一族に捨てられたので、何とか頑張ってみる。

ユニー

文字の大きさ
64 / 78
4 学園にて

53

しおりを挟む
 クラスメイトに大歓声で迎い入れられた。

 「アンタ風属性でしょ、よく水を使ったわね・・・。」

 ノシラさんが感嘆して言っていた。

 「日頃から、水大好きな使い手が耳の横に居たからね、イメージしやすかった。」

 「イメージで使えるの?」

 「んー後、呪文かな?それと・・・。」

 小声で、囁いた。

 「保護魔力は属性に関わらないような気がする。」

 そう言うと、ノシラさんはニアリと笑う。

 「なるほど、解ったわ。」

 「どういたしまして。」

 ノシラさんはティリアさんにさっきの事を囁いていた。

 するとティリアさんが拳に親指を立てて向けてきたので、お返しに僕も向けた。

 <何がどうなっているの!?>

 <知るか!?>

 <あいつら何か囁き合っているぞ!>

 <げ!複合で魔法を使ってくると言うのかよ!?>

 <どうかな?彼は君の弟だろ?若干適性があったっと仮定したら問題は無いはずだ。>

 <その仮定は当たらないわ、彼は遠縁の人から養子になった弟から完全に水の適正は無いはずよ。>

 <・・・なるほど・・・しまったな・・・人選を間違えたか・・・。>

 「的な話し合いをしている。」

 「ほぉ・・・お前あの姉ちゃんと実の姉弟じゃないのかよ・・・。」

 「そこ?姉さんの言う通りだよ、血は繋がってない。」

 「へぇー。」

 *

 「お前たち!俺たちの話盗み聞きしていたな!!」

 「勝負に手段を選ぶな!by姉」

 「お前は何を教えている!?」

 と向こうのリーダーは姉の両肩を掴んで前後ろに振っていた。

 見事な内輪もめ状態に成った。

 内輪もめをしている中でも一人の女性先輩が前に出て来た。

 どうやら、ティリアの相手らしい。

 「ホマ・ケーンナよ、よろしくね。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「宜しくね、ティリアちゃん。」

 『おおおおぉぉぉぉ・・・。』

 これは、凄い会話が成立している・・・。

 クラスの中でもまともに対話が出来なかったのに・・・。

 すると、ケーンナ先輩が僕を見て、

 「風の聞き耳は、弟君の専売特許じゃないのよ。」

 と軽やかに言って来た。

 なるほど・・・苦笑してしまう・・・。

 「それに、即他の属性の魔法を使えると言う訳じゃなさそうね・・・。」

 と言うと、悔しそうにするティリアが解った。

 「本当にどう言うクラスなのよ・・・。」

 と苦々しく言って来た。

 直ぐに戦いのゴングが鳴った。

 ティリアさんが大きめの岩を頭上に構築して受け止めた。

 『は?』

 いやいや・・・ティリアさんや、どうやってそんな重たそうな大岩を受け止めているのですか!?

 そのままの格好で、その大岩をケーンナ先輩に向かって投げた。

 『はぁあ!?』

 風の力で制御も出来ない大岩に走って避けていた。

 ティリアさんは次々と大岩を生み出し、投げては生み出していた。

 「ちょっとあなた!行動的すぎない!!」

 流石に、ケーンナ先輩も悲鳴を上げ始めた。

 「・・・。」

 「何が物理最強よ!?ちょっと自重しなさいよ!!」

 と言いながらも必死に逃げて続けている。

 最早体力勝負に成っていた。

 そして、先に力尽いたのは、ティリアさんの方だった。

 「ぜぃはぁ!せぃばぁ!!」

 ケーンナ先輩、言いたい事は解ります!

 魔法的な勝負じゃなかったです!!

 互いにクラスメイトに支えながら両陣営に戻った。

 *

 互いに風の防壁を展開していたので盗み聞きは出来なかった。

 が・・・。

 <どういう事、あの子腕細いくせに怪力でしたって!?>

 <言いたいことは解る!凄くわかる!だがそうだっただろ!>

 <どうなっているのよ!弟君のクラスは!?>

 <帰ったら問いただす!!>

 「っ的な事を話している。」

 「口や顎の周りの空気を感じて言葉を読む・・・凄いなお前・・・。」

 「ついさっきから出来始めた。やれば出来るもんだ。」

 「お前といい、人外し始めているぞ・・・。」

 否定できないのが痛い・・・。

 「さて、最後は私ね!」

 と言って、ノシラさんが軽い運動し始めました。

 *

 「最後に武系が来るとはね。」

 「最後だからな、意地でも勝たせてもらう!」

 だが、決着はすぐに着いた。

 ノシラさんの得意の風魔法の一撃でソセアさんと同じように壁を破壊した。

 『・・・。』

 やっちゃたよ・・・。

 「姉さん。」

 「な・・・何よ!」

 「壁修復ありがとう。」

 「は!?どういう事!?」

 「賭けに勝った。」

 「・・・。」

 「っと言う訳で!あざっす先輩!」

 『あざっす!!』

 と言って、僕たちは闘技場から逃げ出した。

 背後から何やら言い争いが聞こえたが聞こえない事にした。
しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る 〜レイシアは、今日も我が道つき進む!~

みちのあかり
ファンタジー
同じゼミに通う王子から、ありえないプロポーズを受ける貧乏奨学生のレイシア。 何でこんなことに? レイシアは今までの生き方を振り返り始めた。 第一部(領地でスローライフ) 5歳の誕生日。お父様とお母様にお祝いされ、教会で祝福を受ける。教会で孤児と一緒に勉強をはじめるレイシアは、その才能が開花し非常に優秀に育っていく。お母様が里帰り出産。生まれてくる弟のために、料理やメイド仕事を覚えようと必死に頑張るレイシア。 お母様も戻り、家族で幸せな生活を送るレイシア。 しかし、未曽有の災害が起こり、領地は借金を負うことに。 貧乏でも明るく生きるレイシアの、ハートフルコメディ。 第二部(学園無双) 貧乏なため、奨学生として貴族が通う学園に入学したレイシア。 貴族としての進学は奨学生では無理? 平民に落ちても生きていけるコースを選ぶ。 だが、様々な思惑により貴族のコースも受けなければいけないレイシア。お金持ちの貴族の女子には嫌われ相手にされない。 そんなことは気にもせず、お金儲け、特許取得を目指すレイシア。 ところが、いきなり王子からプロポーズを受け・・・ 学園無双の痛快コメディ カクヨムで240万PV頂いています。

魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。

imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。 今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。 あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。 「—っ⁉︎」 私の体は、眩い光に包まれた。 次に目覚めた時、そこは、 「どこ…、ここ……。」 何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

農民レベル99 天候と大地を操り世界最強

九頭七尾
ファンタジー
【農民】という天職を授かり、憧れていた戦士の夢を断念した少年ルイス。 仕方なく故郷の村で農業に従事し、十二年が経ったある日のこと、新しく就任したばかりの代官が訊ねてきて―― 「何だあの巨大な大根は? 一体どうやって収穫するのだ?」 「片手で抜けますけど? こんな感じで」 「200キロはありそうな大根を片手で……?」 「小麦の方も収穫しますね。えい」 「一帯の小麦が一瞬で刈り取られた!? 何をしたのだ!?」 「手刀で真空波を起こしただけですけど?」 その代官の勧めで、ルイスは冒険者になることに。 日々の農作業(?)を通し、最強の戦士に成長していた彼は、最年長ルーキーとして次々と規格外の戦果を挙げていくのだった。 「これは投擲用大根だ」 「「「投擲用大根???」」」

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます

里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。 だが実は、誰にも言えない理由があり…。 ※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。 全28話で完結。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...