35 / 77
第1章 英雄の娘、冒険に出る
034 ダルの心境
しおりを挟む
意気軒昂と飛び出して来たはいいが、リーベはヴァールたちについて歩いていく内、緊張が募っていった。 それを見かねて、隣を歩いていたフロイデが尋ねる。
「緊張、してる?」
「はい……わかっちゃいます?」
「手と足、一緒に動いてる」
言われて初めて気付いた。
慌てて直していると、耳聡く聞きつけたヴァールが低音を響かせて笑う。
「だはは! こりゃ、道化師に弟子入りした方がいいんじゃねえか?」
「道化じゃないよ! ……もお、おじさんったら」
リーベが溜め息をつくと、正面を歩いていたフェアが涼やかに笑う。
「ふふ、初めは誰でもそうなるものですよ。むしろ、緊張できるということは、冒険者という職業を正しく認識できているということですから、良い兆候です」
「そう、ですか?」
小首を傾げているとヴァールが同意する。
「その通りだ。ピクニックに行くくらいのノリでいられるよりかは、その方が良いに決まってる」
「そう、なんだ。……なんだか、ちょっと自信が湧いてきたかも」
「たく、チョロいヤツだな」
ヴァールが穏やかに笑んだとき、スーザンの武器屋の前に差し掛かった。
以前は休業を告げる張り紙があったが、今はそれがない。その代わりに『営業中』の札が掛かっている。
(ダルさんは大丈夫かな? 無理をしてないといいんだけど……)
心配していると、フェアが言う。
「私とリーベさんは杖を買いに行きますので、ヴァールたちはお先にどうぞ」
「おう。いくぞ、フロイデ」
彼は物思いにでも耽るかのように俯いていた。
「フロイデ?」
「あ………うん。いこ」
2人が東門へ向うのを見送ると、彼はリーベの方に振り返る。
「それでは、参りましょうか」
「はい――あ、でもお金……」
「お金ならありますので」
「でも……」
リーベは自分が使うものの代金を払って貰うのは気が引けた。
そんな心情を察して彼は微笑んだ。
「お金はクラン共有の財産ですから、そこからリーベさんの装備代を出すのは当然のことですよ?」
優しい言葉に申し訳なさは解け、やる気へと変わっていった。
「……ありがとうございます。わたし、お代を還元できるくらい、頑張ります!」
「ふふっ。そのためには良い杖を選ばないといけませんね」
「はい!」
2人は笑みを交わし、店舗へと向う。
リーベは店舗に近づくごとに相棒となる武器との出会いに胸がときめき、到達する頃にはすっかり上機嫌になっていた。この感覚は服を買いに行くときと似ているが、若干違う。彼女は『武器を買う』という未知の行いに対し、昂揚しているのだ。
「こんにちは」
ドアを開けると、そこにはダルがいた。
案の定、顔色が悪く、うつろな瞳が呆然と天井を見上げていて、まるで病んでしまったかのようだ。来客に気が付くと緩慢な動作で、覇気のない瞳を向けてくる。
「リーベか。また来やがって……なんの用だ?」
「杖を買いに来たんです」
「ワンドならそこだ」
彼は無愛想に顎をしゃくるが、生憎と目的の品はそれではない。
「違いますよ。今日はスタッフを買いに来たんです」
「なに⁉」
スタッフというのは日用品の類いであるワンドと違い、戦闘や儀式に用いる歴とした武器である。だから食堂の娘であるリーベがスタッフを求めていることにダルが驚愕したのは無理からぬことだった。
「お前、まさか冒険者になるんか!」
「はい。今日はそのためにスタッフを――」
「自分の娘を冒険者にするなんて! エルガーめ! 自惚れやがったか!」
ダルは赫怒した。魔物によって妻の命を奪われた一方、同様に魔物に襲われながら生きながらえたリーベが冒険者になるという事実を拒絶するのはとても人間的な感情だった。
リーベは彼を哀れに思ったが、だがそれでも自らの意思で選んだことを曲げるつもりは無かった。
彼女はダルには申し訳なくおもいながら事情を告げる。
「ちがいます! わたしの方からなりたいって言ったんです!」
「……お前が?」
落ちくぼんだ目が彼女を睨む。元来強面のダルだ。その形相たるや、まるで鬼のようだ。
リーベは慄き、顔を背けたくて仕方なかったものの踏ん張った。
ダルを怖がってるようでは、魔物に立ち向かえないからだ。
そうして睨み合った末、ダルは憤然と鼻息をつく。
「理由はどうだっていい」
彼は椅子を蹴って立ち上がる。
「……だけどな、お前はスーザンと違って、魔物に襲われて助かったんだ。そのくせ死んだら、タダじゃおかねえぞ」
それは激励なのか、単なる当てつけなのか。リーベには判然としなかったものの、発破を掛けられる思いだった。
「……死にません、絶対に……!」
変わらぬ形相で彼女を睨むダルであったが、納得をしたのか、はたまた呆れたのか、喉を鳴らしながら勢いよく腰を下ろす。それから鍛冶ギルドの機関誌に視線を落としながら、吐き捨てるように言う。
「愚かな娘だ。だったらせめて、マシなもんを持っていくことだな」
「それって……」
フェアの方を見ると、彼はにっこりと言う。
「杖を売ってくれると言う事でしょう」
「やった!」
「ふふ、では早速、リーベさんに相応しい杖を探しましょうか」
「はい!」
魔法杖のコーナーへ向う途中、リーベはダルに睨まれているのに気付いた。彼女と目が合うと、彼は視線を遮るために機関誌を持ち上げた。
「緊張、してる?」
「はい……わかっちゃいます?」
「手と足、一緒に動いてる」
言われて初めて気付いた。
慌てて直していると、耳聡く聞きつけたヴァールが低音を響かせて笑う。
「だはは! こりゃ、道化師に弟子入りした方がいいんじゃねえか?」
「道化じゃないよ! ……もお、おじさんったら」
リーベが溜め息をつくと、正面を歩いていたフェアが涼やかに笑う。
「ふふ、初めは誰でもそうなるものですよ。むしろ、緊張できるということは、冒険者という職業を正しく認識できているということですから、良い兆候です」
「そう、ですか?」
小首を傾げているとヴァールが同意する。
「その通りだ。ピクニックに行くくらいのノリでいられるよりかは、その方が良いに決まってる」
「そう、なんだ。……なんだか、ちょっと自信が湧いてきたかも」
「たく、チョロいヤツだな」
ヴァールが穏やかに笑んだとき、スーザンの武器屋の前に差し掛かった。
以前は休業を告げる張り紙があったが、今はそれがない。その代わりに『営業中』の札が掛かっている。
(ダルさんは大丈夫かな? 無理をしてないといいんだけど……)
心配していると、フェアが言う。
「私とリーベさんは杖を買いに行きますので、ヴァールたちはお先にどうぞ」
「おう。いくぞ、フロイデ」
彼は物思いにでも耽るかのように俯いていた。
「フロイデ?」
「あ………うん。いこ」
2人が東門へ向うのを見送ると、彼はリーベの方に振り返る。
「それでは、参りましょうか」
「はい――あ、でもお金……」
「お金ならありますので」
「でも……」
リーベは自分が使うものの代金を払って貰うのは気が引けた。
そんな心情を察して彼は微笑んだ。
「お金はクラン共有の財産ですから、そこからリーベさんの装備代を出すのは当然のことですよ?」
優しい言葉に申し訳なさは解け、やる気へと変わっていった。
「……ありがとうございます。わたし、お代を還元できるくらい、頑張ります!」
「ふふっ。そのためには良い杖を選ばないといけませんね」
「はい!」
2人は笑みを交わし、店舗へと向う。
リーベは店舗に近づくごとに相棒となる武器との出会いに胸がときめき、到達する頃にはすっかり上機嫌になっていた。この感覚は服を買いに行くときと似ているが、若干違う。彼女は『武器を買う』という未知の行いに対し、昂揚しているのだ。
「こんにちは」
ドアを開けると、そこにはダルがいた。
案の定、顔色が悪く、うつろな瞳が呆然と天井を見上げていて、まるで病んでしまったかのようだ。来客に気が付くと緩慢な動作で、覇気のない瞳を向けてくる。
「リーベか。また来やがって……なんの用だ?」
「杖を買いに来たんです」
「ワンドならそこだ」
彼は無愛想に顎をしゃくるが、生憎と目的の品はそれではない。
「違いますよ。今日はスタッフを買いに来たんです」
「なに⁉」
スタッフというのは日用品の類いであるワンドと違い、戦闘や儀式に用いる歴とした武器である。だから食堂の娘であるリーベがスタッフを求めていることにダルが驚愕したのは無理からぬことだった。
「お前、まさか冒険者になるんか!」
「はい。今日はそのためにスタッフを――」
「自分の娘を冒険者にするなんて! エルガーめ! 自惚れやがったか!」
ダルは赫怒した。魔物によって妻の命を奪われた一方、同様に魔物に襲われながら生きながらえたリーベが冒険者になるという事実を拒絶するのはとても人間的な感情だった。
リーベは彼を哀れに思ったが、だがそれでも自らの意思で選んだことを曲げるつもりは無かった。
彼女はダルには申し訳なくおもいながら事情を告げる。
「ちがいます! わたしの方からなりたいって言ったんです!」
「……お前が?」
落ちくぼんだ目が彼女を睨む。元来強面のダルだ。その形相たるや、まるで鬼のようだ。
リーベは慄き、顔を背けたくて仕方なかったものの踏ん張った。
ダルを怖がってるようでは、魔物に立ち向かえないからだ。
そうして睨み合った末、ダルは憤然と鼻息をつく。
「理由はどうだっていい」
彼は椅子を蹴って立ち上がる。
「……だけどな、お前はスーザンと違って、魔物に襲われて助かったんだ。そのくせ死んだら、タダじゃおかねえぞ」
それは激励なのか、単なる当てつけなのか。リーベには判然としなかったものの、発破を掛けられる思いだった。
「……死にません、絶対に……!」
変わらぬ形相で彼女を睨むダルであったが、納得をしたのか、はたまた呆れたのか、喉を鳴らしながら勢いよく腰を下ろす。それから鍛冶ギルドの機関誌に視線を落としながら、吐き捨てるように言う。
「愚かな娘だ。だったらせめて、マシなもんを持っていくことだな」
「それって……」
フェアの方を見ると、彼はにっこりと言う。
「杖を売ってくれると言う事でしょう」
「やった!」
「ふふ、では早速、リーベさんに相応しい杖を探しましょうか」
「はい!」
魔法杖のコーナーへ向う途中、リーベはダルに睨まれているのに気付いた。彼女と目が合うと、彼は視線を遮るために機関誌を持ち上げた。
0
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる