至って真面目で平凡で

三日

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お兄様、お姉様は似た者同士

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「ちょっと、ミノ起きなさい!起きなさいったら!」

「うーん、あとちょっと。」

「あらあら、寝顔もアイル様にそっくりだわ。」

そう、第三者の声によって、私は、目をパッチリと開けた。

「エ、エナお姉様?」

「あら、もう起きてしまったの?私としては、もう少し眺めていたかったのだけど。もう、時間切れね。」

「おはようございます。すいません。お姉様に起こしていただくなんて。」

「いいのよ。ミノさん。かわいい寝顔を拝めて良かったわ。アイル様がいっていた通りね。ふふっ。」

「そうだ。支度をしないと!」

「お姉様、すいませんが先に行ってて下さいまし。すぐに追い付きます!」

「わかったわ。怪我のないようにね。では、またあとで。」

そう言うと、エナお姉様は頭を一撫でし部屋を出ていった。

「ミノ、あの子。あんたの兄貴とは別で少し危険な感じがするわ。可愛いものに盲目的な感じがする。」

「リゼ、大丈夫よ。…まっさかー。心配しすぎだよー。」

「今、一瞬の沈黙あったわね。」

「さてと、エナお姉様に追い付かなくちゃ。」

「はぁ。世話が焼けるわね。転ぶんじゃないわよ。」

「はーい」


ーーー食堂にてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おはよう。ミノ!制服似合ってるぞ!これで、やっと今日からミノも一緒に登校できるな!」

「おはよう、ございます。お兄様。恥ずかしいですわ。でも、私も、う、嬉しいですわ。」

「ミノのデレいただき!今日も家の天使は、健在だ!」

「お兄様、お止め下さいまし。」

すかさず、私は兄の言葉を制止した。恥ずかしいったら。
きっと、お兄様の威厳が崩れかけてるに違いない。

「エナお姉様。お待たせしました。」

「いえいえ、今日は良いものを見させてもらいましたわ。」

エナお姉様がニッコリされる。
含みを持たさないでいただきたい。

「エナは、同室だからいいなー。で、良いものってなにかな?」

「それは、乙女の秘密ですわ。アイル様。ね、ミノさん。」

「えぇ。そうですわね。」

前言撤回。いや、再度思う。この二人、似ている。
なんか、兄さんが二人に増えたみたいだ。ちょっと、厄介かもしれない。
リゼの言った通りだ。
てか、早く二人くっつけ。でも本当にくっついた方がいいのか?いや、それとも…でもなぁ、くっついたらくっついたで…

そうこう、していると、二人に挟まれて食事をしている。
時々、お兄様やお姉様があーんをしてくるのだが…。
二人でやってくれませんかね?私じゃなくて!

と、ミノは心の中で思った。








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