一族に捨てられたので、何とか頑張ってみる。

ユニー

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 ミグレアス半島と呼ばれる半島の内部中央に位置しておりフレッド王国の中心に見て、

 真北にツェヘアン帝国

 東北東にイペア公国

 東南東にジャヴユ共和国

 真南にギュゼノア教国

 海を挟んだ西にヴォドン諸島国

 イペア公国とジャヴユ共和国の間には中央高地があり、人の侵入を拒んでいる。

 さらに言えば、イペア公国視点からみたら

 北東にツラーカリア帝国

 東にクーネ辺境国

 南東にニュノワー分国

 この三カ国は国境に接していないが、かなりの軍事力が有るから無視できない。

 *

 フレッド王国内の地理を見てみると、国土の約七割が魔境となっており、完全管理が出来ている魔境は一割も満たない。

 フレッド王国家を中心に三公爵

 北の公爵家 クディサル公爵家

 南東の公爵家 メグテール公爵家

 南西の公爵家 フェメウト公爵家

 となっている。

 この公爵家は、対外国との防衛ための戦力を有しており、其々・・・。

 クディサル公爵家はツェヘアン帝国

 メグテール公爵家はジャヴユ共和国

 フェメウト公爵家はギュゼノア教国

 の防衛を司っているが、ジャヴユ共和国は専守防衛の魔導国家であるため、メグテール公爵家はフェメウト公爵家と共同でギュゼノア教国と対峙している。

 フレッド王国家自身もイペア公国やヴォドン諸島国の対応に迫られているため対外戦争は出来ないでいる。

 そのため、不安定ながらも世界情勢は安定しており、経済も活発化している。

 *

 さて、冒険者を統括しているギルドの立ち位置は微妙なのである。

 ギルドの歴史は古く、フレッド王国の歴史より古い。

 そもそもギルドは魔境を開墾するための冒険者専用機関であり、国家に属するものではない。

 だが、それでも個人情報や魔境に関わる情報を管理運営する場所が必要に成っており、その本部がイペア公国にあるが、各地にあるの支部は其々の采配で運用されている。

 なぜ、イペア公国に有るかと言えば魔境の総本山と言うべき中央高地の登り口が有るからだ。

 各地の魔境から生還した冒険者はの中で更なる高みを目指すものは中央高地に足が向かう。

 イペア公国にあるギルド本部は、冒険者の技量を見て中央高地に向かう者を選抜しているのだ。

 その為、イペア公国は国土的に言えば小国であるが、多くの冒険者と言う人材に珍しい素材から生み出される資金によって、ミグレアス半島内でも大国の一つに成っている。

 ギルドの賢明な選抜方法で弾かれる冒険者も多い、いや・・・ほぼすべて冒険者が失格となる。

 中央高地に入れなくなった冒険者の一部の者たちの心が荒れ、盗賊に成る者が現れる。

 そう言う盗賊に成った冒険者は、他の冒険者に討伐され最後には奴隷として売られるのだ。

 ただ、無傷で売られた元冒険者は炭鉱奴隷に成るか性奴隷のどちらかに成る。

 それ以外の、腕や足を斬られた者たちの行き着く先は一つしかなかった。

 *

 「意外とお得な買い物だったな・・・。」

 腕や足、指や片目を失った成人奴隷の履歴を見ながらホクホクした。

 「そうでしょうか?彼らは罪人ですよ?」

 と、俺の家宰になるベミストさんが答えた。

 「そう言うと、変態(旧スエーシヤー伯爵の長子)もそうだが、使えないか?」

 「そう言う意味ではなく、彼らは人の形から一脱しています。」

 人は神から祝福されたものであり、いかなる理由があっても欠落させることは禁忌とする。

 っという宗教的価値観がある。

 主に北方の人のその考え方が強く、生まれた子が障害を持っているだけで奴隷に売ったり、殺害したりしている。

 「俺も罪人の一人か?」

 いつも眼帯をしているため、隻眼と勘違いされている。

 「御冗談を、ネイト様のそれは違うのでしょう、いつもの行動から推察できます。」

 なるほど。

 奴隷たちの履歴をテーブルに置き、指で示しながら、

 「こいつらは役に立つ、冒険者としての経験と知識、それに上に上がるために手に入れた読み書きや算術の知識、一級品とも言わないが子供たちに教えるぐらいは出来る。」

 「しかしながら、役に立つでしょうか?」

 「チームを組ませたらいい、それぞれ補う様に二三人固めたらいいだろう、実戦経験もあるから王都郊外での実戦作りにも役に立つ。」

 暫く考え数度頷いてから、

 「それならどうにか成るでしょう。私たちの方でも仕事が分散され助かります。」

 「それは良かった。教会からの視線を交わす為、暫くは図書館に籠っても大丈夫そうだな。」

 「治癒魔法の事ですね、彼らに対してはそのままで?」

 「今は動く時じゃない。俺が図書館の禁書エリアに入っただけで大人しくなるだろう。」

 「後は、従来通りの治癒で十分と?」

 「十分とは言えないが、これ以上やれば喧嘩腰に成るし、自力で利益も出してほしいからな。」

 「解りました。」
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