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第11章 信愛…
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それは一瞬の出来事だった。
爆音と共に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた僕は、駆け付けた潤一と、命からがら逃げ延びた使用人達の手によって病院へと運ばれた。
病院へと運び込まれた僕は、余程強い衝撃を受けたせいか、数日間眠り続けた後、目覚めた時には全ての記憶と、そして恐らくは爆風を受けた時に吹き飛ばされたんだろう、右腕を失くしていた。
それでも命が助かったことは、奇跡とも言えるだろうと、僕を担当した医師は言った。
僕自身ははっきりとは記憶していないが、その時の智子の取り乱し様は大変なもので、宥めるのに随分と手を焼いたと、後になってから潤一に聞かされた。
智子は僕が病院にいる間、身体が自由にならない僕の世話を、それは献身的にしてくれた。
その甲斐あってか、僕は徐々に記憶を取り戻し、全ての記憶が戻った時、漸く家に帰ることを許された。
と言っても、僕達が幼い頃から慣れ親しんだ屋敷はあの火事で跡形も無く焼け落ち、僕と智子は一先ず下宿に身を寄せることにした。
潤一は、身体が不自由になった僕と、身重の智子が二人きりで生活することを心配してか、自分の実家に身を寄せるよう申し出てくれたが、僕達はそれを断った。
何も持たない僕達が、二人だけの力でどこまで出来るのか試してみたかった。
潤一は反対したが、僕達の意思の強さに根負けしたのか、心から納得しないまでも、最後には首を縦に振った。
但し、智子がお産を迎える前まで、という条件付きで……
爆音と共に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた僕は、駆け付けた潤一と、命からがら逃げ延びた使用人達の手によって病院へと運ばれた。
病院へと運び込まれた僕は、余程強い衝撃を受けたせいか、数日間眠り続けた後、目覚めた時には全ての記憶と、そして恐らくは爆風を受けた時に吹き飛ばされたんだろう、右腕を失くしていた。
それでも命が助かったことは、奇跡とも言えるだろうと、僕を担当した医師は言った。
僕自身ははっきりとは記憶していないが、その時の智子の取り乱し様は大変なもので、宥めるのに随分と手を焼いたと、後になってから潤一に聞かされた。
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何も持たない僕達が、二人だけの力でどこまで出来るのか試してみたかった。
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