勇者として召喚されたはずだけど、勇者として歓迎されませんでした

くノ一

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王都異変

67.その時目にしたのは

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「ぐあ……」
「くそ…が」

 魔王軍と言っても他の魔王軍と変わりないな。チェーンで敵の武器を無力化しつつ、その場で倒したり、下へと落としている。

「時間稼ぎだ。ある程度まで防衛出来れば俺らの勝利だ」

 敵の目的は分からないが、俺らには逃げる事が出来ない。ここは防衛一択しかない。
 空中にいる翼竜には左手で生成させたツインソードの連射式レールキャノンで一体ずつ落としていく。

「数が多い。いつまでポーション系が足りなくなるか分からない……な」
「数はざっと20人以上ですか。翼竜もそれぐらいはいるみたいで」

 翼竜は操作している者も居るはずだ。ある程度やられたら撤退はするだろう。
 だが降りる連中が多い。1匹の翼竜に数人は乗っているだろう。

「次々と……殺していいんだよね?」
「既に下へ落としてる時点で殺してるもんだろ」

 チェーンで3人をまとめて斬りつけて、更に降りてきた者に分離したチェーンをばら撒き爆破させる。
 流石に数が多い。魔力がいくらあっても足りないぐらいだ。

「空から大量の岩を落としてくれ。翼竜を1匹でも多く落としてくれ」
「その手があったか。詠唱に入るから守りお願い」

 接近戦が出来るのは俺とトルゥぐらいだが、そのトルゥが魔法の詠唱に入ると接近出来るのは俺だけになる。
 左右をチェーンを生成し、10人程度を一気に相手する。格闘戦術を使い無力化や、チェーンで一気に仕留める。鎧と言っても余裕で貫通する為、ほぼ致命傷だろう。

「次から次へと……」

 ベラニアの魔法援護もあるが、それでも数が圧倒的だ。近づいてくる翼竜にレールキャノンで落としていく。

「王都見えてきました……え」
「何が見える」
「煙です……何かがあったと見た方が」

 そうなるとこの翼竜部隊は俺らを襲う為ではなく、王都へと向かう為だったのだろう。そして鉢合わせして戦闘開始したのだろう。

「くそ……強襲部隊がほぼ壊滅だ。撤収だ!」
「逃がすか!燃える岩バーニングロック

 翼竜へと撤退を開始する時、上空から燃えている岩が召喚される。そして翼竜に次々と当たり、落としていく。

「生き残った者だけでも急げ!」

 乗り移っていた連中も翼竜へと飛び降り、その場を下がっていった。

「とりあえず、勝利かな。最後の最後に詠唱終わったようだな」
「ちょっと時間掛かったけどね」 

 王都に何が起こってるのかは分からないが、魔王軍が関わっているのは確実だろう。
 それも急ぎ戻り状況を知らないといけない。
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