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魔法少女が少女とは限らない
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「は、何が楽しい雰囲気、簡単なお仕事です。……っよ!どう考えても、これ、殺気立った雰囲気にめっちゃハードル高い仕事じゃんよ!建物や施設を壊したら、自力で弁済って!こんなの有り得ないでしょ!っと、つか、なんでこんな正気度抉られるようなのばっかな出てくるわけ?ブラックだよね、これ、真っ黒だよね、うちの会社よりブラックだよね、うん。労基局タスケテータスケテー」
私は、目の前で蠢くピンク色のイソギンチャクのような形をしたモンスターから目を離すことなくそう半ば嘆くように文句を言えば、まず己の右足を狙って飛んでくる一本目の触手に合わせ右足を踏み込ませ大きく後ろに飛んで避ける。
しかし、触手は諦めないのか、ちょうど同じタイミングで伸ばされたう触手が地をペチンペチンと叩きながら伸びてくるのが見え、それに恐怖を感じ思わず「ひっ…!」と年甲斐にもない生娘のような悲鳴を漏らしながら、無意識に足を止めてしまった。
そして、視界には触手複数。
「あ……ヤバイ」
危うく掴まれそうになるも間一髪、反射的に膝を曲げて地面を両足の裏で思いっきり押し後方にジャンプして退避。
ーバン!
その音とともに、今あるコンクリートが、カチ割れ蜘蛛の巣が出来上がるようにヒビが走って裂けるのを視界に捉えつつ私はとりあえず地上3mくらいの上空に退避。
「はぁ、助かった…」
なんとか、避けたらしいのを見ながらそう漏らしつつ安堵の表情を浮かべたけど、そういえばジャンプしたと同時に変な音したし、確か……
「あ」
そう、足跡の形にコンクリートがクレーター宜しくひび割れていました。
どうもありがとうございました。
「自力弁済増えた……あー!もー!いっそ、戦うなら鏡の世界なり、隔壁作らせろよ!バァーカー!」
そうは嘆いても誰も返答してくれないのは誰よりも私が知っている。……うわ、言ってて切ない。
因みに今の私の格好は、ピンクの膝上丈のふわっとしたスカートに白のリボンを所々あしらったモノに、足にはニーハイソックス、爪先が尖ったピンクの厚底系のピンヒールロングブーツ。
上半身は少し短めでお腹を出すような短めでピンクの衣装。手には真っ白な手袋と魔法のステッキ。まとめるとコテコテの魔法少女な格好。
若い子かつ、細身の子が着るならまだ可愛いかもしれないけど、私、今年で3X(自分のために自主規制。というか、それくらいやらせろ、つか察しれ)なんだけど。
膝上の短いスカートから野太い足、仕事で少し凹んだながらも見せられない腹(出ているとは言ってない)。
ねぇ、魔法少女って可愛い子がなるべきだよね。そうだよね。
ほら、薄い本のアレだって可愛い魔法少女があんなことやこんなことになってるじゃないですか。私なんか誰得よ。ホント。
そんなツッコミをしつつ、なぜ私がこんなことになったのかおもいかえしていた。
それは、そう職場の使えないオッさんが自分より年下の非力な女なぞに自分がわからないということを知られ、見下されるのが嫌だというそこいらのビルより高い高いご大層なプライドから勝手な判断に於いて、係長の指示を聴かずヘマをした結果、ある企業が発送した約1000通のDMを手で総数をカウントし、宛名シールを個別に貼り付けるという作業をする羽目になってしまった。
そのおかげで残業できるメンバーは全て駆り出され、日付が変わってからしばらくし、その仕事を終えてその帰りだった。
明日はようやくの休みだから、コンビニで缶ビール6缶パック(500mlx6)を買って近くの公園を歩きつつ、せっかくの休みだから最近買ったゲームをやるか、アプリゲームで課金してガチャ回すかなどと楽しみにしていたんだけど、急に飛び出してきた目が血走った小汚いおっさんが何故かナイフを持っていて、それが私に刺さり、何度も刺さって……ああ、痛い!痛い!めっちゃ痛い、そして…まじやばい、語彙力ないから上手く言えないけど、怖い……!死にたくない……
ざっくり言うと、通り魔こと職場のおっさんに待ち伏せされ、滅多刺しにされて、私はすっかり天に召されてしまったらしい。
らしいってのは、事情を神様である幼女(年齢不詳)が土下座をしながら亜空間みたいな所で説明してくれたから。
本来は、私は死なない予定だったらしいんだよね。
それに、その時は実感が持てなかったからこそ出てきた感じ?
どうも、そのオッサンは人間の憎しみを増幅する魔物に取り憑かれていて、それを滅するはずの殲滅担当を再起不能にし、その後たまたま通りがかった私を刺したとか。
……不運にもほどがあるよね、うん。
こちらに土下座をする幼女は、死んでしまった一度死んだ私を復活させてくれたのはいいけど、マナとかいう地球を回る目には見えないエネルギーが不足したらしい。溜め込んでなかったとか。
結果、私の肉体を完全には復活させることは叶わず、数日に一度、マナという生命エネルギーを摂取しないと死人に逆戻りとかいう、不便な身体になってしまったらしい。
なぜうまくいかなかったというと、前述した再起不能になった殲滅担当の少女の蘇生にリソースを消費した結果、もともと少ないマナが不足し、挙句にその殲滅担当の少女も死滅して灰になったとか。……ロストかい。不手際すぎでしょ。挙句に私も中途半端な形で蘇ったしね。
……いろいろ解せない部分がありすぎるけれど、もうこうなってしまったなら、それに付き合うしかないわけで。
そのマナというのも、さまざまな原因から生まれる魔物を倒して回収したり、他の魔法使いから摂取したりするのが方法らしい。他の魔法使いからというのは、どうやら、キスやら、アレやら…って、アレは言わずとも察してもらえると思う。
恋人、友達居ない、人とまともに雑談なんかできないコミュ障の私には到底キスやらアレやらはハードルが高く、幼女曰く「楽しい雰囲気、簡単、フレンドリーな仕事」の魔物殲滅にてマナを摂取することにした訳。
マナとかいうものは、土地をクルクルして捻出するもんじゃないのかしらね。
そしてちょうど、死滅した殲滅担当の少女の代わりにそこの座に座ることになった結果、魔法使いならぬ、年甲斐もなく魔法少女をやることになってしまった。
期間はマナがある程度溜まって生命維持に必要な状態までらしいけど。
……というか、30代の魔法少女って、実際どうなのよ。
全国の可愛い魔法少女の皆さんに失礼だよね?失礼だよね。これ。
そして、後で知ったけど、魔物を殲滅するにあたって、周りの建造物を壊したら自分で後で直さなきゃならないという自力弁済システムで、ジリ貧なんだけど。
……ブラックも真っ青な仕事だよね。
今のバイトでもやらかしたら自力弁済必須とかありえないよね。うん。経費で落とさせてください。
ちょうど、そんなことを思い返しつつ、ふと地面を見下ろせばビチャビチャと粘液まみれになった触手がちょうど穴を開けたアスファルトに追い打ちをかけるように体を打ち付けて穴を更に開けている。
うん、これ修理費、また増えたカナ?嗚呼、……大変だよネ。知ってたー。
これいくら位の修理費だろうね。目の前の気色悪い触手をぶちのめして、赤字にならなければいいのだけど。
もう、現実逃避しよう。倒してから考える。そうしよう。
そうと決まったら、もう早々に片付けよう。帰ったら……私……、たくさんるーびー飲むんだ……
手に持っていた魔法少女にありがちなステッキを強く握りしめ、改めて目の前で気持ち悪く蠢く触手を見据える。
どうせ、触手には聞こえないしわからないのをいいことに私はブツブツと独り言を言うことにした。
「こんな粘液まみれだと、もはや触りたくないんだけど。……それに私もう、若くないのね。早く帰りたいの、早く帰ってビール飲みたいの。OK?だから……死に晒せェェェェゴルァァァァ!」
もうヤケになった私は、後半の部分だけは叫んで、同調して先端がデカイハンマー状になったらしい魔法のステッキを振り上げ思いっきり体重と浮かんでいた推進力、遠心力を乗せて複数回振り下ろす。後のことは考えてない、というか、忘れていた。
結果、触手を跡形もなくプレスしたものの纏ってた粘液が案の定、ハンマーを振り下ろすたびにベチャリベチャリとかいう音ともに返り血のように私に降りかかり、全身ソレまみれ。
……こんなん誰得だ。
【次回からの教訓】
後先を考えましょう。
触手を見事に叩きつぶしたことによって、生じたマナは最優先にコンクリート修繕と生命維持に回し、一応微々たるものだけどあまりが生じるくらいだったね。
……マナを収めるために元の形に戻ったステッキを振れば、マナは早々に散って地球に還っていくのが見える。
「……なんとか、赤字にはならないけど、これ、維持に回したらちょっとした少ししかたまらないじゃんか……まじ目標まで長い」
そうぼやきながらそれを見送るのは全身粘液まみれのまま項垂れる3X才の魔法少女。……つまり私です。
「早く帰ろう…、こんな姿見られたら、末代までの恥だ。うん、今日は飲もう、そうしよう」
肩を落としながら、とぼとぼと誰にも見られないようにステッキにまたがり、宙に浮かんだ私は帰ることにした。
その後?
そりゃ、シャワー浴びて、魔法少女として着てる服を真夜中だけど、洗濯機にかけて干した後、散々飲みましたけど?
朝起きたらビール缶に囲まれて部屋でおはようございますだよ?やってられないもの。
……魔法少女が、可愛い少女?そうだとは限らないよ。
ーーfin
私は、目の前で蠢くピンク色のイソギンチャクのような形をしたモンスターから目を離すことなくそう半ば嘆くように文句を言えば、まず己の右足を狙って飛んでくる一本目の触手に合わせ右足を踏み込ませ大きく後ろに飛んで避ける。
しかし、触手は諦めないのか、ちょうど同じタイミングで伸ばされたう触手が地をペチンペチンと叩きながら伸びてくるのが見え、それに恐怖を感じ思わず「ひっ…!」と年甲斐にもない生娘のような悲鳴を漏らしながら、無意識に足を止めてしまった。
そして、視界には触手複数。
「あ……ヤバイ」
危うく掴まれそうになるも間一髪、反射的に膝を曲げて地面を両足の裏で思いっきり押し後方にジャンプして退避。
ーバン!
その音とともに、今あるコンクリートが、カチ割れ蜘蛛の巣が出来上がるようにヒビが走って裂けるのを視界に捉えつつ私はとりあえず地上3mくらいの上空に退避。
「はぁ、助かった…」
なんとか、避けたらしいのを見ながらそう漏らしつつ安堵の表情を浮かべたけど、そういえばジャンプしたと同時に変な音したし、確か……
「あ」
そう、足跡の形にコンクリートがクレーター宜しくひび割れていました。
どうもありがとうございました。
「自力弁済増えた……あー!もー!いっそ、戦うなら鏡の世界なり、隔壁作らせろよ!バァーカー!」
そうは嘆いても誰も返答してくれないのは誰よりも私が知っている。……うわ、言ってて切ない。
因みに今の私の格好は、ピンクの膝上丈のふわっとしたスカートに白のリボンを所々あしらったモノに、足にはニーハイソックス、爪先が尖ったピンクの厚底系のピンヒールロングブーツ。
上半身は少し短めでお腹を出すような短めでピンクの衣装。手には真っ白な手袋と魔法のステッキ。まとめるとコテコテの魔法少女な格好。
若い子かつ、細身の子が着るならまだ可愛いかもしれないけど、私、今年で3X(自分のために自主規制。というか、それくらいやらせろ、つか察しれ)なんだけど。
膝上の短いスカートから野太い足、仕事で少し凹んだながらも見せられない腹(出ているとは言ってない)。
ねぇ、魔法少女って可愛い子がなるべきだよね。そうだよね。
ほら、薄い本のアレだって可愛い魔法少女があんなことやこんなことになってるじゃないですか。私なんか誰得よ。ホント。
そんなツッコミをしつつ、なぜ私がこんなことになったのかおもいかえしていた。
それは、そう職場の使えないオッさんが自分より年下の非力な女なぞに自分がわからないということを知られ、見下されるのが嫌だというそこいらのビルより高い高いご大層なプライドから勝手な判断に於いて、係長の指示を聴かずヘマをした結果、ある企業が発送した約1000通のDMを手で総数をカウントし、宛名シールを個別に貼り付けるという作業をする羽目になってしまった。
そのおかげで残業できるメンバーは全て駆り出され、日付が変わってからしばらくし、その仕事を終えてその帰りだった。
明日はようやくの休みだから、コンビニで缶ビール6缶パック(500mlx6)を買って近くの公園を歩きつつ、せっかくの休みだから最近買ったゲームをやるか、アプリゲームで課金してガチャ回すかなどと楽しみにしていたんだけど、急に飛び出してきた目が血走った小汚いおっさんが何故かナイフを持っていて、それが私に刺さり、何度も刺さって……ああ、痛い!痛い!めっちゃ痛い、そして…まじやばい、語彙力ないから上手く言えないけど、怖い……!死にたくない……
ざっくり言うと、通り魔こと職場のおっさんに待ち伏せされ、滅多刺しにされて、私はすっかり天に召されてしまったらしい。
らしいってのは、事情を神様である幼女(年齢不詳)が土下座をしながら亜空間みたいな所で説明してくれたから。
本来は、私は死なない予定だったらしいんだよね。
それに、その時は実感が持てなかったからこそ出てきた感じ?
どうも、そのオッサンは人間の憎しみを増幅する魔物に取り憑かれていて、それを滅するはずの殲滅担当を再起不能にし、その後たまたま通りがかった私を刺したとか。
……不運にもほどがあるよね、うん。
こちらに土下座をする幼女は、死んでしまった一度死んだ私を復活させてくれたのはいいけど、マナとかいう地球を回る目には見えないエネルギーが不足したらしい。溜め込んでなかったとか。
結果、私の肉体を完全には復活させることは叶わず、数日に一度、マナという生命エネルギーを摂取しないと死人に逆戻りとかいう、不便な身体になってしまったらしい。
なぜうまくいかなかったというと、前述した再起不能になった殲滅担当の少女の蘇生にリソースを消費した結果、もともと少ないマナが不足し、挙句にその殲滅担当の少女も死滅して灰になったとか。……ロストかい。不手際すぎでしょ。挙句に私も中途半端な形で蘇ったしね。
……いろいろ解せない部分がありすぎるけれど、もうこうなってしまったなら、それに付き合うしかないわけで。
そのマナというのも、さまざまな原因から生まれる魔物を倒して回収したり、他の魔法使いから摂取したりするのが方法らしい。他の魔法使いからというのは、どうやら、キスやら、アレやら…って、アレは言わずとも察してもらえると思う。
恋人、友達居ない、人とまともに雑談なんかできないコミュ障の私には到底キスやらアレやらはハードルが高く、幼女曰く「楽しい雰囲気、簡単、フレンドリーな仕事」の魔物殲滅にてマナを摂取することにした訳。
マナとかいうものは、土地をクルクルして捻出するもんじゃないのかしらね。
そしてちょうど、死滅した殲滅担当の少女の代わりにそこの座に座ることになった結果、魔法使いならぬ、年甲斐もなく魔法少女をやることになってしまった。
期間はマナがある程度溜まって生命維持に必要な状態までらしいけど。
……というか、30代の魔法少女って、実際どうなのよ。
全国の可愛い魔法少女の皆さんに失礼だよね?失礼だよね。これ。
そして、後で知ったけど、魔物を殲滅するにあたって、周りの建造物を壊したら自分で後で直さなきゃならないという自力弁済システムで、ジリ貧なんだけど。
……ブラックも真っ青な仕事だよね。
今のバイトでもやらかしたら自力弁済必須とかありえないよね。うん。経費で落とさせてください。
ちょうど、そんなことを思い返しつつ、ふと地面を見下ろせばビチャビチャと粘液まみれになった触手がちょうど穴を開けたアスファルトに追い打ちをかけるように体を打ち付けて穴を更に開けている。
うん、これ修理費、また増えたカナ?嗚呼、……大変だよネ。知ってたー。
これいくら位の修理費だろうね。目の前の気色悪い触手をぶちのめして、赤字にならなければいいのだけど。
もう、現実逃避しよう。倒してから考える。そうしよう。
そうと決まったら、もう早々に片付けよう。帰ったら……私……、たくさんるーびー飲むんだ……
手に持っていた魔法少女にありがちなステッキを強く握りしめ、改めて目の前で気持ち悪く蠢く触手を見据える。
どうせ、触手には聞こえないしわからないのをいいことに私はブツブツと独り言を言うことにした。
「こんな粘液まみれだと、もはや触りたくないんだけど。……それに私もう、若くないのね。早く帰りたいの、早く帰ってビール飲みたいの。OK?だから……死に晒せェェェェゴルァァァァ!」
もうヤケになった私は、後半の部分だけは叫んで、同調して先端がデカイハンマー状になったらしい魔法のステッキを振り上げ思いっきり体重と浮かんでいた推進力、遠心力を乗せて複数回振り下ろす。後のことは考えてない、というか、忘れていた。
結果、触手を跡形もなくプレスしたものの纏ってた粘液が案の定、ハンマーを振り下ろすたびにベチャリベチャリとかいう音ともに返り血のように私に降りかかり、全身ソレまみれ。
……こんなん誰得だ。
【次回からの教訓】
後先を考えましょう。
触手を見事に叩きつぶしたことによって、生じたマナは最優先にコンクリート修繕と生命維持に回し、一応微々たるものだけどあまりが生じるくらいだったね。
……マナを収めるために元の形に戻ったステッキを振れば、マナは早々に散って地球に還っていくのが見える。
「……なんとか、赤字にはならないけど、これ、維持に回したらちょっとした少ししかたまらないじゃんか……まじ目標まで長い」
そうぼやきながらそれを見送るのは全身粘液まみれのまま項垂れる3X才の魔法少女。……つまり私です。
「早く帰ろう…、こんな姿見られたら、末代までの恥だ。うん、今日は飲もう、そうしよう」
肩を落としながら、とぼとぼと誰にも見られないようにステッキにまたがり、宙に浮かんだ私は帰ることにした。
その後?
そりゃ、シャワー浴びて、魔法少女として着てる服を真夜中だけど、洗濯機にかけて干した後、散々飲みましたけど?
朝起きたらビール缶に囲まれて部屋でおはようございますだよ?やってられないもの。
……魔法少女が、可愛い少女?そうだとは限らないよ。
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