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第2章 初恋…
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「な、何がおかしいんですか……」
なんとか虚勢を張ろうとする僕に、潤一は唇の端を少しだけ上げて、フンのばかりに鼻を鳴らし、首を何度か横に振ると、僕よりも一回り程大きいだろうか、手で僕の肩を掴んだ。
「好きなんだろ?」
「えっ……?」
予想もしていなかった言葉に、僕は一瞬答えに詰まる。
「やはりな。でも残念だが、智子さんは俺が貰うぜ? いいよな?」
僕は頭の中が真っ白になるって、潤一が何を言っているのか、全く意味が分からない。
「一応、君は智子さんのお兄様だからね、兄君の許可を頂かないとと思ってね。 後々面倒なことになるのは御免だからな」
「ちょ、ちょっと待って下さい。智子は物じゃないんです。許可とかそんな……」
わざとらしく右手を差し出し、僕に握手を求めてくる潤一に対して、怒りにも似た感情が沸々と湧き上がって来て、僕は勢い良く立ち上がると、その手を取ることなく学生鞄を引っ掴み、屋敷まで続く石敷を、わざと足音を鳴らして駆けた。
嫌な男……
あんな奴に、僕の大切な智子を渡すものか!
僕は帰宅の挨拶すらすることなく玄関扉を開け放つと、いつものように階段下で僕の帰りを待っていた智子の手を掴んだ。
「兄さま……? どうなさったの?」
智子の問に答えることなく、僕の智子の手を引いて階段を昇った。
「兄さまったら、そんなに強く握ったら、智子痛いわ……」
でも階段の中腹辺りで智子が足を止めたから、僕も同じように足を止め振り返り見ると、智子の手首は少しだけ赤くなっていて……
「ああ、ごめんね智子…。痛かったかい?」
少し力を加えただけで簡単に手折れてしまいそうな程細い手首なのに、僕はなんてことを……
僕は赤くなった智子の手首を、そっと摩った。
なんとか虚勢を張ろうとする僕に、潤一は唇の端を少しだけ上げて、フンのばかりに鼻を鳴らし、首を何度か横に振ると、僕よりも一回り程大きいだろうか、手で僕の肩を掴んだ。
「好きなんだろ?」
「えっ……?」
予想もしていなかった言葉に、僕は一瞬答えに詰まる。
「やはりな。でも残念だが、智子さんは俺が貰うぜ? いいよな?」
僕は頭の中が真っ白になるって、潤一が何を言っているのか、全く意味が分からない。
「一応、君は智子さんのお兄様だからね、兄君の許可を頂かないとと思ってね。 後々面倒なことになるのは御免だからな」
「ちょ、ちょっと待って下さい。智子は物じゃないんです。許可とかそんな……」
わざとらしく右手を差し出し、僕に握手を求めてくる潤一に対して、怒りにも似た感情が沸々と湧き上がって来て、僕は勢い良く立ち上がると、その手を取ることなく学生鞄を引っ掴み、屋敷まで続く石敷を、わざと足音を鳴らして駆けた。
嫌な男……
あんな奴に、僕の大切な智子を渡すものか!
僕は帰宅の挨拶すらすることなく玄関扉を開け放つと、いつものように階段下で僕の帰りを待っていた智子の手を掴んだ。
「兄さま……? どうなさったの?」
智子の問に答えることなく、僕の智子の手を引いて階段を昇った。
「兄さまったら、そんなに強く握ったら、智子痛いわ……」
でも階段の中腹辺りで智子が足を止めたから、僕も同じように足を止め振り返り見ると、智子の手首は少しだけ赤くなっていて……
「ああ、ごめんね智子…。痛かったかい?」
少し力を加えただけで簡単に手折れてしまいそうな程細い手首なのに、僕はなんてことを……
僕は赤くなった智子の手首を、そっと摩った。
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