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03:没落公爵家の現状2
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俺とマヤ様が作った料理はルナ様からすらも絶賛されて大成功を納めた。
まあ悔しそうな顔をして「……おいしい」と言われたのは絶賛と変わりないだろう。
その後お腹いっぱいになったレイラ様とルナ様は眠たくなったようでフレヤ様とマチルダさんが二人を運んだことでダイニングルームにはジェイダン様とマヤ様と俺の三人になった。
「どうぞ」
俺はジェイダン様とマヤ様に紅茶を出した。さっき王都で買ってきたものだ。さすがに俺が紅茶風味の水を出すわけにはいかないからな。
「おぉ、ありがとう。……いい香りだ」
「王都で知り合いにしか販売しない『ヘタイロス』で購入したものです」
「あのヘタイロスで買い物できるのかい!? さすがは万象の騎士だ……!」
そう言いながら紅茶を飲みかなり満足気のジェイダン様。
「……おいしい」
「それは何よりです」
マヤ様の口にも合ったようだからよかった。
俺自身の紅茶も用意して話を聞く状況が整った。
「これで話すことができるというわけか」
「はい。さすがに聞かないでおくのは危険だと感じました」
「そうだろうね。ゆっくりと話していこうか」
紅茶を一口飲んだジェイダン様は口を開く。
「このフロスト家は知っての通り亜人や魔人と仲良くするために色々と手を回してきた。それは私がここに来る前から、ずっと続いていた。このディナトス王国と隣接する亜人の国が一度も大きな争いが起こっていないのはフロスト家によるものだ」
「あぁ、今納得しました。どうして他種族を排斥しているディナトス王国が隣にいるイリオス合衆国と戦争になっていないのかと思っていましたが、そういうことだったんですね」
あぁ、それなら嫌われるのは納得だ。
「イリオス合衆国はある時を境に二つに分裂する事態になっている。だから攻め入る好機を逃さないためにフロスト家を没落させたんだ」
「……没落したのは随分と前ですよね。それならイリオス合衆国のその件は解決しているのですか?」
「そう簡単な問題じゃないから今も二分されているよ。むしろ酷くなっていると言ってもいい」
その問題はフロスト家にとっては重要だから俺にとっても重要かもしれないが、俺には目下解決すべきことがあるからな。
「話を戻そうか。フロスト家が没落してからも上手く手を回してきたから戦争にはなっていない。ただ時間が経つほどフロスト家を潰そうとする思惑は強くなっていった」
「フロスト家領内のモンスターですか?」
「それがかなり痛手だね。しかも生態系を壊すモンスターだけではなく、自然を食らう自然まで使われる始末だ。だから領民には危険なここからいなくなった。領民がいなくなった理由は他にもあるんだけどね」
「お聞きしても?」
「どうということはない嘘だからいいよ。フロスト家はイリオス合衆国と戦争になっても自分達だけ助かるために亜人の味方をしているってね」
視界の端にいたマヤ様が辛そうな顔を一瞬見せたのを見逃さない。
「……それを信じて領民はいなくなったのですか?」
「当時はよくない噂がいっぱいあったからね。どれが事実か分からずに領民は去っていった。領内が危険ということもあるから残ろうとしている領民に声をかけて私の知り合いの領地を紹介したよ」
「フロスト家は領地を没収されたわけではないのですか。でも領地収入がないと」
「そして領地には化け物が住んでいるね」
かなり没落させられているなー。このフロスト家を復興させるにはかなり苦労する。
「それはそうとセオ君」
「はい」
「こんなにしてもらってあれなんだけど、私たちに君のお給金を払うことはできない。しかもベオウルフ騎士団から支給金も出ない。それは分かっているよね?」
「はい、重々承知しています」
「それでも仕えてくれると?」
「はい。生きるため、モチベーションを保つため、危険な仕事の対価として、様々な要因でお金は必要です。ですが騎士としてこの状況を知って見過ごすことはできません。剣として、盾として、フロスト家の皆様をお守りすると騎士の誇りにかけ誓います」
さすがにお金がないから騎士として働けませんはできないだろう。まあ働けない人をとやかく言うつもりはない。お金はその仕事に対する期待であり報酬だから当たり前だ。
「……やっぱり、聞いていた通りの騎士だね。セオ君は」
「お聞きしてもいいですか?」
「困っている人を助け、弱き者を守る騎士の鏡。騎士として完璧な人だと聞いているよ」
「それは言い過ぎですよ。……ただ、自分の手が届く範囲で自分の実力の範疇でなら手を差しのべているだけです。万人は救えない、完璧とはほど遠い騎士です」
「君は謙虚すぎるよ。その手の届く範囲と実力の範疇は誰よりも大きいというのに」
「ありがとうございます。ですが認めることは自信の成長に繋がりませんから」
「向上心が高すぎるのは考えものだね。それに実力が伴っていない我が家にも耳が痛い話だ」
あー、フロスト家を悪く言うつもりはなかったんだがな。
でもまあ子供がいるのにそんなことをするのはいただけないか。家族は一番近くにいる守るべきものだからな。
「ジェイダン様、お聞きしたいことがあります」
「なんだい?」
「ジェイダン様はこの状況を打破しようとお考えですか?」
「もちろんだとも。だから君に報酬を支払わないとは思っていない。後払いをしたい」
「フロスト家が満足の行く生活ができるようになれば喜んで報酬は受けとります。ですがそれまでは結構です」
「ふむ、それだと気が引けるからね……そうだ、君は結婚相手がいなかったね。マヤを結婚相手にはどうだろうか」
「ちょ、お父様!?」
えっ、何言ってんだこのおっさん。
「いえ、さすがにそんなことはできませんよ。マヤ様の気持ちもありますから」
「マヤ、どうなんだい?」
「……嫌ではありませんが、セオ様を縛るようなことはできません」
「セオ君はどうだい?」
いや、騎士として仕える家のご令嬢と付き合うとか見聞はよくなさそう。
「マヤ様は見目麗しいご令嬢ですから、自分は相応しくありません」
「ということは二人は嫌い合っているわけではないんだね。それならお試しで付き合ってみたらいいじゃないか」
……なんだか貴族と会話している感じがしないな。感覚が平民のそれだ。
「お父様、それは素晴らしいセオ様に迷惑というものです。私なんかが付き合うなんて烏滸がましい話です」
「そんなことを仰らないでください、マヤ様。あなたはご自分が思っている以上に素晴らしいお人です」
「……そんなことはありませんよ」
「まだ知り合ったばかりだ。こんな話をするには早かったね」
本来貴族は家同士を強く繋げるために結婚を利用するものだがフロスト家はそういうのと縁がなさそうだ。失礼な考えだけど。
「それならこうしよう、フロスト家が保有する土地の一部を譲ろう。今はモンスターがいるけどセオ君なら問題ないだろう?」
「はい。それからモンスター問題については解決するつもりなのでご心配なく」
「おぉ! それはありがたい! 生態系が戻ればフロスト家への道が開ける」
土地か……土地なら田舎みたいなところがいいな。そこで老後で余生を楽しむのがいい。
しかも自分で一から作れるのもいいな。
それから少し話してからジェイダン様とマヤ様も就寝なされた。久しぶりにお腹いっぱいになっただろうから色々と体がビックリして睡眠を欲していたのかもしれない。
俺はと言えば寝るわけにはいかないから寝ずの番をしている。
これからずっと寝ずの番をやるのかと思ったら何気にこれが一番キツいだろうな。
神剣があるとはいえよくて一ヶ月だぞ。後でマチルダさんと結界のことで話さないといけないな。
寝ずの番をしているが少し退屈だから敷地内を見回ることにした。
「……まずは屋敷の改修からだな」
見れば見るほどボロボロなのが分かる公爵家が悲しいところだ。
普通なら建材を買ったり領土から頂戴するのだが、魔法を使えるのなら魔法を使うのが一番だ。楽だし。
「おい、いつまで起きてんだよ」
俺のことをずっと遠くから見ていたマチルダさんがとうとう俺に声をかけてきた。
「寝ずの番だ。騎士として当然のことだから気にするな」
「あたしが結界を張ってるから寝ていても問題ねぇよ」
「でもそれは侵入者を発見するものだろう。もしもの時反応できないかもしれない」
「あたしの結界は侵入者に気づかれないようにしたものだからな。それでもあたしが対処できるから問題ない」
今までそれでフロスト家を守っていたのだろうな。
「分かったなら寝ろ。お前があの部屋にいた方が安心するだろ」
「……まあそうだな。でも心許ないから明日にでもこの屋敷だけでも守る結界を張りたい」
「そんな高等な魔法、あたしにはできないぞ。勝手にしてろ」
さすがに寝ずの番をずっと続けるわけにはいかないからこれで良かったのかもしれない。
フロスト家の皆様が集まっている居間にマチルダさんと向かいマチルダさんは中に入るが俺は中に入らなかった。
「なにしてんだよ」
「俺はここでいいよ。ここで寝ておく」
「……近くにいた方が安全だろって言ったよな?」
「ルナ様はどうやら俺に警戒心を抱かれているようだからな。さすがに一緒の部屋にはいられない」
「あー……まあそうだな」
「中はマチルダさんに任せた」
「はいはい分かった。じゃああたしは寝る。今日はぐっすりと寝れそうだ」
それはそれで警戒の方は大丈夫なのかと思ったが、信じることが一番だな。俺もこの屋敷内での警戒は寝ていてもできるから寝よう。
まあ悔しそうな顔をして「……おいしい」と言われたのは絶賛と変わりないだろう。
その後お腹いっぱいになったレイラ様とルナ様は眠たくなったようでフレヤ様とマチルダさんが二人を運んだことでダイニングルームにはジェイダン様とマヤ様と俺の三人になった。
「どうぞ」
俺はジェイダン様とマヤ様に紅茶を出した。さっき王都で買ってきたものだ。さすがに俺が紅茶風味の水を出すわけにはいかないからな。
「おぉ、ありがとう。……いい香りだ」
「王都で知り合いにしか販売しない『ヘタイロス』で購入したものです」
「あのヘタイロスで買い物できるのかい!? さすがは万象の騎士だ……!」
そう言いながら紅茶を飲みかなり満足気のジェイダン様。
「……おいしい」
「それは何よりです」
マヤ様の口にも合ったようだからよかった。
俺自身の紅茶も用意して話を聞く状況が整った。
「これで話すことができるというわけか」
「はい。さすがに聞かないでおくのは危険だと感じました」
「そうだろうね。ゆっくりと話していこうか」
紅茶を一口飲んだジェイダン様は口を開く。
「このフロスト家は知っての通り亜人や魔人と仲良くするために色々と手を回してきた。それは私がここに来る前から、ずっと続いていた。このディナトス王国と隣接する亜人の国が一度も大きな争いが起こっていないのはフロスト家によるものだ」
「あぁ、今納得しました。どうして他種族を排斥しているディナトス王国が隣にいるイリオス合衆国と戦争になっていないのかと思っていましたが、そういうことだったんですね」
あぁ、それなら嫌われるのは納得だ。
「イリオス合衆国はある時を境に二つに分裂する事態になっている。だから攻め入る好機を逃さないためにフロスト家を没落させたんだ」
「……没落したのは随分と前ですよね。それならイリオス合衆国のその件は解決しているのですか?」
「そう簡単な問題じゃないから今も二分されているよ。むしろ酷くなっていると言ってもいい」
その問題はフロスト家にとっては重要だから俺にとっても重要かもしれないが、俺には目下解決すべきことがあるからな。
「話を戻そうか。フロスト家が没落してからも上手く手を回してきたから戦争にはなっていない。ただ時間が経つほどフロスト家を潰そうとする思惑は強くなっていった」
「フロスト家領内のモンスターですか?」
「それがかなり痛手だね。しかも生態系を壊すモンスターだけではなく、自然を食らう自然まで使われる始末だ。だから領民には危険なここからいなくなった。領民がいなくなった理由は他にもあるんだけどね」
「お聞きしても?」
「どうということはない嘘だからいいよ。フロスト家はイリオス合衆国と戦争になっても自分達だけ助かるために亜人の味方をしているってね」
視界の端にいたマヤ様が辛そうな顔を一瞬見せたのを見逃さない。
「……それを信じて領民はいなくなったのですか?」
「当時はよくない噂がいっぱいあったからね。どれが事実か分からずに領民は去っていった。領内が危険ということもあるから残ろうとしている領民に声をかけて私の知り合いの領地を紹介したよ」
「フロスト家は領地を没収されたわけではないのですか。でも領地収入がないと」
「そして領地には化け物が住んでいるね」
かなり没落させられているなー。このフロスト家を復興させるにはかなり苦労する。
「それはそうとセオ君」
「はい」
「こんなにしてもらってあれなんだけど、私たちに君のお給金を払うことはできない。しかもベオウルフ騎士団から支給金も出ない。それは分かっているよね?」
「はい、重々承知しています」
「それでも仕えてくれると?」
「はい。生きるため、モチベーションを保つため、危険な仕事の対価として、様々な要因でお金は必要です。ですが騎士としてこの状況を知って見過ごすことはできません。剣として、盾として、フロスト家の皆様をお守りすると騎士の誇りにかけ誓います」
さすがにお金がないから騎士として働けませんはできないだろう。まあ働けない人をとやかく言うつもりはない。お金はその仕事に対する期待であり報酬だから当たり前だ。
「……やっぱり、聞いていた通りの騎士だね。セオ君は」
「お聞きしてもいいですか?」
「困っている人を助け、弱き者を守る騎士の鏡。騎士として完璧な人だと聞いているよ」
「それは言い過ぎですよ。……ただ、自分の手が届く範囲で自分の実力の範疇でなら手を差しのべているだけです。万人は救えない、完璧とはほど遠い騎士です」
「君は謙虚すぎるよ。その手の届く範囲と実力の範疇は誰よりも大きいというのに」
「ありがとうございます。ですが認めることは自信の成長に繋がりませんから」
「向上心が高すぎるのは考えものだね。それに実力が伴っていない我が家にも耳が痛い話だ」
あー、フロスト家を悪く言うつもりはなかったんだがな。
でもまあ子供がいるのにそんなことをするのはいただけないか。家族は一番近くにいる守るべきものだからな。
「ジェイダン様、お聞きしたいことがあります」
「なんだい?」
「ジェイダン様はこの状況を打破しようとお考えですか?」
「もちろんだとも。だから君に報酬を支払わないとは思っていない。後払いをしたい」
「フロスト家が満足の行く生活ができるようになれば喜んで報酬は受けとります。ですがそれまでは結構です」
「ふむ、それだと気が引けるからね……そうだ、君は結婚相手がいなかったね。マヤを結婚相手にはどうだろうか」
「ちょ、お父様!?」
えっ、何言ってんだこのおっさん。
「いえ、さすがにそんなことはできませんよ。マヤ様の気持ちもありますから」
「マヤ、どうなんだい?」
「……嫌ではありませんが、セオ様を縛るようなことはできません」
「セオ君はどうだい?」
いや、騎士として仕える家のご令嬢と付き合うとか見聞はよくなさそう。
「マヤ様は見目麗しいご令嬢ですから、自分は相応しくありません」
「ということは二人は嫌い合っているわけではないんだね。それならお試しで付き合ってみたらいいじゃないか」
……なんだか貴族と会話している感じがしないな。感覚が平民のそれだ。
「お父様、それは素晴らしいセオ様に迷惑というものです。私なんかが付き合うなんて烏滸がましい話です」
「そんなことを仰らないでください、マヤ様。あなたはご自分が思っている以上に素晴らしいお人です」
「……そんなことはありませんよ」
「まだ知り合ったばかりだ。こんな話をするには早かったね」
本来貴族は家同士を強く繋げるために結婚を利用するものだがフロスト家はそういうのと縁がなさそうだ。失礼な考えだけど。
「それならこうしよう、フロスト家が保有する土地の一部を譲ろう。今はモンスターがいるけどセオ君なら問題ないだろう?」
「はい。それからモンスター問題については解決するつもりなのでご心配なく」
「おぉ! それはありがたい! 生態系が戻ればフロスト家への道が開ける」
土地か……土地なら田舎みたいなところがいいな。そこで老後で余生を楽しむのがいい。
しかも自分で一から作れるのもいいな。
それから少し話してからジェイダン様とマヤ様も就寝なされた。久しぶりにお腹いっぱいになっただろうから色々と体がビックリして睡眠を欲していたのかもしれない。
俺はと言えば寝るわけにはいかないから寝ずの番をしている。
これからずっと寝ずの番をやるのかと思ったら何気にこれが一番キツいだろうな。
神剣があるとはいえよくて一ヶ月だぞ。後でマチルダさんと結界のことで話さないといけないな。
寝ずの番をしているが少し退屈だから敷地内を見回ることにした。
「……まずは屋敷の改修からだな」
見れば見るほどボロボロなのが分かる公爵家が悲しいところだ。
普通なら建材を買ったり領土から頂戴するのだが、魔法を使えるのなら魔法を使うのが一番だ。楽だし。
「おい、いつまで起きてんだよ」
俺のことをずっと遠くから見ていたマチルダさんがとうとう俺に声をかけてきた。
「寝ずの番だ。騎士として当然のことだから気にするな」
「あたしが結界を張ってるから寝ていても問題ねぇよ」
「でもそれは侵入者を発見するものだろう。もしもの時反応できないかもしれない」
「あたしの結界は侵入者に気づかれないようにしたものだからな。それでもあたしが対処できるから問題ない」
今までそれでフロスト家を守っていたのだろうな。
「分かったなら寝ろ。お前があの部屋にいた方が安心するだろ」
「……まあそうだな。でも心許ないから明日にでもこの屋敷だけでも守る結界を張りたい」
「そんな高等な魔法、あたしにはできないぞ。勝手にしてろ」
さすがに寝ずの番をずっと続けるわけにはいかないからこれで良かったのかもしれない。
フロスト家の皆様が集まっている居間にマチルダさんと向かいマチルダさんは中に入るが俺は中に入らなかった。
「なにしてんだよ」
「俺はここでいいよ。ここで寝ておく」
「……近くにいた方が安全だろって言ったよな?」
「ルナ様はどうやら俺に警戒心を抱かれているようだからな。さすがに一緒の部屋にはいられない」
「あー……まあそうだな」
「中はマチルダさんに任せた」
「はいはい分かった。じゃああたしは寝る。今日はぐっすりと寝れそうだ」
それはそれで警戒の方は大丈夫なのかと思ったが、信じることが一番だな。俺もこの屋敷内での警戒は寝ていてもできるから寝よう。
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