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23:ダンジョンギルドにて
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ダンジョンで一夜を過ごしたが違和感がありまくりだった。
やっぱり陽の光を浴びて朝だと認識していたから夜に起きた感じがする。
でも体の方はアニーのマッサージと睡眠によって元気になっているから問題はない。
俺たち四人は上級ジョブで十階層からスタートした。
俺は守護戦士、ブレアは聖女、ルナは剣姫、アニーは神槍士でザラルダンジョンを攻略する。
上級ジョブを解放したことで昨日とはマジで段違いなレベルでウルフ系モンスターを倒せていた。
俺は守護がついた戦士ということで仲間にバフをかけたり自身の守りを強くしたりでき、すべてのモンスターが攻撃してきても全くダメージを受けていなかった。
さらにルナによる剣撃は激しさがありながらも美しさがあり剣姫という名に相応しく、アニーに至っては俺のサウザンドアローみたいに弾丸のような槍を無数に放っていた。
ブレアは回復使いから聖女になったことで専用の魔法でモンスターを浄化していく。
やはりジョブを解放したことにより指数関数的に強さが上がっているから昨日よりもモンスターが弱く思えている。
十階層はレベル65以上のモンスターが基本となっているが弱い。
「たのしー!」
もう無双ゲーになっているルナ。ていうか全員が無双ゲーになっているからレベルも1からだからかなりの速度で上がっている。
そんな中でふと思ったことがあったからアニーに問いかけてみる。
「このザラルダンジョンのLv100と終焉のダンジョンのLv100は強さは一緒なのか?」
「いいえ、終焉のダンジョンのモンスターはステータスが高いとされています。同じLv100でも強さが違います」
「そうなのか。それなら指標にはならないな」
「私たちの上級ジョブみたいにステータスが違うのよ」
「それもそうだな」
このザラルダンジョンのLv100を楽に倒せればひと安心かと思ったが、そういうわけではなさそうだ。
ザラルダンジョンでLv100が出るのは十七階層からだ。今日ではなくてもひとまずそこを目標にしていきたい。
☆
「ふぅ、久しぶりにこんな長く陽を見なかった」
「そうなのー? ルナはまだまだ行けたんだけどなー」
俺たちは十三階層で引き上げた。
キリがいいからとかではなく、俺とブレアで全員のレベルが50を越えたら引き返そうと話したから十五階層で引き返すことになった。
ただそれに異を唱えたのはもちろんルナだ。
でも俺が限界だから悪いと言えば引き返すことを快く承諾し、またブレアににらまれるという状況になったが省略する。
昨日よりもハイペースかつ昨日よりも潜っていたから金貨十枚以上になることは確かだろうからひそかに楽しみにしている。
「ダンジョンギルドに行ったらまたご飯を食べに行こー?」
「あぁ、そうだな」
ダンジョンにいたからまともなご飯を食べたいとかそういうのはないのはアニーのおかげだ。
アニーのスキルによっていつでもおいしいご飯を食べることができる。ブレアがどうしてアニーをあんな簡単に手放せたのか全く理解できない。
ダンジョンギルドにたどり着けば何やら騒がしかった。
「なんだ?」
「ダンジョンギルドで騒がしいのは珍しいわね」
「冒険者ギルドの方が騒がしいのか」
「そんなの当然でしょ。負け犬がたくさんいるのよ?」
そんなの冒険者ギルドの荒くれものたちが聞いたら襲い掛かってくるぞ。それを返り討ちにできるくらいの力を俺たちは持っているけど。
ダンジョンギルドで注目されているところを見れば四人の男女と座り込んでいる女性がいた。
「ま、待ってぇ……!」
女性は男の足に縋りついて顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
眼鏡をかけ、茶髪を三つ編みにして両肩から出している女性だった。
その眼鏡と髪型から大人しそうな雰囲気があるが今はかなり泣き喚いている。
「知るかよ! きたねぇなぁ!」
「い゛っ!」
女性に縋りつかれている男はその女性を振りほどいて蹴り飛ばした。
「お前みたいな芋臭い女が俺たち『竜の息吹』に所属しているのがおかしいんだよ。しかも荷物持ちでも役に立たねぇし女としても役に立たねぇ。失せろ」
「わ、私のお金ぇ……そ、装備ぃ……」
「これか?」
男が持っている袋にはおそらくお金が入っているのだろう。
「これは今まで俺たちに迷惑をかけてきた迷惑料だ。そもそも今まで俺たちのおかげで生きてこれたんだろ。これくらいのお金はもらう権利がある」
あの三つ編みの女性は今まであのパーティに所属していたが追放されようとしているのか。
「ああいうことがあるんだな」
あんなの創作作品くらいでしか見たことがないから現実で見ることになるとは思わなかった。
そもそもこの状況が現実ではありえない状況だからありえないことがあり得ないか。
「やな感じー」
「そうね。私があの負け犬な女の立場なら噛みついてでも反撃しているわ。そんなことになることはないけれど」
最後の部分を言うあたり、たぶんブレア自身もあり得るかもしれないと思ったからだろうな。
「ぷっ! とっとと死んでろ」
男は三つ編みの女性に唾を吐き捨ててパーティ連中とどこかに行った。パーティ連中もそれを笑っていてかなり感じが悪い。
そしてそれを周りは助けず見ているだけ。
俺もそういう善意にかられる部類の人間ではないが、今の俺にはジョブチェンジというスキルがある。
打算にまみれていたとしても今の彼女には必要なことだろうと踏んでうずくまって泣いている彼女に近づいた。
「大丈夫か?」
やっぱり陽の光を浴びて朝だと認識していたから夜に起きた感じがする。
でも体の方はアニーのマッサージと睡眠によって元気になっているから問題はない。
俺たち四人は上級ジョブで十階層からスタートした。
俺は守護戦士、ブレアは聖女、ルナは剣姫、アニーは神槍士でザラルダンジョンを攻略する。
上級ジョブを解放したことで昨日とはマジで段違いなレベルでウルフ系モンスターを倒せていた。
俺は守護がついた戦士ということで仲間にバフをかけたり自身の守りを強くしたりでき、すべてのモンスターが攻撃してきても全くダメージを受けていなかった。
さらにルナによる剣撃は激しさがありながらも美しさがあり剣姫という名に相応しく、アニーに至っては俺のサウザンドアローみたいに弾丸のような槍を無数に放っていた。
ブレアは回復使いから聖女になったことで専用の魔法でモンスターを浄化していく。
やはりジョブを解放したことにより指数関数的に強さが上がっているから昨日よりもモンスターが弱く思えている。
十階層はレベル65以上のモンスターが基本となっているが弱い。
「たのしー!」
もう無双ゲーになっているルナ。ていうか全員が無双ゲーになっているからレベルも1からだからかなりの速度で上がっている。
そんな中でふと思ったことがあったからアニーに問いかけてみる。
「このザラルダンジョンのLv100と終焉のダンジョンのLv100は強さは一緒なのか?」
「いいえ、終焉のダンジョンのモンスターはステータスが高いとされています。同じLv100でも強さが違います」
「そうなのか。それなら指標にはならないな」
「私たちの上級ジョブみたいにステータスが違うのよ」
「それもそうだな」
このザラルダンジョンのLv100を楽に倒せればひと安心かと思ったが、そういうわけではなさそうだ。
ザラルダンジョンでLv100が出るのは十七階層からだ。今日ではなくてもひとまずそこを目標にしていきたい。
☆
「ふぅ、久しぶりにこんな長く陽を見なかった」
「そうなのー? ルナはまだまだ行けたんだけどなー」
俺たちは十三階層で引き上げた。
キリがいいからとかではなく、俺とブレアで全員のレベルが50を越えたら引き返そうと話したから十五階層で引き返すことになった。
ただそれに異を唱えたのはもちろんルナだ。
でも俺が限界だから悪いと言えば引き返すことを快く承諾し、またブレアににらまれるという状況になったが省略する。
昨日よりもハイペースかつ昨日よりも潜っていたから金貨十枚以上になることは確かだろうからひそかに楽しみにしている。
「ダンジョンギルドに行ったらまたご飯を食べに行こー?」
「あぁ、そうだな」
ダンジョンにいたからまともなご飯を食べたいとかそういうのはないのはアニーのおかげだ。
アニーのスキルによっていつでもおいしいご飯を食べることができる。ブレアがどうしてアニーをあんな簡単に手放せたのか全く理解できない。
ダンジョンギルドにたどり着けば何やら騒がしかった。
「なんだ?」
「ダンジョンギルドで騒がしいのは珍しいわね」
「冒険者ギルドの方が騒がしいのか」
「そんなの当然でしょ。負け犬がたくさんいるのよ?」
そんなの冒険者ギルドの荒くれものたちが聞いたら襲い掛かってくるぞ。それを返り討ちにできるくらいの力を俺たちは持っているけど。
ダンジョンギルドで注目されているところを見れば四人の男女と座り込んでいる女性がいた。
「ま、待ってぇ……!」
女性は男の足に縋りついて顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
眼鏡をかけ、茶髪を三つ編みにして両肩から出している女性だった。
その眼鏡と髪型から大人しそうな雰囲気があるが今はかなり泣き喚いている。
「知るかよ! きたねぇなぁ!」
「い゛っ!」
女性に縋りつかれている男はその女性を振りほどいて蹴り飛ばした。
「お前みたいな芋臭い女が俺たち『竜の息吹』に所属しているのがおかしいんだよ。しかも荷物持ちでも役に立たねぇし女としても役に立たねぇ。失せろ」
「わ、私のお金ぇ……そ、装備ぃ……」
「これか?」
男が持っている袋にはおそらくお金が入っているのだろう。
「これは今まで俺たちに迷惑をかけてきた迷惑料だ。そもそも今まで俺たちのおかげで生きてこれたんだろ。これくらいのお金はもらう権利がある」
あの三つ編みの女性は今まであのパーティに所属していたが追放されようとしているのか。
「ああいうことがあるんだな」
あんなの創作作品くらいでしか見たことがないから現実で見ることになるとは思わなかった。
そもそもこの状況が現実ではありえない状況だからありえないことがあり得ないか。
「やな感じー」
「そうね。私があの負け犬な女の立場なら噛みついてでも反撃しているわ。そんなことになることはないけれど」
最後の部分を言うあたり、たぶんブレア自身もあり得るかもしれないと思ったからだろうな。
「ぷっ! とっとと死んでろ」
男は三つ編みの女性に唾を吐き捨ててパーティ連中とどこかに行った。パーティ連中もそれを笑っていてかなり感じが悪い。
そしてそれを周りは助けず見ているだけ。
俺もそういう善意にかられる部類の人間ではないが、今の俺にはジョブチェンジというスキルがある。
打算にまみれていたとしても今の彼女には必要なことだろうと踏んでうずくまって泣いている彼女に近づいた。
「大丈夫か?」
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