「私は○○です」?!

咲駆良

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ヘンカとヘンゲ

ココロ

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「私達は…それぞれこの世界に、転生や召喚によって来ました。その際、自分達の『過去の記憶』はあっても、その時々に存在していた気持ちはぽっかりと穴が開いたようになくしてしたんです。」

「けれど、サキも私もそれを不思議には思っていなかった…。それでも、何か欠けているような気がしてました。でも、そのいくつかの体験を、さっきふたり共が再体験したような感覚になりました。」

「…! それって…!」

「はい。ちょうどこの国の歴史での元『聖女』の話を聞いてからなので、おそらくその文様に関係するのかもしれません。」

「そう、ですか…。」 

ユメ王子がそう呟いて、皆言葉を失ったように黙ってしまった。
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