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白昼夢
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「にゃー」
目覚めた時、口をついて出たのはそんな声だった。聞きなれない声だ。
私の声はもっと低いはずだが、どうしたのか。いやいや、そもそもこれは私の声というよりもそれ以前に
「にゃー!?」
人間のものではないな。というか、猫だな。
全くもって理解できん。学校で今日最後の授業中に、ついつい居眠りをしたのは覚えている。教師が悪い。あんなに退屈な授業をするんだもの。ゆっくり眠れと言っているようなもんだ。
そして目を開くと、これだよ。意味がわからない。
地面がいつもより近い。そして四つん這いだ。
視界に入る己の手........?いや今は前足なのだが、それは白くフワフワとした毛に覆われている。まるで猫だ。
うん、そろそろ認めてしまおう。
私ってば猫になっちゃった。
とりあえず現状を理解した。猫になってる。なるほどわからん。
周囲を見る限り、現在地は知らない場所ではなさそうだ。
愛する学び舎の中にある、人気のない裏庭だ。校舎の裏側なので暗く、たまに誰かがこっそりタバコを吸いに来たり、授業をサボりに来たりするには最適の場所。
学校には真面目な生徒の方が多いからか、ここに来る人はごく一部だけだ。ここに来るとガラの悪い生徒に出くわしそうで、正直怖い。
「........にゃ、にゃー」
なんだってそんな所に居るのかは不明だが、まあ今の私は猫なので関係ない。
猫という生き物は好きだが、実際どんな生活をしているのかを把握しているほどではない。自分がここからどうすればいいのかが分からない。
とりあえず歩き回ってみることにした。湿り気のある土の感触をダイレクトに味わいながら、一歩一歩足を動かして進む。
(むっ)
校舎裏にはあまり使わないものを保管する倉庫があるのだが、そこに近付いたところで人が居ることに気付いた。
倉庫の入り口前の申し訳程度の階段に腰を下ろし、憂鬱そうに己の膝を見下ろす女の子。長い黒髪はポニーテールにまとめてあり、端正な横顔がよく見える。
(中村さんだ)
クラスメイトの中村さんだった。頭脳明晰、試験結果はいつも学年上位、物静かな人だ。
彼女はいつも一人で、友達は居ないらしい。話しかける人も少ない。
「はぁ........」
いかんせん、目付きがとてもキツイ。たまに発する言葉もぶっきらぼうな上に、声が低く怖い。陰ではエリートヤンキーと呼ばれている。
彼女もそんな空気を察してかあまり人の輪に入ろうとせず、休み時間はいつも一人でどこかに消える。そしてたまに授業をサボる。
いつもどこでサボっているのかと思えば、ここだったのか。
以前1度だけ中村さんに話しかけたことがある。廊下を歩く彼女がポケットティッシュを落としたので、拾って声を掛けたのだ。
彼女は睨み付けるように私を見て、ポケットティッシュを乱暴にひったくってきた。
感じが悪い、というより恐怖を覚えた。そんなに人が憎いのかと。
こんな恐ろしい人に関わったら、ろくな事にならなそうだ。素知らぬ顔で通り過ぎてやろう。
「あ、にゃんこ~」
「!?」
びっくりした!
中村さんはわたしの存在に気付くと、普段の様子からは想像がつかないほどの可愛らしい声で呼びかけてきた。あまりのことに動けなかった私に駆け寄ると、慣れた手つきで頭を撫で始めた。
「どうしたの~?迷子~?お母さんは一緒じゃないの~?」
されるがままに撫で回され、いつの間にか抱き上げられていた。なるほど、お母さんは一緒じゃないの、ってことは私は子猫なんだな。……今そんなこと確認している場合ではなさそうだけども。
「お前も一人なの~?私とおんなじだねえ」
「に、にゃん………」
「可愛いねぇ~」
この人、猫の扱いうま過ぎでしょ。迂闊にもうっとりしてしまった。
「私さぁ、人と話すときにすっごく緊張しちゃってさぁ、……変な態度になっちゃうのぉ。
しかもさあ、生まれつき目つき悪いせいで怖がられてさぁ。ヤンキーだって陰で言われるようになっちゃった」
あー……、コミュ障ってやつか。中村さんは眉根を寄せて悲しげに俯いた。心なしか涙目に見える。私を抱きかかえた腕は細く、ひどくか弱い。私たちは入学以降早い段階で彼女を避けるようになり、関わろうともしなかった。
いつも無表情か怒ったような怖い顔だったので、勝手に悪人だと決めつけていた。
居た堪れなくなって、中村さんの手を舐めた。自慢のキュートな前足を彼女の腕にのせ、精一杯の猫っぽい愛嬌を演じてみた。元気だせ、がんばれ中村さん。
「ありがとう~……。私もうこの高校やめようかなぁ。
中学の時も似た感じで避けられててさ、マジでどうやって人と会話したらいいのかわからないの。緊張してだめ」
考えた。
彼女がもし、本当に学校を辞めてしまったら。うまく人と話せないまま大人になり、社会に出る。同じように周りに避けられて孤立、最悪引きこもりになるかもしれない。
「私はヤンキーなんかじゃないんだよぉ。漫画とアニメが大好きなオタクなんだよぉ。……あ、今日の深夜アニメの録画予約詞忘れた」
オタクだったのか。っているか今日の深夜アニメってもしや、私も毎週欠かさず見ているあのアニメか?
「あーそろそろ授業終わる。いやだけど教室帰らないと」
怯えたような表情を浮かべて、中村さんは私の体を地面に下ろした。「強く生きろよ、またね」と言い残して、トボトボと立ち去っていった。
「おはよう」
瞬きした次の瞬間、視界に友人の顔が飛び込んできた。
「授業中ずっと寝てたね。何回言っても起きないから先生も諦めてたよ」
「……まじか。自分でも寝るとは思わなかったわ」
呆れて笑っている友人を尻目に、ノロノロと机の上のものを片付け始めた。変な夢を見た。猫になって学年の危険人物とされている中村さんに撫で回される夢だった。
一体なんだったのか、まあただの夢なんだろうけど。そう思うことにして、いつも通りに下校の準備を始める。友人はすでに準備が済んでいるところを見ると、授業が終わったあとのホームルームもぶっ通しで寝ていたみたいだ。
「あ」
教室のドアがガラリと開き、中村さんが入ってきた。夢のせいか、今まで感じていたような恐怖は無くなっていた。
いつもの無表情で自分の席に戻って荷物をまとめている彼女に、私は話かけたくなった。「何やってんの」友人が押し殺した声でそう言ってくる。
中村さんの机に歩み寄って両手をのせると、彼女は睨みつけるようにこちらを見上げてきた。よく見たら唇が僅かに震えている。
「中村さん、よかったら一緒に寄り道して帰らない?」
「え……、あ」
切長の目がパッと大きく開き、私の顔をびっくりしたように見ている。ほんとに、いいの?と唇が動く。
「ほんとに!一緒に遊ぼうよ。ーーあ、猫とか好き?うち猫飼ってんだけど、写真みる?」
「あ、ね、猫、だ、だだ大好き!見たい!」
あらー、お目々キラキラさせちゃって可愛い。
「いっぱいあるから見せるよ。駅前のカフェで話そうよ!」
彼女が笑った。笑顔は(人間のときは)はじめて見た。笑うとつり目が細くなって猫みたいだった。
・
目覚めた時、口をついて出たのはそんな声だった。聞きなれない声だ。
私の声はもっと低いはずだが、どうしたのか。いやいや、そもそもこれは私の声というよりもそれ以前に
「にゃー!?」
人間のものではないな。というか、猫だな。
全くもって理解できん。学校で今日最後の授業中に、ついつい居眠りをしたのは覚えている。教師が悪い。あんなに退屈な授業をするんだもの。ゆっくり眠れと言っているようなもんだ。
そして目を開くと、これだよ。意味がわからない。
地面がいつもより近い。そして四つん這いだ。
視界に入る己の手........?いや今は前足なのだが、それは白くフワフワとした毛に覆われている。まるで猫だ。
うん、そろそろ認めてしまおう。
私ってば猫になっちゃった。
とりあえず現状を理解した。猫になってる。なるほどわからん。
周囲を見る限り、現在地は知らない場所ではなさそうだ。
愛する学び舎の中にある、人気のない裏庭だ。校舎の裏側なので暗く、たまに誰かがこっそりタバコを吸いに来たり、授業をサボりに来たりするには最適の場所。
学校には真面目な生徒の方が多いからか、ここに来る人はごく一部だけだ。ここに来るとガラの悪い生徒に出くわしそうで、正直怖い。
「........にゃ、にゃー」
なんだってそんな所に居るのかは不明だが、まあ今の私は猫なので関係ない。
猫という生き物は好きだが、実際どんな生活をしているのかを把握しているほどではない。自分がここからどうすればいいのかが分からない。
とりあえず歩き回ってみることにした。湿り気のある土の感触をダイレクトに味わいながら、一歩一歩足を動かして進む。
(むっ)
校舎裏にはあまり使わないものを保管する倉庫があるのだが、そこに近付いたところで人が居ることに気付いた。
倉庫の入り口前の申し訳程度の階段に腰を下ろし、憂鬱そうに己の膝を見下ろす女の子。長い黒髪はポニーテールにまとめてあり、端正な横顔がよく見える。
(中村さんだ)
クラスメイトの中村さんだった。頭脳明晰、試験結果はいつも学年上位、物静かな人だ。
彼女はいつも一人で、友達は居ないらしい。話しかける人も少ない。
「はぁ........」
いかんせん、目付きがとてもキツイ。たまに発する言葉もぶっきらぼうな上に、声が低く怖い。陰ではエリートヤンキーと呼ばれている。
彼女もそんな空気を察してかあまり人の輪に入ろうとせず、休み時間はいつも一人でどこかに消える。そしてたまに授業をサボる。
いつもどこでサボっているのかと思えば、ここだったのか。
以前1度だけ中村さんに話しかけたことがある。廊下を歩く彼女がポケットティッシュを落としたので、拾って声を掛けたのだ。
彼女は睨み付けるように私を見て、ポケットティッシュを乱暴にひったくってきた。
感じが悪い、というより恐怖を覚えた。そんなに人が憎いのかと。
こんな恐ろしい人に関わったら、ろくな事にならなそうだ。素知らぬ顔で通り過ぎてやろう。
「あ、にゃんこ~」
「!?」
びっくりした!
中村さんはわたしの存在に気付くと、普段の様子からは想像がつかないほどの可愛らしい声で呼びかけてきた。あまりのことに動けなかった私に駆け寄ると、慣れた手つきで頭を撫で始めた。
「どうしたの~?迷子~?お母さんは一緒じゃないの~?」
されるがままに撫で回され、いつの間にか抱き上げられていた。なるほど、お母さんは一緒じゃないの、ってことは私は子猫なんだな。……今そんなこと確認している場合ではなさそうだけども。
「お前も一人なの~?私とおんなじだねえ」
「に、にゃん………」
「可愛いねぇ~」
この人、猫の扱いうま過ぎでしょ。迂闊にもうっとりしてしまった。
「私さぁ、人と話すときにすっごく緊張しちゃってさぁ、……変な態度になっちゃうのぉ。
しかもさあ、生まれつき目つき悪いせいで怖がられてさぁ。ヤンキーだって陰で言われるようになっちゃった」
あー……、コミュ障ってやつか。中村さんは眉根を寄せて悲しげに俯いた。心なしか涙目に見える。私を抱きかかえた腕は細く、ひどくか弱い。私たちは入学以降早い段階で彼女を避けるようになり、関わろうともしなかった。
いつも無表情か怒ったような怖い顔だったので、勝手に悪人だと決めつけていた。
居た堪れなくなって、中村さんの手を舐めた。自慢のキュートな前足を彼女の腕にのせ、精一杯の猫っぽい愛嬌を演じてみた。元気だせ、がんばれ中村さん。
「ありがとう~……。私もうこの高校やめようかなぁ。
中学の時も似た感じで避けられててさ、マジでどうやって人と会話したらいいのかわからないの。緊張してだめ」
考えた。
彼女がもし、本当に学校を辞めてしまったら。うまく人と話せないまま大人になり、社会に出る。同じように周りに避けられて孤立、最悪引きこもりになるかもしれない。
「私はヤンキーなんかじゃないんだよぉ。漫画とアニメが大好きなオタクなんだよぉ。……あ、今日の深夜アニメの録画予約詞忘れた」
オタクだったのか。っているか今日の深夜アニメってもしや、私も毎週欠かさず見ているあのアニメか?
「あーそろそろ授業終わる。いやだけど教室帰らないと」
怯えたような表情を浮かべて、中村さんは私の体を地面に下ろした。「強く生きろよ、またね」と言い残して、トボトボと立ち去っていった。
「おはよう」
瞬きした次の瞬間、視界に友人の顔が飛び込んできた。
「授業中ずっと寝てたね。何回言っても起きないから先生も諦めてたよ」
「……まじか。自分でも寝るとは思わなかったわ」
呆れて笑っている友人を尻目に、ノロノロと机の上のものを片付け始めた。変な夢を見た。猫になって学年の危険人物とされている中村さんに撫で回される夢だった。
一体なんだったのか、まあただの夢なんだろうけど。そう思うことにして、いつも通りに下校の準備を始める。友人はすでに準備が済んでいるところを見ると、授業が終わったあとのホームルームもぶっ通しで寝ていたみたいだ。
「あ」
教室のドアがガラリと開き、中村さんが入ってきた。夢のせいか、今まで感じていたような恐怖は無くなっていた。
いつもの無表情で自分の席に戻って荷物をまとめている彼女に、私は話かけたくなった。「何やってんの」友人が押し殺した声でそう言ってくる。
中村さんの机に歩み寄って両手をのせると、彼女は睨みつけるようにこちらを見上げてきた。よく見たら唇が僅かに震えている。
「中村さん、よかったら一緒に寄り道して帰らない?」
「え……、あ」
切長の目がパッと大きく開き、私の顔をびっくりしたように見ている。ほんとに、いいの?と唇が動く。
「ほんとに!一緒に遊ぼうよ。ーーあ、猫とか好き?うち猫飼ってんだけど、写真みる?」
「あ、ね、猫、だ、だだ大好き!見たい!」
あらー、お目々キラキラさせちゃって可愛い。
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