7 / 12
07:戦士Lv10
しおりを挟む
異世界召喚された翌日、寝つきが悪かったから眠かった。
レベル上げのために運動をしたから体は疲れているはずだ。それなのに寝つきが悪かったのは異世界の宿があまりよくなかったり異世界にいるという緊張感があってのことだろう。
「おはようございます、バンリ様」
「おはよぉ……」
すぐ近くにいたアニーに挨拶をされたから眠くなりながらも返した。
「今日はもう少しお休みになられますか?」
「いや……起きて行動するよ……」
アニーがいる十日間でできるだけのことはしておきたい。
ぐっすりと休むのはそれが終わってからと決めればモチベも上がるものだ。
「大丈夫ですか?」
「あぁ……大丈夫」
ロードマップをしっかりと立てないと逆に寝れないからな。ここは起きるしかない。
しかし、お風呂には入れないし替えの服がないから少し不便だな。
汗を拭いてはいるが行水とかをしておきたいところではある。
「バンリ様、服を脱いでください」
「え……どうしてだ?」
美人な女性からそんなことを言われたことがなかったから驚いたが聞き返す。
「服をスキルで綺麗にします。それからこちらのタオルで体をお拭きになってください」
「さすがメイド。じゃあお願いする」
「お任せください」
俺はパンツ以外を脱いで服をアニーに渡す。
「メイドにジョブチェンジしなくても大丈夫なのか?」
「はい。スキルは共通スキルだったので問題ありません」
そういうスキルがあるのか。
ともかく俺は濡れタオルで体を拭き、お風呂には入れなかったものの汚れは落とせただろう。
「下着も渡してください」
やっぱり言われるかー……まあ一番臭いまであるからな。でもさすがに昨日出会ったばかりの女性に綺麗にしてもらうのは少し抵抗がある。
「お願いします」
でもここでの問答は無駄だから大人しくパンツを脱いで渡す。
「バンリ様の服はやはり不思議です。こういう服を異世界の方々は着ているのですか?」
「色々な服があるからそういう服だけじゃないよ」
「それは少し気になるところではあります。はい、できました」
アニーによってすぐに俺の服は綺麗になって返される。
真っ裸だからと言ってここで急いで服を着ることはしない。いつものペースで着る。
それが一番の近道だと分かっている。焦っても何も解決はしない。
「ではお食事を用意いたします」
アニーはメイド服のスカートのすそを持ち上げればその場に料理が出てきた。
「おー、やっぱりすごい」
「ありがとうございます」
昨日の夜もその光景を見ていた。
アニーは色々なものを収納できるスキルを持っているらしく、料理も出来立てを収納すれば収納している時は時間経過はせず出来立てを食べることができるというかなり便利スキルを持っている。
この世界のメイドはとんでもなく有能だと思いながらも俺はテーブルに乗せられた料理に口をつける。
アニーのスカートの中から出てきたというのもかなりポイントが高いから食が進む。
「今日はどうなされますか?」
「んー……他のジョブをLv10まで上げたいところだけど、ひとまずはお金を稼げるようになりたい」
残りの拳士、槍士、弓士、魔法使いのレベルを10まで上げれば合計で60になるからかなり強くなることになる。
だけどその前に武器を買うお金やらを稼がないといけない。
「それならば冒険者ギルドですね。かしこまりました」
冒険者ギルドになるか。それはそれで願ってもないことだ。
ご飯を食べ終えてアニーが食器をスカートの中に戻しているところで、俺はレベルのことで気になっていたことがあったことを思い出した。
「アニー、Lv10までは国の周りで行けるのは分かった。でもそこからはもっと進まないといけないのか?」
そこを知っておかないとレベル上げが頓挫してしまう。できればそれ以降のレベル上げ場所も知っておきたい。
「都市から離れるほどレベルが高いモンスターはいます。ですが外ではLv30ほどのモンスターが限度になっています」
「……ダンジョンか」
「その通りです」
俺がどうしてダンジョンを知っているのか。
俺たち異世界召喚をされたのは世界の破滅を導くダンジョンを攻略するためだ。
だからダンジョンの存在は知っているしダンジョンがその<終焉のダンジョン>以外にあることもあのクソ国王から教えられていた。
まあ内容を聞く前に追い出されたんだけどね。
「ダンジョンのモンスターはLv20からと強いですが、最初は必ずLv20と分かっています。そして下に行くほどレベルが順々に上がっていきますからLv20になれば冒険者はダンジョンでレベルを上げています。さらに言えばダンジョンモンスターの方がドロップアイテムの質は高く、レベル上げをしながら稼ぐのならダンジョンの方がいいかと」
「その情報はありがたい。それでダンジョンはどこにあるんだ?」
これを知らなかったら少し時間を無駄にしていたかもしれない。
「この国にもあります。ですが国にあるダンジョンは七天学園が保有していますので入ることは難しいです」
「ダンジョンに保有とかあるのか」
「はい。基本その土地を持っているものが所有権を得ます。ですがダンジョンブレイクが起きた際にはその責任を取ることになっています」
「ダンジョンブレイク?」
「ダンジョンからモンスターが溢れることです。定期的にダンジョンのモンスターを減らさなければダンジョンは特殊な生態系が生み出されます。そして強いモンスターがダンジョンから出てくる仕組みです」
「普通のモンスターは出てこないのか?」
「はい。上層のモンスターは基本出てきません。管理されているダンジョンであれば一階層のモンスターは駆除するようにしていますし、その階層にしかとどまらないようになっています」
ということは管理されていないダンジョンはかなりやばいということか。
「なるほどね。入れるダンジョンでここから一番近いのはどこだ?」
「この王都より東に進んだところにあるザラル家が管理しているザラルダンジョンになっています。そこなら冒険者なら誰でも入れます」
「分かった。ひとまずは冒険者になるところからか」
よし、少しずつロードマップを構築していくか。
レベル上げのために運動をしたから体は疲れているはずだ。それなのに寝つきが悪かったのは異世界の宿があまりよくなかったり異世界にいるという緊張感があってのことだろう。
「おはようございます、バンリ様」
「おはよぉ……」
すぐ近くにいたアニーに挨拶をされたから眠くなりながらも返した。
「今日はもう少しお休みになられますか?」
「いや……起きて行動するよ……」
アニーがいる十日間でできるだけのことはしておきたい。
ぐっすりと休むのはそれが終わってからと決めればモチベも上がるものだ。
「大丈夫ですか?」
「あぁ……大丈夫」
ロードマップをしっかりと立てないと逆に寝れないからな。ここは起きるしかない。
しかし、お風呂には入れないし替えの服がないから少し不便だな。
汗を拭いてはいるが行水とかをしておきたいところではある。
「バンリ様、服を脱いでください」
「え……どうしてだ?」
美人な女性からそんなことを言われたことがなかったから驚いたが聞き返す。
「服をスキルで綺麗にします。それからこちらのタオルで体をお拭きになってください」
「さすがメイド。じゃあお願いする」
「お任せください」
俺はパンツ以外を脱いで服をアニーに渡す。
「メイドにジョブチェンジしなくても大丈夫なのか?」
「はい。スキルは共通スキルだったので問題ありません」
そういうスキルがあるのか。
ともかく俺は濡れタオルで体を拭き、お風呂には入れなかったものの汚れは落とせただろう。
「下着も渡してください」
やっぱり言われるかー……まあ一番臭いまであるからな。でもさすがに昨日出会ったばかりの女性に綺麗にしてもらうのは少し抵抗がある。
「お願いします」
でもここでの問答は無駄だから大人しくパンツを脱いで渡す。
「バンリ様の服はやはり不思議です。こういう服を異世界の方々は着ているのですか?」
「色々な服があるからそういう服だけじゃないよ」
「それは少し気になるところではあります。はい、できました」
アニーによってすぐに俺の服は綺麗になって返される。
真っ裸だからと言ってここで急いで服を着ることはしない。いつものペースで着る。
それが一番の近道だと分かっている。焦っても何も解決はしない。
「ではお食事を用意いたします」
アニーはメイド服のスカートのすそを持ち上げればその場に料理が出てきた。
「おー、やっぱりすごい」
「ありがとうございます」
昨日の夜もその光景を見ていた。
アニーは色々なものを収納できるスキルを持っているらしく、料理も出来立てを収納すれば収納している時は時間経過はせず出来立てを食べることができるというかなり便利スキルを持っている。
この世界のメイドはとんでもなく有能だと思いながらも俺はテーブルに乗せられた料理に口をつける。
アニーのスカートの中から出てきたというのもかなりポイントが高いから食が進む。
「今日はどうなされますか?」
「んー……他のジョブをLv10まで上げたいところだけど、ひとまずはお金を稼げるようになりたい」
残りの拳士、槍士、弓士、魔法使いのレベルを10まで上げれば合計で60になるからかなり強くなることになる。
だけどその前に武器を買うお金やらを稼がないといけない。
「それならば冒険者ギルドですね。かしこまりました」
冒険者ギルドになるか。それはそれで願ってもないことだ。
ご飯を食べ終えてアニーが食器をスカートの中に戻しているところで、俺はレベルのことで気になっていたことがあったことを思い出した。
「アニー、Lv10までは国の周りで行けるのは分かった。でもそこからはもっと進まないといけないのか?」
そこを知っておかないとレベル上げが頓挫してしまう。できればそれ以降のレベル上げ場所も知っておきたい。
「都市から離れるほどレベルが高いモンスターはいます。ですが外ではLv30ほどのモンスターが限度になっています」
「……ダンジョンか」
「その通りです」
俺がどうしてダンジョンを知っているのか。
俺たち異世界召喚をされたのは世界の破滅を導くダンジョンを攻略するためだ。
だからダンジョンの存在は知っているしダンジョンがその<終焉のダンジョン>以外にあることもあのクソ国王から教えられていた。
まあ内容を聞く前に追い出されたんだけどね。
「ダンジョンのモンスターはLv20からと強いですが、最初は必ずLv20と分かっています。そして下に行くほどレベルが順々に上がっていきますからLv20になれば冒険者はダンジョンでレベルを上げています。さらに言えばダンジョンモンスターの方がドロップアイテムの質は高く、レベル上げをしながら稼ぐのならダンジョンの方がいいかと」
「その情報はありがたい。それでダンジョンはどこにあるんだ?」
これを知らなかったら少し時間を無駄にしていたかもしれない。
「この国にもあります。ですが国にあるダンジョンは七天学園が保有していますので入ることは難しいです」
「ダンジョンに保有とかあるのか」
「はい。基本その土地を持っているものが所有権を得ます。ですがダンジョンブレイクが起きた際にはその責任を取ることになっています」
「ダンジョンブレイク?」
「ダンジョンからモンスターが溢れることです。定期的にダンジョンのモンスターを減らさなければダンジョンは特殊な生態系が生み出されます。そして強いモンスターがダンジョンから出てくる仕組みです」
「普通のモンスターは出てこないのか?」
「はい。上層のモンスターは基本出てきません。管理されているダンジョンであれば一階層のモンスターは駆除するようにしていますし、その階層にしかとどまらないようになっています」
ということは管理されていないダンジョンはかなりやばいということか。
「なるほどね。入れるダンジョンでここから一番近いのはどこだ?」
「この王都より東に進んだところにあるザラル家が管理しているザラルダンジョンになっています。そこなら冒険者なら誰でも入れます」
「分かった。ひとまずは冒険者になるところからか」
よし、少しずつロードマップを構築していくか。
14
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
異世界召喚はもう勘弁してください。~五度目の異世界召喚は国の再興からスタートです~
山椒
ファンタジー
今まさに召喚されようとしている男子高校生、星宮勇輝はただの男子高校生ではない。
一度ならず四度異世界召喚を経験している男子高校生であった。
四度も四つの世界を救い、ようやく落ち着けると思ったところで五度目の異世界召喚が行われた。
五度目の異世界召喚を受け異世界召喚されることが常識になりつつあった勇輝であったが、勇輝を呼び出した国は闇の者によって崩壊していた国であった。
世界を救わなければならず、国も復興しなければいけない状況であった。
だが勇輝は異世界召喚ごとにステータスを持ち越していたためそれができる存在であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる