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第一章 第十九節
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心の奥深く。マオは一度きたことのある空間に立っていた。
「また来てしまったね。マオ」
「うん。また会いに来たよ」
一度来た時に会った人物。マオが母と言った人物がそこには立っていた。
「また憎しみに呑まれてしまったね」
「うん。大切な人を奪われた気持ちは制御できなかった」
「やっぱり感情はコントロールできないよね。理性で制御していても、その枷が砕ける瞬間だってある。私の時もそうだった」
何かを知ってる口ぶりの女性にマオは沈黙する。しばらくして、確信をついた質問をする。
「あなたは誰なんですか?」
マオは自分の能力についてある程度理解できていた。何度も行われた能力の発動によって可能性が絞られていった為だ。様々な人物が心の奥底に存在している。その事実をマオは理解していた。そして、目の前にいる女性もそのうちの一人であると。
「やっぱりもう気づいてたんだね。そう、私は貴方の能力の一部だよ。そして、お母さんじゃない。私の名前は「アルメリア・クラウス」。貴方のアビスが発現した時に一番最初に近づいて心の中で暗示を繰り返した。私を母だと思い込むように。英雄を目指してもらうために」
「僕も不思議に思ってたんだ。僕のうちから出るこの夢はなんなんだろうって。やっと解決できてよかった。僕が僕じゃないみたいで怖かったんだ。しっかりとした理由があったんだね」
少し笑顔のマオに女性は驚いていた。
「怒ってないの? 私は貴方に夢を押し付けてしまった。本来ならもっと違う何かがあったかもしれないのに。その可能性を潰してしまった。もしかしたら、こんな状況にもならなかったかも」
「そう思ったら少しは怒りが湧くかもしれない。けど、それは僕の今までの行動が原因だから。英雄になるという夢を目指しても今と違う結果になる可能性だって無限にあるはず。だから、貴方を責めたりしない」
「ありがとう」
アルメリアは深々と頭を下げる。
「それで、聞きたいことがあってきたんです」
「うん。わかってる。古代の魔法。法則を捻じ曲げて人智を超えた力を及ぼすことができる。貴方の能力の一部であったとしても、本来は教えるべきではない。でも、このままだったらあの時の惨劇が再び起こされる」
「貴方が言ってるそれはなんなんですか?」
「憎しみの極みは果てのない戦いを生むの。命を奪い、奪われ。その行為は周囲の人物も巻き込み波紋のように広がっていく。そうしていくと、やがて世界は憎しみに呑み込まれる。それは滅びに向かって着実に進んでいく。私はそんな未来望んでいなかった。だから、貴方に教える。禁忌の蘇生魔法を」
マオとメビウスは激しい戦闘を繰り広げていた。マオは瞬間移動を駆使してメビウスを撹乱するが、メビウスもそれに対応するように魔法を発動していく。マオの剣は一撃でシールドを破壊するほどの威力だが、目に見えない連撃にも遅れをとらずシールドを張り替えていく。
「さすが、過去の英雄。相手にとって不足なし」
一進一退の攻防は数分に及んだ。メビウスは今まで経験したことのないほどの緊張によって、戦闘の中で成長を繰り返していた。いや、久しく本気で戦っていなかったために、本来の本能が呼び起こされているのか。メビウス本人にも分からない。だが、直実にマオの行動を先読みできるようになっていた。
「そこだ」
マオが瞬間移動をした時、頭上に発現したシールドによって地面に叩きつけられる。一秒の隙も与えずシールドと土魔法の攻撃が畳みかける。だが、立ち上がったマオの体に傷はない。
「なぜ邪魔をする? なぜ分からない? なぜ理解しようとしない? 今まで誰も憎まず、命を救うために奔走してきた。皆んなに溢れんばかりの愛を伝えてきた。その報いがこれだ。自分の手の届かない場所で愛した人の命が奪われる。こんな世界滅びてしまえばいいんだ」
マオから尋常ではない殺気が放たれる。それは紅の称号を持つメビウスですら、命を刈り取られたと錯覚を起こすほどの濃密な殺気だった。
「ああ。これが堕天者の力か。世界を一度滅ぼしてリセットしようとする自浄の力。俺に相手が務まるのか疑問に思えてくる。だが、やるべきことはやる」
マオが動き出そうとした瞬間、地面が砂状に変化する。視線が地面に移った隙をメビウスは逃さない。刹那のうちに間合いを詰めて魔法で加護をつけた全力の拳を放つ。その拳は確実にマオの体を捉えていた。だが、拳がマオに当たる瞬間、メビウスを強い衝撃が襲った。メビウスはいつの間にか宙を舞い地面に叩きつけられていた。メビウスにすら何が起きたか理解できないほどの速度。だが、常に発現しているシールドによって体へのダメージは最小限に抑えられていた。
「マズイ」
メビウスは急いで体勢を立て直そうとするが間に合わない。立ち上がり距離をとったところでマオの剣がメビウスを襲う。瞬時に百にも達するであろうシールドが展開される。マオの剣はシールドを容赦なく砕いて進んでいく。シールドは意味をなさず、メビウスに剣が直撃する。体に張ってある最高硬度のシールドによって致命傷を免れたが、メビウスは遥か遠くに吹き飛ばされた。
「俺、死ぬのか? 死ぬのは怖いな。・・・いや、死なない。・・・俺は死なない。俺はメビウス。世界最強の称号を持ち、七大アビスの「土」を持つ者。敗北なんて絶対にありえない。俺が負けるのはあの時で最後だ」
(その粋だ。そうしなければあの惨劇が繰り返される。あの少年が帰ってくるまで持ち堪えてみせろ)
メビウスの頭の中で声が広がる。何がなんだか理解ができないメビウスだが、そんなことを考えている暇もない。マオは瞬間移動をしてすぐに目の前に現れた。
「死ね」
マオの剣がメビウスに迫る。斬られたメビウスは砂へと姿を変えた。吹き飛びながら作り出した分身体だ。マオの背後に迫るメビウス。奇襲に思えた攻撃は背後を見ることもなく振るわれた剣に捉えられていた。メビウスはマオの剣に腹部を貫かれる。
「分身かと思ったが。何がしたかったんだ?」
魔法による加護をつけることもなく。シールドを張ることもなく。丸腰の状態で剣に貫かれた。だが、それがメビウスの狙いだった。メビウスはマオの体に触れる。力ない素手にマオは避けることをしない。
「俺の勝ちだ。グラビテイション」
本来、七大アビスを持つ者は対応する魔法において詠唱を必要としない。だが、詠唱をする場面もある。それは必要以上の威力を出し、膨大な魔力を使用する時だ。メビウスが触れたマオの体に赤い刻印が現れる。マオは状況を理解できず距離をとる。
「俺が編み出した最上級の魔法だ。彼が目覚めるまで眠っていてくれ」
マオに向かって木々が靡きはじめる。まるで、マオに全てが吸い寄せらているようだ。次第に地面が浮き上がりマオに向かって集まっていく。
「鬱陶しい」
マオは剣で近づく物を切っていくが物量に押されていく。やがて、マオを包むように超巨大な岩が出来上がった。メビウスは自身に回復魔法をかけながら少しずつ距離を離していく。
「少しぐらいもってくれよ」
祈るようなメビウスの発言がトリガーのように岩が真っ二つに割れる。メビウスは開いた口が塞がらない。そんな様子のメビウスの前にマオが現れる。
「死ね」
マオの拳がメビウスに迫る。確実に命を奪う一撃。だが、その拳はメビウスによって受け止められた。致命傷を負っている体で受け止められるような威力では到底ない。
「よおマオ。久しぶりだな。使命を全うできなかった俺だが、お前に二度と同じ過ちは犯させない」
「また来てしまったね。マオ」
「うん。また会いに来たよ」
一度来た時に会った人物。マオが母と言った人物がそこには立っていた。
「また憎しみに呑まれてしまったね」
「うん。大切な人を奪われた気持ちは制御できなかった」
「やっぱり感情はコントロールできないよね。理性で制御していても、その枷が砕ける瞬間だってある。私の時もそうだった」
何かを知ってる口ぶりの女性にマオは沈黙する。しばらくして、確信をついた質問をする。
「あなたは誰なんですか?」
マオは自分の能力についてある程度理解できていた。何度も行われた能力の発動によって可能性が絞られていった為だ。様々な人物が心の奥底に存在している。その事実をマオは理解していた。そして、目の前にいる女性もそのうちの一人であると。
「やっぱりもう気づいてたんだね。そう、私は貴方の能力の一部だよ。そして、お母さんじゃない。私の名前は「アルメリア・クラウス」。貴方のアビスが発現した時に一番最初に近づいて心の中で暗示を繰り返した。私を母だと思い込むように。英雄を目指してもらうために」
「僕も不思議に思ってたんだ。僕のうちから出るこの夢はなんなんだろうって。やっと解決できてよかった。僕が僕じゃないみたいで怖かったんだ。しっかりとした理由があったんだね」
少し笑顔のマオに女性は驚いていた。
「怒ってないの? 私は貴方に夢を押し付けてしまった。本来ならもっと違う何かがあったかもしれないのに。その可能性を潰してしまった。もしかしたら、こんな状況にもならなかったかも」
「そう思ったら少しは怒りが湧くかもしれない。けど、それは僕の今までの行動が原因だから。英雄になるという夢を目指しても今と違う結果になる可能性だって無限にあるはず。だから、貴方を責めたりしない」
「ありがとう」
アルメリアは深々と頭を下げる。
「それで、聞きたいことがあってきたんです」
「うん。わかってる。古代の魔法。法則を捻じ曲げて人智を超えた力を及ぼすことができる。貴方の能力の一部であったとしても、本来は教えるべきではない。でも、このままだったらあの時の惨劇が再び起こされる」
「貴方が言ってるそれはなんなんですか?」
「憎しみの極みは果てのない戦いを生むの。命を奪い、奪われ。その行為は周囲の人物も巻き込み波紋のように広がっていく。そうしていくと、やがて世界は憎しみに呑み込まれる。それは滅びに向かって着実に進んでいく。私はそんな未来望んでいなかった。だから、貴方に教える。禁忌の蘇生魔法を」
マオとメビウスは激しい戦闘を繰り広げていた。マオは瞬間移動を駆使してメビウスを撹乱するが、メビウスもそれに対応するように魔法を発動していく。マオの剣は一撃でシールドを破壊するほどの威力だが、目に見えない連撃にも遅れをとらずシールドを張り替えていく。
「さすが、過去の英雄。相手にとって不足なし」
一進一退の攻防は数分に及んだ。メビウスは今まで経験したことのないほどの緊張によって、戦闘の中で成長を繰り返していた。いや、久しく本気で戦っていなかったために、本来の本能が呼び起こされているのか。メビウス本人にも分からない。だが、直実にマオの行動を先読みできるようになっていた。
「そこだ」
マオが瞬間移動をした時、頭上に発現したシールドによって地面に叩きつけられる。一秒の隙も与えずシールドと土魔法の攻撃が畳みかける。だが、立ち上がったマオの体に傷はない。
「なぜ邪魔をする? なぜ分からない? なぜ理解しようとしない? 今まで誰も憎まず、命を救うために奔走してきた。皆んなに溢れんばかりの愛を伝えてきた。その報いがこれだ。自分の手の届かない場所で愛した人の命が奪われる。こんな世界滅びてしまえばいいんだ」
マオから尋常ではない殺気が放たれる。それは紅の称号を持つメビウスですら、命を刈り取られたと錯覚を起こすほどの濃密な殺気だった。
「ああ。これが堕天者の力か。世界を一度滅ぼしてリセットしようとする自浄の力。俺に相手が務まるのか疑問に思えてくる。だが、やるべきことはやる」
マオが動き出そうとした瞬間、地面が砂状に変化する。視線が地面に移った隙をメビウスは逃さない。刹那のうちに間合いを詰めて魔法で加護をつけた全力の拳を放つ。その拳は確実にマオの体を捉えていた。だが、拳がマオに当たる瞬間、メビウスを強い衝撃が襲った。メビウスはいつの間にか宙を舞い地面に叩きつけられていた。メビウスにすら何が起きたか理解できないほどの速度。だが、常に発現しているシールドによって体へのダメージは最小限に抑えられていた。
「マズイ」
メビウスは急いで体勢を立て直そうとするが間に合わない。立ち上がり距離をとったところでマオの剣がメビウスを襲う。瞬時に百にも達するであろうシールドが展開される。マオの剣はシールドを容赦なく砕いて進んでいく。シールドは意味をなさず、メビウスに剣が直撃する。体に張ってある最高硬度のシールドによって致命傷を免れたが、メビウスは遥か遠くに吹き飛ばされた。
「俺、死ぬのか? 死ぬのは怖いな。・・・いや、死なない。・・・俺は死なない。俺はメビウス。世界最強の称号を持ち、七大アビスの「土」を持つ者。敗北なんて絶対にありえない。俺が負けるのはあの時で最後だ」
(その粋だ。そうしなければあの惨劇が繰り返される。あの少年が帰ってくるまで持ち堪えてみせろ)
メビウスの頭の中で声が広がる。何がなんだか理解ができないメビウスだが、そんなことを考えている暇もない。マオは瞬間移動をしてすぐに目の前に現れた。
「死ね」
マオの剣がメビウスに迫る。斬られたメビウスは砂へと姿を変えた。吹き飛びながら作り出した分身体だ。マオの背後に迫るメビウス。奇襲に思えた攻撃は背後を見ることもなく振るわれた剣に捉えられていた。メビウスはマオの剣に腹部を貫かれる。
「分身かと思ったが。何がしたかったんだ?」
魔法による加護をつけることもなく。シールドを張ることもなく。丸腰の状態で剣に貫かれた。だが、それがメビウスの狙いだった。メビウスはマオの体に触れる。力ない素手にマオは避けることをしない。
「俺の勝ちだ。グラビテイション」
本来、七大アビスを持つ者は対応する魔法において詠唱を必要としない。だが、詠唱をする場面もある。それは必要以上の威力を出し、膨大な魔力を使用する時だ。メビウスが触れたマオの体に赤い刻印が現れる。マオは状況を理解できず距離をとる。
「俺が編み出した最上級の魔法だ。彼が目覚めるまで眠っていてくれ」
マオに向かって木々が靡きはじめる。まるで、マオに全てが吸い寄せらているようだ。次第に地面が浮き上がりマオに向かって集まっていく。
「鬱陶しい」
マオは剣で近づく物を切っていくが物量に押されていく。やがて、マオを包むように超巨大な岩が出来上がった。メビウスは自身に回復魔法をかけながら少しずつ距離を離していく。
「少しぐらいもってくれよ」
祈るようなメビウスの発言がトリガーのように岩が真っ二つに割れる。メビウスは開いた口が塞がらない。そんな様子のメビウスの前にマオが現れる。
「死ね」
マオの拳がメビウスに迫る。確実に命を奪う一撃。だが、その拳はメビウスによって受け止められた。致命傷を負っている体で受け止められるような威力では到底ない。
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