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第三章 夢の深淵編
26話目 悪友との邂逅、そして累が及ぶ
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見藤と霧子が互いに譲れない主張をぶつけ合い、喧嘩別れをしてしまってから、はや三週間。この間、一度も霧子は事務所に姿を見せなかった。
久保と東雲が霧子を心配し、彼女はどうしているのかと見藤に尋ねてみても、素っ気なく返すだけだった。
「社に籠っているだけだ」
見藤の態度に流石の東雲も見藤に対し、苦言を呈す。
今日も今日とて新聞を広げている見藤。気まずそうに頬を掻くと、何も言わず黙り込んでしまった。
久保と東雲は何故、見藤と霧子が衝突したのか、その理由を知らない。
見藤も霧子も、助手二人に知られるつもりもない。片や人の矜持を貫こうとする不器用な男と、もう片や怪異としての執着と、見藤の唯一を欲する女の譲れない主張だからだ。
しかし、あまりに強い主張のぶつかり合いが事務所内の雰囲気を悪くしている事に気付いていない。更に言えば、それを咎められる者もいない。
久保は少し考える素振りを見せ、見藤に話しかける。
「見藤さん。少し、買い出しにでも行きませんか?」
「ん?」
あまりの空気の悪さに耐えきれなくなった久保が見藤を外出に誘う。聞けば、元より今日はこれから東雲と二人で駅地下に向かい、買い出しを予定していたと言う。
折角の誘いだが、見藤からすれば若い二人のお邪魔なのでは、と思い至る。断りを入れようと、遠慮がちに口を開こうとしたのだが――。
「えっ、見藤さんも来てくれはるんですね! よかったぁ」
「ええと――」
見藤が同行すると、さも決まったかのような東雲の口ぶり。彼女に霧子との喧嘩を諫められた負い目からなのか、見藤は何も言えなくなるのだった。
* * *
事務所を後にした三人は、駅の地下街へ足を延ばしていた。そこは平日だというのに、人通りが激しい。流石は都会だ、と見藤はその人の多さに辟易とする。
見藤自身、余程のことがない限り、若者向けの店が立ち並ぶ地下街に足を踏み入れない。冴えないおっさんが出歩くにはあまりにも場違に思えて来る。
見藤が考えを巡らせている間にも、久保と東雲はああでもない、こうでもないと店の品々を見て回っている。
二人の後を着いて回るだけの見藤は楽しげに買い物をする二人に声を掛ける。
「何を買うんだ?」
すると、久保と東雲は顔を見合わせて少し考えた後――。東雲が気恥ずかしそうに答えた。
「えっと、ですねぇ。実は沙織ちゃんに、ちょっとしたプレゼントを考えてまして」
「ふっ……。そうか」
答えを聞いた見藤は朗らかな笑みを浮かべた。
◇
少し先を歩く久保と東雲は、いつものように楽しそうに会話をしている。
見藤はその後をゆっくりとした足取りで追う。駅は時間が経っても依然混雑しており、がやがやとした雑音が耳障りだと、少しだけ眉を下げた。
すれ違う人、人、人。少しでも早い便に乗り込もうと小走りで在来線へ向かう人、人の流れに身を任せる人、スマートフォンを片手に視線は手元を注視している人。人々が進行方向を気にすることもなく行き交っている。
見藤からすれば、よくぶつからずに歩けるものだと、思考の片隅に思い留める。
雑多な中、ふと見藤の目に留まったもの。それは少し先からこちらへ向かって歩いて来る一人の男だ。
男は細身の体格で黒いキャップを深く被り、素顔はあまり見えない。少し猫背になりながら、両手をパーカーの前ポケットにしまって歩いている。
一体どうしてその男が気になったのか、見藤自身にも分からない。このまま進めば、この男とはただすれ違うだけだろう。
何事もなく、すれ違う――――――はずだった。見藤の視界の端に捉えたモノ。
「っ、!!!」
見藤の前を歩く久保と東雲。二人とすれ違う男は、ポケットから何かを取り出した。蛍光灯の光に反射した鈍色の刃――、それはカッターナイフだ。その刃先は東雲に狙いを定めている。
見藤はそれを認識した瞬間。即座に足を速め、久保と東雲の前に出る。そして、咄嗟に並んで歩く二人を背に庇い、男との間に割って入る。
突然のことで、驚く久保と東雲。見藤の広い背中が、二人の視界に広がった。久保の驚く声と東雲が見藤を呼んだのは、ほぼ同時だった。
「えっ!?」「見藤さん!?」
「ふっ――」
見藤は短く息を吐くと、東雲に向かって振り払われた男の腕を掴み、動きを止めてみせた。
そこでようやく、久保と東雲は男の手にカッターナイフが握られているのだと、理解した。
久保は咄嗟に東雲の腕を引き、その位置から少しでも離れなければと、距離をとる。――コンマ数秒のことだが、見藤の対応が遅れていれば東雲に刃先が届いていたことだろう。
見藤は掴んだ男の腕に力を込め、動きを封じる。さらに反対の腕を男の喉元へ、勢いよく押し付けた。その勢いのまま男を壁まで追いやり、背中を打ち付ける。打ち付けた衝撃を利用し、さらに見藤は前腕を男の喉元に捩じ込む。
体格の良い見藤が体重をかけて前腕を喉元に押し付ければ、十分に首が締まる。男は苦しそうに呻き声を上げた。
しかし、これではカッターナイフは男の手に握られたままだ。このまま前腕を押し付け続けて首を締め、男の意識を落とすのか――。それは些か困難。だが、考えている暇はない。
「くっ、そ」
悪態をつく。一瞬、隙を生んでしまった。
見藤の腕は両方とも塞がっている。男の片腕は自由だ。――そのことを失念していた。
振りかぶった男の拳。久保が気付き見藤の名を叫ぶが――、間に合わない。
「見藤さん!!」
「ぐっ、……!!??」
見藤は勢いよく顔を殴られた。その衝撃で、少し男を拘束していた力が弱まる。
「うわぁぁぁぁぁあああああぁ!」
男は叫び声をあけ、暴れ始める。その様子は錯乱状態に近い。力の限り暴れ、拘束を振りほどこうとする男。
見藤は必死に抵抗する。
「この、っ! くそ、!!」
その頃になると、周囲も異変に気付き始めた。
奇声を上げる男の手に握られたカッターナイフ。凶行を防ごうと、身を呈して立ち向かっているスーツ姿の男。
悲鳴をあげる者、誰か警察を呼べと叫ぶ声。単調だった人の流れは、一気に姿を変える。見藤と男の周りには、蜘蛛の巣を散らすように人がいなくなった。
しかし、東雲は恐怖からか座り込んでしまっている。その傍らには東雲を安全な場所へ連れ出そうと、必死に声をかけている久保の姿。
二人を背にしている見藤は選択肢が限られていた。
暴れ始めた男は、体格で優位なはずの見藤でも抑え込むことは困難。これでもかと言うほど暴れ、見藤の拘束を振りほどく。
見藤は瞬時に、カッターナイフを持った手をもう一度掴み、自身の体に引き寄せた。
「危ないっ!!!」
久保がそう叫んだのと、男の体が宙を浮き、背中から地面に落ちたのは同時だった。――それは見事な一本背負い。
見藤はすかさず、仰向けになった男の顔を力の限り蹴飛ばした。がごっ、と顎が外れた音が耳に残る。
痛みに悶えている男。その隙に今度はカッターナイフを持った腕を逆間接に捻り上げる。すると、ようやく男はカッターナイフを手放した。それを目にした見藤は反射的にカッターナイフを蹴飛ばす。
男は外れた顎の痛みで戦意を喪失したのか、抵抗せず苦しそうに呻いている。
見藤は男を無理矢理にうつ伏せにすると、さらに抵抗できないよう、腕を背中で捻り上げた。
「はっ、はー、………通報!!!」
ようやく呼吸をしたような感覚に浸る。肩で粗く息をし、男を拘束している手に更に力が籠る。
――極度の緊張状態だった。
その間、ものの数分。その場にいた周囲の人々により、駅員への通達、さらに警察への通報が行われたのだろう。
少し離れた場所から、拘束するものを手に駆け寄ってくる慌てた駅員と、違う方向から警察が声を荒げながら近付いて来る。
しかし、やはり現代というべきか。暴漢を取り押さえている見藤に向けられたのは、感謝の念などではなく、幾そのスマートフォンだった。
周りは綺麗な弧を描き、野次馬が集まっている。慌てて警官や駅員がおぼつかない段取りで規制をかけ始めた。
取り押さえられている男は警官の姿を目にすると、最後の抵抗と言わんばかりに暴れようとした。
しかし、それを許す見藤ではない。男の項を押さえつけていた腕を緩め、その手で男の後頭部を引っ掴み、顔面を容赦なく地面に打ち付ける。その衝撃と男を襲う痛みは、暴漢を沈黙させるには十分だったようだ。
そして、見藤は駆けつけた警官に暴漢の拘束を託したのだった。
久保と東雲が霧子を心配し、彼女はどうしているのかと見藤に尋ねてみても、素っ気なく返すだけだった。
「社に籠っているだけだ」
見藤の態度に流石の東雲も見藤に対し、苦言を呈す。
今日も今日とて新聞を広げている見藤。気まずそうに頬を掻くと、何も言わず黙り込んでしまった。
久保と東雲は何故、見藤と霧子が衝突したのか、その理由を知らない。
見藤も霧子も、助手二人に知られるつもりもない。片や人の矜持を貫こうとする不器用な男と、もう片や怪異としての執着と、見藤の唯一を欲する女の譲れない主張だからだ。
しかし、あまりに強い主張のぶつかり合いが事務所内の雰囲気を悪くしている事に気付いていない。更に言えば、それを咎められる者もいない。
久保は少し考える素振りを見せ、見藤に話しかける。
「見藤さん。少し、買い出しにでも行きませんか?」
「ん?」
あまりの空気の悪さに耐えきれなくなった久保が見藤を外出に誘う。聞けば、元より今日はこれから東雲と二人で駅地下に向かい、買い出しを予定していたと言う。
折角の誘いだが、見藤からすれば若い二人のお邪魔なのでは、と思い至る。断りを入れようと、遠慮がちに口を開こうとしたのだが――。
「えっ、見藤さんも来てくれはるんですね! よかったぁ」
「ええと――」
見藤が同行すると、さも決まったかのような東雲の口ぶり。彼女に霧子との喧嘩を諫められた負い目からなのか、見藤は何も言えなくなるのだった。
* * *
事務所を後にした三人は、駅の地下街へ足を延ばしていた。そこは平日だというのに、人通りが激しい。流石は都会だ、と見藤はその人の多さに辟易とする。
見藤自身、余程のことがない限り、若者向けの店が立ち並ぶ地下街に足を踏み入れない。冴えないおっさんが出歩くにはあまりにも場違に思えて来る。
見藤が考えを巡らせている間にも、久保と東雲はああでもない、こうでもないと店の品々を見て回っている。
二人の後を着いて回るだけの見藤は楽しげに買い物をする二人に声を掛ける。
「何を買うんだ?」
すると、久保と東雲は顔を見合わせて少し考えた後――。東雲が気恥ずかしそうに答えた。
「えっと、ですねぇ。実は沙織ちゃんに、ちょっとしたプレゼントを考えてまして」
「ふっ……。そうか」
答えを聞いた見藤は朗らかな笑みを浮かべた。
◇
少し先を歩く久保と東雲は、いつものように楽しそうに会話をしている。
見藤はその後をゆっくりとした足取りで追う。駅は時間が経っても依然混雑しており、がやがやとした雑音が耳障りだと、少しだけ眉を下げた。
すれ違う人、人、人。少しでも早い便に乗り込もうと小走りで在来線へ向かう人、人の流れに身を任せる人、スマートフォンを片手に視線は手元を注視している人。人々が進行方向を気にすることもなく行き交っている。
見藤からすれば、よくぶつからずに歩けるものだと、思考の片隅に思い留める。
雑多な中、ふと見藤の目に留まったもの。それは少し先からこちらへ向かって歩いて来る一人の男だ。
男は細身の体格で黒いキャップを深く被り、素顔はあまり見えない。少し猫背になりながら、両手をパーカーの前ポケットにしまって歩いている。
一体どうしてその男が気になったのか、見藤自身にも分からない。このまま進めば、この男とはただすれ違うだけだろう。
何事もなく、すれ違う――――――はずだった。見藤の視界の端に捉えたモノ。
「っ、!!!」
見藤の前を歩く久保と東雲。二人とすれ違う男は、ポケットから何かを取り出した。蛍光灯の光に反射した鈍色の刃――、それはカッターナイフだ。その刃先は東雲に狙いを定めている。
見藤はそれを認識した瞬間。即座に足を速め、久保と東雲の前に出る。そして、咄嗟に並んで歩く二人を背に庇い、男との間に割って入る。
突然のことで、驚く久保と東雲。見藤の広い背中が、二人の視界に広がった。久保の驚く声と東雲が見藤を呼んだのは、ほぼ同時だった。
「えっ!?」「見藤さん!?」
「ふっ――」
見藤は短く息を吐くと、東雲に向かって振り払われた男の腕を掴み、動きを止めてみせた。
そこでようやく、久保と東雲は男の手にカッターナイフが握られているのだと、理解した。
久保は咄嗟に東雲の腕を引き、その位置から少しでも離れなければと、距離をとる。――コンマ数秒のことだが、見藤の対応が遅れていれば東雲に刃先が届いていたことだろう。
見藤は掴んだ男の腕に力を込め、動きを封じる。さらに反対の腕を男の喉元へ、勢いよく押し付けた。その勢いのまま男を壁まで追いやり、背中を打ち付ける。打ち付けた衝撃を利用し、さらに見藤は前腕を男の喉元に捩じ込む。
体格の良い見藤が体重をかけて前腕を喉元に押し付ければ、十分に首が締まる。男は苦しそうに呻き声を上げた。
しかし、これではカッターナイフは男の手に握られたままだ。このまま前腕を押し付け続けて首を締め、男の意識を落とすのか――。それは些か困難。だが、考えている暇はない。
「くっ、そ」
悪態をつく。一瞬、隙を生んでしまった。
見藤の腕は両方とも塞がっている。男の片腕は自由だ。――そのことを失念していた。
振りかぶった男の拳。久保が気付き見藤の名を叫ぶが――、間に合わない。
「見藤さん!!」
「ぐっ、……!!??」
見藤は勢いよく顔を殴られた。その衝撃で、少し男を拘束していた力が弱まる。
「うわぁぁぁぁぁあああああぁ!」
男は叫び声をあけ、暴れ始める。その様子は錯乱状態に近い。力の限り暴れ、拘束を振りほどこうとする男。
見藤は必死に抵抗する。
「この、っ! くそ、!!」
その頃になると、周囲も異変に気付き始めた。
奇声を上げる男の手に握られたカッターナイフ。凶行を防ごうと、身を呈して立ち向かっているスーツ姿の男。
悲鳴をあげる者、誰か警察を呼べと叫ぶ声。単調だった人の流れは、一気に姿を変える。見藤と男の周りには、蜘蛛の巣を散らすように人がいなくなった。
しかし、東雲は恐怖からか座り込んでしまっている。その傍らには東雲を安全な場所へ連れ出そうと、必死に声をかけている久保の姿。
二人を背にしている見藤は選択肢が限られていた。
暴れ始めた男は、体格で優位なはずの見藤でも抑え込むことは困難。これでもかと言うほど暴れ、見藤の拘束を振りほどく。
見藤は瞬時に、カッターナイフを持った手をもう一度掴み、自身の体に引き寄せた。
「危ないっ!!!」
久保がそう叫んだのと、男の体が宙を浮き、背中から地面に落ちたのは同時だった。――それは見事な一本背負い。
見藤はすかさず、仰向けになった男の顔を力の限り蹴飛ばした。がごっ、と顎が外れた音が耳に残る。
痛みに悶えている男。その隙に今度はカッターナイフを持った腕を逆間接に捻り上げる。すると、ようやく男はカッターナイフを手放した。それを目にした見藤は反射的にカッターナイフを蹴飛ばす。
男は外れた顎の痛みで戦意を喪失したのか、抵抗せず苦しそうに呻いている。
見藤は男を無理矢理にうつ伏せにすると、さらに抵抗できないよう、腕を背中で捻り上げた。
「はっ、はー、………通報!!!」
ようやく呼吸をしたような感覚に浸る。肩で粗く息をし、男を拘束している手に更に力が籠る。
――極度の緊張状態だった。
その間、ものの数分。その場にいた周囲の人々により、駅員への通達、さらに警察への通報が行われたのだろう。
少し離れた場所から、拘束するものを手に駆け寄ってくる慌てた駅員と、違う方向から警察が声を荒げながら近付いて来る。
しかし、やはり現代というべきか。暴漢を取り押さえている見藤に向けられたのは、感謝の念などではなく、幾そのスマートフォンだった。
周りは綺麗な弧を描き、野次馬が集まっている。慌てて警官や駅員がおぼつかない段取りで規制をかけ始めた。
取り押さえられている男は警官の姿を目にすると、最後の抵抗と言わんばかりに暴れようとした。
しかし、それを許す見藤ではない。男の項を押さえつけていた腕を緩め、その手で男の後頭部を引っ掴み、顔面を容赦なく地面に打ち付ける。その衝撃と男を襲う痛みは、暴漢を沈黙させるには十分だったようだ。
そして、見藤は駆けつけた警官に暴漢の拘束を託したのだった。
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