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八章
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例の店のドアには、大きな穴が開いていた。ドアノブは完全に破壊され、足元に転がっている。わざわざ丁寧に開けるのも面倒なので、私はそれを足で蹴って下部分の蝶番を壊した。と言っても、私が蹴るほどの力でも簡単に破壊できるほどには弱っていたのだ。残りのドアの残骸を持っていたナイフの柄で殴って壊し、暗い店内に侵入した。
一歩、二歩と踏み込んで、ホコリだらけの店内の奥に進んでいく。
小さなカウンターの奥の扉を開けると、すぐに住居のスペースがあった。板張りの廊下と、木製の階段が目の前に現れた。階段の脇には玄関の扉があり、その上に嵌められた小さな窓から、月明かりがかすかに差し込んでいる。
「奥さんは二階の寝室で亡くなってた」
「おっさんは?」
尋ねると、クロスは悍ましいものを見たような、すっぱそうな顔で、店内からの入り口の左手にある扉を指差した。どうやら、非常に気分の悪い死に様らしい。察したエリザは暗い顔で小さく頷いて、見に行こうとはしなかった。だが私は気になってしまったので、その扉の前に歩いていった。
「予想しようか?」クロスが言う。
「何を?」
「君は多分、ざまあみろって言うと思う」
なんのことやらよくわからないまま、私は扉を開けた。中は暗くてよく見えなかった。かすかに鼓膜に届いた水の雫が落ちる音で、どうやら水場らしいことが分かった。
手で壁を探りつつ、足を踏み入れようとして、なにか柔らかい物を踏んだ。ぐにぐにとしていてなんだか気持ちの悪いそれは、棒状の物のようだ。
やっと見つけた明かりのスイッチをつけると、この店の店主の成れの果てが明らかになった。何を踏んだのかも、分かった。
「ざまあみろ」
鼻で笑いながらそう言い捨て、電気のスイッチを切った。下半身を丸出しにして、大切なものを完全に消失した状態で息絶えている店主の死体が、再び闇に隠れた。
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一歩、二歩と踏み込んで、ホコリだらけの店内の奥に進んでいく。
小さなカウンターの奥の扉を開けると、すぐに住居のスペースがあった。板張りの廊下と、木製の階段が目の前に現れた。階段の脇には玄関の扉があり、その上に嵌められた小さな窓から、月明かりがかすかに差し込んでいる。
「奥さんは二階の寝室で亡くなってた」
「おっさんは?」
尋ねると、クロスは悍ましいものを見たような、すっぱそうな顔で、店内からの入り口の左手にある扉を指差した。どうやら、非常に気分の悪い死に様らしい。察したエリザは暗い顔で小さく頷いて、見に行こうとはしなかった。だが私は気になってしまったので、その扉の前に歩いていった。
「予想しようか?」クロスが言う。
「何を?」
「君は多分、ざまあみろって言うと思う」
なんのことやらよくわからないまま、私は扉を開けた。中は暗くてよく見えなかった。かすかに鼓膜に届いた水の雫が落ちる音で、どうやら水場らしいことが分かった。
手で壁を探りつつ、足を踏み入れようとして、なにか柔らかい物を踏んだ。ぐにぐにとしていてなんだか気持ちの悪いそれは、棒状の物のようだ。
やっと見つけた明かりのスイッチをつけると、この店の店主の成れの果てが明らかになった。何を踏んだのかも、分かった。
「ざまあみろ」
鼻で笑いながらそう言い捨て、電気のスイッチを切った。下半身を丸出しにして、大切なものを完全に消失した状態で息絶えている店主の死体が、再び闇に隠れた。
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