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第7章 哀傷…
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智子の柔らかな頬を両手で挟む。
すると智子が少し怯えたように瞳を揺らした。
「今日の兄さま、いつもと違うわ。どうしてなのかしら……」
「そうかい? 僕はいつもと変わらないよ?」
もし違って見えるのだとしたら、それはもう自分の気持ちを隠すことをやめたからなのかもしれない。
「智子、愛してる……」
とうとう言ってしまった。
決して許されることのない、禁断の言葉を僕は、ついに口にしてしまった。
「智子も兄さまが大好きよ? だって兄さまは、智子のたった一人の兄さまですもの」
智子の手が伸びて、僕が智子にするのと同じように、僕の頬を両手で挟んだ。
でも違うんだ、そうじゃないんだ……
「違うんだ、智子。僕の好きと、智子の好きは違うんだ」
「どう違うの? 智子、兄さまが好きよ? でもそれは愛ではないの?」
実際、僕にだって愛というものが何なのかなんて分からない。
でも一つだけ……、僕が自信を持って言えることがある。
「智子、僕は君を誰にも渡したくはないんだ。僕だけのものにしてしまいたいんだ」
例え潤一であろうと、他の誰であろうと、まして父様になんて……
僕の智子に触れさせるものか!
僕の頬を包んだ手に自分の手を重ねると、その手を掴んで、細く白い指先を口に含んだ。
「兄さ……ま、擽ったいわ」
戸惑ったように揺らし続ける瞳が、徐々に潤んでいく。
「僕が怖いかい?」
独占欲に駆られ、獣のようにたった一人の妹を見下ろす僕が……
「いいえ、怖くないわ……」
そう言った智子の目から、一筋の涙が零れ落ちた。
すると智子が少し怯えたように瞳を揺らした。
「今日の兄さま、いつもと違うわ。どうしてなのかしら……」
「そうかい? 僕はいつもと変わらないよ?」
もし違って見えるのだとしたら、それはもう自分の気持ちを隠すことをやめたからなのかもしれない。
「智子、愛してる……」
とうとう言ってしまった。
決して許されることのない、禁断の言葉を僕は、ついに口にしてしまった。
「智子も兄さまが大好きよ? だって兄さまは、智子のたった一人の兄さまですもの」
智子の手が伸びて、僕が智子にするのと同じように、僕の頬を両手で挟んだ。
でも違うんだ、そうじゃないんだ……
「違うんだ、智子。僕の好きと、智子の好きは違うんだ」
「どう違うの? 智子、兄さまが好きよ? でもそれは愛ではないの?」
実際、僕にだって愛というものが何なのかなんて分からない。
でも一つだけ……、僕が自信を持って言えることがある。
「智子、僕は君を誰にも渡したくはないんだ。僕だけのものにしてしまいたいんだ」
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僕の智子に触れさせるものか!
僕の頬を包んだ手に自分の手を重ねると、その手を掴んで、細く白い指先を口に含んだ。
「兄さ……ま、擽ったいわ」
戸惑ったように揺らし続ける瞳が、徐々に潤んでいく。
「僕が怖いかい?」
独占欲に駆られ、獣のようにたった一人の妹を見下ろす僕が……
「いいえ、怖くないわ……」
そう言った智子の目から、一筋の涙が零れ落ちた。
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