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第12章 追葬…
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その後僕達は二木の案内で桜木家代々の墓がある菩提寺へと向かった。
そこは賑やかな町中にあって、辺りを深い森に囲まれた場所で、山門までは実に長い石階段が続いていた。
「疲れたかい?」
隣を歩く智子が足を止める度、智子をおぶってやることすら出来ない我が身を恨んだ。
僕はなんて情けない男なんだ……、と……
なのに智子は疲労の浮かんだ顔に笑顔を浮かべ、
「大丈夫よ、兄さま……。智子、これくらい平気よ」
そう言って、開いたブラウスの襟元から、ハンケチで風を送り込んだ。
「そうかい? でももし辛くなったら言うんだよ?」
「ええ。でも……、一つだけ我儘を言ってもいいかしら?」
日傘を畳み、はにかんだような笑顔を僕に向けると、智子は躊躇いがちに僕に向かって右手を差し出した。
「手を繋いでくださらない?」
なんだそんなこと……
僕は心の中でくすりと笑いながらも、智子の可愛いお強請りに応えるべく左手を差し出した。
「嬉しいわ……」
僕の左手に智子の右手が重なる。
僕は小さなその手をきゅっと握り締め、残り数十段はあろうかと思われる石階段の先を見上げた。
そこにはとうに頂上まで昇り切った智翔と二木がこちらに向かって手を振っていて、
「お父さん、お母さん、早く早く」
僕達は智翔の声に急かされるように、残りの石階段を山門に向かって一段一段昇って行った。
そこは賑やかな町中にあって、辺りを深い森に囲まれた場所で、山門までは実に長い石階段が続いていた。
「疲れたかい?」
隣を歩く智子が足を止める度、智子をおぶってやることすら出来ない我が身を恨んだ。
僕はなんて情けない男なんだ……、と……
なのに智子は疲労の浮かんだ顔に笑顔を浮かべ、
「大丈夫よ、兄さま……。智子、これくらい平気よ」
そう言って、開いたブラウスの襟元から、ハンケチで風を送り込んだ。
「そうかい? でももし辛くなったら言うんだよ?」
「ええ。でも……、一つだけ我儘を言ってもいいかしら?」
日傘を畳み、はにかんだような笑顔を僕に向けると、智子は躊躇いがちに僕に向かって右手を差し出した。
「手を繋いでくださらない?」
なんだそんなこと……
僕は心の中でくすりと笑いながらも、智子の可愛いお強請りに応えるべく左手を差し出した。
「嬉しいわ……」
僕の左手に智子の右手が重なる。
僕は小さなその手をきゅっと握り締め、残り数十段はあろうかと思われる石階段の先を見上げた。
そこにはとうに頂上まで昇り切った智翔と二木がこちらに向かって手を振っていて、
「お父さん、お母さん、早く早く」
僕達は智翔の声に急かされるように、残りの石階段を山門に向かって一段一段昇って行った。
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