黒き魔女の世界線旅行

天羽 尤

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第1章

目を開ければ。

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カナ達が目を開ければ、目の前には緑が広がっていたわ。
森、かしら?
でも、空には三つの月。
カナ達は本当に別の世界にやってきたのね。
荷物はもともと持っていたものは手元にあるわ。
そっとカナが横を見れば、セトがキョロキョロと辺りを見回して居たわ。やっぱり見慣れない光景に困ったように何度もね。カナは森の奥が誰か来ないか注意を向けていたら、胡散臭いジョンの声が聞こえてきたわ。

「やぁ!無事降り立ったかな。ふふふっ、今から二人の武器や服諸々を渡さなくちゃね。このままの格好だと目立つから」

そう聞こえてすぐに、カナとセトの前にヒラヒラと真っ黒い表紙の分厚い本、漆黒のドレスと黒レースで装飾が施された漆黒のローブ、ブーツ、白くて細長い剣と一対の短剣、白銀の鎧の鎧セット、ブーツ、カナとお揃いのローブが落ちてきたわ。
まるで、親方、空から●●が! みたいね。

見慣れない光景に、「な…な…」とか言いながらセトは思わず固まっていたわ。カナはもうなんでもありだと思うわ。
そして、それに呼ばれた気がしてカナが手を伸ばせばゆっくりとに身体に装着されていったわ。もともと着ていた制服はカナの学生カバンの上にたたまれて着地したわ。
セトの方に振り返ればセトの身体にも無事装着されたみたい。

違う世界ならきっとこれで目立たないわ。

「ジョン、ありがとう。そういえば、貴方は来ないの?」

「残念ながらね。カナちゃん達がこうなったのは、偉い神様が見落としてたのが原因だからね。今からその神様を〆に行かなくてはね?ふふっ。だから、暫くそっちにはいけないのと、カナちゃんとお話は暫くしてからかな」

ジョンがそう言えば、我に返っていたらしいセトが口を開いたわ。

「貴様が貴様でやることがあるのなら仕方ない。まずはここの説明をしてくれ。お嬢様も俺も何も知らないのだから」

そう言えば、カナはここがなんなのか把握していなかったわ。
セトがそう言ったのを聞いてジョンは口を開いたわ。

「ここは剣と魔法の世界、いわばカナちゃん達がよくいうRPGの世界に近い。名前はね、アルラト。
そして、さっきも言った通り。ここは物語のifの世界。本来正しい物語は世界を救う勇者と勇者を支援した女王が結ばれるというものだけど、ここでは違う。勇者と別の子が結ばれる可能性の世界。
ただ、ここで異物の反応があったみたいでね。もしかしたらアンカーかもしれないからカナちゃん達に見てもらおうと思ってね。とりあえず、ここは剣と魔法の世界。必要な技術や魔法、道具を今から二人に送るね。そして、近くの街で冒険者登録をして世界を巡って二人のアンカーを探して欲しい。暫く話せないけれど頑張って。じゃあ」

ジョンの話は長かったけど、カナもセトも頷いて答えたわ。
それを合図にカナの頭の中に何かが入ってきたわ。きっと、その必要な技術と魔法なのね。ジョンからの声はきこえなくなってしまったわ。
それが収まった後、カナとセトはもともと持っている持ち物を無限収納に入れた後、今後のことを話し合った後に少しだけそれを練習してみることにしたわ。

でも、カナが間違って近くの森を一部焼け焦げさせちゃった。
セトは誰も見てないから問題ないっていうけれど、ずっと先から何かが走ってくるわ。セトも気がついたみたい。

「お嬢様、下がってください」

「セト?」

そういえば、セトはカナの前に立ち白い剣を構えたわ。

そうして、やってきたのは大きな黒いヘビだったわ。

「シャァァァ!」

ヘビは雄叫びをあげながらセトへ向かってくるわ。

セトはそれを半歩だけずらして避けそのままヘビの首を刎ねたわ。
そのままヘビは倒れて動かなくなったわ。周りは血塗れになったわ。

そうしていると、誰かが近づいてくるみたい。
松明みたいな明かりがこちらに向かってくるわ。
カナはセトの後ろに立ち顔を隠すようにフードを被り、セトもフードを被り武器をしまったわ。

「なんだ、お前らは?」

野太い声と共に鎧を着たむさ苦しい男達が現れたわ。

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カナ
炎魔法
生活魔法
無限収納を習得。

セト
剣術
生活魔法
無限収納を習得。
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