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ドラゴン討伐
27.森に潜むハンター
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広い草原が広がる中、そこに道があった。最近通ったと思われる馬車の輪車の跡もあり、それを頼りに先へと進んでいた。
日の出が見れる時間帯、その頃には街を出ては討伐に出かけた騎士団を追いかけているが、野宿したポイントまではまだ距離があった。
「あれこれ歩いているうちに、日はあそこまで登ってますね」
「そうだな。多分場所は森の中だろうし、今は先へと進む事だけ考えナイトな」
ほんの先には森が広がっている。輪車もその先へと続いている為に、俺らは先へと進んでいた。まだ歩き始めて2時間も経過してないが、それでも街の姿は小さく見えていた。
昨日だけでも彼らは数時間歩き、やっとの思いで休息をとっているはずだった。多分だが、出発は昼頃になるだろうと思っている。
「まだ昼までは早いか・・・。これは急げば間に合いそうだな」
「森も目の前、ここまてま歩いたせいか、足がクタクタだよ」
「我慢してくれ。彼らはこの先にいるはずだ。そこまで走るだけだ」
俺とトルゥは、この先に見えている森まで走る事にした。ここら辺の草原地帯は魔物はあまり見ないが、何か不吉な予感がしてならなかった。
森へと入り、数分走った時だった。
その時、上空から突如と蛇みたいな魔物が襲って来たのだ。蛇よりも若干太く、通常の三倍はある程、巨大だ。
「気をつけて!スネークイーターよ」
「ご丁寧に説明どうも。太くて、速そうだな」
上から更に2匹が降ってきては、太い首を起こし上げて、こちらへと威嚇する動きをしていた。例で言うとキングコブラみたいな感じだ。
「あいつらやる気みたいだね。確か毒を使ってくるから、気を付けて」
「状態異常にしてくるってわけか。なら、その前に倒すだけだ」
こっちが動く前、スネークイーターは動き出した。首を地面へと下げ、クネクネと体を動かしながら、こちらへと迫ってくる。
体は太くても、蛇としての動きは変わらない。少し後ろへと下がりながら、ツインソードを生成し、接近してくる蛇へと向ける。
「炎にでも燃えてろ!」
ファイアボール、それを何発も蛇へと向かって放つ。だが、距離もあったのか、軽々と避けられる。避けられ続けられ、距離を縮められた為に蛇の進路へとファイアボールを何発も放ち、炎の壁を作った。
炎が上がってる中、蛇は炎が上がっていても関係なく通り過ぎ、こちらへと接近してきた。
「直接当てないと、効果はないってわけか」
上空へとジャンプしながら、左手にもツインソードを生成し、回りながら何発もファイアボールを放つ。
上から何発も飛んで来るファイアボールは何発も地面へと当たっては爆破していく。流石に真上からの攻撃には耐えられなかったらしく、煙が蔓延していても微かに見えた姿は、全身焦げながらピクリとも動いていない蛇の死骸だった。
地面へと降り、倒れた蛇を見つけては、首元を切り落とした。
「なぜそんな事するの?」
「生きているかもしれないからだ。気絶している間にこうやって首を切り落としてるんだよ。それにこの筋肉ではそう簡単には爆破では倒れない」
3匹の蛇の首をもぎ取る。首さえ落とせば、死んだも同じだ。あとは首や胴体をそこら辺に投げ捨てれば、他の魔物が食いに来る事だろう。
その後、手についた血を水の魔法で洗い流し、先へと急ぐ。先程、上空へと上がった時、近くの方に無数の煙が立ち上ってるの確認したからだ。
それもかなり近くで見えた。地上からは木々が邪魔で見えなかっただけだが、距離にして大体数分の距離だ。
「ちょっとなに走り出すのよ!」
「近くに煙がいくつも上がってた。多分そこに騎士団はいるはずだ」
まだこの近くなら、討伐隊にすぐに加わる事も出来ると考えていた。だが、心の奥から何か胸騒ぎがしていた。
それでも走り出した足を止める事はなかった。
日の出が見れる時間帯、その頃には街を出ては討伐に出かけた騎士団を追いかけているが、野宿したポイントまではまだ距離があった。
「あれこれ歩いているうちに、日はあそこまで登ってますね」
「そうだな。多分場所は森の中だろうし、今は先へと進む事だけ考えナイトな」
ほんの先には森が広がっている。輪車もその先へと続いている為に、俺らは先へと進んでいた。まだ歩き始めて2時間も経過してないが、それでも街の姿は小さく見えていた。
昨日だけでも彼らは数時間歩き、やっとの思いで休息をとっているはずだった。多分だが、出発は昼頃になるだろうと思っている。
「まだ昼までは早いか・・・。これは急げば間に合いそうだな」
「森も目の前、ここまてま歩いたせいか、足がクタクタだよ」
「我慢してくれ。彼らはこの先にいるはずだ。そこまで走るだけだ」
俺とトルゥは、この先に見えている森まで走る事にした。ここら辺の草原地帯は魔物はあまり見ないが、何か不吉な予感がしてならなかった。
森へと入り、数分走った時だった。
その時、上空から突如と蛇みたいな魔物が襲って来たのだ。蛇よりも若干太く、通常の三倍はある程、巨大だ。
「気をつけて!スネークイーターよ」
「ご丁寧に説明どうも。太くて、速そうだな」
上から更に2匹が降ってきては、太い首を起こし上げて、こちらへと威嚇する動きをしていた。例で言うとキングコブラみたいな感じだ。
「あいつらやる気みたいだね。確か毒を使ってくるから、気を付けて」
「状態異常にしてくるってわけか。なら、その前に倒すだけだ」
こっちが動く前、スネークイーターは動き出した。首を地面へと下げ、クネクネと体を動かしながら、こちらへと迫ってくる。
体は太くても、蛇としての動きは変わらない。少し後ろへと下がりながら、ツインソードを生成し、接近してくる蛇へと向ける。
「炎にでも燃えてろ!」
ファイアボール、それを何発も蛇へと向かって放つ。だが、距離もあったのか、軽々と避けられる。避けられ続けられ、距離を縮められた為に蛇の進路へとファイアボールを何発も放ち、炎の壁を作った。
炎が上がってる中、蛇は炎が上がっていても関係なく通り過ぎ、こちらへと接近してきた。
「直接当てないと、効果はないってわけか」
上空へとジャンプしながら、左手にもツインソードを生成し、回りながら何発もファイアボールを放つ。
上から何発も飛んで来るファイアボールは何発も地面へと当たっては爆破していく。流石に真上からの攻撃には耐えられなかったらしく、煙が蔓延していても微かに見えた姿は、全身焦げながらピクリとも動いていない蛇の死骸だった。
地面へと降り、倒れた蛇を見つけては、首元を切り落とした。
「なぜそんな事するの?」
「生きているかもしれないからだ。気絶している間にこうやって首を切り落としてるんだよ。それにこの筋肉ではそう簡単には爆破では倒れない」
3匹の蛇の首をもぎ取る。首さえ落とせば、死んだも同じだ。あとは首や胴体をそこら辺に投げ捨てれば、他の魔物が食いに来る事だろう。
その後、手についた血を水の魔法で洗い流し、先へと急ぐ。先程、上空へと上がった時、近くの方に無数の煙が立ち上ってるの確認したからだ。
それもかなり近くで見えた。地上からは木々が邪魔で見えなかっただけだが、距離にして大体数分の距離だ。
「ちょっとなに走り出すのよ!」
「近くに煙がいくつも上がってた。多分そこに騎士団はいるはずだ」
まだこの近くなら、討伐隊にすぐに加わる事も出来ると考えていた。だが、心の奥から何か胸騒ぎがしていた。
それでも走り出した足を止める事はなかった。
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