RPGみたいな世界で二周しないと出てこない裏チートキャラになりました。

山椒

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第一ミッション

02

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 本当に俺たちにはロールをこなすことを要求しているのか。てか経験値ってどういうことだよ。

天日あまひ晴明はるあき
 Lv1(1/100)
 攻撃:F
 防御:F
 速度:F
 魔力:F
 P:1200
 スキル
 十二神獣じゅうにしんじゅう

 疑問に思えばステータスが出てきた。名前自体は俺の本当の名前だ。

 てっきりロールをこなすから名前も違うものかと思っていたがそうではないらしい。

 この十二神獣がどういうものか知りたいと思えばまた違う画面が表示された。

『十二神獣
 環子
 鏡牛
 雷虎
 魅兎
 炎龍
 水蛇
 星馬
 界羊
 武猿
 幻鳥
 剣犬
 暴猪』

 うぉ……多いな。でも十二支になぞらえた神獣たちか。

 なんだよ、楽しそうじゃないか。こんな夢ならかなり楽しめそうだなぁ……いやこんなハッキリとしているのが夢なわけないと思うんだが。

「さて、これからどうしたらいいものか……」

 ここからどうすればいいのかと考えた時、今までにない感覚が刺激される。

 そしてそちらを見れば悪霊らしき軍団が体育館に入ってきているのが分かる。

 鉈を持った大男やら戦国時代を思わせる甲冑姿の武士、さらに鬼のような角を持つ鬼人までいた。

「いきなりクライマックスかよ」

 おそらく普通の人ならビビり散らかすような状況だろう。

 だが力を持っているせいか、いや元々こういうことにビビらない質だからむしろ力を試せると思ってかなり興奮している。

 十二神獣の使い方はすでに理解している。ならやることは一つ。

「来い、雷虎らいこ

 俺の傍に雷を纏った虎が出現した。

鏡牛きょうぎゅう

 さらに額に鏡を付けた牛も出現させた。

「さぁ、誰から来る?」

 俺の問いにまず俺の足首がつかまれるのが分かる。さらに引っ張られているが弱弱しい。

「雷虎」

 軽い雷撃を足首をつかんでいる悪霊に放てば鉈を持った大男が倒れてのたうち回っている。

「おいおい、今のは撫でただけだぞ?」

 とは言っても十二神獣や俺の攻撃は退魔を秘めている。だからかなり効くのだろう。

「次は誰だ?」

 俺がそう言えば全員が一斉に仕掛けてきた。

 ただ俺一人だと侮っているのかまだ全力は出していない、様子見な感じがする。

 どんな感じなのか、お手並み拝見と行こうか。相手の力も、俺の力も。

 さっきの大男のように俺に呪いが飛んでくる。首を絞められたり足を引っかけようとしたり俺をとにかく呪おうとしてくる。

「そんなもんじゃ足りねぇだろ!」

 俺はそれらをものともせずに本体に向かって無造作に悪霊一体の顔をつかむ。そしてその悪霊を地面に叩きつけた。

「ほら、もっと呪い殺してみろよ」

 すげぇ、めっちゃ無双していると思いつつも、もっと冷や冷やさせてほしくて煽ってみる。

 すると効果覿面ですごく呪いを振り撒いてくる。燃える呪いやら潰れる呪いやら姿が変わる呪い。

 だがこの俺には一切の効果がない。それがなぜか、俺が強くてこいつらが弱い以外にはないだろう。

「もっと、もっともっと! 気張れよ!」

 俺は悪霊に頑張ってもらうためにストレスを与えてみる。

 殴る蹴る、雷撃、突進などなど、目についた悪霊を思い付く限りで遊ぶ。そうすればきっとヒヤッとしたり命が脅かされるかもしれない、そう思った。

「……終わりかよ」

 いつのまにか体育館には俺しかおらず、倒れ伏した悪霊は消えていた。

 もう少しちゃんとした戦いを期待していたのに全くそんなことにはならなかった。どういうことだよ。

 俺はさっきこの世界に来て右も左も分からなかったんだぞ? そんな高校生にやられるなよ、ジジババよ。
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