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目標レベルはまだ決まっていないがレベルを上げるというのを目標にすれば、冒険者になり外でモンスターを狩りLv20にする、という道を経てダンジョンでのレベル上げに入るわけだ。
何レべまで上げるかは正直分からないが強くなっていて損はないということだな。
ひとまず今日はアニーの案内の元、冒険者ギルドに向かう。
アニーはずっとメイド服を着て俺の隣を歩いている。
俺としてはメイドさんが横にいることは気分がいいのだが目立たないのかと思った。
だけどこの国ではメイドや執事がかなり行き来しているから目立つことはないのだろう。
「アニー、ひとつ聞いていいか?」
「はい」
「異世界を渡る魔法について何か知らないか?」
レベル上げを進めるのと同時にその魔法について調べないといけない。
急いで元の世界に帰る用事はないし帰らなければいけないというわけではない。でもこの世界は俺がいていい世界ではないから帰ることを目標にしている。
「申し訳ございません、それについては私は一切知りません」
「そうか。気にしないでくれ」
「いえ、私の方でもメイド仲間に聞いておきます」
「ありがとう」
簡単に知れるとは思わないからな。本当に気にしていない。
「ただ、それほどの高等魔法は賢者以上のジョブでなければ使えないかと思われます」
「そういや、魔法ってレベルで覚えるのか?」
「その場合もありますが、基本習得します」
よかった。レベルで覚えるのなら異世界を渡る魔法があったとしても誰が覚えるか分からない状態だった。
そうこう話している間に冒険者ギルドらしき場所にたどり着いた。
かなり大きな建物で遠くからでもこの場所は目立っていた。
中に入れば受付があり、それに大きな掲示板らしきものがある。それに座れる場所も完備しているなど立派な場所だった。
「こちらです」
「あぁ」
今は心に余裕があるからこういう場所に入ってワクワクしている自分がいる。
「ようこそ冒険者ギルドへ。今日はどのようなご用件ですか?」
美人な受付嬢にそう聞かれるから俺が口を開こうとするが先にアニーに言われる。
「この人を冒険者登録してもらいたいです」
「新規登録ですね。それではこちらに必要事項をお書きください」
受付嬢が紙とペンを差し出してくるが……俺は何も書けないぞ。
「私が書きます」
そう言ってアニーが書いてくれる。
助かったー。俺が一人で冒険者ギルドに行っていたらヤバかったぞ。それにしてもどうして俺が書けないって分かったんだろうか?
アニーが書いている時にどうして自分で書かないんだという視線を受付嬢から感じるが今は無視するしかない。
アニーが書いている紙を見ても何を書いているのかが分からないから意味がなかった。
でも俺から何も聞かないのはどうしてだろうか。今のところ俺が書ける情報は名前くらいだから聞く必要はないか。
「これでお願いします」
「確認します」
アニーが提出した紙を受付嬢が確認する。
「バンリ・クドウさんでお間違いないですか?」
「そうです」
俺に確認をしてきたため素直に答えた。
「それでは登録料に銅貨三十枚いただきます」
この世界は三貨制度になっているのは宿屋で部屋を借りた時にみているから知っている。
ただ登録料がいることを知らなかった。
だけどアニーが銅貨三十枚を出してくれて登録は無事に完了した。
冒険者カードが出来上がるまで椅子に座って待つことにした。
「お金は今日中に返す」
「それは不要です。私が出したくてやっただけです」
「……そうか。ありがとう」
「いえ、お気になさらず」
なんだ。もしかしてジョブチェンジしたことに恩を感じているとか? それはブレアとの交換条件で成立しているが、素直に受け取って相手が満足するならそうするに越したことはない。
俺はそういう遠慮とかはしないタイプだからな。
「アニーは冒険者登録をしているのか?」
「はい。お嬢様が登録する時に一緒に登録しています」
「へぇ、ブレアも登録しているのか」
お嬢様が登録しているのは意外だ。でもお金がないのなら冒険者として登録するのはおかしい話ではないか。
「お待たせいたしました、クドウさん。こちらがクドウさんの冒険者カードになります」
「ありがとうございます」
トレイに持ってきた冒険者カードを受け取れば緑色のカードだった。
「登録時は最低ランクのEランクとなっています。冒険者から発行される依頼を一定数こなせばランクを上げることができます。ランクを上げれば高難易度クエストを受けることができますのでまずはEランクの依頼を受け、レベルを上げることをお勧めします」
「分かりました」
「依頼はあちらのボードに張り出されていますので依頼が決まれば紙をあちらの受付に渡せば受注したことになります。受注証明証がなければ依頼主に会ったとしても受注したとは認められていませんので注意してください」
……あぁ、自分のランクを超える依頼を受けようとして冒険者ギルドを通さず依頼主にそう偽るやつがいたのかもしれないな。
「では冒険者活動を頑張ってください」
「はい」
受付嬢は受付に戻っていった。
「依頼を受けるか」
「はい」
おっ、クエストにもついてきてくれるのなら助かるな。
何レべまで上げるかは正直分からないが強くなっていて損はないということだな。
ひとまず今日はアニーの案内の元、冒険者ギルドに向かう。
アニーはずっとメイド服を着て俺の隣を歩いている。
俺としてはメイドさんが横にいることは気分がいいのだが目立たないのかと思った。
だけどこの国ではメイドや執事がかなり行き来しているから目立つことはないのだろう。
「アニー、ひとつ聞いていいか?」
「はい」
「異世界を渡る魔法について何か知らないか?」
レベル上げを進めるのと同時にその魔法について調べないといけない。
急いで元の世界に帰る用事はないし帰らなければいけないというわけではない。でもこの世界は俺がいていい世界ではないから帰ることを目標にしている。
「申し訳ございません、それについては私は一切知りません」
「そうか。気にしないでくれ」
「いえ、私の方でもメイド仲間に聞いておきます」
「ありがとう」
簡単に知れるとは思わないからな。本当に気にしていない。
「ただ、それほどの高等魔法は賢者以上のジョブでなければ使えないかと思われます」
「そういや、魔法ってレベルで覚えるのか?」
「その場合もありますが、基本習得します」
よかった。レベルで覚えるのなら異世界を渡る魔法があったとしても誰が覚えるか分からない状態だった。
そうこう話している間に冒険者ギルドらしき場所にたどり着いた。
かなり大きな建物で遠くからでもこの場所は目立っていた。
中に入れば受付があり、それに大きな掲示板らしきものがある。それに座れる場所も完備しているなど立派な場所だった。
「こちらです」
「あぁ」
今は心に余裕があるからこういう場所に入ってワクワクしている自分がいる。
「ようこそ冒険者ギルドへ。今日はどのようなご用件ですか?」
美人な受付嬢にそう聞かれるから俺が口を開こうとするが先にアニーに言われる。
「この人を冒険者登録してもらいたいです」
「新規登録ですね。それではこちらに必要事項をお書きください」
受付嬢が紙とペンを差し出してくるが……俺は何も書けないぞ。
「私が書きます」
そう言ってアニーが書いてくれる。
助かったー。俺が一人で冒険者ギルドに行っていたらヤバかったぞ。それにしてもどうして俺が書けないって分かったんだろうか?
アニーが書いている時にどうして自分で書かないんだという視線を受付嬢から感じるが今は無視するしかない。
アニーが書いている紙を見ても何を書いているのかが分からないから意味がなかった。
でも俺から何も聞かないのはどうしてだろうか。今のところ俺が書ける情報は名前くらいだから聞く必要はないか。
「これでお願いします」
「確認します」
アニーが提出した紙を受付嬢が確認する。
「バンリ・クドウさんでお間違いないですか?」
「そうです」
俺に確認をしてきたため素直に答えた。
「それでは登録料に銅貨三十枚いただきます」
この世界は三貨制度になっているのは宿屋で部屋を借りた時にみているから知っている。
ただ登録料がいることを知らなかった。
だけどアニーが銅貨三十枚を出してくれて登録は無事に完了した。
冒険者カードが出来上がるまで椅子に座って待つことにした。
「お金は今日中に返す」
「それは不要です。私が出したくてやっただけです」
「……そうか。ありがとう」
「いえ、お気になさらず」
なんだ。もしかしてジョブチェンジしたことに恩を感じているとか? それはブレアとの交換条件で成立しているが、素直に受け取って相手が満足するならそうするに越したことはない。
俺はそういう遠慮とかはしないタイプだからな。
「アニーは冒険者登録をしているのか?」
「はい。お嬢様が登録する時に一緒に登録しています」
「へぇ、ブレアも登録しているのか」
お嬢様が登録しているのは意外だ。でもお金がないのなら冒険者として登録するのはおかしい話ではないか。
「お待たせいたしました、クドウさん。こちらがクドウさんの冒険者カードになります」
「ありがとうございます」
トレイに持ってきた冒険者カードを受け取れば緑色のカードだった。
「登録時は最低ランクのEランクとなっています。冒険者から発行される依頼を一定数こなせばランクを上げることができます。ランクを上げれば高難易度クエストを受けることができますのでまずはEランクの依頼を受け、レベルを上げることをお勧めします」
「分かりました」
「依頼はあちらのボードに張り出されていますので依頼が決まれば紙をあちらの受付に渡せば受注したことになります。受注証明証がなければ依頼主に会ったとしても受注したとは認められていませんので注意してください」
……あぁ、自分のランクを超える依頼を受けようとして冒険者ギルドを通さず依頼主にそう偽るやつがいたのかもしれないな。
「では冒険者活動を頑張ってください」
「はい」
受付嬢は受付に戻っていった。
「依頼を受けるか」
「はい」
おっ、クエストにもついてきてくれるのなら助かるな。
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