勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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異世界へと来た時

4.ギルドとレベル

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 4人は道沿いを歩いていた。皆が皆、街並みの風景をみていた。

「見た事無い建物。見た事無い人達」
「あの獣耳可愛いなあ。僕にもあればいいのに」
「皐月ちゃん。もう少し成長してからの方がいいかもしれませんね」

 女子達が会話を始める。そんな中、1人だけ男子であり、女子達の会話に入れなかった。

「まあ、そんな背だと獣耳はないでしょ。もう少し成長してからね」
「僕は一応19歳なんだけど」

 緑の髪の毛をした少女は言い返す。見た目は男子と間違えそうな姿をしている。名は『神原皐月かみはらさつき』、彼女が持っている武器は2つの剣を持ってる事から種類は『双剣』であった。
 4人の中で唯一男子である彼の名は『藤木健吾ふじきけんご』彼の場合は長剣である為、『剣』だ。
 最初に喋り始めたクールそうに見えるポニーテールの彼女の名は『白宮空はくみやそら』。彼女は『槍』を持っていた。
 可愛いものには目が無い、先程から神原を弄っている彼女の名は『赤草采花あかぐささいか』、彼女だけは『杖』を持っていた。
 そして彼ら4人は指定されたギルドと呼ばれる施設の前まで来ていた。
 その扉を開ける先には彼らを歓迎する声などが聞こえてくる。

「待ってたぜ英雄!」
「魔王をこの手で倒してくれ」

 そんな声が幾つも上がる。前へと進んだのちに、騎士であろう複数人の人が待機していた。そして他の騎士とは装着物が違う騎士が語り始めた。

「待っていたぞ勇者よ。王のご命令で冒険者及び騎士から実力揃いを集めた。貴君らにはその中から好きに選んでもらい、冒険へと出てもらいたい。勿論1人で行動とかもありだ」
「・・・まるで話が出来過ぎている感じが・・・」

 彼らを歓迎した者達はまるで最初から来る事を分かってたかのように待っていた。

「ここに来る前にご老人から丸く小さな水晶を貰って最初から持っていた武器にはめただろう」
「確かに受け取ったが、あの玉に何の意味が」
「あれはレベル宝玉というんだ。自身の能力値やレベルを確認する事が出来る。確認方法は一度軽く叩けばいい。その武器から情報が見れる」

 その言葉に4人はそれぞれで軽くレベル宝玉を触る。それぞれのステータス画面なのが、宝玉の上に表示される。

「貴君らには今後レベルを上げてもらう。上げ方は各自で探してくれ」

 騎士は力強く叫ぶのであった。
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