RPGみたいな世界で二周しないと出てこない裏チートキャラになりました。

山椒

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第二ミッション

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 体が血やら体液で汚れたから神龍の火で浄化して綺麗にする。

「さて、スィオピ公爵家のお嬢様はどこだー」

 すでに神馬と神猿により他の男たちを始末していたからお嬢様を探すことにした。

「ウキ」
「ん?」

 神猿が肩をつついてきたからどこにお嬢様がいるのか分かったのかと思ったら槍を渡してきた。

「ウキ、キキキ」
「は? 神具武装で神具にしろって?」
「ウキ!」
「いやいや、お前千個も武器を持ってるだろ」
「ウキキキキ!」
「あって困らないって、使わなければ意味ないだろ」
「ウキー……」
「分かっていないって?」
「ウキ! ウキキ! ウキキ! ウキ! ウキ!」

 どれだけ武器を集めても満足しない。食べたバナナの数を覚えているのか。お腹いっぱいになってもバナナは頬張っている。とか言っている。

「意味わかんねー」

 こいつ本当に俺の式神なんだよな。それなのに言っていることが全く意味が分かんねー。だけどこれ以上騒がしくするのは面倒だから神具にすることにした。

「おぉ」
「ウキ!」

 ボロボロだった槍はかなり神性を帯びた装飾がカッコいい槍に変貌した。

 その槍を俺の手から素早く奪い取って頬ずりしている神猿。

「ハァ、自分で探すか」

 こいつ使い物にならねぇ―と思って家を一つずつ回っていこうかと思ったがクイッと俺の肩をつついてくるものがいた。

 神馬が口で俺の肩を突いてきた。

 今度は何を言われるのだと身構えれば神馬はある家の方向を見た。

「あそこにいるのか?」

 俺の問いに肯定の意を感じた。

 さらに神馬から神馬自身の能力についても説明を何となく受ける。

 神馬は星の力を使うことができ大地も精通している。だからどこに誰がいるのかを分かるとか。

「お前、すごいな」

 神馬のドヤ顔を受け止め、俺は神馬が指示した家に向かう。

「誰かさんとは大違いだよ!」

 誰かさんに言っても槍に夢中で聞いていないバカ猿を放置して家の扉を蹴飛ばす。

「どーもー! ダイナミックにおじゃましまーす!」

 家の中は誰もいない。が、神馬の助言によりどこにいるのかをすでに知っている。

 ベッドを蹴飛ばしてどければ下に続く階段があり、下で武器を持っている男たちが見えた。

「こんにちはー。暴力のお届け物ですよー」

 階段を一気に飛び降りて男たちに拳と死の味をお届けした。

 下は牢屋になっており女性たちが閉じ込められていた。

「人さらいか?」
「危ない!」

 俺が牢屋を見てそんな呑気なことを言っていれば女性の危ないという声が聞こえた瞬間、俺の頭部に虫が止まったのかと思うくらいの衝撃が来た。

「おい、もっと本気でやれよ」

 そう言って振り返れば一番悪そうな面をした男が驚いた顔をしていた。

「俺は油断していたんだぞ。それで俺を仕留める一撃を放つと思うだろ。それなのになんだ、その攻撃は。ふざけてんのか」

 一歩踏み出せば男は一歩下がる。

「ほら、がんばれがんばれ。じゃないと上の奴らみたいにぐちゃぐちゃになるぞ」
「ふ、ふざけんじゃねぇぞぉ!」

 男は手に持っていた鉄棒で何度も俺を殴るが一切俺は攻撃を受けない。そして耐え切れずに鉄棒はへし折れた。

「終わりか? それなら教えてやるよ、攻撃の仕方を!」
「ひいぃ!?」

 俺は男の体をぐちゃぐちゃに叩き潰そうと殴りかかる。

「その男は生かしなさい!」

 女性の生かせという声を聞き、顔面を殴って一回転させるだけに収めた。

「……せっかく人が気持ちよく殴っていたのに」

 声の主を見れば綺麗だったドレスはボロボロになり、全身傷だらけになっているが凛々しく座っている長い金髪が乱れている女性だった。

「助けに来た王子様としては及第点ね」

 間違いない、こいつがスィオピ公爵家の一人娘だ。
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