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4. 変化
ライト側の戦い
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「くそ、撤退だ!」
リーダー格の男子生徒の声に、残った二人も小さな防御魔法を構えたまま後退する。私は光弾を放ちながら、木の陰で体を低くしているゲラルドに声だけを向けた。
「ゲラルド、相手の周りに伏兵は?」
「いない、が、あいつらもうすぐ俺の探知範囲から抜ける。そこから先は分からねぇ」
「そう」
元々深追いできる態勢じゃないけど、次の攻撃がくるまで多少時間があるということが分かっただけ十分だ。私は両方の手それぞれに形成していた光弾の魔術式を霧散させると、より規模の大きい魔術式を形成し直す。左手に防御用の魔術式、右手に攻撃用の魔術式を形成しながら、今の戦いを振り返った。
半ば奇襲を受ける形で会敵したけど、お互いに一人ずつの脱落という結果で終われたのは良かった。中央に近いこの位置にそれなりの規模の探知魔法を発現させることもできたし、動きとしても悪くはない。
「ホレス、応援を呼んできて」
「あ、ああ」
戦いが終わって一息つこうとしていた男子生徒に指示を飛ばす。これで残ったのは私とゲラルドだけ。ゲラルドは探知魔法を維持していないといけないから、応援が来るまで私一人でこの場を死守しないと。
「……なあ、シルファ」
「敵?」
「いや、そうじゃないんだが……」
「だったら余計なこと言わないで」
「…………すまん」
ゲラルドは押し黙る。どうせ自分の提案した前進が奇襲を受ける結果になったことを気にしているのだろう。気持ちは分かるけど今更何を言ったところで現状は変わらないのだし、反省は後にしてほしい。
「あ! 左前方から敵接近! 数は一、いや三!」
「了解」
丁度形成し終えた魔術式を構えながら体をそちらへと向ける。さっきと同じ偵察隊か、それとも報告を受けた別動隊か。どちらにせよ、相手が来る方向が分かっているなら先制できる。姿を見せた瞬間を狙おうと、右手の魔術式を前に向ける。
「攻撃が来る!」
「っ!?」
しかし木の陰から現れたのは、スイカ程度の大きさの光弾だった。闇雲な攻撃かと思いきや、その光弾は空中で軌道を変えこちらに向かってくる。
ボン!
正面から飛んできた攻撃を盾型防御魔法で受ける。大きくはないけれど厚みがあり、取り回しがしやすい盾型防御魔法は、難なく光弾を防いだ。
「敵が顔を出――!」
「発見!」
しかしその隙に、別の木の陰から顔を出した相手の女子生徒に私を、いや、私が発現させた防御魔法を見られてしまう。そちらに光弾を放つも、すぐに木の陰に隠れられてしまった。
そしてしばらくもしない内に、いくつもの曲がる光弾が木の後ろから左右に飛び出してくる。その全てが軌道を変えた後、真っすぐに私に向かってきた。木々に当たらないよう事前に軌道を計算し、この大きさの光弾を正確に目標へと導くなんて、かなりの実力者だ。
そして、リュード先生のクラスにいるそういった実力者には、心当たりがあった。
「姿を見せたらどうなの!? キーラ!」
攻撃の隙間を狙い、キーラが隠れているであろう木の傍に光弾を飛ばす。もしその攻撃が相手と同じ曲がる光弾だったらキーラを戦闘不能にできただろうけど、残念ながら私にそこまでの技術はない。キーラもそれを悟ってか、姿を見せないまま攻撃を続ける。こちらからは反撃できない、一方的な状態だ。
けれど、それでいい。私は光弾の魔術式を霧散させると、右手で新たに防御用の魔術式を形成する。
戦いが始まってからここまでキーラ以外の攻撃がないことを考えると、恐らく陰に隠れたまま攻撃できるのはキーラと精々もう一人くらいで、残りの一人は探知魔法で障害物の位置を知らせているのだろう。だとしたら人数こそ三人でも、実質二人分の攻撃、それも軌道を変える分の余計な魔力を使った攻撃しかできないということだ。それなら今の防御魔法でもそれなりに防ぎ続けていられるし、もう一つ防御魔法を発現できれば盤石だ。
時間さえ稼げれば応援が来る。反撃する方法もなくはないけど、今はここを守ることを第一に考えないと。
「ん? さっき顔を出した奴が、上に向かって何かを放ったぞ」
「上?」
何かの合図? 相手も応援を呼ぶ気だとか……いえ、まさか!
バキバキバキ!
「なぁっ!?」
「くっ!」
ガァン!
枝を折りながらゲラルドの頭上に落ちてきたそれを、なんとか間に合った右手の防御魔法で受ける。弾かれて地面に転がった、人の頭ほどの大きさがあるそれは、空気に溶けるように消えていく。
射出から着弾までの時間を踏まえれば、山なりに飛ばしたと見て間違いない。不可解なのはどうしてゲラルドの位置が分かったのかということだ。私の位置は目視で確認されたから分かるとしても、あの場所からじゃゲラルドの姿は見えなかったはずだ。まさかこの短時間でゲラルドと同規模の探知魔法を発現できたとも思えないし。私の後ろを当てずっぽうに攻撃した? それとも私を狙ったつもりが外れた?
「最初に攻撃してた奴が出てくる!」
いや……そういうことか。私は光弾が飛んできた木の陰に隠れていた相手、キーラと視線を合わせる。
探知魔法の範囲を私たちの方へと絞ったんだ。範囲を狭めた分、短時間で私たちの周りだけは詳細に把握できたのだろう。他に伏兵がいれば見逃してしまう恐れがあるというのに、随分と思い切ったことをする。
そして今姿を現したのは、私たちの周りに他に味方がいないことを知ったから、ということね。
「ようやく姿を見せる気になったの?」
「………………」
相変わらず目つきの悪いキーラは無言で魔術式を向けると、淡々と攻撃を再開した。さらに姿を現したもう一人、恐らく探知魔法を使っていた女子生徒からも光弾が放たれる。
ボボン! ボン! ボボン!
「くぅっ!」
正面に構えた防御魔法が猛攻に晒される。大きさはそれほどでもないけれど数を増やした光弾は、少しずつ防御魔法を削っていった。加えて空からの攻撃も続いているため、上に向けている右手の防御魔法を下ろすこともできない。
「応援は!?」
「まだだ!」
……ここまでね。
「撤退よ! 魔法の破棄、魔術式の放棄を急いで!」
「わ、分かった!」
残念だけど仕方がない。ここで二人とも戦闘不能になるよりかはマシだ。
「破棄完了!」
「了か、避けてっ!」
右手の魔術式を放棄し、後ろに跳ぶ。直後、横から曲がってきた光弾がゲラルドに当たった。ゲラルドの薄膜が一瞬強く光り、消える。
「あ……」
ゲラルドは悔しそうに表情を歪めると、その場に伏せて脱落者用の薄膜を発現させる。それとほぼ同時に、最初に顔を見せた生徒も姿を現し、正面からの攻撃に加わった。
指示が遅かった……。いえ、後悔している暇はないわね。せめて私だけでも生き残らないと。
私は左手で魔法を発現させながら、右手でその魔術式の改変を行う。一から作り直してちゃ間に合わない。今ある魔術式を少しでも頑強なものに変えるんだ。
同時に、体を低くして一歩ずつ後退し始める。魔法を発現しながらだからゆっくりではあるけれど、これで正面から向かってくるもの以外は私に当たらない。
ボボボン! ボボボボン!
最早相手の姿も見えない程の物量で攻められるも、その数の多さが災いしてか、相手の光弾同士で空中衝突が起きることもあった。そのためどうにか凌ぎつつ、一歩、また一歩と足を進められる。
……よし。もう少し歩けば別の木に辿り着く。魔術式の改変も終わったし、そこまでは攻撃を防ぎきれるはずだ。そこからは木の陰に隠れて撤退しよう。
「ん?」
不意に攻撃が止んだ。と思ったら、前から一つの、スイカ大の光弾が飛んできていた。
味方の攻撃同士がぶつかるのを避けるため? けれどこの程度の攻撃なら問題なく防げ――
「しまっ――!」
ボン!
それは、まるで蛇のように。
私が構えた防御魔法に当たる直前に動きを変え、回り込むように襲い掛かってきた。
「……参ったわ」
私はその場に倒れ、脱落者用の薄膜を発現させる魔法石に魔力を込めながら、小さく呟いた。
リーダー格の男子生徒の声に、残った二人も小さな防御魔法を構えたまま後退する。私は光弾を放ちながら、木の陰で体を低くしているゲラルドに声だけを向けた。
「ゲラルド、相手の周りに伏兵は?」
「いない、が、あいつらもうすぐ俺の探知範囲から抜ける。そこから先は分からねぇ」
「そう」
元々深追いできる態勢じゃないけど、次の攻撃がくるまで多少時間があるということが分かっただけ十分だ。私は両方の手それぞれに形成していた光弾の魔術式を霧散させると、より規模の大きい魔術式を形成し直す。左手に防御用の魔術式、右手に攻撃用の魔術式を形成しながら、今の戦いを振り返った。
半ば奇襲を受ける形で会敵したけど、お互いに一人ずつの脱落という結果で終われたのは良かった。中央に近いこの位置にそれなりの規模の探知魔法を発現させることもできたし、動きとしても悪くはない。
「ホレス、応援を呼んできて」
「あ、ああ」
戦いが終わって一息つこうとしていた男子生徒に指示を飛ばす。これで残ったのは私とゲラルドだけ。ゲラルドは探知魔法を維持していないといけないから、応援が来るまで私一人でこの場を死守しないと。
「……なあ、シルファ」
「敵?」
「いや、そうじゃないんだが……」
「だったら余計なこと言わないで」
「…………すまん」
ゲラルドは押し黙る。どうせ自分の提案した前進が奇襲を受ける結果になったことを気にしているのだろう。気持ちは分かるけど今更何を言ったところで現状は変わらないのだし、反省は後にしてほしい。
「あ! 左前方から敵接近! 数は一、いや三!」
「了解」
丁度形成し終えた魔術式を構えながら体をそちらへと向ける。さっきと同じ偵察隊か、それとも報告を受けた別動隊か。どちらにせよ、相手が来る方向が分かっているなら先制できる。姿を見せた瞬間を狙おうと、右手の魔術式を前に向ける。
「攻撃が来る!」
「っ!?」
しかし木の陰から現れたのは、スイカ程度の大きさの光弾だった。闇雲な攻撃かと思いきや、その光弾は空中で軌道を変えこちらに向かってくる。
ボン!
正面から飛んできた攻撃を盾型防御魔法で受ける。大きくはないけれど厚みがあり、取り回しがしやすい盾型防御魔法は、難なく光弾を防いだ。
「敵が顔を出――!」
「発見!」
しかしその隙に、別の木の陰から顔を出した相手の女子生徒に私を、いや、私が発現させた防御魔法を見られてしまう。そちらに光弾を放つも、すぐに木の陰に隠れられてしまった。
そしてしばらくもしない内に、いくつもの曲がる光弾が木の後ろから左右に飛び出してくる。その全てが軌道を変えた後、真っすぐに私に向かってきた。木々に当たらないよう事前に軌道を計算し、この大きさの光弾を正確に目標へと導くなんて、かなりの実力者だ。
そして、リュード先生のクラスにいるそういった実力者には、心当たりがあった。
「姿を見せたらどうなの!? キーラ!」
攻撃の隙間を狙い、キーラが隠れているであろう木の傍に光弾を飛ばす。もしその攻撃が相手と同じ曲がる光弾だったらキーラを戦闘不能にできただろうけど、残念ながら私にそこまでの技術はない。キーラもそれを悟ってか、姿を見せないまま攻撃を続ける。こちらからは反撃できない、一方的な状態だ。
けれど、それでいい。私は光弾の魔術式を霧散させると、右手で新たに防御用の魔術式を形成する。
戦いが始まってからここまでキーラ以外の攻撃がないことを考えると、恐らく陰に隠れたまま攻撃できるのはキーラと精々もう一人くらいで、残りの一人は探知魔法で障害物の位置を知らせているのだろう。だとしたら人数こそ三人でも、実質二人分の攻撃、それも軌道を変える分の余計な魔力を使った攻撃しかできないということだ。それなら今の防御魔法でもそれなりに防ぎ続けていられるし、もう一つ防御魔法を発現できれば盤石だ。
時間さえ稼げれば応援が来る。反撃する方法もなくはないけど、今はここを守ることを第一に考えないと。
「ん? さっき顔を出した奴が、上に向かって何かを放ったぞ」
「上?」
何かの合図? 相手も応援を呼ぶ気だとか……いえ、まさか!
バキバキバキ!
「なぁっ!?」
「くっ!」
ガァン!
枝を折りながらゲラルドの頭上に落ちてきたそれを、なんとか間に合った右手の防御魔法で受ける。弾かれて地面に転がった、人の頭ほどの大きさがあるそれは、空気に溶けるように消えていく。
射出から着弾までの時間を踏まえれば、山なりに飛ばしたと見て間違いない。不可解なのはどうしてゲラルドの位置が分かったのかということだ。私の位置は目視で確認されたから分かるとしても、あの場所からじゃゲラルドの姿は見えなかったはずだ。まさかこの短時間でゲラルドと同規模の探知魔法を発現できたとも思えないし。私の後ろを当てずっぽうに攻撃した? それとも私を狙ったつもりが外れた?
「最初に攻撃してた奴が出てくる!」
いや……そういうことか。私は光弾が飛んできた木の陰に隠れていた相手、キーラと視線を合わせる。
探知魔法の範囲を私たちの方へと絞ったんだ。範囲を狭めた分、短時間で私たちの周りだけは詳細に把握できたのだろう。他に伏兵がいれば見逃してしまう恐れがあるというのに、随分と思い切ったことをする。
そして今姿を現したのは、私たちの周りに他に味方がいないことを知ったから、ということね。
「ようやく姿を見せる気になったの?」
「………………」
相変わらず目つきの悪いキーラは無言で魔術式を向けると、淡々と攻撃を再開した。さらに姿を現したもう一人、恐らく探知魔法を使っていた女子生徒からも光弾が放たれる。
ボボン! ボン! ボボン!
「くぅっ!」
正面に構えた防御魔法が猛攻に晒される。大きさはそれほどでもないけれど数を増やした光弾は、少しずつ防御魔法を削っていった。加えて空からの攻撃も続いているため、上に向けている右手の防御魔法を下ろすこともできない。
「応援は!?」
「まだだ!」
……ここまでね。
「撤退よ! 魔法の破棄、魔術式の放棄を急いで!」
「わ、分かった!」
残念だけど仕方がない。ここで二人とも戦闘不能になるよりかはマシだ。
「破棄完了!」
「了か、避けてっ!」
右手の魔術式を放棄し、後ろに跳ぶ。直後、横から曲がってきた光弾がゲラルドに当たった。ゲラルドの薄膜が一瞬強く光り、消える。
「あ……」
ゲラルドは悔しそうに表情を歪めると、その場に伏せて脱落者用の薄膜を発現させる。それとほぼ同時に、最初に顔を見せた生徒も姿を現し、正面からの攻撃に加わった。
指示が遅かった……。いえ、後悔している暇はないわね。せめて私だけでも生き残らないと。
私は左手で魔法を発現させながら、右手でその魔術式の改変を行う。一から作り直してちゃ間に合わない。今ある魔術式を少しでも頑強なものに変えるんだ。
同時に、体を低くして一歩ずつ後退し始める。魔法を発現しながらだからゆっくりではあるけれど、これで正面から向かってくるもの以外は私に当たらない。
ボボボン! ボボボボン!
最早相手の姿も見えない程の物量で攻められるも、その数の多さが災いしてか、相手の光弾同士で空中衝突が起きることもあった。そのためどうにか凌ぎつつ、一歩、また一歩と足を進められる。
……よし。もう少し歩けば別の木に辿り着く。魔術式の改変も終わったし、そこまでは攻撃を防ぎきれるはずだ。そこからは木の陰に隠れて撤退しよう。
「ん?」
不意に攻撃が止んだ。と思ったら、前から一つの、スイカ大の光弾が飛んできていた。
味方の攻撃同士がぶつかるのを避けるため? けれどこの程度の攻撃なら問題なく防げ――
「しまっ――!」
ボン!
それは、まるで蛇のように。
私が構えた防御魔法に当たる直前に動きを変え、回り込むように襲い掛かってきた。
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