わたしの愛した世界

伏織

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七章

7-14

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廊下に出て、私を守るように前に立つと、私よりも先に廊下をあるき出した。「ミミちゃん、私のそばを離れちゃだめよ」


正直、あまり他人のペースに合わせて行動するのは好きではないが、この状況でそんな甘えたことを言ってはいられない。
しかし彼女も自分勝手に動くつもりは無いらしく、「ミミちゃん、なにか気になる事はある?」と質問してきた。


「私達を襲ってきた女は、結構騒いでいたんですよね。それなのに、異変に気付いた人が駆けつけた様子も……、この人以外にはなさそうなのが気になるというか。
まぁ、夜だし寝ている人も居るでしょうけど、それでも不自然な程に静かじゃありませんか?」

「そうねえ、私が村の人なら、その女を捕まえて拷問するし、外も夜通し見張るわよ」


その考えには概ね同意だが、流石に拷問という発想はなかった。他者をいたぶるくらいなら、クロスの魔法で操ってすべてを自白させてから、苦しまないように殺してしまいたい。悲鳴なんて、楽しんで聞けるものじゃない。


「もしかすると、もう全員殺されていたりして」

「まさか、そこまでする程の恨みを買った覚えは一切ありませんよ」


しかし、あの女の様子では、そこまでする程の恨みがあるような気もするのだ。仲間もいたようだし、この村の人口は二百人にも満たない。少し外を歩いただけの印象だが、住人も若者よりも中年以上の人が多い様に感じた。

武器と勢いと、後は執念があれば、皆殺しというのもできなくは無い、のかも知れない。


廊下を少し歩いたところで、なんの気無しに私達の部屋の隣の客室の前で立ち止まった。そしてなんの気無しに部屋の扉を開けてみた。


「……エリザさん」

「なあに?どうしたの?」

「すいません、もしかしたらみんな死んでるかも知れません」


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