相変わらず、隣室に入り切らない魔物達が走り回っていた。
「着陸する。場所をあけよ!」
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珍しく、玉座の間に、ブランは居なかった。
「さて、まずは、みな、人間に変身してみてほしい」
そう言って、俺も、変身してみた。
若い、男性勇者になってみたつもりだ。服装は、ミキモトを参考に、とりあえずは、普段着をイメージしてみた。
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服装は悪くないが、みんな、顔が、ほとんどブラックデーモンのときのままだ。
さすがに、こんな三つ子のおっさんを連れていては目立ってしまいそうなので、ここから、アレンジを加えていかねばなるまい。
そもそも、男4人というパーティはどうなのだろうか。これは、リアリティに欠けるのではないだろうか。いや、そうに決まっている。
俺が女勇者という手もあるが、俺は、そういうプレイは好かない。やはり、ここは、男勇者である俺と、女3人のパーティというのが、もっともリアリティがある形だろう。実際、ミキモトもそうしていたし。
などと、考える振りをしたが、そうすることは決めていたのだ。
「3人とも、女性に変身してくれないか」
俺の目の前には、髭がなくなっただけの、おっさん顔の女性が3人立っていた。
「もうちょっと、こう、どうにかならないか」
「おや、ご不満ですか?」
そう応えた、声はたしかに女性のものだった。
「もう少し、見目麗しい感じに」
「承知しました」
目の前の3人は、ブロンドのロングヘアーで、目の大きい、鼻筋の通った美人になった。
「みんな同じ顔になるの、どうにかならないか」
「できましたら、指示を出していただけると」
どの道、細かい指示は出すつもりだったのだ。
「分かった。まず、お前は、赤髪でショートヘアにしろ。目は、もう少し、憂いを帯びた感じに。歳は24。2年前に、夫を魔物に殺されて、その復讐に燃える女戦士だ。名は、ザクロ。俺のことは、勇者様と呼べ」
言われた通りに、ザクロの造形が出来上がっていく。
うむ。悪くない。
俺は、さらに細かい注文をつけ、ザクロを、理想の女戦士に近づけていった。
「じゃあ次」
2人目を指差して、俺は言った。
「お前は、紫のロングヘアーにしろ。もっと、上品さと淑やかさを出せ。歳は20。元々は、大富豪の家でメイドとして雇われていたが、2年前、主人が魔物に殺されて、その復讐に燃える、女僧侶だ。名は、ベリー。俺のことは、ご主人様と呼べ」
「次。お前は、ブロンドのツインテールな。快活さと純真さがほしい。歳は15。2年前、兄が魔物に殺されて、その復讐に燃える、女魔法使いだ。名は、パイン。俺のことは、お兄ちゃんと呼べ」
「お兄……ちゃん」
パインが、たどたどしく言った。
「恥ずかしがるな。そして、もっと甘えた感じを出せ!」
「お兄ちゃん」
上目遣いのパインが言う。
「よし。なかなか良いじゃないか」
ただ、中身は髭面のブラックデーモンだということを忘れていけない。
「あんた、そういう趣味なの?」
振り向くと、硬い表情のアキナが立っていた。
「違う。これは、俺の趣味というわけではない。リアリティのために、俺も、断腸の思いで、しかたなく」
「はあ? 今の設定の、どこにリアリティがあんのよ。兄を亡くした女の子が、別の男性を、たやすく、お兄ちゃんだなんて呼ぶわけないでしょう」
「そこは、俺に、兄の面影があるという設定で、あの――」
「不自然! あと、2年前に、身内、殺されすぎ」
「それは、2年前に起きた事件が、実は3人を結ぶ共通の事件だったという伏線で――」
「あんたが誕生して、魔物が出始めたのは、ここ最近のことでしょ。2年前に魔物なんて居ないわよ」
「うう、そうか。そうなのか」
俺は、膝から崩れ落ちた。
くそ。シロポンめ。あいつが言ってた、マシューの設定も間違ってたんじゃないか。というか、あいつのは、嘘も混じってたから、そもそも参考にすべきじゃなかったのか。
「な、なによ。そんなにショックだったの?」
呆然と、地面に四つん這いになっている俺に、アキナが言った。
ショックだよ。超空間で、体感にして1日くらい考えた設定だったんだ。
「いや、全然大丈夫だよ。ふふふふ」
「あんた、魔王のくせに、メンタル弱すぎじゃない」
「いや、俺は、魔王じゃない。勇者フレークだ!」
俺は、勢いよく立ち上がりながら言った。
「……大丈夫? ショックでイカれちゃった?」
怪訝な表情を浮かべたまま、アキナが問う。
「ところで、なんで、そんなにリアリティ出したいの?」
「そうそう。アキナにも見てもらおうと思ってさ」
俺は、クレナイに変身を見破られたことや、シロポンから教わったことを、アキナに伝えた。ついでに聞いてみたが、アキナは、クレナイという元勇者については、何も知らないらしい。
「わたしが、みんなの設定、考えてあげようか?」
アキナの唐突な提案に、俺は戸惑った。
「いや、でも――」
「あんたに任せてたら、リアリティの欠片も出ないまま、潜入失敗でしょ。そうなったら、あの子達はどうなるの」
アキナ、隣室の魔物達を指しながら言う。
「あなたひとりの身体じゃないのよ!」
なんてこった。こんなセリフを吐かれるとは。
しかし、姫に心配される魔王というのは、どうなのだ。
「一応言っておくが、俺は魔王だ。この潜入だって、魔物の存続のため、ひいては、人間の滅亡につながるかもしれないんだぞ。お前は、それを分かってるか?」
「魔物の存続は賛成、でも人間の滅亡には反対」
「は?」
「両方、存続させてよ。勇者は別に殺してもいいけど、町の人達は殺さないで」
「滅茶苦茶言うな」
「わたし、姫だもん。わがままで、夢見がちな少女」
アキナは両手を組み、やや上を見上げている。
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真っ直ぐな瞳で、俺を見つめて、アキナはそう言った。
「約束はできないぞ。どちらかが、滅亡する運命にあるならば、俺は、人間を滅ぼす。魔物を守らねばならん。魔王だからな」
「あんた、運命なんて言葉、振りかざして、逃げるつもり? 駄目だったときに、これが運命だったんだ、なんて、しょうもない言い訳するつもりじゃないでしょうね」
ああ、そうだった。
「運命は、自分の手で切り拓くもの、だな」
俺は、ブランにそう言って、この戦いを始めたのだ。
俺も、心の底では、人間と魔物の共存を望んでいた気がする。しかし、それは無理だろうと決めつけていた。
わけも分からないまま、この世界に放り込まれて、魔王としての知識も足りず、自分が、何をすべきなのかも判然としないまま、試行錯誤してきたが、上手くいってるのかどうかも分からない。
果たして、このままで、魔物達を守り切れるのか、と弱気になっていたのだと思う。ましてや、人間との共存など、さらに難度の高いことのように思え、そんなことは不可能だと、心のどこかで感じていたのだ。
アキナは、ニカッと笑う。
「そうよ。あなたの、長い爪は、運命を切り拓くために、あなたの、黒い長靴は、茨の道を踏みしだくためにあるの!」
そうだったのか。
本当に、そうなのか?
しかし、俺の肚は決まった。
「アキナ。ひとつ訂正をさせてくれ」
「なによ」
「以前、お前がここに居ても、俺には、なにもメリットがないと言ったが、撤回する。……お前が居て、よかった」
「でしょー」
アキナは、両手を腰にあてて、自信満々に言った。
「人間と魔物が、平和に暮らす世界。その実現に向けて、努力してみる。約束は、まだ、できないけど」
「うん。今はその返答でいいや」
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